第４０話・休みなき戦い

秋田学園では、終業式が行われていた。何故なら、

そろそろ３学期が終わり、春休みが始まるからである。

体育館では、多くの生徒たちが校長先生の話を聞いている。

だが、その中に福崎の姿がなかった。

灰間(福崎の奴・・・。とうとう、終業式にも参加しなかったか。

あいつ。あのドールック事件から学校に一度も行ってなかったな。

もしかして、魔獣に殺されたのか！？それとも・・・。

また、何かを企んでいるのか・・・・。)

そう。福崎はあの日から一度も姿を表していないのだ。

それにより、灰間は今でも自由である。


学園が終わり、町を歩く灰間、野口、森下、徳丸。

森下「いやァ。今日から春休みだねェ。」

徳丸「うん！これからもっと皆で遊べるね！

でも、春と言えば・・・。前にひなまつりとかあったっけ？

野口さんや森下さんの可愛い着物姿を一度でも良いから見たかったよ。」

森下「いやん！徳丸君ってば変態！」

灰間「・・・なァ。皆。福崎って奴の事だがよ・・・。」

野口「うん。最近、学校に来てないよね。と言うか、

行方不明になっているわよね。どこかに消えたのかしら。

噂では、福崎君の親からは、こんな酷い事を言ったのよ。

奴がいなくてせいせいする。死んだ方が世間のためですって・・・。」

灰間「全く。子が酷いのは、親が酷いせいなのかね。」

野口「何だか、福崎君。可哀想な気がする・・・。」

灰間「・・・・確かにな。むっ！？」

その時、灰間の携帯電話が鳴り出した。灰間はその携帯を使う。

灰間「こちら、灰間！！」

叶野の声『大阪上空に異常なエネルギーが発生した！！

緊急事態につき、至急ＢＡＲ基地に来い！！』

灰間「了解！！・・・・すまねェが、

学園に春休みが来ても、ＢＡＲに春休みはない。それじゃ！」

灰間は野口たちから走って、ＢＡＲへ向かった。

森下「灰間君、可哀想だね。まるで、一人だけ休みがないみたいに。」

野口「仕方がないよ。灰間君。ＢＡＲとして頑張っているんだから。」

徳丸「確かに、ＢＡＲが頑張らないと、地球に平和が来ないしね。」


ウルトラマンティアーズ第４０話・休みなき戦い

プラズマ魔獣・グラガス登場


ＢＡＲ基地の司令室に来た灰間。隊員たちが集まり、

大神が隊員たちにこう語る。

大神「大阪の上空に、異常なエネルギーが発生しておる。

そのエネルギーの正体は、大気中に存在している、電磁波であるらしい。」

緒川「その電磁波が急に異常な状態になっているの。原因は恐らく不明。

けど、電磁波に異常が起こっているのは確か。まるで、

暴走しているみたいに見せているわ。大阪上空で、

物凄い電磁波が異常な状態となっている。」

大神「それを調査して欲しい。

灰間！日下部！バルワンダーＤＸで出動せよ！」

灰間と日下部「了解！！！」


灰間と日下部はバルワンダーＤＸで、大阪上空に飛んで来た。

灰間「・・・・なァ。日下部。」

日下部「何よ？」

灰間「最近、行方不明となっている福崎の事なんがよ。」

日下部「そうね。まっ。あいつの事なんてどうでも良いけど。

確かに、行方不明と言うのは少し心配かもね。

魔獣にでも殺されてなければ良いんだけど。今度会ったら、

一から教育し直してやろうかしら？」

灰間「まぁ。そうしてやりな。」

日下部「・・・・っ！？電磁波エネルギーをキャッチしたわ！！

こ、これは・・・！物凄い反応だわ！！確かに異常ね・・・！

もっと電磁波の発生しているポイントに近づきましょ！」

バルワンダーＤＸは空をさらに飛ぶ。その時、

周りの空で緑色の電気が少しだけ発生し、乱れ始める。

日下部「電磁波の反応がさらに活性している・・・！それに、

何だか多彩な方向へ動いているみたい。まるで暴走だわ・・・。」

灰間「暴走！？もしかして、生きているのか！？いや、ありえねェ！！」

そして、緑色の電気が突然に消えた。

つづく