忍者ブログ
不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
[13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23]

ビルの屋上でバイオレンスに命令していた中嶋は、ふと空からフライングファイターと、

無数のSSPの戦闘機部隊が飛んでくるところを見て、苛立った。

中嶋「SSP・・・・・!!バイオレンス!!あのクソ警察気取りをやってしまえ!!!」

バイオレンス・テンタクル「ウ”ォアアアアアアァァァァァァァァァァァァ」

フライングを操縦しているのは、野沢と清水で、前のコックピットにいる。

後のコックピットは桜と青井が乗っているそうだ。

清水「各機!!モンスロイドに一斉攻撃!!!!」  野沢「レーザーバルカン発射!!!」

フライングはレーザーバルカンでバイオレンスを攻撃した。攻撃は命中した。

続いて、戦闘機部隊もミサイル一斉攻撃でバイオレンスを攻撃。

バイオレンス・テンタクル「ウ”ォアアアアアアアアァァァァァァァァァァ」

バイオレンスは多くの触手を戦闘機部隊に向ける。

その触手から無数のレーザーを発射し、多くの戦闘機を撃墜されてしまった。

地上からは、戦車部隊が応援に来る。一斉砲撃で敵を攻撃した。

残りの戦闘機もミサイル連射で、バイオレンスを攻撃。

中嶋「ちぃ・・・・・っ!!バイオレンス!!例のあれを見せてやれ!!!!」

バイオレンス・テンタクル「ウ”ォアアアアアアアァァァァァァァ」

バイオレンスは2本の触手から不気味な液体を噴射し出した。

その液体を浴びた多くの戦車がドロドロに溶けてしまい、爆発してしまった。

これは、溶解液。バイオレンスは溶解液をも出せるのだ。そして、モンスロイドは、

その溶解液で、戦闘機部隊にも攻撃した。複数の戦闘機が撃墜してしまう。

青井「な・・・・!なんという戦力なの・・・・・・っ!!?」

桜「うかつに近寄れないわ・・・・・・!!」  桜たちも敵の溶解液の威力に驚愕していた。

バイオレンス・テンタクル「ウ”ォアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァ」

バイオレンスはさらに多くの触手を出し、そこから溶解液を撒き散らし、

周辺のビルをドロドロに溶かしていた。中には爆発してしまうビルもあった。

一方、光次郎は木之本隊員、折原隊員と一緒に徒歩でモンスロイドを倒そうと走った。

光次郎「バイオレンステンタクル・・・・・!!すると、中嶋の奴も・・・・・!!」

木之本隊員「高町さん!!奴は溶解液も出せるわ!!接近は無理よ!!」

折原隊員「どうするの!?光次郎さん!!!」

光次郎「うむ・・・・っ!僕はモンスロイドのマスターを捕まえに行く!!

二人はモンスロイドの始末を頼むっ!!!それでは、健闘を祈る!!!」

木之本隊員「了解!!!」  折原隊員「遠距離攻撃をかけます!!」

光次郎「ああっ!!死ぬなよ!!」  こうして、光次郎と二人の隊員は二手に分かれて走った。

戦車部隊と戦闘機部隊はバイオレンスを攻撃し続けた。しかし、

バイオレンスも負けずに、多くの電気触手で多くの戦車を破壊した。

フライングは通常バルカンでバイオレンスを攻撃するが、あまりダメージを受けていない様子。

バイオレンス・テンタクル「ウ”ォアアアアアアアアァァァァァァァァ」

バイオレンスは溶解液でフライングを攻撃するが、避けられてしまう。

地上から木之本隊員と折原隊員がバズーカでバイオレンスを攻撃していた。

バイオレンスは触手を振り回して、多くの戦闘機を叩き落し、多くの戦車を叩き潰した。

さらに、他のビルも叩き壊していた。このままでは、被害が拡大してしまう。

そして、バイオレンスは多くの触手を上にあげて、それらから溶解液を噴射した。

それにより、バイオレンスの周りに、溶解液の雨が降りかかり、それを浴びた街並みが溶けてしまう。

桜「このままでは・・・・・っ!」  その時、通信機から花園の声が出た。

花園の声『桜ちゃん!大丈夫・・・・・??』   桜「り・・・・理子ちゃん!!?」

そう。今のが花園の声だ。そう。ランドバーナーが駆けつけてくれたの。

清水「ランドバーナー!!!」  野沢「よかった・・・・・。修理が終わったのね。」

青井「花園先輩!!!もう大丈夫ですね!?」

花園の声『ええ!!もう心配ないわ!!たとえ、ランドが戦えなくても、

大切な人を守りたいと言う想いさえあれば良いと!!光次郎さんがそう教えてくれたのだから!!』

桜「光次郎君が・・・・・!?」

花園の声『うん!!私には・・・・桜ちゃんと言う一番の友達がいる!!

光次郎さんがそれを気づかせてくれたんだから!!!』

桜「理子ちゃん・・・・・・。」

花園の声『行こう!!桜ちゃん!!一緒に怪獣ロボットを破壊しましょ!!!』

桜「・・・・・・うん!!!!」  二人は笑顔になり、バイオレンスと戦う決意を固める。

ランドバーナーが主砲を発射し、テンタクルにダメージをあたえる。

バイオレンス・テンタクル「ウ”ォアアアアアアァァァァァァァァァ」

中嶋「バイオレンス!!まずはあの馬鹿でかい戦車を壊しちまえ!!!」

バイオレンスは命令どおりに、電気触手で攻撃しようとする。しかし・・・・・。

桜「ミサイル発射!!!!」  フライングはミサイルを発射して、電気触手を破壊した。

バイオレンス・テンタクル「ウ”ォアアアアアアアァァァァァァァァ」

中嶋「何っ!!?」    桜「行くわよ!!理子ちゃん!!」  花園「うん!!!」

ランドバーナーとフライングファイターは通常バルカンをダブル連射で敵を攻撃した。

バイオレンス・テンタクル「ウ”ォアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァ」

バイオレンスは怒って無数の触手を出してきた。ランドとフライングを襲う気だ。

桜&花園「あっ!!!!」   このままでは、ランドとフライングが危ない。

マリオネット・ライターの声「フィンガー・ラッシュ!!!!!!!」

その時、空からライターの声がこだまし、無数のレーザーが、

無数の触手を撃ち、切られてしまった。ランドとフライングは助かった。

中嶋「な、なんだと!!?」    青井「あっ!!あ、あれは・・・・・!!」

そう。空からマリオネットライターが飛んで来て、助けてくれたのだ。

桜「マリオネットライターだわ!!!」  花園「来てくれたのね・・・・・っ!!!」

マリオネット・ライター「えぃ!!」  ライターはバイオレンスの前に着陸して、構えをとった。

光次郎「モンスロイドはあかりさんに任せよう!!しかし、中嶋はどこへ・・・・!!」

光次郎は町中を探して、中嶋を探しているがなかなか見つからない。

マリオネット・ライター(光次郎さんは中嶋君を探しているわ。彼はどこへ・・・・・!!)

中嶋「ついに来たか、ライター!!!バイオレンス!この雌豚を分解してしまえ!!!!」

マリオネット・ライター「っ!?あそこか!!!」   ライターはバイオレンスの隣のビルに指をさす。

そこの屋上に中嶋がいたのだ。ライターは光次郎に中嶋の居場所を教える。

マリオネット・ライター「光次郎さん!!!中嶋君はモンスロイドの隣のビルです!!!」

光次郎「っ!!?わかった。ありがとう!!!」  光次郎は急いで、中嶋のところへ向かった。

中嶋「黙れっ!!!」   中嶋はピストルでライターを撃つが、ライターは腕でガードする。

マリオネット・ライター「く・・・・・っ!!?」

バイオレンス・テンタクル「ウ”ォアアアアアアアアアァァァァァァァァァ」

バイオレンスは多くの触手から無数のレーザーを発射し、ライターを攻撃した。

マリオネット・ライター「きゃああああぁぁぁぁぁぁ!!!??」

無数のレーザーを受けたライターは吹き飛んで、後ろのビルにぶつかり、そのビルが崩れてしまう。

バイオレンスはゆっくりとライターに近づく。ライターは立ち上がり、敵から少しずつさがっていく。

マリオネット・ライター「く・・・・っ!このモンスロイドにうかつに近づけない・・・・・っ!!」

バイオレンス・テンタクル「ウ”ォアアアアアアアアァァァァァァァ」

そして、バイオレンスは触手から溶解液から出した。ライターは慌てて、避けた。

マリオネット・ライター「うわっ!!く・・・・っ。シュート・フラッシュ!!!」

ライターはシュートフラッシュで、バイオレンスの体を爆破させ、ダメージを与える。

バイオレンス・テンタクル「ウ”ォアアアアアァァァァァァァァァァ」

バイオレンスはライターに近づこうと走り出す。ライターも走り出す。

マリオネット・ライター「はっ!!!」  ライターはバイオレンスの顔を掴み、投げ飛ばそうとした。

バイオレンス・テンタクル「ウ”ォアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァ」

バイオレンスは4本の触手でライターの背中を叩く。

マリオネット・ライター「あっ!!あぅ!!・・・っ!でぃ!!ええぇい!!!」

ライターは敵の打撃に耐え、バイオレンスの腹部分を殴り、蹴り付けた後すぐに、

バック転でバイオレンスから離れた。そして、ライターはすぐさま、ライドシュートを発射する。

しかし、バイオレンスは無数のレーザーを発射し、それを全て、ライターの光線と衝突させる。

マリオネット・ライター「あっ!!ライドシュートがかき消された!!!」

中嶋「マリオネット回路をぶっ壊せ!!!」

バイオレンス・テンタクル「ウ”ォアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァ」

バイオレンスは2本の電気触手を出し、ライターの胸を狙ってきた。

マリオネット・ライター「弱点を狙う気!!?」

ライターは両腕で胸を守ろうとする。2本の電気触手がライターの両腕に付いた。

マリオネット・ライター「あうぅぅ・・・・・っ!!!」  ライターは腕に電流を流され、苦しむ。

しかし、バイオレンスはまたもう2本の電気触手を出して、ライターの胸と腹の間につけた。

マリオネット・ライター「ぅあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ

ライターは体を電気に流され、苦しんでいた。

中嶋「クククククク・・・・・・!!徹底的に痛めつけてやるか・・・・・。」

しかし、この中嶋のいるビルの屋上についに、光次郎が来た。

光次郎「中嶋!!!!!」    中嶋「っ!!高町・・・・・光次郎・・・・・・!!!!」

光次郎はボウガンを、中嶋はピストルを構えた。

つづく

拍手[0回]

PR

光次郎「暑いなァ・・・・。流石は夏って感じだ・・・・・。」

光次郎はそう言いながら、クーラーのリモコンをつける。それによって、

クーラーが起動し、部屋が涼しくなる。光次郎はさらに、ペットボトルのコーラを飲む。

そこに、ドアが開き、あかりが来た。どうやらカキ氷を持ってきたそうだ。

あかり「カキ氷、持ってきました。レモン味ですよ^^」

光次郎「あ。置いといて。・・・・・・・っ。」   あかりはそう言われて、

パソコンの机に置いた。しかし、光次郎は何故か落ち込みだした。

あかり「・・・・・どうなされたのですか?いらなかったの・・・・・でしょうか・・・・・・・?」

光次郎「いや。いるよ。ただ・・・・・デスナイトとの戦いでちょっと・・・・・・。」

あかり「デスナイトとの戦い・・・・・・・・。まさか、奴らがまた何か・・・・・・っ!!」

あかりがデスナイトが光次郎に何かしでかしたと思って、怒りの表情になる。

光次郎「・・・・・・あの触手のモンスロイドのマスター・・・・・・。実は、

僕が中学の頃で、弓道部にいた少年・・・・・。中嶋斎なんだ・・・・・。」

あかり「え・・・・・?あなたと同じ学生だった人が・・・・・今度の敵・・・・!?」

あかりはそう聞いて、落ち込んだ。まさか、今回の敵が学生=人間である子供だとは、

とてもありえなかったからだ。あかりは人間の子供を傷つけたくなかったのだ。

光次郎「まさか・・・・・あの不幸な少年が敵になったとは・・・・・。あいつは、

もともと優しくなりたかったんだ。なんとなく、その気持ち、わかる気する・・・・・。」

あかり「その気持ち・・・・・?」

光次郎「僕も君に出会う前は優しくなりたかったつもりだったけど、

孤独の世界と大人たちがそれを邪魔する・・・・・。それで、僕はいつまでたっても、

優しくなれなかった・・・・・。もし、このまま今になっていれば、僕は学校をやめて、

何処か暴走族とかヤクザとかに入って、悪の道を歩んでいたのかも知れない・・・・・・。

でも、君がいてくれたおかげで僕は優しくなれて、SSPで悪と戦い、

その悪にとらわれていたアルキスを助ける事ができた・・・・・。でも、

また悪にとらわれた子供が・・・・・。しかも、僕より年下の・・・・・・。

こんな時、どうすればいいと思う・・・・・?」

あかり「・・・・・・また、助ければいいじゃないですか。」

光次郎「え・・・・・・?」   光次郎は笑顔のあかりにそう言われて、彼女にそう向く。

あかり「優しくなれて、一人の少年を助けてくれたのなら、

また同じように、その斎さんも助ければいいじゃないですか?」

光次郎「・・・・・・・助ければ・・・・・?」

あかり「そうですよ・・・・・。戦いは殺しあう事だけではありません。

大切な人を助けるのも、時には悪にとらわれた人を助けるのも戦いなのです。

本当の優しい人なら、敵を殺すだけではなく、情けをかけるのも筋と言うものですね。」

光次郎「・・・・・そうだね。じゃあ、中嶋君を助けるよ!!」

あかり「はい^^頑張ってください。」


一方、中嶋はデスナイト対日本支部での自分の部屋にいた。

どうやら中嶋は机の上にある様々なお菓子をバリムシャと食い荒らしたり、

多くのジュースをガブガブ飲んでいた。恐らく、昨日のSSPとの戦いで怒っているだろう。

ちなみに、菓子もジュースもデスナイトでの給料で買っていただろう。

中嶋「くそおぉぉ・・・・・!!あの野郎・・・・・・・!!!」

そして、しばらくして食べ続けた後、何故かそっと立ち上がり、とある箱のところへ歩く。

その箱の中を開けて、そこから何かを取り出した。それはなんと骸骨であった。

何故、骸骨を持っているのだろうか?一体、誰の髑髏なのか?

中嶋「・・・・・・・母さん・・・・・・・。」  なんと。これは、これは斎の母のものではないか。

中嶋の母は、中嶋がデスナイトに入る前に、既に病気で死んでしまったのだ。

母の死を氏って泣きじゃくる中嶋の前に、二人のブラックアタッカーと、

ダークネス・セイバーが来た。ダークネスは悲しむ中嶋に悪魔のささやきをあたえた。

これからお前には素晴らしいお遊びをさせてやる。成功したら大金をやろう・・・・・。

我々はデスナイト。お前を助けに来た。と・・・・・・。母の遺体は、

デスナイトによって火葬され、今は中嶋の手にもつ髑髏となったのだろう。

母の髑髏を見つめる中嶋は、顔をあげた。何か決意したそうだ。わかるかも知れないが・・・・・。

中嶋「・・・・・・見ててね。母さん。妹よ。あなたたちを殺した世の中を、

絶対なくしてみせるから・・・・・・・!!バイオレンス・テンタクルと一緒に・・・・・。」

しかし、今の彼の行為に、果たして天国の母と妹が許してくれるだろうか・・・・・?


秋田町で、光次郎が歩いてた。恐らく、SSPに入るためだろう。隊員服も着ているらしい。

花園「・・・・・・・はぁ・・・・・・・・・。」

そこに、落ち込んでいる花園と出会った。

光次郎「・・・・・・あっ。理子ちゃん。」

花園「・・・・・ん?あ、光次郎さん・・・・・・。」

光次郎「どうだぃ?気分は・・・・・。」

花園「・・・・・・いいえ。あんまり良くありません・・・・・。」

花園はそう言いながら、光次郎のところを越えて歩いた。その時、光次郎はこう言った。

光次郎「そうだよね・・・・・。良ないよね。あんな屈辱を受けて・・・・・。」

花園「え・・・・・?」  花園はそう言われて、光次郎の方に向く。光次郎も彼女に方に向く。

光次郎「僕も・・・・・大切な人を失ってしまって落ち込んだ事があるんだ・・・・・。

でも・・・・・君のランドバーナーは存在しているじゃないか。」

花園「でも・・・・・。また敵に壊されてしまったら・・・・・・。」

光次郎「壊されたらどうする?それだけであきらめてはいけない。

そのときゃ徒歩で戦えばいい。それに、戦いとは殺し合いだけじゃない。

大切な人を守る・・・・・・。ただ、それだけでいいじゃないか。たとえ、ランドバーナーが、

戦えなくても桜ちゃんを守りたいと言う想いがあればいいじゃないか!!」

花園「守りたい・・・・・・と言う想い・・・・・??」

光次郎「・・・・・そうだよ。その想いだけさえあれば、桜ちゃんは君を愛してくれるよ。」

花園「・・・・・じゃあ、桜ちゃんはこんな私を許してくれるの?」

光次郎「許しているさ!!だって君は昔から桜ちゃんの友達だろう?」

花園「・・・・・・・っ!!光次郎さん!!!」  花園は涙して光次郎に抱きついた。

光次郎(・・・・そうだ。君はやはり、桜ちゃんの一番の友達なんだ・・・・・。

たとえ・・・・・桜ちゃんがいなくても僕が友達になってあげるよ・・・・・・。)

花園「・・・・・・・っ!!」   花園は光次郎の胸に抱かれて泣き崩れていた。

その時、二人のシーバーが鳴り出した。どうやら、緊急事態のようだ。

桜の声『東京A02S地区にて、モンスロイドが出現!!触手の怪物です!!』

第4分隊員の声『東京A02S地区にて、モンスロイドが出現!!!』

光次郎と花園「なんだって!!!??」  二人はそれを聞いて驚く。

そして、光次郎はいち早く基地へと走っていった。

第4分隊員の声『花園隊員はランドバーナーで戦ってもらう!!準備してくれ!!』

花園「・・・・・・はいっ!!!」  花園は決意をしたかのように強く返事した。

もう迷い消えたのだからだ。心置きなくランドバーナーに乗れるのだから。


街では、バイオレンス・テンタクルが大暴れしていた。

モンスロイドの触手によってビルが次々と破壊され、次第に燃え上がっている。

中嶋「いけっ!!バイオレンス!!!!こんなクソみてェな世の中をぶっ壊ちまえ!!!!」

バイオレンス・テンタクル「ウ”ォアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァ」

バイオレンスは多くの触手を振り回し、周辺のビルを叩き壊していった。

さらに、一本の触手が伸び、遠くの高いビルを一振りで叩き壊した。

バイオレンス・テンタクル「ウ”ォアアアアアァァァァァァァァァァァ」

バイオレンステンタクルは2本の先端が手の太い触手を出して、

その2本の触手でビルを掴み、やがて物凄い怪力で持ち上げていった。

バイオレンス・テンタクル「ウ”ォアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァ」

バイオレンスはそのビルを投げて、遠くの建物にぶつけた。これにより、

その建物はもちろん、他の街並みも爆発し燃え上がってしまった。

そして、人々はバイオレンスに恐怖して逃げ惑っている。

バイオレンスはその人々に電気触手を無数に伸ばして、襲い掛かってきた。

「ぎゃああぁぁぁぁっ!!!!」  「ひっ!!!!!」  「うわああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

「いやあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」  「きゃああぁぁぁぁっ!!!!」  「アッ―!」

電気触手の電流を受けた人々はそれぞれ黒焦げになり、

灰になり、骨にもなってしまっていた。それは特に女性が多かった。

中嶋「ひゃはははははははははっ!!!!はははははははははははははは!!!!!!!

死ね!!!死ねええぇぇぇぇっ!!!!飲み込むのは僕だっ!!!

僕がこの世の中を征服してやるんだ!!!!!!ひゃあはははははははははは!!!!!

・・・・・・・・あぁ??」

つづく

拍手[0回]

通信隊員「第79地区の1丁目に触手の怪物が出現しました!!」

それを聞いた隊員たちはそれぞれ驚いたり動揺していた。

青井「ついにこの時が来たわね・・・・・っ!!」

春日「今度は高町、月野、青井、野沢、清水の5名で出撃よ!!!」

光次郎たち「了解!!!!!」  春日の命令を聞いた光次郎たち5人は立ち上がり、

テーブルにおいてあったヘルメットを取って、それを被りながら部屋から出た。

清水「わかってると思うけど、あの触手の怪物はモンスロイドよ!!」

野沢「暴れだす前に一気に仕留めましょ!!!」

桜と青井「はいっ!!!!」   光次郎「・・・・・・・・・・っ!!!」

その時、光次郎は考え込んでいた。あの黒ずくめの少年の姿が脳裏に浮かんでいるのだ。

あの少年は光次郎にとって何か知っているような気がするのであった。

光次郎(あの少年・・・・・。一体、誰だったんだ?何処か見た事ある気がする・・・・・。)

桜「どうしたの?光次郎君・・・・・。」  桜は落ち込みそうな表情で光次郎を心配する。

光次郎「ん?いや・・・・。なんでもないさ。それより!早く急ごう!!」

桜「うん!!」  光次郎は桜を心配させまいと笑い、それを見た桜は微笑む。


こうして、アクターシックスで現場たる夜の町に到着し、5人はアクターから降りる。

野沢「この辺りに触手がウネウネ動いていると聞いているわ。」

清水「くれぐれも気をつけて。敵はどこから来るかわからない。集団行動で行くわよ。

なお、第10分隊もこの地区の怪物の討伐に協力してくれるわ。それでは、開始!!!」

隊員たち「了解!!!!」  こうして、5人は一緒に行動しようと歩き始めた。

5人はそれぞれ辺りを見て、たまに銃を構えて警戒しながらも触手の怪物を探しているが、

気配すらなく、なかなか見つからない。

清水「・・・・・・ちっとも気配がないわね。」

青井「しかし、こうしている間でも罪のない人たちが苦しんでいます。徹底捜索をしましょう。」

野沢「うん。早く探さなきゃね!!」


一方、別のところでは一人の女子高生が歩いていた。

しかし、その一人の少女を遠くからひっそりと見る少年がいた。中嶋であった。

中嶋「クククククク・・・・・!!また美味しそうな雌豚が見つかった・・・・・。

行け!バイオレンステンタクル。あの雌豚を虐めてしまえ・・・・・っ!!」

中嶋の後ろに暗い部分から鋭い赤い目が光った。これはバイオレンスの目だ。

さらに、そこには何故か全裸で倒れている女性たちが多くいた。

この女性たちは恐らく、前にこのバイオレンスの触手に餌食になっていただろう。

バイオレンスはさっそく中島の命令どおりに無数の触手を女子高生に向けた。

女子高生「・・・・・ん?ひっ!??」  その時、女子高生は自分に向かってくる、

無数の触手を見て驚き、やがて恐怖する。女子高生が一歩下げると、

無数の触手が一気に女子高生に迫り、彼女の体に絡みつき始めた。

女子高生「きゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」


光次郎「っ!?悲鳴だ・・・・・!!」   桜「あっちにヤツがいるわ!!」

女子高生を悲鳴を聞いた光次郎たちはそこに、その悲鳴をあげた人のところへと走った。

そして、光次郎は女子高生が触手の怪物に襲われているところへと駆け付ける。

桜「あそこだわ!!!」  しかし、既に遅くこの地に残されたのは、

女子高生が着ていたセーラー服であった。恐らく、女子高生は、

既に触手の怪物に食べられたか、何処かへ連れて行かれたかだろう・・・・・。

野沢「服だけ残っている・・・・・っ!!」  清水「むっ!?触手の怪物だ!!!」

清水の指差した方向を4人が見る。そこに無数の触手があった。

光次郎「触手の怪物!!!!」   桜「モンスロイド!!!!」

隊員たちが銃を構える。しかし、その時触手の怪物の隠れているところから声が出た。

謎の声「愚かなるSSPの雌豚どもと一匹の駄目人間よ・・・・・。」

ちなみに、駄目人間とは光次郎の事らしい(酷) それはかつての彼の異名でもある。

光次郎「っ!?(この声・・・・・・何処かで・・・・・・??)」  清水「誰だ!?お前は!!!!」

どうやら、謎の声は中嶋であった。しかし、桜たちはそれを知らないが、

光次郎だけがその声に聞き覚えがあると確信していたが、まだ完全に知っていないらしい。

中嶋の声「・・・・・お前たちは何故、貧しい人たちを救ってくれなかった?」

野沢「え・・・・?ま、貧しい人を救ってくれなかったって・・・・・。」

中嶋の声「私は貧しい人たちの恨みと怨念が集まって生まれた触手の怪物だ・・・・。」

隊員たちは触手の怪物が人間の言葉を喋れる事に驚くが、実際に怪物が喋るワケがない。

中嶋が触手の怪物を演じているつもりで、声を低くして喋っているのだ。

桜(喋れるんだ・・・・。でも・・・・なんか子供のような声をしているような・・・・・。)

中嶋の声「我らを救わなかった警察気取りの人間のクズよ。これより、

お前たちは我が天罰を受けなければならない。お前たちに限られし運命は二つ。

一つは女体を汚され、一生この屈辱を背負って生きていくか。一つは、

体をぐちゃぐちゃされ、ゆっくりと苦痛を味わいながら死を待つか・・・・・・。」

青井「恨みと怨念だの天罰だの、貴方は所詮、デスナイトの手下じゃない!!

さァ!!今まで女性たちを襲っていった罪をここで償わせてもらうわよ!!!」

中嶋の声「・・・・・では、我が天罰はお前から受けさせてもらう・・・・・。」

光次郎「待ってくれ!!お前の声は・・・・・何処かで聞いた事がある気がする!!

わからないけど・・・・・・。じゃあ・・・・・。もし、知ってれば、僕の声を知っているか!?」

青井「高町隊員・・・・・。一体、何を言っているのかしら・・・・・??」

中嶋の声「・・・・・知らんなァ。俺様を救わなかったガキなど・・・・・・!!」

清水「高町隊員!!!こいつには何を言っても無駄よ!!奴は所詮、機械の怪物!!」

野沢「総員、一斉射撃!!!!」  野沢の指示に隊員たちは銃を構える。

そして、後から光次郎も戸惑いながらボウガンを構えた。暗いところで中嶋が呟く。

中嶋「ち・・・・・っ!!あのガキを殺し、他の雌どもを襲ってしまえ!!!バイオレンス!!!」

中嶋の命令に無数の触手が襲い掛かってきた。隊員たちも一斉射撃で、敵の攻撃を迎え撃つ。

無数の銃弾と矢が多くの触手を撃ち落していくが、その多くの触手が本体のところに戻ってくる。

その同時に新しい触手が多く出してき、隊員たちを襲う。隊員たちはその触手をも、

撃ち落すがまたもやさっき撃たれた多くの触手が元に戻り、隊員たちに迫る。

隊員たちは必死にその多くの触手を撃つが、また別の触手が多く出てしまう。

野沢「いくら撃っても無限に出てきちゃう・・・・・!!!」  清水「これで耐久戦だわ!!」

光次郎「くそォ!!こうなったら突っ込むしかない!!!」

光次郎はそう言いながら、ポケットから高性能の爆弾を持ち出した。

野沢「光次郎君!これは・・・・・!?」  清水「SP-21X爆弾!!!」

そう。光次郎が持ち出したのは、SP-21X爆弾。物凄い爆発力を誇るらしい。

光次郎「僕が奴に接近して、これを投げつけますので、皆さんは援護をお願いします!!」

青井「・・・・・了解!!無茶しないでね!!!」  桜「気をつけてね!光次郎君!!」

光次郎「OK!!では、行きます!!おらああぁぁぁぁ・・・・・・っ!!!」

光次郎は爆弾を起動させ、怪物の本体に向かって、走っていった。

起動した爆弾から煙が出ている。近づく光次郎に無数の触手が迫る。

しかし、その触手はただの触手ではなく先端に鋭い刃をしていた。

清水「高町隊員を援護せよ!!!」  隊員たちは光次郎に迫る触手を射撃し始める。

これにより、光次郎に迫る刃物の触手が撃たれて、本体の方に戻ってくる。

光次郎「・・・・・っ!!でえぇぇぇい!!!」  そして、怪物の近くで足を止めた光次郎は、

すぐに思いっきり爆弾を投げつけた。爆弾は暗闇の中に入り、大爆発を起こした。

隊員たち「きゃっ!!!」  桜たちは爆発の衝撃に耐えながら、前を見ていた。

光次郎「くうぅぅぅぅ・・・・・・っ!!!」  光次郎もあまりの爆発と衝撃に、

流石にさがるが、それに耐えながら前の方を見てみる。すると、彼の目線には思いもよらぬものが。

光次郎「っ!!!こ・・・・・こいつは・・・・・・!!!」  そう。光次郎が見たものとは、

かつて秋田学園の弓道部で、梶たちにクズ扱いされた中嶋斎の鬼のような顔であった。

光次郎「な・・・・・中嶋・・・・・!斎・・・・・・・!!!!」  中嶋だけではない。

彼の後ろにはバイオレンステンタクルの巨大なる姿があった。

中嶋「ち・・・・・っ!!」  そして、中嶋は爆発の炎の中に消えて逃げ去った。

そして、バイオレンスも逃げていった。光次郎は中嶋の変わった姿を見て、驚愕していた。

桜「凄いよ!!光次郎君!!!触手の怪物が戦意を失って逃げて行ったわ!!」

青井「なかなか良い発想力を持ってるわね。高町隊員。」

光次郎のお手柄を褒めるように、桜は喜んで笑顔になり、青井もゆっくり拍手して微笑んだ。

光次郎「・・・・・あの触手のモンスロイドのマスターがわかった・・・・・。」

青井&桜「え・・・・・・??」   桜と青井はそれを聞いて驚きそうな表情をする。

光次郎「あの男は、かつて弓道部で偽りに負けた・・・・・中嶋斎・・・・・!!」

桜「ええっ!?じゃあ・・・・・今度の敵は、秋田学園の生徒だった人・・・・?」

光次郎「まあ・・・・。そのようになるけどね・・・・・・・。」

青井「ねえ・・・・・。中嶋斎って誰よ・・・・・?」

光次郎「・・・・本当はまだ知ったワケじゃないけど。弓道部の中で、

最も弱虫で泣き虫な人だった・・・・・。けど、あいつが何故、デスナイトに・・・・・。

まさか・・・・・・!!他の人にも不幸を齎そうと・・・・・!!それと、弓道部の奴らに復讐を・・・・!?」

野沢「デスナイトの中に、そんな悲しい人もいるなんて・・・・・。」

清水「いずれにせよ、その中嶋もテロリストの仲間。たとえ子供でも、

デスナイトのメンバーだったら・・・・・。できれば、逮捕程度で済ませたいけど・・・・・。」

光次郎「・・・・・・・・あいつ・・・・・・・。」


そして、次の日となった。光次郎は高町邸の二階の自分の部屋でパソコンをしていた。

つづく

拍手[0回]

桐原「そうだ。君は過去の切なさを悪のエネルギーに変え、

そのエネルギーによってモンスロイドのマスターとなり、現在に至る・・・・・。」

ダークネス・セイバー「お前を見下した多くの人間を許せぬその憎しみ・・・・・。

その憎しみこそが、我がデスナイトの大いなる戦力となろう。(そう・・・・。彼のように・・・・・。)」

ダークネスはそう思いながら、桐原の方に向いた。その顔は何か切なそうな雰囲気を表していた。

桐原「・・・・と、言うわけでレキファルなき今、この国での破壊活動を、

お前に託すとしよう。君を生んでは使い捨てのように見捨てたこの日本をな!

今こそ、自分だけの望み通りの世界を作り上げるのだ!!中嶋斎よ!!」

中嶋「はっ!!!」  桐原は中嶋に斎と呼んだ・・・・。

斎・・・・・。中嶋斎・・・・・。待てよ?中嶋斎と言うのは、

あの、第6話で梶たちから虐待を受け、大切なものを失ってしまった、

独りぼっちで何もできない切なき存在の少年・・・・・中嶋斎ではないか。

あの貧しき中嶋少年が今、デスナイトの一員にして、モンスロイド、

バイオレンス・テンタクルのマスターとなり、悪の世界に堕ちていったのだ。

桐原「今夜もまたあの任務を行うが良い。報酬はいつもの倍にしてやろう・・・・・。」

桐原はポケットから無数の10万円札を出した。これが報酬らしい。

中嶋「おお・・・・・!素晴らしい・・・・・!!いつもなら50万円のハズだが・・・・。」

中嶋は無数の10万円札を見て、笑顔になる。よほろ悪の誘惑に堕ちていただろう。

ダークネス・セイバー「今回は特別に100万円をやろう。少しばかりの破損もあっていいので、

とことん愚民どもを苦しめてほしい。お前は多くの金を手に入れ、

気の済むまで快く自分の思い通りに遊んでいって欲しい。この戦いが終わればな・・・・・。」

中嶋「はっ!クククククク・・・・・!!ナイスなテロリストだよ・・・・・。この組織は・・・・・・!」

中嶋は完全なる悪の子供になってしまった。しかし、彼の母は生きているだろうか。

もしや、病気で既に死んでしまったのか?だとすれば、彼を止められるものは・・・・・。


第6分隊基地の司令室では、光次郎たち隊員たちが少数いた。

恐らく、夜の現れる触手の怪物の出現に備えているだろう。

光次郎「そう・・・・・。理子ちゃん・・・・悲しそうだったのか・・・・・。」

桜「ええ・・・・・。」   青井「先輩を悲しませたのも、デスナイトのせいですよ・・・・!きっと・・・。」

野沢「でも、理子ちゃんは元気な子だから、また立ち直れると思うわよ。」

清水「・・・・・だと良いのだが・・・・・。もし、あのランドバーナーを破壊された時が、

トラウマであったら・・・・。それこそ立ち直るのに時間がかかるだろう・・・・・。」

光次郎「だとしたら・・・・。きっと理子ちゃんはランドは無敵だって事を信じているでしょうね。」

桜「確かに、あの時理子ちゃんはランドバーナーは誰にも負けないって言ってたし・・・・・。」

光次郎「そうか・・・・・。そういえば、桜ちゃんと理子ちゃんとの出会いの話・・・・・。

まだ、決めていなかったっけ・・・・・。」

桜「・・・・っ!そ、そうだったわね。でも・・・・。」

青井「お言葉ですが、先輩。私も・・・・ちょっと月野先輩と花園先輩の出会いを知りたいです・・・・。」

青井も恥ずかしそうな微笑でそう言う。桜はちょっと戸惑いそうであるが、

野沢がそんな桜の肩に手を置いて、こう言った。

野沢「いいんじゃない?言っちゃっても・・・・・。」  桜「野沢さん・・・?」

清水「この事は花園隊員に黙れば良いと思うわ。」  清水も微笑んでそう言った。

桜「・・・・・・っ。」 野沢と清水にそう言われた桜は光次郎と青井の方を見てみる。

二人の顔はまるで、期待をしているような表情であった。これを見た桜は息をしてみる。

桜「ふぅ・・・・。全く、しょうがないわね。じゃあ、話してあげるわ。」

光次郎「本当!!?」  青井「話してくださるのですね!!?」

桜「ただし、この事は理子ちゃんには内緒にしてね?」

光次郎「うん・・・・・。」  青井「はい。」

桜「あれは・・・・・まだ小学生の頃・・・・・・。」


それは、桜がまだ小学3年生の頃であった。その頃の桜は今、

光次郎や今や懐かしい真奈美と一緒に、学校から帰っている途中であった。

桜「・・・・・じゃ、ここで。さようなら!!」  光次郎と真奈美「さようなら。」

3人はそれぞれの道を歩いて、分かれて帰り道を歩いていた。

桜「さて・・・・と。早く春日さんの所に帰らなきゃ・・・・・・。ん?」

歩く桜の前に何者かが泣きじゃくっていた。それは、桜より一つ年下の女の子であった。

女の子「くすん・・・・・くすん・・・・・くすん・・・・・。」

桜「・・・・・どうしたの?」  桜は泣いている少女に駆け寄り、優しく声をかける。

女の子「くすん・・・・・。あ、あなたは・・・・・?」  少女は桜と初めて出会ったから、

まだ彼女の全てを知ってはいないようだ。桜はそんな女の子に笑顔で自己紹介をしてみる。

桜「私は桜。月野桜。あなたはだーれ?」

女の子「・・・・・っ。理子・・・・。花園理子。」  女の子の名は、花園理子。

そう。この女の子こそが、幼い頃の花園理子であった。一体、この頃の彼女に何があったか?

桜「どうして、泣いているの?よかったら、私が手伝ってあげるわよ。」

花園「うう・・・・・っ。友達が死んじゃったの・・・・・。」

桜「え・・・・・?」   桜はそれを聞いて、悲しそうになる。

花園「私の友達ね・・・・・。家が違うけど、ずーっと一緒にいてくれて、

とっても優しかったの。でも・・・・。その人が交通事故で死んでしまったの。

もうあの人は帰ってこないの。もう一緒にいられないの・・・・・っ!!

たった一人の友達だったのに。あの人が死んで、

私は独りぼっちになってしまったの・・・・・っ!!うう・・・・・。」

花園はさらに泣き崩れる。花園にはかつて、ずっと一緒にいてくれた人がいたそうだった。

しかし、その人がすぐに死んでしまって悲しみにくれているのだ。

しかも、その人はたった一人の友達であったのだ。

桜「・・・・・・じゃあ、今度は私がずっと一緒にいてあげるよ。」

花園「え・・・・・?」  花園はそれを聞いて、きょとんとし泣き止みそうになる。

桜「私があなたの死んだ友達の代わりになってあげる。これから、

私がずーっとあなたと一緒にいてあげる。寂しくなんかさせない。

これからは友達になりましょ。そうすれば、あなたも寂しくないでしょ?」

花園「あなた・・・・・・。さくら・・・・・ちゃん・・・・・・。」

桜「理子ちゃん。」

花園「・・・・・・桜ちゃん。」

桜が花園の名を言うと、花園も次第に笑顔になりつつ桜の名を言う。

桜「理子ちゃん!」  花園「桜ちゃん!」

そして、桜と花園は互いの両手を繋いだ。これが、桜と花園の最初の出会いである。

それから桜と花園は光次郎と真奈美に内緒で、ずっと一緒に仲良く遊んでいたのであった。


そして、それから数年が立ち桜は小6となり、花園は小5となった。

二人は空き地である会話をしていた。

花園「ええっ!!?SSPに入るの!?あの対テロ組織・SSPに・・・・。」

桜「うん。実は、私を育ててくれた春日さん・・・・。SSPの隊長になったの。

だから、私。今まで育ててくれた春日さんに恩返ししようとSSPに入るの・・・・・っ!

SSPに入って、人間たちを影で苦しめているデスナイトと戦うの・・・・・!!」

花園「・・・・だったら、私も戦う!!一緒にSSPに入る!!」

桜「えっ!?理子ちゃんも・・・・・!??」

花園「うん!だって、桜ちゃんはずっと私の側にいてくれたよね?

だから、これからも桜ちゃんと一緒にいたい!!だから・・・・・。

私も桜ちゃんと一緒にSSPの隊員になる!!」

桜「・・・・でも、SSPの戦いはかなり危険よ。本来なら子供が関わって良いところではない・・・・。」

花園「でも、桜ちゃんはその危険なところで戦うんでしょ!?だから、

私も桜ちゃんと一緒に危険なところで戦う!!それに、私・・・・・。

桜ちゃんの力にもなりたいの。あの時、独りだった私を助けてくれたあなたに、恩返しがしたいの。」

桜「理子ちゃん・・・・・。わかったわ!一緒にSSPに入ろっ!!」

花園「うん!!一緒に頑張ろうね!!桜ちゃん!!!」

桜「うん!!」  こうして、二人は握手し、SSPに入隊するようになったのである。


そして、現在・・・・・。

桜「・・・・・それから、私は理子ちゃんと一緒にSSPに入ったけど、

分隊が違っちゃったみたいで・・・。」

光次郎「それが・・・・・桜ちゃんと理子ちゃんの始めての出会いにして・・・・・。」

青井「月野先輩と花園先輩のSSPに入隊するきっかけでしたのね・・・・・。」

野沢「私たちもそれを聞いたわ。」  清水「二人はずっと想い合っていたんだ。昔からね・・・・。」

光次郎「しかし、理子ちゃんも昔は独りぼっちだったなんて・・・・・。寂しかっただろうね。

その昔、ずっと一緒にいてくれた友達が死んでしまって・・・・・・。」

桜「あの人がもし、死んでいなかったら。理子ちゃんはこの隊に入ってなかったかもね・・・・。」

その時、緊急事態発生のサイレンが鳴り出した。あの事件が起きた。

つづく

拍手[0回]

光次郎「やったァ!!ついに一匹目のモンスロイドを倒したぞ!!」

青井「これで、二度と暴走新幹線が暴れる事はないわ。でも・・・!」

桜「もう一匹・・・・・っ!触手の怪物こと、バイオレンステンタクルが残っているわ!!」

中嶋「レキファルめ・・・・!大人のクセにあっけなく倒れやがって・・・・・!!

まあ、いいや。バイオレンステンタクル!!一旦、引き上げだ!!」

バイオレンス・テンタクル「ウ”ォアアアアアアアアァァァァァァァァァ」

中嶋の指令を聞いたバイオレンスは退けるように地面に潜って消えてしまった。

中嶋「マリオネットライター。お前だけは必ず殺してやるからな・・・・!覚えておけぃ!!」

すると、中嶋は逃げるように走り出した。ライターも戦いが終わったので、空を飛び去った。

光次郎「・・・・・・ん?」  その時、光次郎はコックピットの窓から、

地上で一人走る者の姿を見た。その者は中嶋であった。

光次郎「っ!?あ・・・・・あれは・・・・・!!?」  光次郎は彼を見て、何か知ってるように動揺する。

青井「どうしたの?」

光次郎「っ!あ・・・・いや・・・・・。」

桜「戦いはなんとか終わらせる事ができたわ。でも、理子ちゃんたち4分隊が・・・・・・。」

光次郎「っ!確かに・・・・ランドバーナーがロングネスの攻撃を受けたみたいだし・・・。」

青井「とりあえず、花園先輩たちのところへ行きましょう。」

桜「そうね。では、これよりさっきの街へ戻り、ランドバーナーの乗員たちを救出します。」

光次郎と青井「了解!!!!」


ここは、先ほどロングネススネークが暴れて被害が大きく出てしまった街である。

この街では、ロングネスの攻撃を受けて機能停止に近づいたランドバーナーがあった。

機体が少しこげ、電撃が少しだけ走り、煙も出ていた。中の隊員たちは生きているが、

それぞれ気を失ったり絶望したりしていた。特に花園隊員は、

怯えたような表情をして、震えていた。よっぽろランドを壊された事にショックしているだろう。

花園「・・・・・・っ!っ!?こちら、ランドバーナー・・・・・。」

その時、花園のシーバーが鳴り出す。どうやら桜からの通信であった。

桜の声『理子ちゃん。大丈夫・・・・・・?』

花園「・・・・桜ちゃん・・・・・・。・・・・・・っ!!」

花園は涙を流し、桜に近づくようにシーバーに顔を近づけてすすり泣いた。

よほど、ランドバーナーを壊された事を悔やみ、嘆き悲しんでいるだろう・・・・・。


次の日。桜は学校の帰りか秋田町の道路を歩いていた。そこに、横道から何者かが通ってくる。

桜「・・・・・っ!り・・・・理子ちゃん・・・・・。」

横道から歩いてきたのは花園であった。花園もすぐ、隣の桜に気づく。

花園「・・・・・っ。あ。桜ちゃん・・・・・・。」  花園もすぐに桜の方に気づく。

桜「・・・・・元気?」    花園「・・・・・・・・っ。」

しかし、花園は顔を振る。どうやら元気ではないらしい。

桜「・・・・・・っ。気にする事無いよ。ランドバーナーが完全に壊れたワケじゃないし・・・・。」

花園「知ってる。あさってくらいに修理完了するって・・・・・。あのね。桜ちゃん・・・・・。」

桜「何かな?」

花園「・・・・・私、SSPの中で一番弱いのかなァ・・・・。」

桜「え?・・・・ううん!そんな事ないよ。理子ちゃん、ランドバーナーを簡単に乗れるじゃない。

ランドバーナーに乗るにはかなりの勇気がいる。それを理子ちゃんは持ってるわよ!」

花園「そう・・・・・かなァ。でも、デスナイトのモンスロイドたち、

出てくるたびに、ランドバーナーの威力が効かなくなっていくし・・・・・。」

桜「そ、それは・・・・・わからないけど。理子ちゃん、ランドバーナーに乗る事だけじゃなく、

白兵戦でも立派な功績をあげていたじゃない。私、覚えているよ。

あの時、あなたが大型銃で多くのブラックアタッカーを倒したのを。素晴らしい活躍だったわ。

だからさ・・・・。理子ちゃんはSSPの中で一番弱いワケじゃないよ。SSPに弱い人はいないわよ。」

花園「ありがとう・・・・・。でも・・・・・・・。」

桜「でも・・・・・・・?」

花園「・・・・・・・・自信が持てないの・・・・・・っ!!」

花園は涙を流しながら、走り去っていった。

桜「・・・・・理子ちゃん・・・・・・。」  桜は走りゆく花園の背中を見て、悲しそうな表情をした。

桜にはわかるだろう。彼女の背中から深い悲しみが満ちているのが・・・・・・。


その頃、デスナイトの対日本攻撃支部のメインルームでは、

桐原支部長とダークネス・セイバーがいた。

桐原「・・・・・ダークネスよ。昨日の中嶋からの報告の事だが・・・・・。」

ダークネス・セイバー「はっ。ライターにより、ロングネススネークは破壊され、

操縦者として活動したマスターのレキファルも殉職したとの報告ですね?」

桐原「ああ。我ら対日本支部のメンバーはもちろん、

最近他の支部の戦力もSSPとの戦いで徐々に減っているそうだ。」

ダークネス・セイバー「そうですか・・・・・。ですが、たとえ他の支部が全て壊滅しようとも、

我ら対日本攻撃支部は滅びはせぬと信じます。」

桐原「感謝しよう。私も、お前の死は望まぬよ。お前が私の死を望まぬようにな・・・・。」

ダークネス・セイバー「ありがとうございます。・・・・・・・っ。」

ダークネスはそう言った後、何故か寂しそうな表情をした。

その時、メインルームに中嶋が入ってきた。二人は彼の方を見る。

中嶋「中嶋、入ります。」   ダークネス・セイバー「中嶋か・・・・。何の用だ?」

桐原「中嶋君。よもや、昨日のレキファル死亡の件について謝りに来たとでも?」

中嶋「はい・・・・・。もし、許せない場合であるなら自らこの組織を退職しましょう・・・・。」

桐原「・・・・・いや。お前をクビにはしないさ。ただ、奴が役立たずだっただけだ。

それに、貴様のこの性・・・・・・。貴様は自分の事をどう思っています。」

中嶋「はっ。私は自分を世の中で最も独りぼっちで、弱くて臆病で卑怯で、

何の取り得のない一番の自閉症にして、人間のクズでございました・・・・。」

桐原「かつては貴様は確かにそうであった。だが、貴様には・・・・・。」

中嶋「はっ。モンスロイドと言う、巨大なる力を手に入れました。」

ダークネス・セイバー「中嶋少年。お前はそのモンスロイドと言う名の力で、何を望む?」

中嶋「・・・それは、母、妹を殺して我が家族を崩壊させた世の中と、

この孤独なる僕を絶望のどん底に落とした人間たちに復讐する事・・・・・っ!!」

つづく

拍手[0回]



忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
Web恋姫†無想 黄忠を育成中!
最新コメント
[11/20 いのぴー]
[11/07 ウルトラ38]
[10/28 A-chan]
[10/17 A-chan]
[08/04 ウルトラ38]
最新記事
プロフィール
HN:
ゆー1
年齢:
35
性別:
男性
誕生日:
1989/04/29
職業:
学生
趣味:
いろんなサイトへいく事 など
バーコード
ブログ内検索
カウンター
カウンター
最新トラックバック