モモたち「えっ!!!!??」
モモたちは驚く。場面がネガ反転する程に。
イチゴ「そ・・・・それは、本当なの・・・・??」
サキ「・・・・・・・はい。」
サキは物凄く暗そうに答える。隊員たちは動揺する。
まさか、DGC基地が爆発してしまうとは、
一体、誰が想像したのだろうか。
モモ「・・・・・っ!ス、スクリーンを出して!!」
イチゴ「は、はい!!」 イチゴはコンピューターの某スイッチを押すと、
ブリッジの壁から大きなスクリーンが出た。
そのスクリーンには、DGC基地が爆発している映像が映っていた。
あの我らがDGCの拠点が爆発してしまおうとは、
一体、誰が想像したのだろう。だが、これは現実。
DGC基地は失ってしまい、
モモたちの拠点はこのオーシャンだけとなったのだ。
テブリッシュ「ば・・・・馬鹿な・・・・・!?」
シュドー「DGC本部が・・・・壊滅・・・・・!!?」
イチゴ「そんな・・・・一体、誰が・・・・・!!」
燃え上がるDGC基地を見た隊員たちは悲しそうにそう言う。
ウルトラマンクリスタル「・・・・・使徒の仕業です。」
クリスタルの言葉に隊員たちは注目する。
サキ「な、何で・・・・わかるの?」
ウルトラマンクリスタル「ある女性が・・・・僕に予言したのです。
使徒たちが、僕らのDGC基地を壊滅させたと・・・。」
シュドー「も、もしかして・・・!お前が言ってた女性の声って・・・・!!」
テブリッシュ「ほ、本当にあった事だったのか・・・・!?」
ウルトラマンクリスタル「はい・・・・。僕も・・・!
こんな事が起こる事は思いたくなかった。
残酷な現実なんて欲しくない・・・!
なのに、奴らは・・・・・・!!!」
クリスタルは怒りに震えて、拳を握りしめた。
クリスタルはDGC基地を破壊した使徒たちを許せないのだ。
モモ「やはり、私とコリスの夢の中にいた女性も、現実にいたのね。
現実にいてはいけない存在だったかも知れない人かしらね?
彼女は・・・。」
イチゴ「・・・・・っ!そうか。使徒たちは僕らを日本へ誘導させたのは、
無防備となったDGC基地を破壊して、
僕らの戦力を減少させる事だったのか!!」
イチゴは使徒たちの企みを今更知った。だが、もう既に遅い。
シュドー「そうだったのか!ちきしょう!!あの使徒野郎共!!!」
テブリッシュ「どうする!?拠点を失っては、使える作戦も科学も、
ほとんど減ってしまいました!!
どう、使徒に対抗すれば良いか・・・!!」
隊員たちは混乱しそうになりそうになる。その時、サキが。
サキ「・・・・・あの二人に任せましょ?」
サキの発言に3人の男たちが彼女に向ける。
イチゴ「あ、あの二人って何・・・??」
サキ「・・・・・・・っ。」
イチゴに問われたサキはクリスタルとモモの方に向く。
テブリッシュ「ま、まさか・・・・!?」
シュドー「隊長とクリスタルに任せるってのか!?」
そう。サキはモモとクリスタルに何かやらせようとしたのだ。
サキ「・・・・隊長。コリス君。」
ウルトラマンクリスタル「・・・・・っ!?」 モモ「何かしら?」
サキ「・・・・・DGC基地を救ってくれますか?
魔法が使えるあなたたちならできるのでしょ?」
モモ「・・・・ええ。確かにできるわね。でも、
私の魔法は夢の力。DGC基地が爆発したのが現実なら、
ちょっと難しいかも・・・・・。」
ウルトラマンクリスタル「・・・・それでも、やってみせます!
皆に僕らの正体を隠した罪を償うために。
そして、DGC基地を爆破した奴がまだいるかも知れないし・・・・!」
シュドー「まさか・・・・!隊長とコリスだけで行くと言うのか!?」
テブリッシュ「だが、この日本からアメリカまでは遠いんだぞ!?」
モモ「大丈夫よ。遠い場所へワープできる魔法があるから。」
ウルトラマンクリスタル「あなたたちの基地は、
必ず僕らの夢の力で元通りにしてみませます。
行きましょう。姉さん。」
モモ「ええ。DGCの皆。ちょっと、待っててね。」
そして、モモとクリスタルは横に並んだ。魔法の準備をする気だ。
サキ「・・・・隊長!!コリス君!!」
モモ&ウルトラマンクリスタル「っ?」
サキ「・・・・戻ったら、またここに戻ってくれますか?」
モモ「・・・・・ええ。」 モモは微笑む。
ウルトラマンクリスタル「僕たちは・・・仲間ですから。」
そう。コリスとモモは夢の国の住人で、サキたちは人間である。
だが、そんな異なる人物でも、DGCと言う絆がある限り、
決してその友情が壊れる事がないだろう。
そして、モモとクリスタルは互いの手を繋いだ。
モモ「行くわよ。コリス。」 ウルトラマンクリスタル「はい。姉さん。」
二人から眩い光が発する。そろそろ魔法が発動する。
モモ&ウルトラマンクリスタル「ワーピル!!!!!」
そして、モモとクリスタルの姿は光のように消えていった。
サキ「・・・・・コリス君。隊長。」
サキは二人の無事を祈るように、両手を組んだ。
そして、DGC基地。全ての建物が破壊され、燃え上がっている。
そこに、光と共にモモと等身大のクリスタルが現れた。
二人は基地が燃えている事に驚く。
モモ「これは・・・・・!確かに大変な事になってるわね!!」
ウルトラマンクリスタル「あの女性の言う事は、
やはり本当だったんだ・・・!
姉さん!!今こそ、力を合わせましょう!!」
モモ「ええっ!!やりましょう!!
コリス!!まずは火を消した!!」
ウルトラマンクリスタル「はいっ!!ショワッ!!!」
そして、クリスタルは巨大化して、すぐに右手を前に出した。
ウルトラマンクリスタル「ウルトラウォーター!!!!」
クリスタルの右手から激しい水流が放出し、
その水がDGC本部のビルを覆った火を消していく。
ウルトラマンクリスタル「はああああぁぁぁぁぁ・・・・・!!!」
クリスタルは放水を続け、徐々に火を消していく。
使徒たちのアジトでは、グランメアルドとその部下たちが、
クリスタルが放水で火を消しているところを見ていた。
グランメアルド「ふん。マリンナーサの姉弟め。
DGC基地を元通りにしようてか。」
そして、グランメアルドの隣にいた女性らしき使徒がこう言う。
女性らしき使徒「どうします?グランメアルド様。」
グランメアルド「そうだな。ちょうど、中国DGCを全滅させた、
あの無双使徒を送り出すとするか。」
女性らしき使徒「マリンナーサの姉弟を倒すためですね?」
グランメアルド「いや。日本にいるDGCを倒すためさ。」
女性らしき使徒「ですが、マリンナーサの姉弟が奴らの拠点を・・・。」
女性らしき使徒は、
モモとクリスタルがDGC基地を元に戻してしまうのかと、
心配していた。だが、グランメアルドは余裕しているように微笑んだ。
グランメアルド「心配すんなよ。どうせできっこないさ。
この俺の力がある限りな・・・・・っ!」
その頃、クリスタルはDGC基地を覆った全ての火を消した。
そして、カラータイマーが赤く点滅していた。それ程にかかったそうだ。
ウルトラマンクリスタル「お・・・終わった・・・・。」
そして、クリスタルは光と共に小さくなり、コリスの姿に戻った。
モモ「よくやったわ。コリス。後は私がやるわ・・・・!」
モモがステッキを空に掲げる。魔法を唱えるつもりだ。
モモ「パラリルパラリルドリリンパ!!ティアランティナランマリリンパ!!
お願い!!DGC基地を元に戻して!!!」
モモがそう唱えると、ステッキの先端が輝いた。
その輝きが廃墟となったDGC基地を包み、元に戻していった。
コリス「やった!!DGC基地が元に戻った!!!」
そう。DGC基地が元に戻った。
魔法を使ったかモモは疲れたように息をした。
モモ「ふぅ・・・・。これで、隊員たちは基地へ帰れる・・・・。」
・・・ハズだった。その時、青い空が突然、醜い赤に染まり始めた。
モモ&コリス「っ!!!」 二人はその空を見て、驚く。
コリス「な、何だ!!この空は・・・!!」
モモ「ま・・・まさか・・・・・!!?これは!!!」
つづく
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