サキ「私はしたいと思います・・・!隊長とコリスへの恩返しを。」
コリス「サキさん・・・・・。」
モモ「サキ・・・・あなた・・・・。」
サキ「だから・・・私もマリンナーサへ連れて行ってください!!」
サキはどうしてもコリスとモモのためになりたいつもりだ。
だが、サキだけではなかった。
シュドー「・・・・俺も、マリンナーサへ連れてってくれ!!」
テブリッシュ「私からも頼むっ!!」
イチゴ「僕もコリス君と隊長の故郷へ行きます!!」
シュドー、テブリッシュ、イチゴもサキと同じ気持ちであった。
コリス「皆さん・・・!僕らのために・・・・。」
コリスはイチゴたちの優しさに感激する。
サキ「隊長!私たちもマリンナーサへ行って良いですよね!?」
サキがモモにそう聞く。モモは喜んで、こう返事する。
モモ「ええ!もちろんよ!!皆で行く方が楽しそうじゃん!!」
シュドー「おーっし!それでこそ、隊長だ!!」
テブリッシュ「まずは武器や機体の準備もしなければ!!」
皆で喜んでいる最中で、コリスは不安そうにこう聞く。
コリス「でも・・・。どうやって皆さんを連れて行くのですか?」
コリスの疑問に、モモは笑顔で軽く答える。
モモ「そんなの簡単!魔法全開で・・・・。」
シャドー「それはやめた方が良いわ・・・。」
シャドーの言葉に、一同のテンションが急にさがる。
モモ「な、何で・・・?」
シャドー「考えてみなさいよ。マリンナーサは地球から、
物凄い遠距離で離れているでしょ?普通の人間たちを、
マリンナーサへ連れてくるのに、
何年かかるかわかった物じゃないわ。」
モモ「でも、すぐにひとっとびできる魔法を使えれば・・・。」
コリス「それには、多くの魔法の力が必要かと思います。
でも、そうしたら、戦うための力が残らないくらいに減るかと・・・。」
モモ「そ、そうなの・・・・・。じゃあ、どうすれば・・・・。」
モモはサキたちをマリンナーサへ、
連れて行けない事に落ち込む。
ジャック「まあ、俺たち夢の国の住人たちだけなら、
ひとっとびできるかも知れないな。
夢の力を使った移動でな。」
サキ「そんな・・・・・っ。」
シュドー「何てこった。」 テブリッシュ「それじゃ、我々は・・・。」
イチゴ「結局、コリス君と隊長の力にはなれないって事か・・・・。」
隊員たちは悲しみそうになる。マリンナーサに行けず、
コリスとモモに恩返しできない事に。
シャドー「・・・・・そんなに悲しまないで。DGCの皆さん。
今回は残念かも知れない。
でも、あなたたちは既に恩返ししたよ。
コリス君がピンチな時は、ちゃんとそれを救ってくれたじゃない。」
サキ「でも、コリス君と隊長の故郷を助けに行けないなんて・・・・。
やはり、切ないです。
私たちを助けてくれた人たちの故郷へ行けない事が。」
落ち込むサキに、シャドーが優しそうな微笑みでこう言う。
シャドー「でも、安心して。
私たちだけでもマリンナーサを救ってみせる。
それに、あなたたちをこれ以上、巻き込みたくないの。」
ジャック「そうだな。別にあんたら人間が首を突っ込む事はねーよ。
夢の国での問題は、俺たち夢の国の住人だけで解決するさ。」
ジャックが親指を立ててそう言う。
コリスは落ち込んだ表情で、こう言う。
コリス「ごめんなさい。
あなたたちの気持ちはありがたいのですが・・・・。」
コリスは自分らを助けようとした、
仲間たちの期待を裏切ったと思って、彼らに謝る。
サキ「・・・・こちらこそ、ごめんね。力になってあげられなくて。」
サキは落ち込みながらも、微笑んでそう言う。
ハリー「はーあ。俺も行きたかったなァ。マリンナーサへ。
でも、しゃーねェか。頑張って来いよ。コリス。」
コリス「・・・・はい。頑張ります。」
ハリーの応援にコリスは微笑む。
モモ「・・・とにかく、マリンナーサへ行こ。
私たちだけでも良いから。」
ジャック「だな。使徒の外道どもがこの地球へ攻撃しねェ内に。」
シャドー「そうね。それでは、コリス君。モモ。ジャック。行くわよ。」
コリス「はい。」 モモ「ええ。」 ジャック「おうよ。」
こうして、4人はブリッジから出て、
甲板へ。そして、他の者たちも。
オーシャンの甲板で、
コリスたち夢の国の者たち4人が横に並べた。
つづく
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