忍者ブログ
不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
[16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26]

光次郎「ライター!!できるだけ、カラミティの動きを止めるんだ!!!」

マリオネット・ライター「はいっ!っ・・・・!えええぇぇぇい!!!」

ライターは手に力を加えて、カラミティムーンを押し返した。カラミティはライターからさがる。

カラミティ・ムーン「・・・・・!?・・・・・・・!」

マリオネット・ライター「たああぁぁぁっ!!」  そして、ライターはいち早く走り出し、

敵に接近して、素早いミドルキックを繰り出してカラミティを蹴り飛ばす。

カラミティ・ムーン「・・・・・・!・・・・・・・・!!」  カラミティはライターに蹴られて扱けるが、

素早く立ち上がり、再び剣を構えた。今度はカラミティが走り出した。

カラミティ・ムーン「・・・・・・・・・・・!!!」  そして、カラミティは剣を振るいライターに斬りかかる。

マリオネット・ライター「きゃ・・・・・っ!」

ライターは間一髪、敵の攻撃を避けきれた。・・・・ハズだが・・・・・。

マリオネット・ライター「・・・・・・あぅ!!?」  ライターの右肩から切られた跡から出るように、

火花が散った。そう。カラミティの攻撃はかすっていたのだ。敵の剣による攻撃は速すぎるのだ。

カラミティ・ムーン「・・・・・・我が剣技の切れ味は強大なり。避けるのに精一杯であろう?」

マリオネット・ライター「く・・・・っ!あの剣をなんとかしないと・・・・・!!」

カラミティ・ムーン「・・・・・・!・・・・・・!」  そして、カラミティは再びライターに切りかかる。

マリオネット・ライター「っ!?くっ!えぃ!やっ!・・・・っ!」

ライターが一度避けると、カラミティが何度も斬りかかってくる。ライターはこれを必死に避け続ける。

マリオネット・ライター「せえええぇぇぇぇい!!!」

ライターはカラミティがまた斬りかかろうとした瞬間を狙って、敵の腹に左手の手刀を打つ。

マリオネット・ライター「たあぁ!!」  そして、ライターは次に右ストレートを決める。

カラミティ・ムーン「・・・・・・・・・・!!?」   カラミティはコンボ打撃を受けてひるんでさがる。

マリオネット・ライター「・・・・・・っ!」  そして、ライターは続けて打撃しようと走るが・・・・・。

カラミティ・ムーン「・・・・・・・!?・・・・・・・・・・!!!」

その時、カラミティが接近してきたライターに剣を思いっきり横に振ってきた。

マリオネット・ライター「わっ!!」  ライターは間一髪、素早いバック転で避けて敵から離れる。

カラミティ・ムーン「それで完璧に避けたつもりか?私はお前の胴体に傷跡をつけてやったぞ。」

マリオネット・ライター「・・・・・・っ!ううぅ・・・・・!!」  そして、ライターは何故か腹を痛がるように、

そこに触れながら右足の膝を地面につく。彼女の腹に切られたような傷跡があった。

マリオネット・ライター「彼女の剣技を打ち破るには・・・・・っ!そうだわ!!

目には目を!歯には歯を!剣には剣を!!マリオネット・サーベル!!」

マリオネットライターは立ち上がり、突然光から発して出現した剣を掴み、それを構えた。

マリオネット・ライター「ふん!!」  カラミティ・ムーン「貴様も剣を使えるとは・・・・!上等なり!!」

光次郎「おお・・・・・!剣VS剣の対決・・・・・っ!これは凄い戦いになるぞ!!」

榊「かぐや・・・・!止めてくれ・・・・・・!!」  しかし、そんな榊の言葉もカラミティの耳には届かず。

マリオネット・ライター「行きます!えぃやああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

ライターはさっそく剣でカラミティに斬りかかる。ジャンボロイドも剣を構えて防御を試みる。

ガキイイィィィン  ライターの剣とカラミティの剣がぶつかり合い、あがて押し合っている。

カラミティ・ムーン「ふ・・・・っ。マリオネットサーベルか・・・・!剣の鋭さは我が剣と互角か・・・・。

下手すれば、体を裂かれる恐れもあるだろう。だがあァァァ!!!」

カラミティムーンはその言葉の語尾とともにライターを押していく。

マリオネット・ライター「う・・・・・っ!?(な・・・・なんて圧倒的な重さなの・・・・・!?)」

カラミティ・ムーン「剣の戦に必要なのは常に剣技と力を合わせる戦意!!

その2つの極意を合わせぬ剣にはさらなる強さを求める刺客なし!!!」

そう言ったカラミティはそのまま剣を横に振るい、ライターを剣ごと弾いた。

マリオネット・ライター「きゃああぁぁぁ!!?」  ライターは敵の圧倒的な攻撃にひるみ、さがる。

光次郎「あか・・・・ライター!!!」  榊「かぐや・・・・!そんなに強かったのか・・・・!」

マリオネット・ライター「くっ!でやァ!!」  ライターはもう一度、敵に斬りかかる。

カラミティ・ムーン「・・・・!!・・・・・・・・・・!!!」  カラミティはその攻撃を避けて、

すぐに剣を振り上げ、ライターに斬りかかる。ライターはこれに気づき、すぐに避ける。

カラミティがまた剣を振るうとライターはまた避ける。すると、カラミティの剣が、

他の民家に斬りつけてしまった。その民家が斬られて、やがて崩れてしまった。

カラミティ・ムーン「・・・・・・・・・!」  マリオネット・ライター「く・・・・・っ!!」

カラミティが斬りかかると、ライターは剣でカラミティの剣からガードする。

やがて弾き合うと、両者は再び剣と剣をぶつけていき、また弾き合ってしまう。

ガキン ガキン ガキン ガキン  ガキン  そして、剣同士のぶつけ合いが続けられていた。

たまに両者の内の一人が避ける事も多少あり、その時に民家が斬られて破壊されるのも、

多少はあった。この激しい戦いを光次郎と榊はただ、見守るだけである。

光次郎「この勝負ではカラミティが勝ったらこの国はデスナイトに支配される。

でも、その代わりにライターが勝ったら、かぐやさんは・・・・・・!」

榊「かぐや・・・・・!もうやめてくれ・・・・・。お前は・・・・こんな奴であって欲しくねェんだ。俺は・・・。」

マリオネット・ライター「きゃっ!!!」  カラミティの突きがライターの剣を弾き飛んでしまった。

カラミティ・ムーン「ついに剣を放してしまったか!今こそ、我が奥義を見せてやろうぞ!!!」

マリオネット・ライター、光次郎、榊「奥義!!!??」  3人はカラミティの奥義と言う言葉に驚く。

そして、カラミティは両手に剣を持ち、それをまるでまるい円形を描くように回した。

カラミティ・ムーン「奥義・・・・・三日月斬り。」  そして、カラミティはライターの体を素早く斬りつけた。

その彼女につけた斬れ跡はまるで三日月であった。その三日月がまるで、

本物の三日月のように光り、その光りが消えた後・・・・ライターの体から、

三日月のような跡から物凄い火花が散った。そう。カラミティムーンの奥義、

三日月斬りは相手の体を三日月のように斬り、大ダメージを与える恐怖の大剣技であった。

マリオネット・ライター「あ・・・・・ああ・・・・・・・・。」  その強烈な技をくらったライターは、

吐きそうな程の衝撃を感じるほどにとてつもないダメージを受けて、倒れそうになる。

右の胸あても斬られたので、今でも粉々になりそうな亀裂ができてしまう。

マリオネット・ライター「く・・・・ううぅぅ・・・・・!!い・・・・痛い・・・・・・!!」

そして、胸のクリスタルタイマーも赤く点滅し始めた。タイムリミットの4分が迫る。

光次郎「このままでは、ライターが危ない・・・・・っ!よーし!こうなったら・・・・・・!!」

光次郎はどこからともなく、ボウガンを持ち出した。隣にいる榊がそれに目をつける。

榊「っ!?光次郎・・・・・。それ・・・・なんなんだよ・・・・・?」

光次郎「・・・・・ボウガンさ。SSPの人から貰ったんだよ・・・・・。」

榊「なっ!?SSPからだって・・・・・!!?一体・・・・彼らとどんな関係が・・・・・!?」

光次郎「・・・・・ごめん。実は・・・・・・高校入学の前からSSPの隊員になっちまったんだ・・・・。

真奈美ちゃんを殺したジャンボロイドが憎いから・・・・・。それだけじゃない。

これ以上、デスナイトの犠牲者を増やさないために。そして、大切な人を守るために!!」

榊「・・・・・そうか。お前はその事を俺たちに隠していたのか・・・・・。」

光次郎「騙すつもりじゃなかったんだ・・・・。許してくれ・・・・・・。」

榊「・・・・・ふっ。いいさ。その代わり・・・・かぐやを止めてくれ!!俺の大切な人を!!!」

光次郎「言われなくても・・・・わかってるよ!!」  そして、光次郎はボウガンをカラミティに向けた。

マリオネット・ライター「く・・・・・・っ!!」  ライターは激痛に耐えながら必死に立とうとした。

そして、彼女の後ろにはライターの剣が落ちてある。ライターは右手で密かにそれを拾おうとする。

カラミティ・ムーン「もう一度奥義を繰り出そう・・・・。今度はお前の左胸に青い宝石を断つ。

その時が・・・・・・お前を死の地獄へと堕とす時であろう。最後に言い残す事はないか・・・・・?」

マリオネット・ライター「・・・・・私は信じる。いつも、私の味方となってくれる方が、

また・・・・助けてくれる事を・・・・・!!私は・・・・・彼を騙したあなたとは違う・・・・っ!」

カラミティ・ムーン「味方?そやつは・・・・・一体何奴?」

マリオネット・ライター「・・・・・私の、ご主人様・・・・・・っ!!」

カラミティ・ムーン「そうか・・・・・。では、死ぬがいい。奥義・・・・・・三日月・・・・・・!!」

満月の光をバックにカラミティムーンが再び奥義三日月斬りを繰り出そうとした。その時・・・・。

光次郎「やめろっ!!!」  光次郎がボウガンから矢を放った。

カラミティ・ムーン「うわっ!!?」  その矢はカラミティの剣を持つ両手に命中した。

その矢は爆発し、その衝撃でカラミティムーンは思わずひるみ、剣を放してしまった。

その日本刀は見事、遠くの地面に突き刺さった。ちなみに、そこに酔っ払いの男が一人いて、

近くに日本刀が落ちたところを見て、驚いて腰を抜いて尻餅をついていたようだ。

カラミティ・ムーン「く・・・・・っ!い・・・・今のは・・・・・・!!」

マリオネット・ライター「そう・・・・。今のは私のご主人様の放った矢です・・・・・。」

そして、ライターはついに落ちていた剣を手に取る。武器を取り戻したライターは、

思いっきり走り、両手に剣を持ってカラミティムーンの胴体を思い切りり斬りつけた。

カラミティ・ムーン「ぐは・・・・・・っ!ああ・・・・・・。」  カラミティは胴体を斬られて大ダメージだ。

それにより、カラミティは力を大幅に落としてしまう。だが・・・・まだ奴は負けたワケではないのだ。

カラミティ・ムーン「ライ・・・ター・・・・・・!ころ・・・・す・・・・・。」

光次郎「まだ諦めてないのか・・・・!」  榊「かぐや・・・・・。なんでだよ・・・・・。」

マリオネット・ライター「・・・・・っ!サーベル・スパイラル!!!!」

そして、ライターは剣を光らせ、それをカラミティに向かって投げつけた。ドスウゥッ

剣は見事、カラミティの胸に命中。その剣からフラッシュブレイカー並みの強烈な光が、

発していた。その光はカラミティムーンを苦しめているようだ。

カラミティ・ムーン「うわあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

榊「かぐやああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

榊は苦しむカラミティを見て、悲しそうな表情と声で彼女にかぐやの名を叫んだ。

カラミティは苦しみながら、何故か脳裏に榊の笑顔が浮かび、目から一粒の涙が零れていく。

そして、光が消えカラミティに刺さった剣をライターが抜く。すると、カラミティが倒れ、

徐々に等身大のかぐやの姿へと変わった。榊と光次郎は倒れているかぐやの方にかけよる。

榊「かぐや・・・・・!かぐやっ!!」  榊はかぐやの体を擦って起こそうとする。

かぐや「・・・・さ・・・・榊・・・・悟郎・・・・・・。」

榊「しっかりしろ・・・・・っ!まだ・・・・生きている・・・・よな??」

かぐや「・・・・・いや。私の中の機械が完全ショートを起こしている。もう・・・・。

修理しても遅いだろう・・・・・。それに、ライターにはご主人様とやらがいる。私にはいない・・・・。」

榊「何言ってるんだよ!?お前には・・・・お前には俺がいるだろ!?俺と言うご主人様がよ!!!」

かぐや「お前が・・・・・・?あなたが・・・・・・・?」  そして、かぐやと榊は涙を流し始めた。

二人の脳裏には、二人の楽しい思い出がいっぱい浮かんできた。それは、

かけがいのない大切な思い出であった。二人はそれを思い出して泣いている。

榊「かぐや・・・・・。死んじゃ嫌だよ。死んじゃ・・・・・いやだよ・・・・・・。」

かぐや「・・・・・・もし、デスナイトがいなければ、私は・・・・どんな者になっていたのかしらね・・・・。」

榊「え・・・・・?」  かぐやは泣きながら笑顔になった。そして、両手を榊の頬に触れる。

かぐや「・・・・・・ありがとうございます・・・・・・・。ご主人様・・・・・・・・。」

そして、かぐやは榊とキスをした。かぐやは榊が好きだったのだ。彼の側にいる内に・・・・・。

かぐやは何故か彼の唇から、顔から離れて目を閉じて倒れてしまう。そう・・・・。

かぐやは死んでしまったのだ。榊のメイドとして死を遂げたのだ。

榊「う・・・・。う・・・・!ううう・・・・・・!うう・・・・ううう・・・・・・!!」

榊はかぐやの最後を見て、彼女の遺体を抱きしめて泣き崩れた。

それを見ていた、光次郎とあかりも悲しい表情であった。特にあかりは涙を流していた。

光次郎「・・・・・ごめん。榊君・・・・・。助けてやれなくて・・・・・・。」

それを聞いた榊は涙を拭いて、かぐやの遺体を置いて立ち上がった。

榊「・・・・・いいさ。お前やライターが悪いんじゃない。悪いのは、

かぐやのような悲しいアンドロイドを造り上げたデスナイトのクソ野郎どもだ・・・・・っ!」

そして、泣き止んで真剣な表情をする榊は光次郎に向かってはっきりとした言葉でこう言った。

榊「高町・・・・!デスナイトを倒してくれ!!これ以上。かぐやのような奴を造らせないように!!」

光次郎「ああ・・・・・!デスナイトの奴らは、必ず僕たちが潰す!!!」

光次郎は新たに決意をしたような表情で返事する。あかりも真剣な表情で頷く。

こうして、デスナイトによって造られし悲しきジャンボロイド・かぐやは死にしました。

かぐやは・・・・榊が好きだったのです。榊も彼女の事が好きだったのです。

もし、かぐやが今でも生きていれば人間とジャンボロイドの間に恋が芽生え続けたでしょう・・・・。

しかし、それも叶わぬ夢なのです。そんな悲しき恋を抱いたかぐやを造った、

デスナイトにさらなる怒りを燃やす光次郎とあかり。偽りのかぐや姫の、

悲しい物語は・・・・ここに幕を閉じ込めた。

次回につづく

拍手[0回]

PR
あかり「ど、どうしたんですか!!?」

テレビを観て座っていたあかりは驚いて、思わず立って光次郎の方に向く。

光次郎「榊君のメイドは・・・・・かぐやさんは・・・・・ジャンボロイドだったんだ・・・・・っ!!」

光次郎はゆっくりそう言うと、あかりは衝撃の事実を知ったように驚く。

あかり「え・・・・・・・っ!!?」

光次郎「偶然、かぐやさんがデスナイトのブラックアタッカーたちと会話しているところを、

目撃してしまったんだ。アタッカーどもが言うには、かぐやさんの名前は・・・・・・。

カラミティ・ムーンだって言った・・・・・・。僕も最初は驚いたよ・・・・・・。

信じたくもなかった。かぐやさんは・・・・・最初からあかりさんを殺すつもりだったんだ・・・・!」

あかり「・・・・・・っ!やはり・・・・・・。そうでしたか・・・・・・・。」

光次郎「え・・・・・?何が・・・・そうでしたって・・・・・・??」

あかり「私・・・・・。あの夜からずっと考えていたんです。かぐやさんの事・・・・・。

何故、私を恨むような事を言っていた事か・・・・・。その意味が・・・・・今、わかった気がするんです。

もしかしたら、彼女は・・・・・ジャンボロイドではないのかと・・・・・・。」

光次郎「あかりさん・・・・・・。君は・・・・・最初からそう思って・・・・?」

あかり「初めは違うのではないかと思った事もありましたが、

光次郎さんが言ってくださったおかげで、かぐささんがジャンボロイドであると、

心置きなく思えます。ありがとうございます。彼女の正体を突き止めて・・・・・・。」

光次郎「い、いや。でも・・・・・かぐやさんが本当にジャンボロイドかどうか、

本当はわかったもんじゃない。あれは本当の話だったのだろうか・・・・・?

よし!榊君の家に行ってみよう!!かぐやさんに直接会って、聞き出すんだ!!」

あかり「はい!私も一緒に同行してもいいですか!?」

光次郎「・・・・・もちろん!!」  光次郎が笑顔でそう言うと、あかりも笑顔で頷いた。


同じ頃、かぐやは自販機より買ってきたバブルジュースを手に持って、

榊邸に帰ってきた。かぐやは榊がいる二階の部屋に来ていた。

かぐや「ただいま戻って参りました。ご主人様。」

榊「おう。遅かったけど、なんとかうまく買ったみたいだな?」

かぐや「はい・・・・・。」  榊がかぐやがバブルジュースを持っているのを見て確認。ちなみに、

榊はそこでパソコンでラテールをやっている。かぐやはパソコンの隣のところにジュースを置く。

かぐや「ここに、置いておきますね。いつでも飲んでもいいですよ。」

榊「ありがとう。後で飲んでおくよ。あ、後からラテールやる?」

かぐや「・・・・・いえ。今日は遠慮しておきます。」

榊「そうか・・・・・。強引はしないさ。俺の許可がなくても自由にやっていいよ。」

かぐや「ありがとうございます・・・・・・・。」  そして、かぐやは部屋から出た。

部屋の外では、かぐやは怒りに満ちた表情とともに、心の中で呟いた。

かぐや(・・・・・くそ。子供の分際で、ふざけた事を言いおって・・・・・!

何がラテールとやら・・・・・!そんなくだらぬ遊戯など、元よりやりとうないわ・・・・・。

本来ならば、今すぐライターもろともと斬り捨ててやりたい・・・・!だが・・・・・。)

そして、かぐやは何故か顔を赤く染めそうな表情で、胸に手をあてる。

かぐや(なんだ・・・・。この胸の高鳴りは。心が熱く感じる。まさか、私はあの子供に・・・・!?

だが、私はあの子供を利用した。そして、いつかは殺すつもりだ・・・・!なのに・・・・・。)


そして、夜となった。榊とかぐやは二人で同じベッドで寝ようとして、そこの上で横たわっていた。

電気は消したので、部屋は暗い。

榊「・・・・・・あのな。かぐや。」   かぐや「・・・・・・はい?」

二人はベッドの上で会話しようとしていた。榊が静かな声でこう呟いた。

榊「・・・・・俺。ずっとお前にいて欲しいと思っているんだ。俺は・・・・これからも、

お前と一緒にいたいんだ。もっとお前の側にいたいんだ。だって俺、お前の事・・・・好きだからさ!」

かぐや「・・・・・・・・・っ!!?」  榊はかぐやに好きと言った。これは告白か。

それを聞いたかぐやはまるで体が熱いように顔を赤く染め、心が高鳴る。

かぐや(・・・・っ!?また、この感じか・・・・!何故だ・・・・。まさか、私はこの男が、

好きだろ言うのか・・・・・!?嘘だ!私は必ずこの男を愛さぬ・・・・!必ず・・・・・!!)

かぐやは榊から離れるように体を反らし、苦しそうな表情をする。

榊「・・・・・っ?かぐや・・・・??」   かぐや「っ!す・・・すみません。何でもございません・・・・。」

かぐやは榊に言われて、彼に切なそうな表情を見せながら、謝る。

榊「いや。謝るこたァないさ。それより、窓の方を見てみないかい?」

かぐや「え・・・・・?」

榊「ちィと見せてーもんがあるんだ。今夜は凄いからよ・・・・・。」

榊がそう言いながら、起き上がると、かぐやも起きて二人でベッドから離れて窓の方を覗く。

榊「見てくれ・・・・・。」  かぐや「あ・・・・・・!」

二人が見ている夜空にあるもの。それは、夜の闇を照らす、丸く光り輝く満月であった。

榊「ママとパパから、今宵は満月だと聞いたが・・・・まさか、こんなに輝く満月は初めて見たぜ・・・・。」

かぐや「・・・・・そうですか。ですが、この満月・・・・。本当に綺麗ですね・・・・・・。」

榊「ああ・・・・・。かぐや。ちょっとだけ聞いていいか・・・・?」

かぐや「・・・・・っ。はい。何でしょう・・・・・?」

榊「どんな答えでもいい・・・・。お前は・・・・・俺の事、好きか?」

かぐや「っ!!??」  かぐやはいきなりそう聞かれて、驚き動揺する。

榊「どうなんだ・・・・・?お前の本当の気持ちを知りたいんだ・・・・・。」

そして、かぐやはしばらく黙り込み、後から頬を赤く染めながらゆっくりこう言った。

かぐや「・・・・・好き・・・・・・です・・・・・・。」  榊「そうか・・・・・・・。」

榊はそう言われて嬉しいように微笑む。しかし、かぐやの言葉は真なのだろうか。否・・・・・。

かぐや「・・・・・・・でも、もうあなたの側にはいられないのです・・・・・。」

榊「え・・・・・・?」   榊は今のかぐやの言葉を信じられないように驚きそうになる。

かぐや「・・・・・実は、私。今夜の満月で、あなたとお別れしなければならないのです・・・・。」

榊「お・・・・お別れだって・・・・・?嘘・・・・・だろ?」

かぐや「いえ・・・・。本当の話です。ご主人様・・・・・・いえ、榊悟郎。

私が月の国から来たのは、真っ赤な嘘。本当は・・・・マリオネット・ライター抹殺のため、

デスナイトに造られたジャンボロイド。そして、本当のかぐやではなく、

カラミティ・ムーンなのだ!ライターを暗殺のチャンスを狙うために、

あなたのメイドになるフリをしたのだ・・・・・・っ!!私は・・・・あなたを騙したのだ・・・・・!!」

榊「・・・・・・・・っ!!お・・・・お前、デスナイトのジャンボロイドだったのか・・・・!??」

かぐや「・・・・・まだ信じなぬのか?私は人を殺せる程の最凶最悪なジャンボロイドだ。

そんな私を・・・・あなたは愛せるのか?私は・・・・・本当はあなたが嫌いだ・・・・!」

かぐやはそう言いながら、目から一粒の涙が溢れ出していた。

榊「・・・・・好きさ。たとえお前がジャンボロイドでも、俺はお前が・・・・・!!」

榊がかぐやに抱きつこうとするが、かぐやは突然、そんな彼に向かって剣を出した。

かぐや「近づくなっ!!もう・・・・あなたの側にはいられぬと言ったであろう・・・・。

ライターを完全破壊した後、あなたも・・・・葬る。それが私の目的なのだ!!!」

榊「か・・・・・かぐや・・・・・・。」  そして、満月の光がかぐやに向うように指した。

かぐや「・・・・・私は人間であるあなたなど愛するつもりはなかったのだ。

見せてやろう・・・・・・!私の本当の姿を・・・・醜き姿を・・・・・!!」

そして、満月の光に包まれたかぐやはその光に吸い寄せられるように浮かんできた。

榊「ああ!かぐや・・・・・!!」  そして、かぐやは光とともに壁にすり抜けて、家から出ていく。

どうやら、巨大化しようとしているのだ。その時のかぐやの目から涙が流れていた。

かぐや「・・・・・あり・・・・と・・・・・しゅ・・・・ま・・・・・・。」  榊「っ!!?」

かぐやは何を言おうとしているのか聞こえなかった。しかし、榊にははっきりと聞こえたのだ。

榊「かぐや・・・・・。お前は・・・・本当は・・・・・・・!!」


そして、夜の町のアスファルトは走る光次郎とあかりは榊の家へと目指していた。

光次郎「・・・・・っ!あれは・・・・・・!!」  あかり「・・・やはり、彼女は・・・・・!!」

ついに榊の家の前についた二人の前にはとてつもない事が起きていた。

榊の家の前には満月から発した光とともに巨大化していく者いた。

その光は人の姿に変わり、やがてその光が消え、女の姿をした巨人がいた。

その顔は美しく、胸が大きく見える。左手には日本刀を持っていた。

和風な衣装をしているが、胸の部分が肌蹴ていて、谷間だけが見える。

上半身の服は半袖らしく、両腕の部分の肌も見える。下半身の方の衣装も、

少し短く、太ももの部分が見えそうだ。髪が青と黒が混じっていた。目の瞳が赤く輝いている。

この和風の剣士の姿をした巨人は・・・・・やはり・・・・・・。

光次郎「ジャ、ジャンボロイド!!」   あかり「やはり・・・・あれはかぐやさん・・・・!!」

そう。この和風の巨人こそがジャンボロイド、カラミティ・ムーンであるのだ。

あかり「私にはわかります・・・・・!あのジャンボロイドはかぐやさんなのです・・・・・・!!」

光次郎「デスナイトめ・・・・・!企みを本当に実行をしたのか・・・・・!!」

カラミティ・ムーン「・・・・・・・・・・・!!」  カラミティムーンはさっそく日本刀は振り上げた。

そして、思いっきり縦に振ると、カラミティの目の前の民家が多く斬られた跡のような光が、

発し、その多くの民家が次々と吹き飛ばしていく。中には爆発する民家もあった。

あかり&光次郎「く・・・・・・・・っ!!!」

カラミティ・ムーン「あかり!!いや・・・・マリオネット・ライターよ!!!

ついに、お前の首を取る時が来た!!私を一戦を交え、命を絶たれるが良い!!!」

あかり「・・・・・っ!かぐやさん、いえ!カラミティ・ムーン!!!あなたは榊さんのメイドのハズ!!

こんな事をして、あなたのご主人様が・・・・・榊さんが喜ぶと思うのですか!!?」

カラミティ・ムーン「元より私にご主人などいない!!榊悟郎など、利用したに過ぎぬ!!!」

光次郎「く・・・・・っ!こいつ!榊君を騙していたのか・・・・・!!あかりさん!!

構う事は無い!!ジャンボアップでかぐやさん・・・・いや、カラミティムーンを倒すんだ!!!」

あかり「はいっ!!ライトニング・メタモルフォーゼ!!!!」

そして、あかりはマリオネット・ライターに変身し、カラミティムーンと対峙する事になった。

マリオネット・ライター「いきます・・・・・・っ!!」  カラミティ・ムーン「・・・・・・・・・・・!」

そして、家から飛び出して榊が光次郎のところへ走り出した。

榊「高町いいぃぃぃぃっ!!!」  光次郎「・・・・・っ!榊君・・・・!!」

そして、榊は光次郎のところで止まり、彼の肩を掴み、こう言った。

榊「頼む・・・・!ライターに、あの巨人を・・・・かぐやを止める様に伝えてくれ・・・・・!!」

光次郎「でも・・・・かぐやさんは君を騙していたんだぞ!?彼女はデスナイトの戦士だったんだ!」

榊「もう知っているよ・・・・・。だから・・・・ジャンボロイドでもいいんだ・・・・。

俺は、かぐやが好きだから・・・・!だから、お願いだ!!!ライターに、

かぐやを止めるように説得させてくれ!!できなくてもいいから・・・・・!!」

榊はそう言いながら、泣き崩れていた。それを聞いた光次郎はライターとカラミティの方を見つめる。

光次郎「榊君・・・・。く・・・・・・っ!!」

カラミティ・ムーン「この一戦・・・・どれ程待ちわびた事か・・・・・!!マリオネットライター!

今こそ貴様の命、貰い受けようと!!いざ・・・・・勝負!!!!」

そして、カラミティムーンが走り出し、日本刀でライターに斬りかかった。

マリオネット・ライター「っ!く・・・・・っ!!!」  ライターは両手でそれを受け止めた。

つづく

拍手[0回]

榊「お。そうか・・・・・。じゃ、行くか。」

そして、榊とかぐやは一家のキッチンへと進んだ。


一階のキッチンのテーブルの前に座った榊家の皆さん。

かぐやは榊の隣に座っていた。今日はパンとウィンナー、おにぎりもある。

榊「おお・・・・・っ!今日はおにぎりか。でも、美味そうだなァ・・・・・。」

母「ええ・・・。かぐやさんが私の料理に手伝ってくれたの。私は遠慮したのに・・・・・。

このおにぎりはかぐやさんが作ってくれたの。」

榊「へぇ・・・・。かぐやって料理も得意だったのか。」

かぐや「はい。和風の料理ならなんでも作れますわ^^」

榊「そうか。では、いただきます・・・・・。」

榊は合掌して、さっそくかぐやが作ったおにぎりの一個を食べてみる。

榊「う・・・・美味い!!」  榊はかぐやの作ったおにぎりを食べて、物凄い美味しさを感じる。

かぐや「美味しいですか?」

榊「うん!!いいよ!最高だよ!ママの作ったおにぎりより二倍美味いさ!!」

かぐや「気に入ってくださって、ありがとうございました。」

榊の母「・・・・・・っ!悟郎。ママの作った料理もちゃんと食べるのよ。」

榊「わかってますよwわかってます・・・・。」

かぐや「そうですよ。母の作った料理もちゃんと食べるべしだと思います。」

榊「うん。わかってるさ。では、ママの料理もいただきます。」

そして、榊は母が作ったパンを食べる。

榊「うん!美味い!!母さんのパンも立派なもんだわさw」

かぐや「ええ。母は愛を込めて料理を作っているんです。」

榊の母「まあ。かぐやさんったら・・・・・w」  榊の父「今日はなんだか賑やかであるな。」

一同「あははははははははははははははは!!!!」

家族は笑い出していた。ただし、かぐやだけは静かに微笑んでいた。

しかも、かぐやは何故か何も食べていないのだ。

榊の父「ほら、かぐやさんもお食事はいかがかね?腹減っちゃ元気がでんからな。」

かぐや「いえ。私は食事などとらなくても、平気ですから・・・・・。」

榊「そうか・・・・・・。でも、かぐやの料理はマジで気に入ったよ。これからもよろしくな!」

かぐや「・・・・・はい^^」


朝食が終わり、榊は二階でパソコンをしていた。かぐやがそれを見ている。

かぐや「これが・・・・ご主人様のよくやっているネットですね。」

榊「ああ・・・・。ちなみにこれはラテールと言うネットのオンラインゲームさ。

敵キャラが可愛いのが多くて、セルキーって奴が俺のよ・・お気に入りさw」

そう。今、榊はラテールのゲームをやっていたのだ。榊のプレイヤーキャラは、

【ゴロー】と言うレンジャーの弓使いで、豆の木のステージで戦っているらしい。

かぐや「・・・・・面白そうですね。」  かぐやはラテールの画面を見て、面白そうに微笑む。

榊「当たり前さ。・・・・そうだ!お前もゲームするか?」

かぐや「え・・・・・?」   かぐやはそう聞かれてきょとんとする。

榊「このゲーム。女子に人気なんだ。ま、俺は男だがwどうだ?やってみるか?」

かぐや「は、はあ・・・・・。(この男・・・・何を・・・・!?私は人間のゲームなどには・・・・・。)」

榊はゲームを終了し、ゲームのログインの画面に戻した。榊はパソコンのある机から離れる。

榊「俺がアドバイスするよ。結構、かぐやも楽しめると思うぞ?それに、かぐやは、

竹に入れられて酷い目にあっただろ?その分、楽しい思い出も作らない事はないだろ?」

かぐや「・・・・・は、はい。やってみます。(この際だ・・・・。やる気はないのだが・・・・・。)」

こうして、かぐやは榊のアドバイスを受けながら、ラテールをやる事になった。

作られたばかりのかぐやのキャラは、【かぐや姫】と言う名でエンジニアである。

かぐやは渋々な表情でゲームをやっていると、榊のアドバイスを受けて、

どんどん勧めているうちにかぐやの表情が次第に楽しげな笑顔に溢れていく。

かぐやは榊と一緒に、ネットゲームを楽しんでいるのであった・・・・。


夜となった。榊は二階でパソコンをしていた。どうやらアニソンを聞いているようだ。

コーラも飲んでいるらしく、しかもクーラーもついている。やはり夏は暑いようだ。

その時、ドアからコンコンと叩いたような音が。誰かが来たようだ。それはかぐやであった。

かぐやの声「あの・・・・。入ってもいいでしょうか?」

榊「・・・・・ん?ああ。お前か。入ってもいいぜ。」

そして、ドアが開かれ、かぐやが入ってきた。その時のかぐやは背中に何か隠し持っているようだ。

榊「・・・・・何の用だ?」  そう聞いたかぐやは背中から何かを持ち出す。これは、花火セットだ。

かぐや「・・・・一緒に、花火をやりませんか?」   榊「・・・・・花火?」

榊はかぐやの持つ花火を見てみる。それを見た榊は微笑んでこう言った。

榊「その花火か・・・・・。なんか懐かしいよな。よし!やるか!!」  そう言って榊は机から出て立った。


そして、榊とかぐやは家の庭で花火をしていた。二人の持つ花火から放つ火花は、

とても美しかった。二人は微笑み合っていた。榊は静かな声でこう呟いた。

榊「・・・・・こんな楽しいの久しぶりだよ。こーいうのは子供だけの遊びだと、

両親に言われているから、中学以降はよくやらなくなっちまってよ・・・・。

でも、今はその両親は帰りが遅いし、かぐやとこんな楽しい事をするのは初めてだよ。」

かぐや「そうですか・・・・・。じゃあ、両親方が帰ってくるまでゆっくり楽しみましょう。」

榊「ああ・・・・・・。」

かぐや「綺麗ですね・・・・・・・。」

榊「ああ・・・・・。とても綺麗さ・・・・・。君の美貌と同じくらいだよ・・・・・。」

かぐや「・・・・・・・っ。ありがとうございました。(この男・・・・!私を花火と一緒だと・・・・!?)」

かぐやはそう聞いて微笑んだ。


同じ頃、高町邸の庭でも光次郎とあかりも花火をしていた。

あかり「綺麗ですね。この花火・・・・・・。」

光次郎「うん・・・・・。小学生以来だよ。それ以来は全くやってなかった・・・・・。」

あかり「・・・・・では、全部なくなるまで思いっきり楽しみましょう。楽しめなかった分までも・・・・・。」

光次郎「・・・・・・うん!(ありがとう・・・・・。あかりさん。やはり、君がいてよかったよ・・・・。)」


次の日。今日も榊とかぐやは二人っきりであった。この時は、一緒に散歩をしていた。

そして、また次の日。その時は榊が弓矢の練習をしているところをかぐやは見届けていた。

そして、ある日は一緒にお風呂に入り、ある日は家族でプールにも行っていた。

その時のかぐやの水着姿はまるでまるでキラキラ星のような絵柄をしている水着であった。

またある日は、ゲームセンターに行き、ある日はカラオケなどにも行った。


そして、ある日の今日・・・・・。榊は家の庭で、弓矢の練習をしていた。

榊は弓を引いて、矢を放つ。矢は木に張り付いている的の真ん中に近いところに命中した。

そこに、かぐやが和室からここに出てきて、榊が練習しているところを見る。

かぐや「あら?今日も弓矢の練習ですか?」

榊「ん?ああ。そうさ。俺、小さい頃からよく虐められていたんだ・・・・・・。

それで、弓道部に入って強くなろうとしていたんだ。でも、強くなるだけだなんて、

間違っていると最近思っていたんだ。俺のいた部活には強さだけ求める奴らが多くいる。

俺はそんな奴らにはなりたくない・・・・。俺は、本当は最も平凡な奴になりたかったんだ。一応な。」

かぐや「・・・・・そうですか。」

榊「ま。こんな練習をしたって、実際将来に役立つような事はねェけど・・・・。」

かぐや「・・・・・立つと思いますよ。きっと・・・・・。」

榊「・・・・・そうか。ありがとうな。(光次郎・・・・。お前はどうだぃ?この弓道・・・。

この弓道に将来はあるのかどうかは知らないけど、きっと役に立てる事を祈っているよ・・・・。)」

かぐや「・・・・・・では、もし疲れたときのために、ジュースとか買ってきますね。」

榊「おう。俺、バブルジュースな。」

かぐや「はい・・・・・^^」   こうして、かぐやはジュースを買いに、この家から出た。


一方、光次郎は町で散歩をしていた。

光次郎「・・・・・・今日はゲーセンで大怪獣バトルをやろうかしら?・・・・・む?」

その時、光次郎は何か会話が聞こえたので、ピタリと止まり、その声をよく聞いてみる。

謎の声「・・・・・作戦はうまくいっているようであるな?」

光次郎は空き地の方から話が聞こえ、その空き地に近づくように歩く。

そして、その空き地の近くから壁に隠れて、その空き地にいる者たちの姿をこっそり見てみる。

その姿は、二人のブラック・アタッカーの姿であった。

光次郎「・・・・・・っ!!?(ブラックアタッカー・・・・!デスナイトめ!また何か企んでいるのか!)」

そして、ブラックアタッカーの他に別の人物がいたそうだ。その人物は・・・・・。

光次郎「・・・・・・っ!!!??(か・・・・かぐやさん・・・・・!!?かぐやさんが、何故・・・・・!??)」

光次郎が驚くのも無理はない。その別の人物とは、なんと、榊のメイドたるかぐやであった。

何故か、かぐやがブラックアタッカーと余裕な気分で、会話しているのだ。

かぐや「はい・・・・・。既に、マリオネットライター・・・・・別名・あかりと接触に成功しました。」

ブラック・アタッカーA「うむ・・・・・。いよいよ今夜は満月の月となろう。」

ブラック・アタッカーB「その時こそお前の剣の力は発揮され、ライターなど一振りで、

倒れるだろう。お前の月の光の力で、マリオネットライターを倒すのだ!

ジャンボロイド一の剣士、カラミティ・ムーン!!!」

かぐや「は・・・・・っ。必ず、ライターの首を取ってご覧に入れましょう・・・・・・!!」

光次郎「・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!」  光次郎はあまりの衝撃の事実に驚愕した。

あの榊のメイドとなった女性がジャンボロイドだったとは・・・・・。

そして、かぐやの本当の名前がカラミティ・ムーンだったとは。

しかも、本当は月から来た王女ではなく、デスナイトに造られたジャンボリロイドだったとは。

そう。このかぐや・・・・いや、カラミティ・ムーンこそが、偽りのかぐや姫であったのだ。

光次郎「・・・・・・・・っ。くっ!!!」  光次郎は何も言えず、逃げ出してしまった。

ブラック・アタッカー「それと。やはり、竹型カプセルに入って待ち伏せをするのが正解だったな。」

カラミティ・ムーン「はっ。そのおかげでライターに近づけたのですから・・・・・・。」

そう。あの榊が取った光の竹も、ただの高性能特殊カプセルに過ぎなかったのだ・・・・・。


そして、夕方。光次郎が大慌てで家に帰ってきて、あかりのいる和室に来た。

光次郎「大変だ!!あかりさん!!!!」

つづく

拍手[0回]

桐原「・・・・ダークネスセイバーよ。かぐや姫を知っているね?」

ダークネス・セイバー「はっ。昔、あなたが教えてくださった日本の昔話ですね?」

桐原「そうだよ。今回の作戦は、その伝説を利用してだまし討ちをしようと言う作戦さw」

ダークネス・セイバー「かぐや姫は美しい。それを凌ぐ美しさを持つあの者を、

人間に拾わせ、その人間のメイドになりすましながら、ライターを探して始末する。

メイドであるならば、ジャンボロイドとは思えない。なかなか良さそうな戦法だろう?」

ダークネス・セイバー「はっ。流石は零さ・・・・いえ、桐原支部長。」

桐原「ああ・・・・・。そろそろあの者は動いているだろうかねぇ?

あの少年に拾われてなぁ・・・・・・。」

デスナイトの今回の作戦は、かぐや姫の伝説を利用してライターを狙う、

卑劣な奇襲作戦であった。しかし、かぐや姫を凌ぐ美しさを持つ者とは、

一体誰だろうか・・・・?そこに、一人のブラックアタッカーが報告に来た。

ブラック・アタッカー「報告します!昨日のA-2地区の山地にあった、

光の竹が何者かに回収されました。たぶん、高校1年の少年らしいです。」

桐原「そうか・・・・。で、その男はどんな学園の者だァ??」

ブラック・アタッカー「はっ。・・・・衣装が私服のため、わかりませんが、

A-2地区は秋田町に少し近いのですから、秋田学園の者ではないかと思われます。」

桐原「秋田学園か・・・・。やはりそう来たか・・・・!全ては予定通りだ。

ふふふふふ・・・・・ふぁああぁぁぁはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!!!」

ダークネス・セイバー「秋田町のどこかに必ずマリオネットライターがいるハズ。

あの者がライターに近づけば、我々の勝利はもう目の前ですわ・・・・!

桐原「ああ・・・・・!まぁ、彼女次第だけどなぁ・・・・・。」


秋田町は夜を迎えた。榊とかぐやは、榊の家にいたのだ。

二人は今、榊の両親の前にいたのだ。榊は両親にかぐやの事を紹介しようとする。

榊「・・・・・と、言うわけで、こいつは月から来て、俺のメイドになりたいって言うんだ・・・・。

なぁ?いいでしょ?パパ。ママ。」  しかし、両親は何故か納得いきそうになかった。

榊の父「おいおい。月から来たというのは、冗談だろう?

それに、メイドになるって本気で言ってるのかね?かぐやさんとやら。」

榊の母「悟郎。いい加減、この女の人をどうにかしてくださいな。

和服はともかく、日本刀持ってるなんて危ないじゃないですか?」

かぐや「お言葉ですが、ご主人様のお母様とやら。私にはもはや、

行くべき場所などございませぬ。もはや、私には悟郎様のお側につくしかございませぬ。

それに、この日本刀は殺すためにあらず、ご主人様をお守りするためだけにございます。」

榊の父「そうは言ってもなァ。これ以上、この家に人が増えたら、食費とかの問題が・・・・。」

かぐや「それは心配いりませぬ。私は食事などとらなくても、平気なのですから・・・・・。」

榊の母「じゃあ、一生悟郎の面倒を見ようって言うの?」

かぐや「はい・・・・。ご主人様の面倒を見るなら、一生でも構いませぬ。

ご主人様を守るためならば、たとえこの身体や命を捧げましょう・・・・・。」

榊「・・・・だってさ。いいだろう?かぐやをこの家においても・・・・・。」

榊の父「・・・・・わかった。ただし、条件がある・・・・。」

榊&かぐや「条件・・・・・?」

榊の母「・・・・・もし、かぐやさんが日本刀で殺人的な行為をしたら、警察に自主させます。」

榊「だから、かぐやはそんな事をしないって・・・・^^;」

榊の母「それと、かぐやさん。榊の面倒を見るならば、時には厳しくしてください。

この子は甘やかすと、すぐに付け上がるので・・・・・。それにやんちゃで時にグレそうだし・・・。」

榊「いやいや;俺ってそんな奴だったのかしら?ママ・・・・・;」

榊の父「さらに、私たち両親は仕事がどちらも夜帰りで、遅いのだ。

だから、もし我々が遅くなってしまいそうな場合は、悟郎に美味しい料理を作ってくれ。

それと、家事の方も頼んだよ。でないと、君をこの家に入れた意味はないからね。」

かぐや「はい・・・・。私は家事の方にも自信はあるつもりです。」

榊(かぐやって、家事が出来るのか。美味しいのだあぁぁ~w)

榊の母「あと一つ。夜になって、悟郎のHな要求に従わない事。この子、結構スケベだから。」

かぐや「は、はい・・・・・////わかりました・・・・・・////////」

榊「いやいや/////俺、そんな事するワケなって;本当にやったらやばそうだから・・・・・。」

かぐや(・・・・誰が、こんな男に身体などやるものか・・・・っ!!)

かぐやは榊を密かに見ながら、そう思った。何故、榊のメイドとなるかぐやが、

ご主人たる榊に向かって、こんな男と思っていたのだ。一体、何故だ?

かぐやは一体、何を企んでいるのだ?榊のメイドとなり、一体何がしたいのだ?

榊の父「うむ。では、以上の条件を守れるな?かぐやさん。」

かぐや「はい・・・・・。その条件を見事、守ってご覧に入れましょう。」

榊の母「もし、約束を守れなかった場合は。即座にこの家から立ち去ってもらいますわよ。

いいわね?かぐやさん。守れるなら、悟郎のメイドになってもいいわ。」

かぐや「はい・・・・・。」

榊「よかったなぁ!かぐや!これで本格的に俺のメイドだぜ!!」

榊は喜んでかぐやに抱きついた。何故なら、かぐやは榊のメイドになる事を許されたから。

かぐや「・・・・・はい。(・・・・うまくいったな・・・・。後は、彼女に近づけば・・・・・!)」


そして、榊とかぐやは二階にいた。どうやら、榊は机の前で何かをしているようだ。

榊「ううぅぅぅん!!わからねーなあぁぁ~!!!」

どうやら、榊は夏休みの宿題をやっているそうだ。しかし、ある問題に手こずっているようだ。

かぐや「ベッドの支度を済ませました。・・・・あら?何をやっているのですか?」

榊「見りゃぁわかんだろ!?夏休みの宿題!難しくて、どうしようもないんだ・・・・。」

かぐや「じゃあ、私が教えてあげましょうか?私、こう見えても頭がいいんです。」

榊「おっ!お前、頭いいのか!!じゃあ、さっそくこの問題を教えてくれよw」

かぐや「はい^^」  こうして、榊はかぐやのサポートを受けて、宿題を着々と勧めていた。


一方、光次郎も二階で夏休みの宿題をしていたが、難問で勧めないところもあったが、

あかりがサポートしてくれたので、光次郎は夏休みの宿題をすぐに勧めそうであった。

光次郎「ふぅ・・・・・。ついに半分までにいったァ!!これも、

あかりさんが教えてくれたおかげだよwでも、知らなかったよ。

あかりさんって勉強も得意だったんだね。」

あかり「はい。もし、難しいところがあったら、遠慮なく教えてください^^」

光次郎「うん!やっぱり、メイドを持っててよかったよw

あかりさんが来る前は、全然できずクラスを追い出されたことあったよ。」

あかり「そうですか・・・・・。でも、光次郎さんが私と言うメイドを持ってる他に、

榊さんにもかぐやさんと言うメイドがいたのです。でも・・・・・。」

光次郎「でも・・・・。なんだぃ?」

あかり「・・・・彼女。何故か、私に敵対するような眼差しをしていた。」

光次郎「敵対・・・・?まさか?かぐやさんってなんか良い人に見えそうなのだけどな・・・・。」

あかり「そのかぐやさんが、私の耳に近づいて小さな声でこう言ったのです。

私を殺すと・・・・。それに、自分以外のメイドが気に入らないというのです。

そして、私を光の存在と言い、自分を月だと言います。」

光次郎「あかりさんが光で、かぐやさんが月だって言うのか?」

あかり「はい・・・・。そして、彼女は月は幾多の光をも呑み込むと・・・・・。

いくら、只の光でも、月の光には敵わないとも言うんです・・・・・。

一体、あの言葉は何を意味するのでしょうか・・・・・・。」

光次郎「さァ・・・・。その言葉は、僕にもわからないや。でも、不思議だね。

僕に相談するようになるなんて・・・・・。まぁ。女の子らしいのはいいけど?」

あかり「え・・・・・?わ、私が・・・・・。ご主人様のあなたに相談を・・・・。」

光次郎「・・・・そうか。君は僕を育てるために造られたアンドロイドだったよね?

・・・・・でも、そのアンドロイドもこんな僕に相談してくるなんて、

段々人間に近づいてきてる気がするよ。素晴らしい事じゃないかい?」

あかり「・・・・そ、そうですね・・・・。ありがとうございます。光次郎さん。」

あかりは光次郎に感謝しながら、彼にそっと抱いた。光次郎は照れながら笑う。

光次郎「い、いいって事だよ・・・・。ご主人とメイドが助け合うのも悪くないし・・・・。」

あかり「・・・・・はい。」


そして、次の日。榊の家では。二階で、榊がベッドで寝ていた。

そこにかぐやが来て、眠っている榊の体を優しく擦って起こそうとした。

かぐや「ご主人様・・・・。ご主人様。朝ですよ・・・・・。」

榊「・・・・・っ!んん・・・・。ふわああぁぁぁ~。」

すると、榊はゆっくりと起き上がってあくびをした。

かぐや「朝ですよ。ご主人様。」   榊「・・・・・ん?ああ。もう朝か・・・。おはよう。」

榊はかぐやが優しく起こしてくれたので、起きる事ができたのだ。

ご主人を起こすのも、メイドの役目であるとかぐやは確信していたのだ。

榊は時計を見てみる。時刻では、7時10分である。

榊「・・・・・おお!こんな朝早くに起きれたとは。ありがとう、かぐや。やっぱメイドは最高だ!!」

かぐや「・・・・はい。ご飯ができたので、行きましょう。ご両親もお待ちしています。」

つづく

拍手[0回]

かぐや「ご主人様・・・・・。この家は・・・・・。」

榊「俺の友人、高町光次郎の家さ。俺はお前をここへ連れて行きたかったんだ。」

かぐや「高町光次郎・・・・・・っ!?」  かぐやは高町光次郎の名を聞いて、一瞬表情を強張る。

榊「俺のかけがえのない友さ。ちょっと待ってくれ。チャイムを鳴らしてくる。」

榊は高町邸に近づいて、チャイムのボタンを押した。  ピンポーン

そして、チャイムが鳴りドアが開かれ、そこからあかりが出てきた。

あかり「はい。どなたでしょうか?・・・・あら。榊さん!」

榊「やぁ。昨日はどうも・・・・。高町はいますか?」

あかり「はい。いますわよ^^・・・・あら。その隣の人は?」

あかりは榊の隣にいる女性に気づく。榊は彼女の方を一瞬見て、あかりに彼女の事を紹介する。

榊「ああ。この娘は、俺のメイドさ。かぐやって言うんです。

あかり「かぐや・・・・・??」  あかりは女性がかぐやであると聞いて、一瞬驚きそうになる。

かぐや「いかにも・・・・・私がご主人の榊悟郎様のメイドたるかぐやです。」

あかり「・・・・・・っ。で、では。どうぞお入りくださいませ・・・・・・。」

榊「はい。では、おじゃまします・・・・・。」  こうして、榊とかぐやは高町邸へと入っていく。

かぐやはあかりに近づいた時、彼女の耳に近づけて小さな声でこう言った。

かぐや「・・・・・・お前の命は間もなく消える。」   あかり「っ!!?」

かぐやにそう言われたあかりはまるで体に電撃が一瞬走った程に驚く。

そして、かぐやが家に入ろうと離れると、あかりは後ろの彼女にキッと睨む。

あかり「・・・・・・・っ!」  あかりは思った。今の女性は一体誰なのだと。

突然、竹から出てきて榊の前に現れては、彼のご主人となった謎の美少女、かぐや。

彼女は何故、初対面したあかりに敵と見なしたのか?それは、未だに謎である・・・・。


かくして、光次郎は相変わらず二階で、パソコンでラテールをしていた。

光次郎「ふぅ・・・・。そろそろポゥ宅でのクエストも終わりそうだ・・・・・。」

その時、ドアからコンコンと叩かれるような音が。そのドアから榊の声が出た。

榊の声「高町いぃぃ~っ!入るぞーっ!!」

光次郎「むっ!榊君か・・・・。ああ。いいよ。」

光次郎から許可を得た榊はドアを開けて、かぐやとともに部屋に入ってきた。

光次郎「こんにちわ。榊君・・・・・。あれ?この人は・・・・??」

光次郎は榊の方を見てみると、彼の隣にいるかぐやに目を向ける。

榊「ん?ああ・・・・。こいつはかぐや。俺のメイドさっ!!」

光次郎「え・・・・?メ、メイドオォォ!!?」

光次郎は榊の隣にいるメイドが、かぐやである事に驚く。かぐやは微笑んで光次郎に自己紹介する。

かぐや「ご主人様のおっしゃる通り、私こそが、ご主人様のメイドのかぐやでございます。」

光次郎「あ、はい・・・・。じ、自分は光次郎でございます。よ、よろしくであります。

(・・・・しかし、この女性なんか美しいなァ・・・・。なんか和風に生きる女性って感じだよ・・・・・。)」

榊「どうだぃ?俺にもメイドが手に入れたんだぜ。お前のメイドさんにも負けない程に、

美しそうだろう?お前はこの人を見て、どう思う?」

光次郎「え・・・?あ、ああ・・・・・。美しいよ、美しい・・・・・・w/////」

かぐや「・・・・・うふ。」  かぐやは自分を褒めてくれた光次郎に美しい微笑みを見せる。

榊「・・・・・でも、こいつは俺のもんだから、可愛いからと言って落とそうと考えるなよ?w」

光次郎「誰も落とそうなんて思ってないよwかぐやさんってのは榊君のメイドなんだから・・・・。」

榊「そう言うと思ったさ。でも、お前のメイドのあかりさんもなかなか可愛いって感じだよなァ・・・・。」

光次郎「でも、あかりさんは僕のメイドだから落としちゃ駄目だよ?」

榊「誰もそんな事言ってないってw」  かぐや「・・・・失礼ですが、光次郎様・・・・・。」

光次郎「ん?なんだぃ、かぐやさん・・・・・。」

かぐや「あなたのメイドのあかりはどのような人ですか?」

光次郎「え!?ああ。そんな事か。僕のメイド、あかりさんは、

優しくって強くって、可愛いんだ・・・・。僕は彼女と出会ってから変わったんだ・・・・・。」

榊「さっきお前が会ったメイドさんだよ。かぐや。」

かぐや「はあ・・・・。そうですか・・・・。(そうか・・・・。あの女はあかりと言うのか・・・・。)」

かぐやは自分の脳裏に玄関から来たあかりの笑顔がよぎってきた。

かぐや(・・・・・あの女を・・・・必ず私が・・・・・っ!!)  かぐやはあかりを狙っているのだろうか?

榊「・・・・そうだっ!高町。俺のメイドとお前のメイド。どっちが凄いか勝負してみね?w」

光次郎「ええっ!?そ、それはちょっと不味いんじゃ・・・・?;」

光次郎は榊のいきなりの提案に流石に抵抗しそうだ。しかし、かぐやは何故か賛成した。

かぐや「私は・・・・この勝負に参加します!」  かぐやはご主人(榊)の意思に従っているようだ。

榊「うんうん。それでこそ、俺のメイドだ!なァ、いーだろ?高町。」

光次郎「う~ん。榊がそこまでと言うなら、やってもいいけど・・・・。」

榊「うん!じゃあ、さっそくやりますかw」  かぐや(・・・・・あかり・・・・・!)


かくして、あかりと光次郎、かぐやと榊は一階の和室に集まった。

あかり「・・・・・・っ。」   かぐや「・・・・・・・・っ!」

あかりはかぐやを見て、違和感を感じているような表情をし、

かぐやはあかりを見て、怒りを出していそうな表情をしていた。

二人のメイドは互いの顔と姿を見合っていた。光次郎と榊はその二人のやりとりを見ていた。

光次郎「うへぇ・・・・。あかりさんとかぐやさん。二人のメイド同士・・・・・。なんか凄い迫力。」

榊「でも、こうやって見れば違うがわかるだろ?たとえば、俺のメイド。

顔は大人のお姉さんっぽくて美しい。まるで、昭和に生きる女性らしさを見せる、

和風の服。胸はとてつもなく大きいw そして、日本刀が武器!

かっこよくて美しくて優しい!それが、俺のメイドのかぐやさ。そして、お前のメイドは・・・・?」

光次郎「う、うん・・・・。顔はちょっと童顔っぽく可愛い。今時よくある萌え萌えぇ~なメイド服。

胸はかぐやさんには及ばないけど、い・・・・一応、大きいと思う・・・・・/////

武器はないけど、本当は・・・・・・・・。」  その時、光次郎は黙り込んだ。

どうやら、光次郎はこの後、あやうくあかりの正体を明かそうとした事に気づき、それを止めた。

榊「ん?どうしたんだ?」

光次郎「・・・・っ!あ、いや。ごめん。とにかく、可愛くて優しくて・・・一応、強い。

・・・それが、僕のメイド、あかりさんさ!」

あかり「・・・・・あの。ここから・・・・・どうすれば・・・・?」

かぐや「・・・・・そうですね。しばらく、何か喋りましょうか?」

あかり「あ、はい・・・・・・。」  かぐやが真剣な雰囲気を表しているのに対し、

あかりはちょっとオドオドしているような雰囲気であった。榊はこれを見て、呟く。

榊「ふむ・・・・。この感じ・・・・まるで、ライバル同士って感じだなァ・・・・。」

光次郎「でも・・・・・。これからどうしよう・・・・。」

榊「うん・・・。では、こうしよう。おーい!二人とも、ちょっと近づきあって。」

あかりとかぐや「えっ!!???/////////」  二人は榊の突然の発言に驚く。

かぐや「・・・・・・っ!ご主人様のご命令とあらば・・・・・。」

かぐやは榊の命令に従ってあかりに近づこうとする、恥ずかしがりそうなあかりも、

光次郎の方を見て、彼が頷く。どうやら光次郎も榊と同じ事をしているようであろう。

あかりも仕方がなさそうに、かぐやに近づく。こうして、二人のメイドは近づきあった。

榊「こうして見ると、レズになるそうだな・・・・w」  光次郎「うん・・・・・。」

その時、かぐやはあかりの耳に近づけて、光次郎と榊に聞こえないくらいの声でこう言った。

かぐや「・・・・・あかりと言う者だな?お前の命は、私の刀で断たれるだろう・・・・。」

あかり「・・・・・・っ!あなたは・・・・一体、何者なの・・・・?」

あかりもかぐやの耳に近づけて、同じく二人の少年に聞こえないくらい程の声でそう聞いた。

かぐや「・・・・・まだ言うワケにはいかぬ。しばらく、メイドをやりたいのでな・・・・。」

あかり「・・・・どういう事?一体・・・・何が目的なの・・・・・??」

かぐや「それはな・・・・・・。お前を殺す事さ・・・・・。私は自分以外のメイドが気に入らないのでね。」

あかり「・・・・・それだけで私を殺そうと・・・・・!」

かぐや「それだけではないさ。これだけは、言っておこう。お前は光のような存在だ。

ならば、私は月。いくら只の光でも月の光には敵わない・・・・・。

覚えておけ・・・・・。月は幾多の光を呑み込んでいくのだ・・・・・。」

あかり「・・・・・・・っ!!」  そして、二人は会話を終え、少しだけ離れた。


こうして、夕日となり榊とかぐやはこの家から出ようとしていた。4人は玄関にいる。

榊「じゃ、俺たちはここで帰るよ。」

光次郎「うん。一応・・・・楽しんだよ。でも、まさか君にもメイドがいるなんて・・・・。」

榊「まぁ・・・・今日、会ったばかりであったがな。じゃあな。高町。あかりさん。」

光次郎と榊が仲良く話しているよそに、あかりとかぐやはまるで敵同士として睨みあっていた。

榊「行くぞ、かぐや。」  榊が家に帰ろうと歩くと、かぐやも彼の後をつくように歩き、去った。

光次郎「また来てねえぇぇぇぇ!!榊君!かぐやさん!」  光次郎は去る二人に手を振った。

あかり「・・・・・・っ。」  しかし、あかりは喜べない表情で、榊とかぐやを見送っていた。


一方、デスナイトの対日本攻撃支部のアジトでは、桐原とダークネスがいた。

つづく

拍手[0回]



忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
Web恋姫†無想 黄忠を育成中!
最新コメント
[11/20 いのぴー]
[11/07 ウルトラ38]
[10/28 A-chan]
[10/17 A-chan]
[08/04 ウルトラ38]
最新記事
プロフィール
HN:
ゆー1
年齢:
35
性別:
男性
誕生日:
1989/04/29
職業:
学生
趣味:
いろんなサイトへいく事 など
バーコード
ブログ内検索
カウンター
カウンター
最新トラックバック