火野博士「そう。普通なら溶岩はすぐに上昇できぬ。
だが、このマグマはどうだ?何故か上昇しておる。これは、
あと数十分で溢れたマグマが外に出て、森を焼くかも知れない・・・!
一体、何が溶岩を動かしているのか・・・。」
日下部「調査しようにも、これでは近づく事もできない・・・。」
灰間「マグマに入ると、あまりの熱さに溶けちまうからな・・・!」
火野博士「・・・まだ、マグマの暴走していない火山がある。
まあ、元々火山ではなかったかも知れないが。
そこへ行ってみよう!!」
灰間と日下部「はい!!!」 3人がこの火山から降りようと走る。
その頃、BAR基地の司令室では、上川が電話をして、驚く。
上川「もしもし。BARです・・・。えっ!?本当ですか!?」
大神「どうした!?上川・・・!」
上川「ぽ、ポイントE46の山地で噴火が起きました!!」
焦る上川の言葉に、大神は驚き、汗を流しながら叫ぶ。
大神「何っ!?E46の山地に火山などなかったど!?」
上川「それが、その山から爆発して、マグマが溢れていると・・・。」
大神「ぬぅ・・・!叶野!集めた宇宙船のデータを保存せぃ!!
日本中の地形にあるマグマのデータを調べるんど!!!」
叶野「は、はい・・・!!」
叶野はコンピューターで日本中の地形のマグマをデータを調べる。
そして、叶野は何かの情報を得たかのように、驚く。
叶野「こ、これは・・・・!!?隊長!!ほとんどのマグマが、
活性化して、一気に上昇しています!!このままでは、
様々な山地から噴火が起きて、日本中のほとんどの都市が、
マグマに覆われちまいます・・・・!!」
上川「・・・・となると、大勢の人々はマグマに呑まれて、
やがて日本はマグマの地獄に変わると言うのですか!!?
次の噴火が来るのも、そう遠くない・・・!」
大神「上川!バルワンダー1号で、噴火した山地を調査しろ!!
マグマの暴走の原因を突き止めるんど!!!」
上川「りょ、了解!!!」
大神(宇宙生命体の正体もわからぬままに、
マグマが暴走しようとは・・・。ただの自然現象じゃない・・・。
む!?待てよ。もしかして、マグマの暴走は、
あの宇宙船の生命体の仕業だっちゅーんかぃ!?)
そこに、女性科学者の緒川が入ってくる。
緒川「大神隊長!!活性しているマグマの中に、
異常な反応が含まれています!!その正体は不明ですが・・・。」
大神「そうか・・・!じゃが、その正体は、
じきに灰間と日下部が明かしてくれるハズだ・・・!!」
火野博士と灰間と日下部は、
研究所の近くの山へ向かっていた。
その山の天辺から煙が溢れて、出ていた。
灰間「あれは!?俺たちがバルターボで向かう途中で、
見た事のある元火山だった山だな・・・!?」
火野博士「ほう。見たのか?あの山にも、
マグマが溢れていたそうだ。
だが、今はその上昇が止まっている。わしは昨日、
あの山の地面を掘り、そこの洞窟にマグマが溢れた事を、
確信したのだからな・・・。」
日下部「では、そのマグマを利用して、
原因を突き止める事ができますね・・・!?」
火野博士「かも知れん・・・・。」
元火山だった山の内部である、この洞窟には、
確かにマグマが溢れていた。だが、上昇はしていないらしい。
そこに、身体が金色の衣装に包まれたような者がいた。
その者はマグマのプールに近づいていた。
金色の衣装をした者「もう一度、このマグマを・・・。むっ!?」
その時、金色の衣装の者は何かを感じると、
すぐにどこかへ跳び去った。このマグマの洞窟に、
灰間、日下部、火野博士が走って来た。
灰間「こりゃ酷ェ・・・・!」 日下部「マグマの洞窟ですね・・・。」
火野博士「元々、この洞窟にマグマなどなかった・・・・。
恐らく、地下から溢れたのだろう。これの原因も不明じゃ。
一体、地球に何が起きたと言うのだ・・・・!」
つづく
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