不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。
あと、動画も公開する予定です。
ここが、ブラバーの海賊船の食堂である。ここでは、アザラシに似た料理人たちが、
料理を作っていて、乗組員たちはテーブルで、彼らの作っていた料理を食べている。 ・・・乗組員といっても、彼らも海賊の下っ端らしい衣装を着ているアザラシたちであった。 ここにいる乗組員たちが3匹しかいない。料理人たちも5匹くらいしかいなかった。 バンジョー「ふーん。ここが食堂かぁ。」 カズーイ「けど、なんか寂しそうね。」 エレナ「ええ。だって、この船のメンバーは数十人だけで、戦力も少ないもん・・・・・・。」 ボトルズ「以前は多くいたけど連戦で数を多く失ったとか・・・・ですか?」 エレナ「・・・・まあ、そんな事もあるけど。初めは・・・120人くらいだったかな・・・・・・。」 カズーイ「結構多そうね。それが今や少なくなってきたってねぇ・・・。」 カズーイがそう言ってる間にバンジョーはテーブルの前のイスに座った。 エレナ「仕方がなかったのよ。私たちは・・・・海賊の中であまり強くない一味だから・・・。」 プルレス「強くない・・・・。つまり、この船の皆は戦いで負けたのが多いって事ですか?」 エレナ「そういう事になるわね。」 バンジョー「負けたのが多い・・・・か。僕たちなら、勝ち負けではどの結果が多いのだろうか・・・。」 エレナ「・・・・・っ。そうだ!バンジョー君とカズーイちゃんは・・・どの料理を注文する?」 バンジョー「え?あ・・・ああ。そうだな・・・・・。メニューはある?」 そこに一匹の乗組員が来る。 乗組員「・・・・こいつを見ればわかるぜ。」 乗組員はメニューの書いてある紙をバンジョーに渡した。 バンジョー「ありがとう。えーと・・・・なになに?」 バンジョーはさっそく紙を手に取り、 メニューを読む。ほとんどが魚を使った料理が多かった。カズーイがそれを読む。 カズーイ「ふーむ。塩辛カニスープと、シーフードサラダに、ビッグエビフライ・・・・・。」 バンジョー「・・・・・他にも色々多いな。飲み物は・・・水と酒だけか。」 続けてバンジョーも読んだ。 カズーイ「うーむ。とりあえず、あたいはビッグエビフライにするわ。なるべく多くね。」 カズーイは決めたようだ。だが、バンジョーはあまり決めていない。悩んでいる様子だ。 バンジョー「うーん・・・・・どれにしようか・・・・・。あっ!これがいいっ!!」 バンジョーはとうとう決まったか、嬉しそう紙をエレナに見せる。 エレナ「ん?ああ、ハチミツシーフードソテーね。わかったわ、さっそくコックたちに頼むわね。」 エレナはそう言いながら、コックたちのキッチンルームへ行った。 ボトルズとプルレスもバンジョーと同じテーブルの前に座った。 ボトルズ「・・・・・ところで、さっきのグランティの敵幹部とはどのような者でした?」 バンジョー「うむ。奴の名はアルシェル。海貝人間と名乗っている女性だったんだ・・・・・。」 カズーイ「あいつは、グランティの第6海軍のサブリーダーとか言ってたのよ!」 プルレス「うへえぇ~。バンジョーさんにカズーイさん、いきなりそんな奴と戦ったなんて・・・!」 プルレスは思わず、二人が強そうな奴と戦えた事と思って感心するが、二人はあまり喜ばない。 バンジョー「まあ、結果的には負けたかも知れないけど・・・・・。」 カズーイ「次は絶対に勝ってやるんだからっ!!」 ボトルズ「海貝人間・・・・・・。貝と人間が合わせたような怪人種ですね・・・・! 彼らは、海の戦いではほとんど強い力を発揮しますが、地上でも十分な程に強いんですよ。」 バンジョー「・・・・あいつは、人間と同じように格闘を駆使していたんだ。 そして、海の生物のようにカニのようなハサミで攻撃を仕掛けたんだ・・・・。」 カズーイ「もし、あの貝女と水中で戦うとしたら、どうなるか・・・・・。」 エレナ「・・・・・海貝人間は水中で戦う時は、海生物としての力を大幅に引き出して戦う。」 バンジョーたち「っ!??」 皆はエレナの声を聞き、近くに彼女がいた事に気づく。 エレナ「・・・・・頼んだものは、確か・・・・これだったのね?」 エレナはビッグエビフライとハチミツシーフードソテーを持ってきていた。 ビッグエビフライは名の通り、普通より2倍大きいエビフライで皿に10個もある。 ハチモツシーフードソテーは魚の料理にハチミツをプラスしたものだと思っていただきたい。 かくして、ビッグエビフライはカズーイの前に、ハチミツシーフードソテーは、 バンジョーの前に置かれた。バンジョーとカズーイは美味しそうにヨダレをたらす。 バンジョーとカズーイ「おおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ~!!!いっただっきまーす♪」 バンジョーとカズーイはさっそく食事を始めた。随分とよく食べてなさそうだったので、 物凄い勢いで食べ続けている。 プルレス「・・・・・・ところで、海生物としての力って・・・・・。」 エレナ「・・・・アルシェルたち海貝人間が何故、体に貝が付いてると思う?」 カズーイ「え?・・・・うーん。ただのシンボルって事じゃない。海貝人間って奴としての。」 カズーイがエビフライを食べながら言うと、エレナが険しそうな表情になって返事する。 エレナ「・・・・・いえ、あの背中の貝はただのシンボルだけではない。戦闘にも使えるのよ。」 バンジョー「戦闘にも使えるだって!?」 バンジョーは驚いて、食事を一時止める。 エレナ「・・・・・海貝人間は自分の付いている貝を巨大化させて、その貝に入る事ができる。」 プルレス「・・・・まるで、ヤドカリみたいですね・・・・・!」 ボトルズ「・・・・その情報については僕も知ってます。プルレスの言うとおり、 奴らはヤドカリのごとく、自分の貝に入れるんです。その貝は、とてつもない防御力を誇り、 並みの打撃では通用しません。しかも、その貝で攻撃する事もあるんです!」 エレナ「さらに、水中での戦いはその貝の形態で両手のハサミを使って戦う事もあるの。 特に、この島を支配しているグランティの幹部・アルシェルはこの戦法はもちろん、 地上での戦いでも得意。彼女は・・・・種族の中でとても強いトップクラスの一人よ。」 カズーイ「・・・・・ねえ、そのアルシェルって奴に勝てる方法・・・・ないの?」 エレナ「・・・・ごめんなさい。それは私にもわからない・・・・・。でも、私だって、 あいつを・・・・グランティを倒したいの・・・・・・っ!!」 バンジョー「・・・・・そうだ!ところで、この船は今、島のどこに止まってるの?」 エレナ「・・・・・止まってるって言うか、ちょっと・・・・難破した・・・・かな^^;」 バンジョー「な・・・・・!?」 カズーイ「難破ですってえぇぇ!!??;」 夜の浜辺。ここに一隻の海賊船があった。しかし、この海賊船は、 前の部分が地面にあたっていて、もはや再び動く事のできない程の傷がついているのだ。 これでは、難破してしまったも同然だ。船内などはまだ大丈夫かも知れないが・・・・。 そう、エレナの言うとおり、この海賊船こそが、キャプテン・ブラバーの海賊船だったのだ。 しかし、何故。この大きな海賊船がこの島の一部となるような姿になってしまったのか・・・・。 船内の食堂では、バンジョーとカズーイが食事を続けながら、エレナと会話していた。 バンジョー「・・・・それで、どうしてこの船が難破してしまったの?」 エレナ「・・・・・それは、私もこうなってしまった直後までは気づいたものなので、 ほとんどの事しかわからない・・・・。詳しくは船長に聞くといいわ。」 カズーイ「じゃあ、それは後からにするわ。こんな島に難破して、 グランティとかに襲われなかったの?あと、クラッシャーとか野生の怪物どもとか。」 エレナ「・・・・クラッシャーは実際に会ってませんが、この島で活動してるという噂は、 私たちも聞いている。でも・・・・グランティは一度、探検している私たちを襲ったわ・・・・・!」 プルレス「・・・・・その時はどうなったの!?」 エレナ「・・・・・数日前、私は数人の部下を連れて、この島を探検した。しかし、その時・・・・。 奴ら、グランティの部隊が立ちはだかったの。部隊のリーダーはアルシェル。 彼女は、素早いスピードと圧倒的なパワーで私の仲間を多く死なせてしまったわ。 家族の仇を発見できた憎しみで怒り狂った私はアルシェルに立ち向かったけど、 奴の強大な力の前で、私は倒れてしまった。・・・・その時の奴はいつでも殺せると一旦退き、 駆けつけた他の仲間たちが私を船まで運んでくれたわ・・・・・。」 バンジョー「多くの仲間が死んだ・・・・。どうりでこの船の乗組員が少なそうに感じるワケだ・・・。」 ボトルズ「それに、あなたたちはこの島に来る予定とかありましたか?」 エレナ「・・・・あるにはあるけど、それは私にもわからない。船長が決めた事だから・・・・。」 カズーイ「そう・・・・。じゃあ、早く食べ終えて、ブラバーって船長に会いに行きますか・・・・。」 エレナ「船長のいる部屋は私が案内します。」 ここは、船内のある一つの部屋。そこはどこかログハウスのような雰囲気を表している。 この部屋にいるのはキャプテン・ブラバーただ一人。そう、ここが船長室である。 キャプテン・ブラバー「・・・・・はあ。」 落ち込むブラバーは机の前でため息をしていた。 そこに、ドアがコンコンと音がしそのドアが開く。そこからエレナと彼女に案内されて、 食事を終えたバンジョーとカズーイ、ボトルズにプルレスが入ってきた。 エレナ「船長!バンジョー君たちがあなたに会いたいと・・・・・。」 キャプテン・ブラバー「うむ。構わんが・・・・?」 バンジョー「・・・・ブラバー船長。あなたたち海賊は最初からこの島に来る予定だったのですか?」 キャプテン・ブラバー「・・・・ああ。そのつもりだった・・・・・。だが、突然の嵐に巻き込まれて、 いつの間にか難破してこの島に来たんじゃ。じゃが・・・こんな形でよかったものか・・・・・。 この船のエンジンは壊れ・・・・しかも、今までに保管してあった財宝も・・・・ううう・・・・っ。」 ブラバーはすすり泣いた。どうやら自分たちが手に入れた財宝に何かがあったらしい。 バンジョー「財宝も・・・・・・!?」 エレナ「ええ・・・・・。これまでに私たちが奪った財宝が嵐によってなくなっちゃったの。 ・・・・・でも、安心してください。その財宝ならこの島のどこかにありますから・・・・・。」 キャプテン・ブラバー「うう・・・・。しかし、この島にはグランティどもがうろついておる。 今の我々では太刀打ちできないのだよ・・・・・・。それにいつまでもこの島にいたら、 わしらは全員、奴らに殺されてしまう。脱出しようにもできない。あああ・・・・・・! わしらは一体どうすればいいんじゃあぁぁ・・・・・・。」 ブラバーはさらに泣き崩れる。 バンジョー「・・・・・よし!じゃあ、僕たちが財宝を探してあげますよっ!!」 ブラバーとエレナ「え?」 バンジョーは元気いっぱいに叫ぶ。 カズーイ「要するに、あたいたちがあんたたちを脅かすグランティを倒そうってわけよ!」 ボトルズ「バンジョー・・・・カズーイ・・・・。」 ボトルズは二人の決意に感激する。 プルレス「だから、ブラバー船長。元気を出してください!」 キャプテン・ブラバー「おお・・・・。みんな・・・・・。こんなわしらのために、ありがとう。 じゃが、もう夜じゃ。今は寝た方がいい。そうすれば疲れも取れるぞ。」 ブラバーは微笑んでそう言うと、エレナはもちろん、バンジョーたちも微笑む。 バンジョー「・・・・わかりました。今日はもう寝ます。」 カズーイ「じゃあ、あたいたちは医務室で眠らせてもらうわね。」 こうして、バンジョーたちは海賊船の医務室で眠りについた。この時の夜の月が美しく輝いていた。 バンジョーはベッドで、カズーイは彼の隣で、リュックに入って眠っていた。 ボトルズとプルレスはそれぞれ布団で寝ていた。 そして、次の日となった。朝日が輝きを増す朝。海賊船では、 乗組員たちが次々と起きてそれぞれ活動をして、カズーイもあくびをして起きた。 しかし、バンジョーはグーグーと眠り続けていた。 カズーイ「ふあぁぁ~あ。・・・・っ!バンジョー、起きなさいよ!」 カズーイが羽でバンジョーを叩いた。これはバンジョーを起こすためである。 バンジョー「いてっ!・・・・ああ・・・。あ、おはようカズーイ。・・・ふあぁぁ~あ。」 バンジョーもベッドから起き上がってあくびをした。 つづく PR |
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