灰間「一体、何があったのですか!?」
科学者「そ、それが・・・。妙な連中に襲われて・・・。
それは、人間に見えるが、不思議な魔法を持っていたんだ。」
日下部「やはり、魔族の仕業ね・・・・っ!」
科学者「そうだ・・・!この発射場にいた同志たちは、
私以外全員殺された。そして、スペースインターセプトキャノンの、
機体も機能も全て破損された!もう・・・駄目だ・・・・っ!」
科学者は気を失った。喋っている間に気力が落ち続けただろう。
日下部「・・・・早く基地で治療してもらいましょ!」
灰間「そうだな。む・・・・っ!?」
その時、灰間は後ろから何かが超速で迫っている事に気づく。
その何かに気づき、それを素早く掴む灰間。
日下部「どうしたの!?」 灰間「野郎・・・!魔族め。」
灰間が掴んだのは、奇怪な形をしたヤリだった。
日下部「それ・・・!ヤリじゃない!?」
灰間「魔族の奴ら。俺たちを狙っているに違いねェ!」
灰間はヤリを投げつけた魔族を探そうと走る。
日下部「ちょ、ちょっと!灰間!?」
日下部に抱えられている科学者の表情が少しずつ変わる。
笑みを浮かべているようだ。何を考えているのだろう。
灰間は必死に探し続ける。だが。誰もいなかった。
灰間「・・・・ちっ!逃げやがったか。」
灰間と日下部は科学者をバルターボに乗せ、
基地へ帰還していた。
日下部「流星が間もなく地球に落下するわ。」
灰間「何か、対抗できる方法を・・・。っ!?」
その時、灰間のペンダントが光り出した。
灰間「これは魔族の気配・・・!?まさか!!」
灰間は後ろの方を向く。後ろの席では科学者がいる。
その科学者が急に起き上がり、日下部の首を絞めだしたのだ。
科学者「うあ”あぁぁぁっ!!」 日下部「いあああぁぁぁっ!?」
首を絞められた日下部は苦しむ。それにより、彼女の両手が、
ハンドルをめちゃくちゃに回し、バルターボが異常な動きを見せる。
日下部「な、何・・・すん!の・・・よォ・・・!!」
灰間「てめェ!!魔族だったのか!!!」
科学者「おぉ!!そうだよ!!てめェらを事故死させちゃる!!!」
灰間「そうはさせっか!!」
灰間はバルガンの銃弾で魔族だった科学者の顔を撃つ。
科学者「あぶぃん!!!」 日下部「きゃはっ!!」
顔を撃たれた科学者はその激痛で日下部から離れ、
バルターボから飛び出た。
科学者がアスファルトに落ちて、死亡。二人はそれを見て動揺する。
日下部「まさか、魔族が紛れ込んだなんて・・・!」
その時、空から突然、雷が落ちて来て、バルターボに迫る。
灰間「むっ!?雷が来る!!降りろ!!」
日下部「っ!?え、ええ!!」
二人はバルターボから素早く降りる。
そのバルターボが落下した雷を受けて、
爆発をする。その爆風で灰間と日下部は吹き飛ぶ。
日下部「きゃああぁぁぁっ!?」 灰間「わああぁぁぁぁっ!!」
日下部は倒れたが、灰間は何とか立ち上がる。
灰間「く、日下部・・・・っ!」 気を失った彼女に近づこうとする灰間。
だが、その時、灰間に複数のヤリが飛んで来た。
灰間「あっ!!?せぃ!!ふっ!!せや!!」
灰間はバック転で素早く避け、
全てのヤリが地面に刺さる。そして、
灰間の前に複数の異常さを見せる人間が歩いてきた。彼
らは皆、魔族である。
灰間「魔族・・・!!今度は何を企んでいるんだ!?」
魔族A「決まってんだろォ!?この星を支配すんのよ!!」
魔族B「だが、それには貴様が邪魔になって来たんだよ!」
灰間「あぁ?そろそろてめーらの魔獣を倒し続けている、
このウルトラマンの俺にムカついたってワケかよ?」
魔族C「そのとーり!!てめェのせいで、
この地球を占領するのに多くの犠牲が出たからねェ!!?」
魔族D「今回は流星にちなんだ魔獣を送り込んだ。その前に、
お前を暗殺すれば侵略は楽になれると思って、こうしたのだ!!」
灰間「・・・ちょっと聞いて良いか?」
魔族A「あぁ?何だコラ?素早く言え?」
灰間「・・・・お前たち魔族の正体。それは俺たち人類には、
わからねェ。けど、お前らがこの星を侵略すると聞いて、
わかった気がするぜ。貴様たち・・・。まさか、
宇宙人・・・・じゃねーだろうなァ?」
灰間の質問を聞いた魔族。
しばらく黙り込むと突然キレるように叫ぶ。
魔族たち「あ”あああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!????」
魔族A「てめええぇぇぇぇぇっ!!!
そんな事で悩んでたのか!?おーっ!!」
魔族C「俺ら魔族を某異世界とかこの星のクソ人間の、
進化系かと勝手に空想してんじゃねーよ!!おい!!!!」
灰間「やはり、貴様たちは・・・・!!」
魔族A「そうだ・・・!
俺たちは宇宙に存在せり魔の星から来た!!」
つづく
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