ハヌマーン「地獄に落ちろォ!!おらあぁぁぁっ!!!」
そのままハヌマーンは三叉槍でクリスタルの喉元を狙う。
ウルトラマンクリスタル「っ!!シュア!!」
クリスタルは両手で怪人の三叉槍を掴み、攻撃を防ぐ。
ウルトラマンクリスタル「・・・・・っ!!」 ハヌマーン「ああぁぁ・・・!」
モモ「ハヌマーンが完全にクリスタルを殺すつもりだわ!!」
ハヌマーン「むん!!」 ウルトラマンクリスタル「うあ!!」
その時、怪人は右手でクリスタルの顔を殴る。クリスタルはそのダメージで、
両手を緩めてしまい、ハヌマーンの三叉槍の持つ手が自由になる。
ハヌマーン「せぃ!!おぁ!!おぁ!!おぁ!!おあぁぁっ!!」
さらにハヌマーンはクリスタルの顔を刺そうとする。
ウルトラマンクリスタル「くっ!!ぉお!!ぜっ!!」
クリスタルは顔を動かして、敵の攻撃を何回も避ける。
ウルトラマンクリスタル「・・・・っ!!とあ!!!」
そして、クリスタルは右足を思い切りあげて、怪人の背中に打撃する。
ハヌマーン「どわああぁぁぁぁぁ!!!?」
ハヌマーンは背中を蹴り飛ばされて、
クリスタルから離れたところに落ちる。ハズが。
イチゴ「いけるか!?」 ハヌマーン「とわ!!!!」
突然、ハヌマーンは卍字ポーズとなり、空中回転する。そして、ゆっくり着地する。
ハヌマーン「ふん!!今のくーだらない蹴りでこの私は倒せまいて!!」
ウルトラマンクリスタル「くっ!!ショアアァァァッ!!!」
クリスタルはハヌマーンに接近して、殴りかかる。だが、避けられる。
ハヌマーン「おぁ!!とう!!!」 さらに怪人は三叉槍でクリスタルの、
胸を切り裂く。クリスタルは物凄い痛みでさがる。
ウルトラマンクリスタル「ぐあぁぁぁ・・・っ!!っ!?」
ハヌマーンはまたもクリスタルの頭を掴み、
三叉槍でクリスタルの腹を何度も突き刺す。
ハヌマーン「おらおらおらおらおらあぁぁぁ~っ!!!」
ウルトラマンクリスタル「うっ!!うぁ!!ぁ!!・・・っ!!」
シュドー「ひ・・・酷ェ!!」 テブリッシュ「なんてバイオレンスな戦法なんだ!」
ハヌマーン「おらあぁぁぁっ!!!」 ウルトラマンクリスタル「くあぁぁぁ!!」
怪人は三叉槍を振り上げて、クリスタルを切り払う。
ハヌマーン「むん!!はっ!!えい!!ほぅ!!」
戦意を削られたクリスタルはハヌマーンから離れるが、
そんなクリスタルを追い詰めるように、怪人は光輪を連続で投げつける。
ウルトラマンクリスタル「うっ!!ぐ!!ぐぁ!!がああぁぁぁ・・・!!」
クリスタルは敵の光輪を全て受けて、多くのダメージを受けてしまう。
ハヌマーンのあまりにも残虐な行為に隊員たちは驚愕した。そして、アナンダも。
ウルトラマンクリスタル「あ・・・・っ!!」 クリスタルは倒れそうになり、
膝を両手を地面につく。カラータイマーも赤に変わってしまう。
ハヌマーン「そーぅら!!とどめだ!!!」
ハヌマーンは骨に変える光線を発射して、光線がクリスタルを包んだ。
ウルトラマンクリスタル「うああぁぁぁ・・・はぁぁぁぁ・・・・っ!!!!!」
モモ「ああっ!!クリスタルが溶けてしまう!!!」
怪人は勝ち誇るように踊っていた。クリスタルは必死に喋り出す。
ハヌマーン「はっはっはっ!!!これでお前もここまでだっ!!」
ウルトラマンクリスタル「何故・・・?」
ハヌマーン「むっ!?」
ウルトラマンクリスタル「どうして・・・人間を憎むのですか・・・!?」
ハヌマーン「神の敵となるからだ!!!」
ウルトラマンクリスタル「確かに、神を憎む人もいるけど、
それは何か間違った出来事で自分によくする事に精一杯で、
大切な事を失ってしまった悲しい者がほとんど・・・っ!!
でも、ちゃんと神を愛している人だっているハズです!!」
そして、クリスタルはゆっくりと立ち上がり、気合で身体を左右に広げる。
ウルトラマンクリスタル「はああぁぁぁぁ・・・!ショアアァァァッ!!!!」
それにより、クリスタルは包んだ光線が弾かれて消えていった。
ハヌマーン「むっ!?おぁ!!あああぁぁぁぁ!!!」
ハヌマーンは光で三叉槍を剣に変えて、襲い掛かる。
ウルトラマンクリスタル「ウルトラブレード!!!!!」
クリスタルも剣を出して、ハヌマーンに立ち向かう。
ウルトラマンクリスタル「でええぇぇぇい!!!」
ハヌマーン「おあああぁぁぁぁ!!!」 二人は互いの剣をぶつけ合う。
ウルトラマンクリスタル「はぁ!!」 ハヌマーン「どら!!」
両者はまたも互いの剣をぶつけ合う。その時、クリスタルは剣に力を入れる。
ウルトラマンクリスタル「はああああぁぁぁぁぁ!!!!!」
クリスタルは剣を思いきり振り上げ、ハヌマーンの剣を弾き、
さらに怪人の身体を斬りつけた。ハヌマーンは大ダメージを受ける。
ハヌマーン「ごああああぁぁぁぁ!!?ぬぅ・・・!おあ!!!!!!」
ハヌマーンはさがり、剣を縦に構え、そこから三日月状のカッターを発射。
ウルトラマンクリスタル「エクセリック光線!!!!!」
剣を投げつけたクリスタルはエクセリック光線を発射して、
怪人の出したカッターを破れ、
ハヌマーンに直撃した。ハヌマーンの身体が爆発した。
ハヌマーン「ぐあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ハヌマーンは倒れるが、死んではいない。怪人はフラフラと立って、こう言う。
ハヌマーン「貴様はさっき、神を愛している人がいると言ったな!?
どこにいると言うのだ!?私が見た者はほとんどが、
神の言いつけを無視した者たち!!人間たちは腐っている!!!」
その時、アナンダの怒声が凄く響き、ハヌマーンはそれに気づく。
アナンダの声「腐ってなどおりません!!!!!」 ハヌマーン「っ!?」
ハヌマーンは右の方を見る。そこに、アナンダとモモがいた。
ハヌマーン「むっ!?き、君は・・・・??」
ハヌマーンはアナンダを見て、動揺する。
アナンダ「私を覚えていますか!?ハヌマーン!!」
ハヌマーン「・・・うむ!君はかつて私が助けたアナンダ君だったね?」
アナンダ「そうです!!あなたは私たち人間を命をかけて助けてくださった!!
それなのに、今度はその私達を殺そうとは・・・っ!!ありえませぬ!!
何故、変わられたのです!?
神は・・・気まぐれで人を使い捨てにするのですか!?」
ハヌマーン「そうではない!!」
アナンダ「でしたら、何故無意味に殺すのです!?
人間だって生き物なのです!!
たとえ、一人が貧しくなり、一人が荒み、一人が悪しきなっても、
皆平等に生きる権利はあるハズです!!それが、人の定め!!!
その定めを神であるあなたが踏み躙る事は許されない事です!!!!」
ハヌマーン「う・・・・っ!だが、人間は・・・!!」
アナンダ「・・・・確かに人はそれぞれ意思を持っています。ですが、
いくら悪いからと言って、全てを滅ぼして良いワケではありません。
人間一人一人の意思を見守る。それが、神ではありませんか・・・?
ですから、神よ。今少し・・・私達を見ていてください・・・・・。」
ハヌマーン「・・・・確かに人はそれぞれ意思を持っている。
そうだな。それらを見守り、真実に決断を下すのが神であったな。」
ハヌマーンはそう言って、踊り出す。さっきまでは立ってままであった。
アナンダ「ハヌマーン・・・・!」 アナンダもそれを見て、喜ぶ。
ハヌマーン「・・・マリンナーサの王子よ。タイの民たちよ。
すまなかった。今一度チャンスを与えよう・・・・。だが、
もし、諸君全員の意思が悪に染まった時に、私は再び出る事だろう!
おあああああぁぁぁぁぁぁ・・・・・!!!!!」
ハヌマーンはジャンプして、卍ポーズで光となって消えていった。
アナンダ「・・・・ハヌマーン・・・・。我らタイの民は誓います。
あなたの怒りが起きぬよう、より清らかに、より穏やかになろうと・・・。」
アナンダは両手を合わせて、そう言った。戦いは終った。
寺院内で、ハヌマーン像を見つめるアナンダと隊員たち。
シュドー「・・・・でも、あのハヌマーン。どうやって出てきたんだ?」
テブリッシュ「科学的に言うと、人間のマイナスエネルギーが、
神の怒りを実体化させた・・・・で良いだろうか?」
アナンダ「いえ。あれは、神ハヌマーンそのものです。ハヌマーンは、
天界より私達の暮らしを見て、何か悪いところを見て・・・。」
謎の声「それで、ついカッとなって大暴れしてたワケだろ?」
後ろから謎の声を聞いた一同は、そこへ向く。そこに、
DGC隊員服を着ていた男がいた。その男もアナンダと同じ髪が全くない。
モモ「あなたは・・・?」
男「私はコチャン。タイDGCの隊長だ。
あんたがアメリカ支部のモモ隊長か。ウワサ通りの美人ですな。」
モモ「あら!美人だなんて//////」 モモは美人と言われて、照れる。
コチャン「ちなみに、私は子供の頃からハヌマーンなのだ!」
隊員たち「えええええぇぇぇぇぇ!!!??」
隊員たちはコチャンがハヌマーンと聞いて驚く。
アナンダ「で、でも今はもうハヌマーンと分離しているんだよね^^;」
コチャン「ああ。もう私はハヌマーンに変身できない。あの頃が懐かしいなァ。」
そう。コチャンは少年時代、盗賊に襲われて以来、
ハヌマーンと同化して盗賊に復讐して、アナンダを救い、
太陽を地球から離れさせ、ウルトラ兄弟と一緒に怪獣からタイを守っていたのだ。
その後、ハヌマーンと分離して普通の人間に戻り、
今に至る。隊員たちはアナンダからそれを聞いていた。
コリス「そうだったのですか・・・二人にそんな事が・・・。」
コチャン「私と一緒に戦ったハヌマーンが今でも昔のヒーローのようで、
本当の神である事を早く取り戻せたら、
部下二人死なずに済んだのにな・・・・。」
アナンダ「これ以上、タイに不幸が起きないように、私達で頑張りましょう。」
コチャン「うむ。ハヌマーンがかつての私たちを守ってくれたように、
私たちも今の不景気なタイを変えなければ・・・・。」
モモ「私達も・・・できるだけの協力をします。」
タイの神の裁きはここに終りました。ですが、その原因はやはり、
私たち人間たちでしょう。私たちは神を崇め、称えなければなりません。
もし、私たちが神が与えた法律を無視した場合。
神は再び怒り、私達を裁くかも知れません・・・・。
次回につづく
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