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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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春日「それは、ジャンボロイド本人に聞いてみないとわからないけど、

きっと・・・・SSPの隊員こそが自分の活動の障害になると思っているわね。一応・・・。」

清水「奴は我々を抹殺する事で、活動がやりやすくなると言う事ですね・・・・。」

野沢「そんな・・・・っ!じゃァ・・・・・光次郎君が奴に狙われるって事ですか・・・・!?」

春日「恐らくはそうでしょうね・・・・。もし、最初の標的だとしたら・・・・・。」

桜「・・・・・光次郎君・・・・・!!」  その時、桜は立ち上がり、部屋から出ようと走ろうとするが・・・・。

春日「待ちなさい!!どこ行くの!?」  春日がそんな彼女を呼び止める。

桜「光次郎君を助けに行くんです・・・・!だって・・・・彼は・・・・・!!」

春日「今、青井隊員が彼を守っているハズよ。あなたが無理して加勢する必要は・・・・。」

桜「それでも生きたいんです!!・・・・彼には私が必要だから・・・・・。」

春日は桜の光次郎を助けたいと言う想いを感じ、少し表情を強張りながらこう言った。

春日「・・・・・あなた。そこまで彼の事を・・・・・。」   桜「はい・・・・・っ!!」

桜は強い感じで答える。その時、春日は急に落ち着き、静かにこう言った。

春日「・・・・・わかったわ。では、負傷している高町隊員の護衛を許可するわ。」

桜「・・・・了解!ありがとうございました・・・・・。」

そして、桜は笑顔で春日に感謝しながら、部屋から出た。

春日「・・・・見えない犯人、改めジャンボロイドはいつ現れるかわからないわ。

明日より透明ジャンボロイドの捜索を強化するわ。それまで、解散してもいい。」

隊員たち「了解・・・・・・。」


夜の高町邸の前に桜が来た。そして、桜がチャイムのスイッチをさっそく押してみる。

ピンポーン  家の中でその音が聞いたか、ドアが開きそこからあかりが桜の前に出る。

あかり「どなたで・・・・。あ!桜さん・・・。」

桜「光次郎君がこの家でジャンボロイドに襲われたと聞いて・・・・・。

彼は・・・・・光次郎君は今、どうしていますか・・・・・?」

あかり「・・・・光次郎さんなら、無事ですよ^^ あの方は今、和室でゆっくりと休んでいますが、

ネットがしたいと言って、パソコンを和室に運んできたら楽しそうにやっていらっしゃいまして・・・。」

桜「そうですか・・・・・。では、あがっても・・・・よろしいでしょうか・・・?」

あかり「はい。喜んでw青井さんも来てらっしゃいますので、

今夜はごちそうにしようと思っていますが、桜さんもいかがなさいます。」

桜「・・・・そうさせていただきます。」  桜は微笑みながら、高町邸に入った。


あかりの言う通り、光次郎は和室で運ばれたパソコンをやっていた。

パソコンはちゃぶ台の上にあるので、光次郎は布団に座ってやっていた。

そんな彼の近くに青井が座っていて、光次郎がラテールをやっているところを見た。

青井「へェ。結構、うまいのねぇ。高町隊員。」

光次郎「何度も倒れたけど、あきらめずにめちゃくちゃしてやったらこうなっただけさ。」

パソコンの画面では、あるレンジャーの女性がヴァンパネイラを石弓で、狩っていた。

なお、そのレンジャーの名前は、【コージロー】と書かれてあった。

光次郎「どうだい?この僕の分身(プレイヤーキャラ)、コージロー!

こいつを育てるのに、結構長い日々がかかったんだ・・・・・。昨日でやっと59だ。」

青井「ふぅん。私もラテールを始めたんだけど、あんたと同じくらい長くやってたわ。

ちなみに、私のキャラはレベル60よ。結構、大変ねぇ。レベルをあげるって・・・・。」

光次郎「ああ・・・僕より上かァ。で、その奈々ちゃんのキャラって・・・・?」

青井「・・・・名前はブルー7。マジシャンで水使いよ。・・・・それが何か?」

光次郎「そうか・・・・。じゃあ、今度一緒に冒険してみたいなァ。奈々ちゃんのキャラと。」

青井「・・・・ま、まぁ。会えたらね・・・・・。」  その時、桜がこの部屋に来た。

桜「おじゃまします・・・・・。」   光次郎「・・・・っ?あ!桜ちゃん!!」

青井「つ・・・・月野先輩!??ど、どうして・・・・?」  二人は突然、桜が来た事に驚く。

桜「光次郎君がこの家で、ジャンボロイドに襲われたと聞いて・・・・!」

光次郎「・・・・ああ。僕を襲った奴なら、もういないよ。」

桜「そ、そいつに・・・・何かされたの・・・・。」

光次郎「首を絞められただけさ。凄く痛かったけど、あかりさんが助けてくれたから・・・・。」

青井「い、一応・・・・。私もあんたを駆けつけたんだけど・・・?」

光次郎「あ、ああ。奈々ちゃんも助けてようとしてたよね。ありがとう・・・・。」

青井「べ、別に私は・・・・何もしてないんだけどね・・・・。」

桜「そう・・・・。よかった・・・・。でも、光次郎君と奈々ちゃん。最近、仲良しだね^^」

光次郎と青井「え・・・・・??」

桜「だってさ。奈々ちゃん、光次郎君に対して丸くなってるように見えるし・・・・。

光次郎君も奈々ちゃんに優しくしていそうだし・・・・。」

青井「で・・・・でも、私は高町隊員とは只の隊員同士の関係だし・・・・。」

光次郎「僕だって・・・・奈々ちゃんには、優しくされっぱなしだし・・・・。」

桜「それでも、いいんじゃない。少しずつ仲良くなれれば・・・・。

それに、奈々ちゃん。光次郎君の側にいて、ちゃんと彼を守っていたじゃない。

助け合うのも、守り合うのも、隊員同士だって立派な仲間なのよ。」

青井「立派な・・・・・仲間・・・・・・。」  青井はそう聞いて、光次郎の方を向く。

光次郎も青井の方を向く。すると、光次郎はにこやかな笑顔を見せる。

光次郎は青井を立派な仲間だと認めているだろう。そして、青井は・・・。

青井「・・・・・っ。」  青井は何故か切なそうな表情をする。しかし、

徐々にゆっくりと少しだけ微笑む。青井も光次郎を仲間と認めたか。

光次郎「しつこいかも知れないけど、今度ゲームで奈々ちゃんと一緒にやってみたいな・・・・。」

青井「会えたらの話だけどね・・・・。まぁ。私もそうしたいわ。一応・・・・。」

桜「・・・・・うふ。」  桜は光次郎と青井がさらに仲良くなったところを、見て笑顔で頷いた。

その時、あかりが来て3人の前で礼儀正しい態度でこう言った。

あかり「皆さん。お食事の用意ができました。」

光次郎「よし!来た・・・・。うっ!?」  光次郎がご飯が食べれると喜んで立つが、

そのとたんに右肩に激痛が走ったかすぐに倒れそうになる。

桜、青井、あかり「あっ!!!」  その時、3人が光次郎を支えた。

光次郎「ふぅ・・・・。た・・・助かった・・・・。」  光次郎はなんとか扱けずに済んだ。

桜「・・・・くす。」   青井「ん・・・・?はっ!・・・・・っ!!////」

桜が青井が光次郎の体を支えているのを見て微笑む。それを見た青井は、

思わず赤くなり、嬉しくないか目を反らす。

光次郎「それにしても・・・・この暖かい感じは・・・・?ん?」

光次郎は前の方を向き、あかりの胸に目が入る。左右から桜や青井のも少しだけ見える。

光次郎「ブウウウゥゥゥゥゥ!!!!!」  それを見た光次郎は鼻血を出し、後ろに倒れそうになる。

あかり「きゃあああぁぁぁ!!?;光次郎さん!!!」  桜「やだっ!鼻血が出てる!?」

青井「もうっ!!何やってるのよ・・・・!!」  3人は必死に光次郎を支えているのであった。

光次郎「多くの膨らみが僕の顔を暖かくしてくれて・・・・・www」

桜「なんか放心状態になってそうだし・・・・;」  あかり「Σて、手当てをしなくては!!!」

青井「いや。ただ、何かを見て何かを感じただそうですけど・・・・。」

高町邸の中でパニックしている間には、外では夜空の月が輝いていた。


一週間後、秋田学園の光次郎たちのクラスでは、青井と桜が担任の話を聞いていた。

先生「前に言った通り、高町光次郎君は怪我をしているため、

今日もお休みとなっています。あと一週間もすれば、高町君は怪我を完治し、

また登校すると思います。皆さん、それまでに彼の幸運を祈りましょう。

しかし、何故彼が怪我をしているのか・・・・・。その詳細がわかればいいけど・・・・。」

青井と桜「・・・・・・・っ。」  二人はそれを聞いて黙り込んでいた。

桜(言えないわ・・・・。光次郎君が本当はあの事件に巻き込まれて怪我をしたって・・・・。)

青井(もし、それを語ったら高町隊員がSSP隊員だってバレてしまう。

その同時に、私や月野先輩もSSP隊員だって事が明かされてしまう・・・・・!

それだけは許されない・・・・っ!私たちは・・・・・!!)

どうやら光次郎は怪我が完治するまで、学園には出ないそうだ。


SSP第6分隊支部でも、春日はもちろん、野沢や清水が、

ステルスファントムスの捜索に忙しかった。しかし、なかなか進まなかった。

野沢「・・・・・この一週間、光次郎君。ここに来てないわね・・・・・。」

清水「仕方がない。怪我が完治するまでしばらく戦闘ができないからな・・・・・。」

野沢「どれもこれもあの透明ジャンボロイドってのが悪いんだわ!!!

見つけたら、私が光次郎の代わりにやっつけてやるんだから!!!!」

清水「そうカッとしないで。そのためにも、私たちが奴を探しているんだから・・・・。」

春日(・・・・・高町隊員。早く完治して戻ってくれるといいけど・・・・。)

どうやら光次郎は怪我が完治するまで、SSPの仕事にも行けないそうだ。


デスナイトの対日本攻撃支部では、ステルスが桐原とダークネスの前にいた。

桐原「・・・・この一週間の間、連続殺人をなかなか引き起こせてないらしいな。」

ステルス・ファントムス「はっ。マリオネットライターの透視能力に見破られ、

それにより、二人のSSP隊員が私の姿をかすかに見たか・・・。奴らめ・・・・!

一斉に私を探そうと捜索を強化しているそうです。」

桐原「・・・・ふむ。これでは、いつかは必ずお前の姿が完全に見破られてしまうだろう・・・・。」

ステルス・ファントムス「やはり・・・・!ここは邪魔なSSPを潰すしか・・・・・。」

ダークネス・セイバー「うむ・・・。では、今一度あのお前が殺したかった奴を暗殺するがいい・・・!」

ステルス・ファントムス「・・・・・はっ!・・・必ず殺してご覧に頂きましょう・・・・!!」

ステルスはそう言いながら、左腕から何か刃物のような物を生やしていた。


そして、高町邸では。光次郎はパジャマでベッドで横たわっていた。

光次郎(・・・・本当は学園にもSSPにも行きたいけど、そうはいかないそうだったな・・・・。

だって右肩・・・・まだ治ってないし・・・・・。それに、あの透明ジャンボロイド・・・。

今でも僕を狙っているだろう・・・・!でも・・・・・っ!)

つづく

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青井「あ・・・・・はい・・・・・・・。」

光次郎「そんなに緊張しなくてもいいよ、奈々ちゃん。あかりさんは、

僕たちには優しいんだから。決して傷つける事はしないよ。きっと・・・・。」

青井「そ・・・・そう。それより、あかりさん!高町隊員が・・・・・。」

あかり「っ!そうでしたわね・・・・・。大丈夫ですか?光次郎さん。」

光次郎「あぁ・・・・。痛むけど、少しだけなら平気だよ・・・・・。」

光次郎から青井から放れると、すぐ倒れそうになるが、あかりがなんとか彼を抱えて、支えた。

あかり「あまり無茶なさらないでください・・・・・。」

光次郎「しかし・・・・。あの見えない奴を探さなければ・・・・・っ!」

あかり「見えない奴・・・・・?」

青井「街で謎の連続殺人を引き起こした犯人です。姿が全く見えなくて、

それで多くの人が気づかれずに殺されていきました。」

あかり「姿が見えない・・・・・・。」

光次郎「それだけではない・・・!僕たちが現場を捜査している時に、

突然、建物が次々と爆発して街が火の海になっちまったんだ・・・・・っ!!

こいつもきっと、見えない奴が何かの仕掛けたのかと思う・・・・・。」

あかり「・・・・・とりあえず、和室に行きましょう。光次郎さんを休ませないと・・・・・。」

青井「は、はい。そうですね・・・・。」


こうして、3人は和室へ移動した。光次郎はあかりが敷いた布団で横たわって、休んでいた。

あかりと青井はちゃぶ台のところで座って、会話をしていた。

あかり「・・・・そうですか。あなたもデスナイトを倒すために、SSPに・・・・。」

青井「はい・・・・。私はデスナイトの奴らに家族を奪われました・・・・。

その復讐を果たそうとSSPに志願したんです・・・・。私はデスナイトがとても憎い・・・・・。」

あかり「・・・・くすっ。あなたは、光次郎さんと似てますね。私のご主人様も、

デスナイトに友達の一人を殺され、復讐のために初めは単身でデスナイトと戦っていたのです。

後に、SSPに志願したのです。あなたと少し違う理由で・・・・・。」

青井「違う理由・・・・?」

あかり「はい。それは・・・・大切な人を守りたいと言う想いです。

光次郎さんはデスナイトに対する復讐心より、その想いの方が強かったので、

今でもSSP隊員として、デスナイトによって悲しみにくれた人たちを救い、

愛する人を守るために、SSP隊員としてデスナイトと戦う事を選んだのです。」

青井「想い・・・・か。そう言えば、私にはそんなのなかったですね・・・・。

私はSSPに入る前からずっとデスナイトへの恨みだけ抱いていましたから・・・・。」

あかり「でも、そんな恨みだけを抱いていたあなたにも、今は大切な人ができたと思いますよ。」

青井「大切な人・・・・・。」   そう聞いた青井は、眠っている光次郎の方を向く。

恐らく、この光次郎こそが、青井にとって大切な人の一人であろう・・・・・。

青井「・・・・・この人は只の隊員としての縁です。でも、この人を見てるうちに、

なんか・・・穏やかな感じがして次第に、なんか・・・この人を守りたいと言う気持ちが、

出てくるようになりそうなんです。本人には言えませんが・・・・・。」

青井はそう言いながら、あかりに向かって微笑む。あかりも微笑む。


しかし、その間に閉まったハズの玄関のドアが何故か勝手に開き始めていた。

玄関のドアが自然に開くハズがない・・・・。もしや、これは・・・・!?


あかり「そうですか・・・・。」  青井「もしかして私、こいつ(高町)を想っているのかも・・・・。」

その時、目を覚ました光次郎はゆっくりと上半身を起こした。

光次郎「うう・・・・うん。」  あかり「あ。まだ駄目ですよ。寝てなくは・・・・。」

あかりは起き上がった光次郎にそう言った。彼の健康を心配しているそうだ。

光次郎「平気さ。眠ったら、痛みがほとんど治まってきたよ。」

青井「でも、あんた・・・・。いつかまた痛みが戻ってくるんじゃ・・・・?」

光次郎「大丈夫だよ。その時はその時。なんとかして見せるさ・・・・。」

青井「・・・・ちょっと、あんたの部屋がどんなのか調べに来ていいかしら?」

光次郎「ああ。二階の部屋さ。でも、僕はここで眠らせて頂くから後は勝手にやって・・・・。」

青井「わかったわ。じゃァ、勝手に高町隊員の部屋を拝見させて頂きますね。あかりさん。」

あかり「はいw光次郎さんが許可してくださったから・・・・・・。」

青井「はい。」 そう聞いた青井は頷いて、和室から出て二階の光次郎の部屋へと目指した。

あかり「では、私も夕飯の仕度をしますので、光次郎さんはゆっくり眠ってください。」

光次郎「ああ・・・・。では、そうさせてもらうよ・・・・。」

あかりが和室から出て行くと、光次郎はすぐ眠りにつこうと、目を瞑った。

あかりは和室から出て行く時にふすまを閉じていった。しかし・・・・その時。

しばらくすると、ふすむが開いた。しかし、そこから誰も出ていない。そう。

ふすまが勝手に開けたと言うのだ。が、これはありえない事である。しかし、光次郎は今、

眠っているため気づいていない。そんな彼のところに、謎の影が出てきた。


かくして、青井は二階の光次郎の部屋へ来ていた。

青井「ここが、高町隊員の部屋かァ・・・・。なんかいかにも、男っぽい雰囲気ねぇ。

パソコンもあるわね。どんな物があるか調べてみちゃおうか。」

青井はさっそく机にある光次のパソコンを起動してみる。しばらくすると、

デスクトップの画面が表れた。青井はマウスを使ってインターネットへと移動する。

青井「高町隊員が使うネットのトップは、YAHOOか・・・・。サイトとか持ってないかしら・・・・?

しかも、さっき見かけたけど、トリックスターとかラテールとかのゲームがあったし・・・・。

まずはお気に入りで適当にやってみるか。」

青井はお気に入りをクリックしてみた。中にはいろんなサイトがあるらしい。

青井「へぇ・・・・。擬カビ系はもちろん、特撮系にアニメ系もあるわねェ。」

青井はとりあえず、お気に入りの中にある様々なサイトを回っていた。

青井「いろいろあるのねぇ。ピクシブもあるし。あいつ、結構絵が上手なのね。

私の画力なんか、まだまだあんなもんだわねぇ・・・・。」

青井はいつの間にか光次郎の部屋で、ネットを楽しんでいた。・・・・その時。

光次郎の声「うわあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

青井「っ!!?高町隊員!!!!」  光次郎の悲鳴を聞いた青井は、

彼の身に何かがあったと思って、すぐに部屋から出て一階の和室へと急いで走った。


青井「高町隊員!!!!!」  さっそく和室についた青井。

しかし、彼女が見たのは何故か首を痛がっているように光次郎であった。

光次郎「ううううぅぅぅ・・・・・っ!!!!く・・・首が!!首が苦しい・・・・・・っ!!!」

青井「どうしたの!?高町隊員!!しっかりして・・・・・!!」

青井は痛む首の手を近づけている光次郎に駆け寄ろうとするが・・・・。

青井「きゃああぁぁぁっ!!!」  この時、青井はいきなり光次郎の近くから、

何故か弾き飛ばされて、壁に叩きつけられる。まるで、光次郎から引き離すように。

青井「い・・・・いったあぁい・・・。でも、何故私が高町隊員の近くに来たら・・・・!?」

青井は何故、光次郎の近くに来たら急に弾き飛ばされるのか理解できなかった。

光次郎「うぅっ!!!ぐああああぁぁぁぁ・・・・・あ!!!!」

しかし、こうしてる間でも光次郎は首を痛がっている。

光次郎(く・・・・苦しい・・・・・!!まるで、誰かに締められているような感触だ・・・・・・!!)

光次郎は痛む首を押さえようとしているが、何故かその両手が首に押さえつけられないのだ。

あかり「どうしたましたか!!??」   そこに、あかりが駆けつけて来た。

青井「あっ!あかりさん!!高町隊員が・・・・・・!!」

あかり「え・・・・!?・・・・・・・・っ!!」  そう聞いたあかりは、首を痛がる光次郎を見て、

両目を水色に光らせた。これは、いわゆる透視能力と言っていいだろう。

あかりの目線が青くなり、苦しむ光次郎の後ろに何者かの姿が見えるようになった。

この者は、ステルスファントムスだったのだ。そう。ステルスは既に透明化して、

光次郎を追跡して今、彼の首を絞めて抹殺をしようとしていたのだった。

だから、光次郎はそのジャンボロイドに首を絞められて苦しんでいるのだ。

あかり「ジャンボロイド!!!!!!」  青井「ええっ!?でも・・・見えませんよ?」

あかりは透視能力でステルスの姿が見えるが、青井には全く見えなかった。

ステルス・ファントムス(ち・・・・っ!!ライターめ、もう気づいたか・・・・・!!!)

ステルスはそう思って、光次郎から放れた。そして、窓を開けて逃げ出した。

青井「窓が勝手に開けた!?」  あかり「ジャンボロイドが逃げたんです!!!」

光次郎「何っ!?ジャンボロイド!!?じゃあ・・・・僕の首を絞めたのも・・・・・!!」


3人は家から出て、逃げたジャンボロイドを追おうとした。

あかり「あっちです!!!」   光次郎と青井「・・・・・っ!!?」

あかりが指指したところに、透明化して逃げているステルスの姿がある。

しかし、光次郎と青井には見えなかった。ところが、透明化していたハズの、

ステルスの姿が少し透けているが、少しだけ見えるようになった。

光次郎と青井「あっ!!!」  二人はそのジャンボロイドの後姿を見て、驚いた。

しかし、ステルスはまたすぐに見えなくなり、もう追っても無駄なように走り去ってしまった。

あかり「・・・・・あのジャンボロイドは・・・・透明ジャンボロイドでしたのね・・・・・っ!!」

光次郎「わかったぞ・・・・!あの見えない敵の正体が・・・・・!!」


SSP第6分隊支部の司令室。そこで春日が青井と電話をしていた。

春日「見えない犯人の正体がわかった!?」

青井の声『はい!奴はデスナイトの人型ジャンボロイドだったのです!!

奴は高町隊員を暗殺しようとしていました・・・・!』

春日「ジャンボロイド・・・・!!いわゆる、今回の敵は透明ジャンボロイドってワケね・・・・。」

青井の声『昨日の連続殺人も街が勝手に爆発したのも、全て奴の仕業だと思います。』

春日「それで、高町隊員はどうなったの!?」

青井の声『はい。現在、メイドの女性が彼を看病しています。』

春日「あかりさんね。では、青井隊員も高町隊員の看病をお願い・・・!」

青井の声『わかりました・・・・・!』

桜「・・・・・っ!光次郎君・・・・・。」

野沢「まさか、あの見えない犯人がジャンボロイドだったなんて・・・・・!!」

清水「しかも・・・・何故、高町隊員の暗殺を・・・・!?奴は一体何を考えている・・・?」

つづく

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今、光次郎は女医から傷ついた右肩に包帯を巻いてもらっていた。

そして、治療は一時終わった。光次郎の右肩と右腕は包帯に巻かれていた。

女医「治療は一応、完了しました。ですが、この傷が完治するまでは、

SSPの任務及びデスナイトとの戦闘にに参加する事は不可能でしょう。」

光次郎「ええぇぇっ!!?」  光次郎は戦えないと聞いて驚く。

青井「う・・・・嘘でしょ・・・・!?」  青井も光次郎が戦えない事を有り得なく思っていた。

光次郎「せ・・・・先生!この傷は・・・・いつ、治りますか!?」

女医「・・・・この傷では、2週間くらいでしょう。」

光次郎「2週間・・・・・。それでは、長い。なんとか早く治せる方法はないのですか!!?」

女医「・・・・・わからないわ。今は早く治れる事を幸運に祈る事しかないと思うわ・・・・。」

光次郎「・・・・・・はい。」    青井「・・・・高町隊員・・・・・・。」

光次郎はあきらめかけていた。そして、青井もあきらめかけていたように見えた・・・。

数分後、光次郎は医療室のベッドで横たわっていた。青井がそんな彼の隣にいた。

光次郎「・・・・・この2週間の間に、見えない犯人を捕まえる事ができるだろうか・・・・。」

青井「私だってあんたが完治する前にさっさと奴を捕まえたいわよ・・・・。」

光次郎「・・・・・そうなる事を願っておくよ。」

青井「・・・・あんた、手柄とか欲しくは無いの・・・・?」

光次郎「・・・・・手柄か。確かに欲しそうな気もするけど、それだけじゃ、

世界の平和は守れない。大切なのは悪への憎しみや何かを守りたいと言う想い。

君は手柄よりその想いでデスナイトと戦ってたんじゃないのかぃ?違うかい?」

青井「・・・・そりゃ、私だってデスナイトが憎いわ。正直、デスナイトさえ倒せれば、

手柄なんかどうでも良いかも知れない。しかし、不思議だわ・・・・。」

光次郎「・・・・・ん?」

青井「あんたとこう話すと、なんか自然に心が落ち着いたように感じるのよ。

デスナイトと戦っている時は、奴等が憎くていつも心が荒れそうになったわ・・・・。」

光次郎「・・・・・くすっ。」  光次郎はそう聞いて、微笑んだ。

青井「い、言っとくけど!私とあんたは、あくまで隊員同士なんだから・・・・っ!!」

光次郎「・・・・ああ。わかってるよ。」  そこに、桜が入ってきて二人のところに来る。

桜「光次郎君・・・・・。」    光次郎「・・・っ!桜ちゃん。」

青井「・・・・月野先輩。高町隊員は今・・・・。」

桜「わかってるわ。2週間は戦えないのね・・・・。」

光次郎「・・・・・・ごめん。僕がもっと走れていれば・・・・。」

桜「光次郎君のせいじゃないよ。悪いのは、見えない姿を持ち奴だから・・・・・。」

光次郎「そうだよね・・・・。桜ちゃんも僕の看病に来てくれたんだね?」

桜「・・・・・・うん。あなたをこれ以上、悲しい目に合わすワケにはいかないし・・・・。」


一方、デスナイトの対日本攻撃支部のアジトでは、

いつも通り、桐原支部長とダークネスセイバーがいた。二人は何か会話しているようだ。

桐原「・・・・・ダークネスよ。昨日の夜は人を殺し、今日の昼は街を壊した。

そして、奴は姿を表さない・・・・。そいつは一体、何者であるかな?」

ダークネス・セイバー「・・・・・それはもうおわかりです。その者は我々の仲間にして、

人型ジャンボロイドの中で最も冷酷なる暗殺者、ステルス・ファントムス!!!」

ダークネスがそう叫ぶと、二人の前のところに謎の女性が姿を表した。

その女性は緑色のショートヘア、水色のマントをして、青い服や真っ青なスカートを履いていた。

女性「・・・・・お呼びですか?ダークネス・セイバー様。」

ダークネス・セイバー「今回の作戦、うまくいったようだな。ステルスファントムス。」

そう。ステルス・ファントムスとは、ダークネスに命じられて現れた女性の事だったのだ。

ステルス・ファントムス「はっ。しかし、SSPの奴等が私を探しに行ったと知り、

その一人を殺そうとしましたが、仲間が来たので失敗に終わりました。」

桐原「そうか。だが、お前の力は最強だ。その力ならライターを倒せるかも知れない。」

ダークネス・セイバー「では、そろそろSSP隊員の暗殺に向かうが良い!

もちろん、得意の透明能力を使ってな!!」

ステルス・ファントムス「はっ!・・・・・・・。」   ダークネスに命じられたステルスファントムスは、

自分の意思で自分の身体を消えさせた。そう。これはいわゆる透明能力だ。

そう。街の人々を殺害し、街を破壊した見えない犯人とは、ステルスファントムスの事であったのだ。

桐原「・・・・しかし、悪くないな。ジャンボロイドも。やはり、モンスロイドでは、

できない作戦を行えるには、ジャンボロイドしかないらしいなァ。ダークネスよ。」

ダークネス・セイバー「はっ。我らジャンボロイドこそが、最強の兵士なのですから・・・・。」


一方、SSP第6分隊支部の医療室では、光次郎、青井、桜の3人がいた。

光次郎がベッドで横たわり、桜と青井が彼を看病していた。

桜「ねぇ、光次郎君。何か欲しい物はない?」  光次郎「・・・・今は何も・・・・。」

青井「月野先輩。高町隊員は病気ではありませんが・・・・;」

桜「いいのよ。怪我人も一緒なもんだし・・・・。」

青井「でも、ここは一応、医療室ですし。病院とは少し違う気が・・・・。」

桜「でも、怪我した人を看病するなら、どこでもいいと思うわ。」

光次郎「・・・・・ごめん。こんな僕のために・・・・・。」

桜「いいのよ。怪我人を放って置くワケにはいかないし。」

光次郎「そう・・・・。そろそろ、家に帰ってもいいかな。」

青井「え?でも、あんた。怪我してるんでしょ?」

桜「奈々ちゃんの言うとおり、あまり身体を動かさない方がいいわ。」

光次郎「でも・・・・あかりさんが心配してそうだし・・・・。」

桜「・・・・うーん。確かに、光次郎君の家にはあかりさんがいたしねぇ・・・・。」

青井「・・・だったら、私が連れて行ってやるわよ?」

桜と光次郎「ええっ!!?」  二人は青井がそんな事言うと思わなかったように驚く。

青井「ほ、ほら!高町隊員がそう望んでいるからでしょ!?ほら!

あ、案内してくれるんだったら私があんたの家まで送ってあげるてもいいわよ?」

光次郎と桜「・・・・あははははははははは!!!!」  しかし、二人は何故か笑い出した。

青井「な、何がおかしいのよ!?月野先輩まで・・・・・;」

青井は何故か笑う光次郎に怒るが、桜には怒る気が少しないらしい。

光次郎「ふふふふふ・・・・!いや、ごめん。まさか、君がそう言うとは思わなかったから・・・・。」

青井「じゃあ、送ってやらないわよ?」

光次郎「ごめんごめん。案内するから連れて行って・・・・。ね?^^

青井「・・・・しょうがないわねェ。ちゃんと道案内してよね?」

光次郎「うん。」  頷いた光次郎はベッドから起き上がって、青井に近づく。

そして、青井は自分の肩に光次郎の左腕を乗せる。これで連れ帰る事ができるそうだ。

青井「・・・・変なところに触んないでよ?」  光次郎「わかってるって。」

桜「先生や隊長には私がちゃんと伝えておくから。」

青井「了解。では、高町隊員を家にまで送って行きます。ほら、行くわよ。高町隊員。」

光次郎「ああ。」  こうして、光次郎と青井は、高町邸へ目指そうと支部から出た。


夕日の町で青井が光次郎を運びながら、高町邸へ向かっている。

光次郎は指を指して、高町邸への道を案内しているようだ。

しかし、そんな二人の行動を物陰から密かに見ている女性がいた。

その女性は青いマントをして緑色のショートヘアをしていた。まさか、こいつは・・・・。


光次郎「・・・・・ここだよ。」   青井「ここが・・・・高町隊員の家・・・・。」

そう。青井と光次郎はついに、光次郎の家たる高町邸の前に立ったのだ。

光次郎「そうさ。ここが僕の家なんだ。疑ってるなら確認してもいい。」

青井「・・・・・っ!確認くらいするわよっ!」

青井はそう言いながら、家の看板に目をつける。ちゃんと【高町】と書いてある。

青井「・・・・確かに、あんたの家みたいね。じゃ、入るわよ。いいわね?」

光次郎「無論さ。やってくれ。」  こうして、青井は光次郎と一緒に家の中へ入った。


光次郎「ただいま・・・・・。」   青井「おじゃまします・・・・。」

二人は家の玄関に入る。すると、そこにあかりが心配そうに走ってきた。

あかり「光次郎さん!!!大丈夫ですか!??」  あかりは二人の前で止まりながらそう言う。

光次郎「だ・・・大丈夫だよ。でも、どうして僕が怪我した事を・・・・。」

あかり「春日隊長がそう言いなさりましたから・・・・。少しショックを受けまして・・・・。」

青井(メ・・・・メイドの女の子!!?こいつ(高町隊員)、一体何が・・・・!?)

青井はメイドの少女・あかりの姿を見て、少し赤くなる。

あかり「・・・・・あら?光次郎さんを抱えているあなたは・・・・?

青井「え!?あ、はい!わ、私!SSP隊員の青井奈々です!!」

青井は緊張しながら、敬礼してそう言う。あかりは微笑みながら礼儀正しくこう言う。

あかり「・・・・くす。そうですか。私は光次郎さんのメイド。

いつも光次郎さんが、お世話になってます。SSPの青井さん。」

つづく

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かくして、3人は事件を起こした見えない犯人を捜そうと、

一緒に街を歩いていた。しかし、何分もたったが何も起こらないそうだ。

街の人々はまだ、平和な一時を送っているが見えない犯人はいつ出てくるかわからないのだ。

光次郎「これだけ歩いたのに、全然見つからないな・・・・。」

青井「見えない犯人だからね。ってゆーか姿とか何もわかってないし・・・・・。」

桜「うん・・・・・。敵の正体はまだわからない。でも、このまま放って置けば、

また被害が起きるかもしれない。ここは、分かれて行動しましょ。」

光次郎と青井「了解!!!!」  そう聞いた青井が二人から離れて走る。

光次郎も走ろうとするが・・・・。桜はこう言って、彼を呼び止める。

桜「光次郎君。」   光次郎「・・・・ん?」

光次郎は桜に呼ばれて走るのを止め、彼女の方を向く。

桜「・・・・・死なないでね・・・・・。」   光次郎「・・・・・わかってるよ。ありがとう。」

桜が切なそうな表情でそう言うと、光次郎も微笑んで応えた。

光次郎「必ず生きて帰ろう!!!」   桜「ええっ!!」

そして、二人もそれぞれ離れて走った。SSPとしての使命を果たすために・・・・。


かくして、3人はそれぞれ異なる場所で見えない犯人を探していた。

しかし、それでもなかなか見つからない。やはり、奴は見えないのだから。

そして、光次郎は今でも、必死に見えない犯人を捜していた。桜や青井もそうしているのだが。

光次郎「どこだ・・・・・。どこにいるんだ見えざる敵め・・・・っ!」

光次郎は見えない敵を探すため、街並みを見回していた。

しかし、そこにいるのは平和な生活を送っている人々だけで、犯人の姿が全然見えない。

光次郎(サイレントガンを構えたら、近くの人々が驚くかも知れないし。

見えない犯人はどこから襲ってくるかわからない。今回の敵は確かに危険だな・・・・・。)

光次郎は順調に見えない犯人を捜すように歩いていた。その時、奇妙な事が起こった。

謎の影が光次郎の後ろのアスファルトに、謎の影が出ていた。

この影はゆっくりと光次郎に近づいてくる。しかし、この影は何かがおかしい。

影が光次郎に近づくたびに、両手を彼に近づけるように動かす。もしかして、この影の者が、

見えない者の正体では!?この時、丁度ここに桜と青井が彼のところに走ってきた。

桜「光次郎君!!」   青井「高町隊員!!」  光次郎「・・・・あっ!桜ちゃん。奈々ちゃん。」

二人が駆けつけた事に光次郎は気づく。3人が交流すると、謎の影はすぐに消えるように去った。

桜「・・・・・無事でよかった・・・・。ところで、見えない犯人は見つかった・・・・?」

光次郎「ごめんなさい。全く見つからなかった。二人はどうなんだ?」

桜「・・・・・っ。」  桜はガッカリするように顔を振る。どうやら桜は犯人を見つけられなかったそうだ。

青井「・・・・・こちらも、発見できなかったわ。やはり、敵は見えないそうね。」

桜「それに、奴の姿も全くわからない。・・・・今日はここまでにしま・・・・。」

桜が撤退命令を出そうとした時、急に近くのビルが爆発して吹き飛んだ。

桜「っ!!?」  光次郎「何だ!!?」   青井「いきなりビルが爆発した・・・・っ!??」

3人はビルが爆発したところを見て、驚く。他の人々もそれを見て急に逃げ出した。

そして、他の建物が何も起こってないハズなのに、急に崩れてしまった。

光次郎「あっちの建物が壊れていくぞ!!?」  桜「な・・・・なんですって・・・!?」

さらに他の多くの建物も次々と、それぞれ崩れたり、爆発していた。

青井「ど・・・・どうなっているの?まだ、何の前触れもないのに、

多くのビルが勝手に爆発していくなんて・・・・・・っ!!」

光次郎「まさか・・・・デスナイトの奴等が密かに、爆破テロを!!?」

桜「いいえ!今回はそのような事態はなかったハズよ!!だとすれば、一体何が・・・・・!!」

そう。これはデスナイトの工作テロによるものではない。何も起こってないハズなのに、

多くの建物が勝手に崩れたり爆発したりしているのだ。最初に爆発したビルも、

その中に一つだったのだ。一体、何が起こっているというのか。その時、街のアシファルトでは、

巨大な人間のように大きな影が暴れているように動いていたが、誰もこの事に気づかない。

街の建物は今でも次々と爆発していく。このままでは、街が全滅してしまう。

桜「と・・・とりあえず、ここは危険だわ!!我々も早く逃げましょ!!!」

青井と光次郎「了解!!!!」  こうして、3人もこの街から逃げようと走った。

街が段々と爆発していき、火の海になろうとしている。そうなる前に人々は必死に逃げ惑っていた。

桜「早く逃げて!!」  その時、一つのビルが爆発し、それにより、一つの瓦礫が飛んで来た。

光次郎「がっ!!」  その小さな瓦礫は光次郎の右肩に直接、あたった。

光次郎はこれにより、右肩を痛がり扱けてしまう。桜と青井がそんな彼に駆け寄る。

桜「あっ!光次郎君!!!」   青井「どうしたっていうのよ!こんな時に!!」

光次郎「く・・・・・っ!か・・・・肩が・・・・瓦礫にあたって・・・・・!!」

桜「え・・・・!?っ!!?」   そう聞いた桜が光次郎の右肩を覗いて見る。

瓦礫にあたった彼の右肩は今、服の一部が破れ、生の部分から血が出ているではないか。

桜はこれに驚き、自分の口を手で塞いだ。光次郎は激痛に耐えながら立ちあがろうとする。

光次郎「うぅ・・・・!右肩が痛すぎるけど、なんとか歩けるよ・・・・・っ!」

桜「でも、その傷の激痛じゃまた倒れるかも知れないわ・・・!」

桜はそう言いながら、光次郎の右腕を掴んで、自分の肩に乗せる。

光次郎「さ・・・・桜ちゃん・・・・?////」   桜「アクターシックスまで一緒に走ってあげるわ。」

桜は光次郎に肩を貸しながら、彼と一緒にアクターシックスへと走る。青井は一人で走っていた。

青井「・・・・・・・っ。」  青井はうかない顔で、今の光次郎と桜から目をそらした。


逃走の末、3人はやっとアクターシックスのところへ来る事に成功した。

しかし、今でも建物が爆発し続け、このままではこの近くにも被害が近づいてくる。

光次郎「やっとついた・・・・!」

桜がアクターシックスの後ろの席を光次郎に乗せた。光次郎はぐったりしたそうだ。

桜「・・・・大丈夫?」   光次郎「うう・・・・。まだ痛むけど、少し楽になったよ。」

青井「別に無理なんかしなくてもいいのよ。」   そして、青井も光次郎の隣の席に座った。

桜も前の席に座って、ハンドルを握りアクセルを踏んでアクターシックスを動かそうとした。

桜「さぁ!早く支部へ帰りましょ!!」  そして、アクターシックスが走り出し、

全速力で、この街から見事脱出できた。3人はそのまま支部へと帰っていく。


かくして、3人は第6分隊支部へと戻って行った。桜は司令室で、今回の件を春日に伝えた。

春日「建物が次々と爆発した!?」  春日はそう聞いて、驚く。

桜「はい。何があったかわかりませんが、とりあえず多くの建物が爆発したんです。

これは自然によるものでも爆破テロによるものでもありません。きっと、

デスナイトは何か違う方法で攻撃を仕掛けたのではないのかと思います。たぶん・・・・。」

春日「そう・・・・・。見えない犯人の連続殺人に続いて、理解不明の爆破事件とは・・・・。

・・・・ところで、高町隊員と青井隊員は?」

桜「はい。高町隊員は右肩を怪我してしまって、治療のため医療室にいます。

青井隊員も彼の看病のために、衣料室に・・・・・。」

春日「そう・・・・・。すぐ元気になるといいけど・・・・。」

桜「はい・・・・・。そうなる事を信じます。(・・・・光次郎君・・・・・。)」


その頃、SSP第6分隊支部の医療室では、光次郎が白衣の女性から治療を受けていた。

青井は彼が治療を受けているのを、心配そうに見ていた。

つづく

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アンドロイド少女・マリオネット・ライター  第24話・見えない恐怖を打ち破れ!

透明ジャンボロイド・ステルス・ファントムズ登場

高町邸の二階の部屋。そこで、光次郎がパソコンでネットをしていた。

光次郎「・・・・・奴等、モンスロイドだけではなく、ジャンボロイドまで使うとは・・・・。」

どうやら、光次郎は前日のニセライターに化けたジャンボロイド、

メタモルチェンジャーの件の事を考えていた。デスナイトの対日本攻撃支部は、

モンスロイドだけではなく、あの久しくも恐ろしい人型アンドロイド・ジャンボロイドを、

扱っているのだ。光次郎はその奴等の行いについて考え込んでいたのだ。

光次郎「あのニセのライターの正体はジャンボロイドだった。でも、何故、

ジャンボロイドだったのだろうか?もしかして、モンスロイドではできない作戦が、

あるというのだろうか?だとしたら、これから奴等はモンスロイドとジャンボロイド・・・・。

二つの種類のいずれかを使ってくるかも知れない・・・・・っ!」

その時、ドアからコンコンと音が鳴った。光次郎はこれに気づく。

光次郎「あかりさんか・・・・。何か用?」

彼の声を聞き、ドアが開いて、そこからあかりが出てきた。

あかり「・・・光次郎さん。お食事の用意ができましたが、今すぐ食べられますか?」

光次郎「・・・そうだな。じゃあ、食べるか。今日は何のようかな?」

あかり「はい。今日はカレーですよ^^」

それを聞いた光次郎は机からたって、あかりと一緒にこの部屋から出ようとした。

光次郎「うふふ・・・・っ。そりゃぁワクワクするな。」


その頃、夜の街では、激しい雨が降りしきり少ない人々は傘をさしながら、歩いていた。

だが、この激しい雨に打たれしアスファルトに謎の人のような影が出ていた。

この影の者は一体何者だ。しかし、その影は何故か去ってしまった。一体何故だ・・・?

この時・・・・・。一人の男性が突然、倒れた。それを見た他の男性が驚く。

男性「っ!?こ・・・この人・・・・死んで・・・・!う・・・・っ!?」

そして、その男性も喋っている間に急に倒れてしまう。しかし、それだけではない。

他の女性も同じように倒れ、他の人たちも次々と倒れていた。

その倒れた人々から大きく醜い赤い物が流れてきた。これは・・・・血だ。

そう。この人たちは皆死んでしまったのだ。しかし、何故だ?

これは決して自殺行為ではない。では、一体何が起きたと言うのだろうか・・・?


次の日。SSPの第6分隊支部の司令室では多くのメンバーが春日の前に立っていた。

春日「・・・・昨夜。MG-地区では、謎の連続殺人が起きたわ。」

野沢「謎の連続殺人・・・・!?」  清水「犯人の詳細は掴めたのですか!?」

春日「・・・残念ながら犯人の姿はなかったわ。それに、その地区の住人は、

皆、何故か何もされてないのに死んだのよ。死因は全く不明だけど、

首筋に斬られたような後があるの。自殺によるものではない。」

桜「何もされてないのに死んだ・・・・首筋に斬られた後・・・・犯人の姿・・・・。

一体何が何のかわからないですね・・・・・。」

青井「首筋を斬るには、直接近づいて刃物で斬らなければならない。

しかし、敵の姿がないのに、何故か標的の首筋に傷ができている・・・。

これは、人間ではできない犯罪行為ですね。」

春日「ええ・・・・。宇宙人の仕業じゃないかと予想したいけど、宇宙からの異常はないわ。

・・・・ならば、今回の事件もデスナイトの仕業かも知れないわ。」
 
光次郎「・・・・デスナイト。奴等は一体どんな奴を・・・・っ!」

春日「どんな奴が犯人なのかは、それを確かめるためにも、

光次郎と青井と桜には、MG-地区の調査へ向かってもらうわ。」

光次郎、桜、青井「・・・・了解!!」  3人は敬礼をした。


春日隊長からの出撃命令を受けて、ヘルメットを被った3人は、

廊下を歩きながら会話をしていた。

桜「・・・・今度の敵は、見えない敵だと思うわ。」

青井「見えない敵・・・。確かに、姿もなく人間を殺せますしね。」

光次郎「つまり、次の敵はどこから攻めてくるかはわからない・・・・。

油断してると、僕たちもやられるかも知れない・・・・。」

青井「確かに、油断禁物ね。でも、私たちが力を合わせなきゃどうするのさ!?」

光次郎「そうだな。チームワークさえあれば、きっと犯人の正体も暴けるさ!」

桜「・・・・光次郎君・・・・・。」  桜は今の光次郎を見て、微笑んでいた。

まるで、彼が成長している姿を見ているかのように。そして、桜は自分の脳裏に何かが浮かべる。

それは、小学6年生の頃の記憶であった。当時、桜は光次郎と真奈美と一緒に、

遊園地に行こうとして、桜がお化け屋敷に行こうと言うと、

光次郎それを聞くと急に怯えて涙を流しながら、二人から離れたところに走って、

そこにある木に隠れていた。光次郎は昔からお化けが嫌いだったそうだ。

これは、チームワークを崩すような行為でもある。しかし・・・現在では。

SSP隊員となった光次郎は今や勇気を持つようになり、お化け以上に恐ろしい、

見えない敵の情報を聞いても怯えず泣かずに、笑顔で自信を持つような言葉を言ったのだ。

今の光次郎なら、仲間たちとのチームワークを大事にできるかも知れない。

桜はそんな成長した光次郎を見つめていた。まるで、信じているように。

光次郎「・・・・ん?どうしたの?」  光次郎は桜に見られているので、彼女にそう聞く。

桜「・・・・くすっ。なんでもないわよ^^」

光次郎「・・・・・そうか。じゃ、行こうか。」

青井「・・・・新人のあんたが月野先輩に命令してどうするのよ?」

光次郎「いやぁ・・・^^;確かに、後輩が先輩に命令しちゃおかしいかな・・・。」

青井「そりゃ、おかしいわよ!そんなんじゃ、いつか軍人失格になるわよ?」

桜「まぁまぁ。別に大した事じゃないわよ。私と光次郎君は友達だから。」

青井「・・・・そうですか。でも、今度の敵は姿を見せず殺せる奴ですから、

相当危険な敵かも知れません。順調に、警戒的に行きましょう。」

桜「そうね。皆、頑張って生き残ろうね!」

青井「はいっ!!」     光次郎「うん・・・・!」


こうして、3人はアクターシックスでMG-地区の街に行った。

この街で、昨日起きた謎の事件により多くの人々が謎の死を遂げたと聞いて、

今いる人々はその噂に恐れ、ほとんど人が少なく多くの店も開いていないらしい。

アクターシックスはビルの前に停まり、そこから光次郎、桜、青井が降りてきた。

光次郎「ここが昨日、事件が起きた現場か・・・・。」

青井「敵は気配も見せずに襲う事ができ、こちらは無防備。危険な任務だわ。」

桜「たとえ、こちらが無防備でも生きたいという気持ちがあれば、

きっと大丈夫。行きましょ、二人とも!」

光次郎と青井「了解!!!!!」

つづく

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