桐原「・・・・ダークネスセイバーよ。かぐや姫を知っているね?」
ダークネス・セイバー「はっ。昔、あなたが教えてくださった日本の昔話ですね?」
桐原「そうだよ。今回の作戦は、その伝説を利用してだまし討ちをしようと言う作戦さw」
ダークネス・セイバー「かぐや姫は美しい。それを凌ぐ美しさを持つあの者を、
人間に拾わせ、その人間のメイドになりすましながら、ライターを探して始末する。
メイドであるならば、ジャンボロイドとは思えない。なかなか良さそうな戦法だろう?」
ダークネス・セイバー「はっ。流石は零さ・・・・いえ、桐原支部長。」
桐原「ああ・・・・・。そろそろあの者は動いているだろうかねぇ?
あの少年に拾われてなぁ・・・・・・。」
デスナイトの今回の作戦は、かぐや姫の伝説を利用してライターを狙う、
卑劣な奇襲作戦であった。しかし、かぐや姫を凌ぐ美しさを持つ者とは、
一体誰だろうか・・・・?そこに、一人のブラックアタッカーが報告に来た。
ブラック・アタッカー「報告します!昨日のA-2地区の山地にあった、
光の竹が何者かに回収されました。たぶん、高校1年の少年らしいです。」
桐原「そうか・・・・。で、その男はどんな学園の者だァ??」
ブラック・アタッカー「はっ。・・・・衣装が私服のため、わかりませんが、
A-2地区は秋田町に少し近いのですから、秋田学園の者ではないかと思われます。」
桐原「秋田学園か・・・・。やはりそう来たか・・・・!全ては予定通りだ。
ふふふふふ・・・・・ふぁああぁぁぁはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!!!」
ダークネス・セイバー「秋田町のどこかに必ずマリオネットライターがいるハズ。
あの者がライターに近づけば、我々の勝利はもう目の前ですわ・・・・!
桐原「ああ・・・・・!まぁ、彼女次第だけどなぁ・・・・・。」
秋田町は夜を迎えた。榊とかぐやは、榊の家にいたのだ。
二人は今、榊の両親の前にいたのだ。榊は両親にかぐやの事を紹介しようとする。
榊「・・・・・と、言うわけで、こいつは月から来て、俺のメイドになりたいって言うんだ・・・・。
なぁ?いいでしょ?パパ。ママ。」 しかし、両親は何故か納得いきそうになかった。
榊の父「おいおい。月から来たというのは、冗談だろう?
それに、メイドになるって本気で言ってるのかね?かぐやさんとやら。」
榊の母「悟郎。いい加減、この女の人をどうにかしてくださいな。
和服はともかく、日本刀持ってるなんて危ないじゃないですか?」
かぐや「お言葉ですが、ご主人様のお母様とやら。私にはもはや、
行くべき場所などございませぬ。もはや、私には悟郎様のお側につくしかございませぬ。
それに、この日本刀は殺すためにあらず、ご主人様をお守りするためだけにございます。」
榊の父「そうは言ってもなァ。これ以上、この家に人が増えたら、食費とかの問題が・・・・。」
かぐや「それは心配いりませぬ。私は食事などとらなくても、平気なのですから・・・・・。」
榊の母「じゃあ、一生悟郎の面倒を見ようって言うの?」
かぐや「はい・・・・。ご主人様の面倒を見るなら、一生でも構いませぬ。
ご主人様を守るためならば、たとえこの身体や命を捧げましょう・・・・・。」
榊「・・・・だってさ。いいだろう?かぐやをこの家においても・・・・・。」
榊の父「・・・・・わかった。ただし、条件がある・・・・。」
榊&かぐや「条件・・・・・?」
榊の母「・・・・・もし、かぐやさんが日本刀で殺人的な行為をしたら、警察に自主させます。」
榊「だから、かぐやはそんな事をしないって・・・・^^;」
榊の母「それと、かぐやさん。榊の面倒を見るならば、時には厳しくしてください。
この子は甘やかすと、すぐに付け上がるので・・・・・。それにやんちゃで時にグレそうだし・・・。」
榊「いやいや;俺ってそんな奴だったのかしら?ママ・・・・・;」
榊の父「さらに、私たち両親は仕事がどちらも夜帰りで、遅いのだ。
だから、もし我々が遅くなってしまいそうな場合は、悟郎に美味しい料理を作ってくれ。
それと、家事の方も頼んだよ。でないと、君をこの家に入れた意味はないからね。」
かぐや「はい・・・・。私は家事の方にも自信はあるつもりです。」
榊(かぐやって、家事が出来るのか。美味しいのだあぁぁ~w)
榊の母「あと一つ。夜になって、悟郎のHな要求に従わない事。この子、結構スケベだから。」
かぐや「は、はい・・・・・////わかりました・・・・・・////////」
榊「いやいや/////俺、そんな事するワケなって;本当にやったらやばそうだから・・・・・。」
かぐや(・・・・誰が、こんな男に身体などやるものか・・・・っ!!)
かぐやは榊を密かに見ながら、そう思った。何故、榊のメイドとなるかぐやが、
ご主人たる榊に向かって、こんな男と思っていたのだ。一体、何故だ?
かぐやは一体、何を企んでいるのだ?榊のメイドとなり、一体何がしたいのだ?
榊の父「うむ。では、以上の条件を守れるな?かぐやさん。」
かぐや「はい・・・・・。その条件を見事、守ってご覧に入れましょう。」
榊の母「もし、約束を守れなかった場合は。即座にこの家から立ち去ってもらいますわよ。
いいわね?かぐやさん。守れるなら、悟郎のメイドになってもいいわ。」
かぐや「はい・・・・・。」
榊「よかったなぁ!かぐや!これで本格的に俺のメイドだぜ!!」
榊は喜んでかぐやに抱きついた。何故なら、かぐやは榊のメイドになる事を許されたから。
かぐや「・・・・・はい。(・・・・うまくいったな・・・・。後は、彼女に近づけば・・・・・!)」
そして、榊とかぐやは二階にいた。どうやら、榊は机の前で何かをしているようだ。
榊「ううぅぅぅん!!わからねーなあぁぁ~!!!」
どうやら、榊は夏休みの宿題をやっているそうだ。しかし、ある問題に手こずっているようだ。
かぐや「ベッドの支度を済ませました。・・・・あら?何をやっているのですか?」
榊「見りゃぁわかんだろ!?夏休みの宿題!難しくて、どうしようもないんだ・・・・。」
かぐや「じゃあ、私が教えてあげましょうか?私、こう見えても頭がいいんです。」
榊「おっ!お前、頭いいのか!!じゃあ、さっそくこの問題を教えてくれよw」
かぐや「はい^^」 こうして、榊はかぐやのサポートを受けて、宿題を着々と勧めていた。
一方、光次郎も二階で夏休みの宿題をしていたが、難問で勧めないところもあったが、
あかりがサポートしてくれたので、光次郎は夏休みの宿題をすぐに勧めそうであった。
光次郎「ふぅ・・・・・。ついに半分までにいったァ!!これも、
あかりさんが教えてくれたおかげだよwでも、知らなかったよ。
あかりさんって勉強も得意だったんだね。」
あかり「はい。もし、難しいところがあったら、遠慮なく教えてください^^」
光次郎「うん!やっぱり、メイドを持っててよかったよw
あかりさんが来る前は、全然できずクラスを追い出されたことあったよ。」
あかり「そうですか・・・・・。でも、光次郎さんが私と言うメイドを持ってる他に、
榊さんにもかぐやさんと言うメイドがいたのです。でも・・・・・。」
光次郎「でも・・・・。なんだぃ?」
あかり「・・・・彼女。何故か、私に敵対するような眼差しをしていた。」
光次郎「敵対・・・・?まさか?かぐやさんってなんか良い人に見えそうなのだけどな・・・・。」
あかり「そのかぐやさんが、私の耳に近づいて小さな声でこう言ったのです。
私を殺すと・・・・。それに、自分以外のメイドが気に入らないというのです。
そして、私を光の存在と言い、自分を月だと言います。」
光次郎「あかりさんが光で、かぐやさんが月だって言うのか?」
あかり「はい・・・・。そして、彼女は月は幾多の光をも呑み込むと・・・・・。
いくら、只の光でも、月の光には敵わないとも言うんです・・・・・。
一体、あの言葉は何を意味するのでしょうか・・・・・・。」
光次郎「さァ・・・・。その言葉は、僕にもわからないや。でも、不思議だね。
僕に相談するようになるなんて・・・・・。まぁ。女の子らしいのはいいけど?」
あかり「え・・・・・?わ、私が・・・・・。ご主人様のあなたに相談を・・・・。」
光次郎「・・・・そうか。君は僕を育てるために造られたアンドロイドだったよね?
・・・・・でも、そのアンドロイドもこんな僕に相談してくるなんて、
段々人間に近づいてきてる気がするよ。素晴らしい事じゃないかい?」
あかり「・・・・そ、そうですね・・・・。ありがとうございます。光次郎さん。」
あかりは光次郎に感謝しながら、彼にそっと抱いた。光次郎は照れながら笑う。
光次郎「い、いいって事だよ・・・・。ご主人とメイドが助け合うのも悪くないし・・・・。」
あかり「・・・・・はい。」
そして、次の日。榊の家では。二階で、榊がベッドで寝ていた。
そこにかぐやが来て、眠っている榊の体を優しく擦って起こそうとした。
かぐや「ご主人様・・・・。ご主人様。朝ですよ・・・・・。」
榊「・・・・・っ!んん・・・・。ふわああぁぁぁ~。」
すると、榊はゆっくりと起き上がってあくびをした。
かぐや「朝ですよ。ご主人様。」 榊「・・・・・ん?ああ。もう朝か・・・。おはよう。」
榊はかぐやが優しく起こしてくれたので、起きる事ができたのだ。
ご主人を起こすのも、メイドの役目であるとかぐやは確信していたのだ。
榊は時計を見てみる。時刻では、7時10分である。
榊「・・・・・おお!こんな朝早くに起きれたとは。ありがとう、かぐや。やっぱメイドは最高だ!!」
かぐや「・・・・はい。ご飯ができたので、行きましょう。ご両親もお待ちしています。」
つづく
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