コリス「心配しないでください。もし、イレドナが悪い発言をしたら、
今すぐ射殺するつもりですから。簡単には死にませんから・・・・。」
コリスは隊員たちに笑顔を見せて、背を向けて歩いた。
イレドナのところへ行くつもりだ。隊員たちは切なそうにコリスを、
見つめるしかなかった。すると、サキがモモにこう聞く。
サキ「何とか・・・・コリス君を助けられる方法は・・・・。」
モモ「いえ。尾行しても、イレドナに気づかれる確率は高いわ。
ここは・・・・コリスを信じてみましょう・・・・・。」
そして、コリスはイレドナの声に導かれていたか、
いつの間に工事中のビルの前に来ていた。
コリス「ここで・・・・良いよね?」
イレドナの声『はい。よくぞ、ここまで来てくださいました。
さァ。どうぞ、入ってくださいませ。』
コリス「・・・・・・・っ。」
コリスは何も言わずに、そのままビルの中に入った。
そのビルの中は何もない殺風景の世界であった。その、
薄暗い部屋に来たコリスの前に、イレドナが立っていた。
イレドナ「ようこそ、マリンナーサの王子。そして、ウルトラマンクリスタルよ。」
コリス「イレドナ。約束通り来た。話をしよう。」
イレドナ「良いでしょう。まず、どこから話せば良いやら・・・・。
ふむ。では、こんな話はどうでしょう・・・・?我ら、使徒の秘密を・・・。」
コリス「っ!?君たち使徒の秘密・・・・・っ!?」
コリスは使徒の秘密がわかる事に、少し驚く。
イレドナ「そうです。我ら使徒について、
あなただけにちょっとだけ教えましょう。
我ら使徒は人間たちにとっては全く謎の存在でしたよね・・・・・?」
コリス「はい・・・・。
怪獣でも宇宙人でもないとシャドーさんから聞いてます・・・・。」
イレドナ「そうです。我々使徒はあんな下等な種族とは全く違う種です。そう。
私たちは宇宙を導くために造られた存在なのです。」
コリス「造られた!?君たちは生物じゃないのか・・・!?」
イレドナ「おや?あなたは造られた=ロボットと思ってますかね?
残念。あたしたちは正真正銘の生物ですよ。肉も内臓もあります。
ところで、一体誰に造られたと聞きたそうな表情してますねェ?」
コリス「っ・・・・!?気づいたのか・・・・!!?」
コリスはイレドナにそう言われて、驚く。
コリスは使徒を造ったのは誰かと知りたいのだ。
イレドナ「ククク。やはりね・・・・・。ですが、それは私が教える事はありません。
我らを造りし者の事は、我ら使徒の長に聞いてください。」
コリス「使徒の長・・・・?それが、お前たちを動かしているのか?」
イレドナ「ええ。その方は一番最初に造られた使徒で、
我らが最も尊敬すべき大戦士です。
あの方に歯向かって生きた者は誰もいません。」
コリス「・・・・・使徒の正体は少しだけわかった。それでは、
次に使徒たちの目的の事・・・・教えてくれる?」
イレドナ「良いでしょう。その我ら使徒のやるべき事・・・・。
それは、あなたたち夢の国の住人と、地球人の・・・・。
オール抹殺です!!!一人も残らずぶっ殺して差し上げるつもりです。」
使徒たちの目的は地球人と夢の国の住人の全滅らしい。
それを聞いたコリスは表情を暗くした。怒りを感じたらしい。
コリス「・・・・・・・その理由は?」
イレドナ「・・・・これ以上、教える事はありません。何故なら、
あなたはここで死ぬのですから・・・・・・・・っ!!」
イレドナは口をニタァと動かして、そう言う。
コリス「やはり、そう来るんだね・・・・!」
コリスは素早くウルトラシューターを持ち出す。
即座にイレドナを撃つつもりだ。
イレドナ「はっ!!!」 すると、使徒は手から光線を出して来た。
コリス「うわっ!!!」 光線がウルトラシューターに命中した。
それにより、そのシューターが弾き飛ばされ、コリスはひるむ。
イレドナ「ククククク。マリンナーサの王子よ。あなたはここで死ぬのです。」
イレドナは両手から白い光線を出し、その光線がコリスを包んでしまう。
そして、コリスを包んだ光線が、白いカプセルとなってしまった。
使徒は光線で作ったカプセルでコリスを閉じ込めてしまった。
コリス「し、しまった・・・・・・!!ちっくしょ!!」
コリスは自身を閉じ込めたカプセルを殴るが、破れない。
イレドナ「無駄ですよ。あなたは永遠にここから出られません。そして、
クリスタルにも変身できるワケもありません。
我らはこの時を待ってたのです。」
コリス「やはり・・・・・罠だったのか・・・・・!!」
イレドナ「ぷっ!それを知って、私のところへ来たとか・・・・。
何とも、愚かな子でしょう。約束なんか最初から守る気などありませんよ。」
コリス「く・・・・・・っ!!」
イレドナ「今から日本人を全滅させます。あなたの姉もDGCもね・・・・!!
行きなさい!!デルゴーンよ!!!日本人どもを全て殺すのです!!!!」
イレドナの叫びに部屋中が揺れだす。地震か。
否、イレドナは仲間の使徒を呼び出したのだ。
工事中のビルだけではなく、街中にも揺れが迫っていた。
シュドー「な、何だァ!?」 テブリッシュ「地震か!?」
イチゴ「く・・・・っ!!もしかすると・・・・!!」
イチゴは何かを予感したか、急に走り出した。
サキ「ど、どこへ行くんですか!?」
その時、とあるビルがいきなり崩れ始める。そこから謎の巨人が現れた。
その巨人の体は赤黒い色の鋼鉄でできているようだった。目が青く輝き、
頭や両肩から角が出ていた。両手や足の爪が黒い鉄でできていた。
見た目で鉄人のように見えるが、この巨人も正真正銘の使徒であった。
使徒「デオオオオオオオオォォォォォォォォ!!!!!!!!
いよいよ出番かああああぁぁぁぁぁ!!!!」
シュドー「っ!!し、使徒が出やがった!!」
テブリッシュ「もしかして・・・!やはり、罠だったのか!?」
モモ「恐らく、イチゴはコリスの救出に向かったと思う!
我々はオーシャンラッシュへ向かう!!シュドーとテブリッシュは、
スカイラッシュで使徒を倒しなさい!!!」
隊員たち「了解!!!!」
こうして、モモたちはオーシャンラッシュへ目指して走る。
イレドナはコリスに罠をはめて、他の使徒に日本人の抹殺を任せたのだ。
その日本人の抹殺を行う使徒こそが、デルゴーンなのだ。
デルゴーン「デオオオオオオオオォォォォォォォ!!!!!」
デルゴーンはパンチで近くのビルを叩き壊す。そして、蹴りで破壊してしまう。
さらに、他のビルをも殴って破壊する。使徒が暴れだした事で、
街の人々は悲鳴をあげて逃げ出す。日本が使徒に壊されていく。
東京湾に停泊していたオーシャンラッシュに戻った隊員たち。
そして、オーシャンラッシュの右の部分が開き、そこからカタパルトが出て、
その上にスカイラッシュ2機があった。
一号機はシュドー、二号機はテブリッシュが乗っている。
そこから、2機のスカイラッシュが発射された。ブリッジでは、
サキが砲撃手専用の席に座っていた。モモが部屋の中心を立っている。
モモ「敵はこの東京湾から少し遠いところにいるわ!その程度の距離なら、
砲撃が可能よ!!でも、遠距離だからしっかり狙いを付けるのよ!!」
サキ「はい・・・・っ!!」
夜の街がデルゴーンが大暴れする事によって、街並みが燃え始めた。
平和だった街がまるで地獄のように燃えている。
デルゴーン「デオオオオオオオォォォォォォォォ!!!!!!」
デルゴーンはビルをパンチで破壊して、後ろを向いた口から火炎を放射した。
その火炎で遠くのビルを破壊した。そして、デルゴーンは急に笑い出す。
デルゴーン「ぐわっはっはっはっはっはっはっ!!!!
やはり、人間を狩るのは気持ち良いなァ!!ん?」
その時、デルゴーンは空からスカイラッシュ2機が飛んでくる事に気づく。
テブリッシュ「体が鉄でできた使徒だな。手加減できないぞ!」
シュドー「OK!!撃って撃って撃ちまくってやるぜ!!!」
2機のスカイラッシュがレーザーバルカンでデルゴーンを攻撃する。
だが、デルゴーンはまるで効いていないような様子であった。
テブリッシュ「き、効いていない!?」
デルゴーン「俺の体は鋼鉄でできている!
人間の武器なんぞ通用せんわ!!」
シュドー「だったらところん攻撃してやる!!」
2機のスカイラッシュはレーザーバルカンを連射して、
デルゴーンを攻撃し続ける。
デルゴーン「デオオオオオオオォォォォォォォォォ!!!!!!!」
攻撃を受けても痛みを感じないデルゴーンは火炎を吐いて、反撃する。
2機のスカイラッシュはこれを避ける。
デルゴーン「デオオオオオオオオォォォォォォォォ!!!!!!」
使徒はスカイラッシュなど相手にならないと思って、歩き出した。
近くのビルを殴って壊す。どうやら破壊を続行する気だ。
シュドー「野郎!!無視すんじゃねェ!!」
テブリッシュ「攻撃を続けろ!!敵を我らの方に向かせるんだ!!!」
2機のスカイラッシュはレーザーバルカンで、
暴れているデルゴーンの背中を攻撃する。
つづく
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