アンドロイド少女・マリオネットライター 第16話・怪獣ジャンボ・ロイド
凶暴モンスロイド・ライド・ザウルス登場
2022年、人類は二つの勢力に分かれていた。
一つは最新科学で世界を我が物にしようと目指すDEATS・NIGHT(デス・ナイト)。
もう一つはその悪意を消そうと立ち向かうSSP(サイレント・シークレット・ポリス)。
そして、その戦いに巻き込まれた少年、高町光次郎(たかまち・ひかりじろう)。
彼は切ない人生を辿っていた少年だったが、謎のメイドの少女、あかりと出会った。
そして、あかりは彼の知らないところで、マリオネット・ライターへと巨大化し、
デスナイトの人造兵器、ジャンボロイドを次々と倒し、光次郎を守っていた。
そして、SSPの中でも、光次郎を愛していた少女・月野桜(つきの・さくら)。
彼女もまた、知らないところで、光次郎を守り、デスナイトの戦士たちを蹴散らしていた。
しかし、光次郎は気づいていたのだ。桜がSSPの隊員である事を。
そして、あかりがマリオネット・ライターである事を。
しかし、彼は次第に彼女たちとともに、デスナイトと戦う道を進んでいた。
そして、激しい戦いの末、ついにデスナイトの日本支部は壊滅した。
支部を支配していた男・佐野山を光次郎が殺し、支部最強のジャンボロイド・・・・、
ジェノサイド・シーザー率いるジャンボロイド軍団をマリオネット・ライターが滅ぼした。
こうして、日本は平和に戻った。・・・・・かに見えた・・・・・・。そして、光次郎は今・・・・・・・・・・・・。
ここは、SSP第6分隊支部。普通によくあるビルの形をしているが、
これも立派な基地と言っていいだろう。そして、ここがその司令室である。
一般の仕事をする部屋に見えるが、ちゃんとモニターだの通信機だの機械があるらしい。
そして、ここに青色と緑色の隊員服を着た女性たちが集まっていた。
その中に一人の少年がいた。その少年こそ高町光次郎である。
彼の近くには、月野桜と彼女の先輩である、清水由美子隊員と野沢芽衣隊員がいた。
そして、隊員たちの前に第6分隊の隊長、春日留美隊員が立っていた。
光次郎(とうとう・・・・・。とうとう僕は・・・・・・。)
光次郎は笑っていた。何故なら、この分隊に入る事が彼の夢だからだ。
そして、光次郎と4人の女性が歩き出し、春日の隣に立った。
春日「皆、改めて紹介するわ。本日つけでこの分隊に入隊する事になった、
高町光次郎。蒼井奈々。折原智明。木之本都の4人よ。」
光次郎、蒼井、折原隊員、木之本隊員「よろしくお願いします!!」
4人が礼儀正しい態度で桜たちに挨拶する。桜たちは歓迎するように拍手を送っていた。
光次郎「・・・・・高町光次郎です。この中では雄一の男である僕ですけど、頑張りたいと思います!」
桜(光次郎くん・・・・・・。) 桜も光次郎がここに来て、嬉しく笑っていた。
こうして、新隊員の紹介が終わり、光次郎と桜、野沢と清水は廊下を歩いていた。
桜「おめでとう。光次郎くん!これからはずっと一緒だね。」
光次郎「うん!でも、この隊に入ったからには過酷な戦いに挑まなきゃいけないんだよね。」
清水「そうだ。この部隊の人たちは皆それぞれ宿命を持っている。
悲しい事もあるけど、君なら幾多の試練を乗り越えられると私は思うわ。」
野沢「激しい任務もあるけど、楽しい事だっていっぱいあるのよ。
何かトラブルが起きて落ち込んでも私たちがしっかり慰めてあげるから。」
桜「だから光次郎くん。同じ隊員同士、頑張りましょ!」
光次郎「はい!野沢さん。清水さん。桜ちゃん・・・・・。ありがとうございました!」
野沢「それに、光次郎君は私のような女の子いっぱいの分隊の中でたった一人の男の子だから、
なんかハーレムな気分だと思わないかしら?」
光次郎「い・・・・言われて見れば・・・・・////」 光次郎は照れながら言った。
清水「確かに光次郎くんは男ね。男ならどんな事でも、あきらめないね?」
光次郎「はい!僕には・・・・守りたい人がいるから・・・・・・。」
光次郎はそう言いながら桜の方を見た。桜は思わず赤くなる。
桜「・・・・ありがとう・・・・・・。」 桜は光次郎が自分の事を守りたい人と認めてくれたので微笑んだ。
光次郎「うん・・・・・・。」
光次郎もそれを聞いて微笑んだ。二人もその様子を見て微笑む。
光次郎「そして・・・・・デスナイトは必ず僕たちが倒してみせる・・・・・!」
光次郎はそう言いながら真剣な表情になる。他の3人も真剣な表情になった。
野沢「でも・・・・・。日本支部はもう壊滅したし・・・・・・。」
清水「しかし、その日本支部は壊滅したといえど、デスナイトはこの日本をどう攻めるか・・・・・。」
桜「・・・・・マリオネットライターがジェノサイドシーザーを倒した後に、
ドイツ支部の代表と名乗るジャンボロイドが来たんです。」
光次郎「えっ!?ドイツにもジャンボロイドがいたの!?」
桜「詳しくはわからないけど・・・・・・。そのジャンボロイドは、【対日本攻撃支部】を結成したと・・・。」
野沢「そうね。あの時、ライターが戦っていた場所に桜ちゃんが入院していた病院があったから・・・。」
清水「対日本攻撃支部・・・・・・!という事は新たな敵がここに来ると言う事か・・・・・・!」
光次郎「その対日本攻撃支部は・・・・一体どんなジャンボロイドを送り込むんだろう・・・・・・!
日本支部の奴らより・・・・・どんな過激な悪行を・・・・・・・!」
「男のクセに何臆病風ふかしてるんだか。」 考え事をしてるような光次郎に別の少女が声を出した。
光次郎たちはその声の主の方を見た。その者はなんと蒼井奈々であった。
光次郎「あっ!君は・・・・・・。」
桜「光次郎と同じ新隊員の蒼井奈々ちゃんね。」
蒼井「はい。月野先輩。・・・・高町って言ったわね?」
蒼井は桜には礼儀正しく、光次郎には何故か態度が悪かった。
光次郎「うっ;な・・・なんだい?蒼井隊員。」
蒼井「一体どんなジャンボロイドかどんな過激な悪行とかって・・・・・。
たとえどんな悪行でもそれを打ち砕くのが私たちの仕事じゃない!
あんたと私はもう一般市民じゃないんだから、勇気を出して立ち向かわないと!
それに高町隊員は男なんだからシャキっとしなさいよね・・・・・・。」
光次郎「あ、ああ・・・・・。わかった。」 光次郎は汗を流しながら微笑んだ。
桜「あのね、奈々ちゃん。光次郎くんは男だけど、未知の敵だと聞いて、
どんな恐ろしい敵か想像してるだけなの。それに、誰だって臆病風ふかす事だってあるのよ・・・・・。
あなただって、そんな事あったでしょ?」 桜は入隊したばかりの蒼井に優しく微笑んでそう言った。
蒼井「お言葉ですが、月野先輩。私の事を【奈々ちゃん】とあまり呼ぶのは、
やめていただけないでしょうか?・・・・確かに、私も臆病風ふかしたりした事もありますが・・・・・。
隊員ならどんな状況でも戦わなければなりません!」
桜「うん。そうだね。」
光次郎「確かにどんな状況でも戦わなきゃいけないね。奈々ちゃんの言うとおり、
僕も男としてシャキっとしないと!!」
蒼井「ってあんたも呼ぶんじゃないわよ!!!」 蒼井は光次郎に怒鳴った。
光次郎「ははははwごめんごめん。じゃあ、蒼井隊員・・・でいいね?」
蒼井「・・・・・・・。まぁ、たまに奈々ちゃんって呼んでもいいけど。
でもあまり呼び過ぎないでよね?こっちが恥ずかしいから・・・・・・!」
光次郎「ああ。わかったよ。」
桜「ふふ・・・・・・・。む!?」 ピ―――ピ―――ピ―――ピ―――
光次郎、野沢、清水、蒼井「っ!!!?」 その時、廊下に緊急事態のサイレンが響いた。
蒼井「こ・・・・このサイレンは・・・・・・!!」
桜「緊急事態のサイレンよ!!」
光次郎「だったら司令室に戻らないと!!」
清水「またデスナイトのジャンボロイドが来たというのか・・・・・・!!」
野沢「とにかく急ぎましょ!!!」 5人は急いで司令室に向かおうと走った。
かくして、5人は司令室に戻った。そこに春日隊長を初め数名の隊員もいた。
つづく
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