なんと、聡子の家族がSSPと関係していたそうだ。
しかし、どんな関係なのだろうか・・・?その秘密が今、明かされる。
光次郎「聡子さんの家族が・・・・SSPと関係って・・・・!?」
聡子「・・・・ええ。まあ、別に大した事ないけどね・・・・・。
・・・・私の父は、SSPの科学者なの。母はSSPの戦闘教官をやっているわ。」
光次郎「そ・・・そうなんですか。知らなかった・・・・。」
聡子「・・・・本当は知って欲しくなかったわよね・・・・。」
光次郎「・・・・でも、それと終る日とどんな関係が・・・・??」
聡子「実は・・・・私たち。この日本から離れて、世界へ旅立つの。」
光次郎「世界へ・・・・・っ!?つまり、どこかの外国に住む事になったのですか!??」
聡子「ええ・・・・。両親の都合でね・・・。」
光次郎「親の都合で・・・・?」
聡子「世界中でデスナイトとSSPの紛争が激しくなっている。
そこで、SSP本部は、日本支部でトップに近い者たちを最高司令部に入れようとしたの。
その中には、私の両親も入っていたわ。父さんや母さんはそれを受け入れた・・・・。
私はそんなの、受け入れる気はなかったのに・・・・・っ!」
これは、聡子の過去の記憶である。時は、まだ夏休みの事・・・・。
聡子「ええっ!!?世界へ引っ越すのですか!!??」
聡子は自宅の居間で自分の両親と話をしていた。
聡子の父「そうだ。実はSSP本部から、日本支部から、
最も科学者としての経験を持つ私と、最も戦闘教官としての経験を持つ母を、
最高司令部のメンバーに選ばれたのだ。」
聡子「そ・・・そんな。いきなり、そんな事になるなんて・・・・っ!!」
聡子の父「今、世界中ではSSPとデスナイトの戦争が激化しつつある。
SSPはこれらを対処すべく、各地のSSP支部の統一を考え、
各地の支部から最もSSPとしての経験を持つエリートを、
新たに最高司令部のメンバーに加わろうとしているのだ。」
聡子「そ、そうなのですか・・・・・。」
聡子の母「仕方がない事なのです。我々日本支部は、
デスナイトの日本支部を倒せた事ですし・・・・・。
私たちのような敵の支部を殲滅した他の支部は滅多に少ないのです。」
聡子の父「その敵の支部を完全に駆逐した各支部のメンバーたちも、
歴戦の勇士として、最高支部に歓迎されるそうだ。我が娘、聡子よ。
デスナイトとの戦争を最小限に止めるためには・・・・・。」
聡子「家族で世界に出発する事ですね?それは、いつですか!?」
聡子の父「・・・・1年後と予定されている。だが、1年以内に、
行く事をお勧めされている。近い内に行かなければ・・・・っ!」
聡子「待ってください!!!・・・それは、もう少し待って頂けませんか??」
聡子の父「うぬ?聡子。何か・・・言いたい事あるのかね?」
聡子「・・・・私。まだ秋田学園に通っているのですよ?それに、
私には光次郎君や日向さんを初めとする友達がいるんです・・・・。
その人たちとお別れするなんて・・・・っ!!」
聡子の母「ごめんね。聡子。ですが、人はいつか別れる事があるんです・・・・。
お前にも、その時がいつかは必ず訪れるかも知れないんです・・・・・。」
聡子の父「さぁ・・・・。聡子よ。いつ世界へ出発してもおかしくないように、
準備でもしておきなさい・・・・。」
聡子「はい・・・・・。ですが、私から、一人の娘としてのお願いがあります!!!」
聡子の母「なんですか?」
聡子「・・・・・あと2年、待ってくれませんか!!?」
聡子の父「何っ!!!?」 聡子の母「なんですって!!?」
聡子の両親は、聡子の発言に驚く。
聡子「どうせ・・・・別れてしまうのであれば、
せめて、学園を卒業させて、それで友達と別れさせてください!!!」
聡子の父「・・・正式に学園を卒業したいのか・・・・?一人の人間として・・・・・。」
聡子「・・・・そうです!!それしか・・・・心地よい別れはないかと思いまして・・・。」
聡子の父「しかし、我々は世界へ出発するのに1年遅れてはならない・・・・っ!」
聡子の母「でも、このままでは聡子が可哀想です・・・・・。」
聡子「もし、学園の卒業に成功したら、世界に出発します。
そこで、立派なSSP隊員になろうと思いますっ!!」
聡子の母「どうしましょう。あなた・・・・・っ。2年間立っても、
デスナイトとの戦争が終りそうにないと思いますわ。
たとえ、デスナイトを倒しても、SSPとして多くの犯罪を取り締まる使命がありますし・・・・。」
聡子の父「・・・・よろしい!!では、2年間。聡子よ。
お前が学園を卒業するのを待ってやろう!!それから、即座に世界へ出発するぞ!!!」
聡子「本当ですかっ!!?」 聡子はそれを聞いて、喜ぶ。
聡子の父「たとえ、デスナイトが滅んでもSSPは存続する。世界への出発は変わらぬぞ?」
聡子の母「よかったわね。聡子。上官にその事をお伝えしましょう。」
聡子の父「よいか!?我が娘よ。この2年間、悔いのないような思い出を造るのだぞっ!!!」
聡子「はいっ!!!・・・・・・・っ。」 聡子は喜んで返事するが、何故か表情が暗くなった。
そして、現在。光次郎はその話を聞いて、切なそうな表情をしていた。
光次郎「・・・・・それで、聡子さんはこの学園を卒業して世界へ・・・・っ。」
聡子「たとえ、デスナイトが壊滅しても地球に悪が存在する限り、
SSPの仕事が終らない。私が日本から離れ、あなたたちと別れるのは、
避けられない運命なの。ごめんね。現実って厳しいんだね・・・・・。」
光次郎「・・・・・聡子さんにそんな重大な事があったなんて・・・・。」
聡子「・・・・本当は私、SSP隊員になりたくなかったの。
私ね。人の命を奪う事や、醜い争いをするのが嫌だから・・・・・。」
光次郎「そうですか・・・・・。人の命を奪うのって、
本当はしてはいけないって事ですからね。でも、デスナイトは、
真奈美ちゃんを殺した。だから、僕は憎しみで真奈美ちゃんを殺した、
日本支部の人間たちを皆殺しにした。本当はしてはいけないと思ったのに、
憎しみがそうさせた。それから、僕は人の命などなんともなく思いそうになった事もあった。
・・・・・でも、聡子さんは本当はどんな夢があったんですか?」
聡子「・・・そうだね。本当の私の夢は・・・・・・・。」
聡子はそう言いながら、頬を赤く染め、光次郎の両手を両手でとる。
そして、自分の顔を彼の顔へと近づく。光次郎はこれを見て、頬を赤く染めドキッとする。
光次郎「え・・・・・・っ?さ・・・・聡子さん・・・・・??///////」
聡子「・・・・・・・っ。」 聡子はそのまま、光次郎の顔へと近づけ、
やがて互いの唇が近づき合う。光次郎は興奮か目をキツく瞑る。
しかし、聡子はやめない・・・・。聡子の夢・・・・・。それはまさか!?
キーンコーンカーンコーン その時、いきなりチャイムが鳴り出した。
聡子「・・・・・あっ!!!////////」 光次郎「おお・・・っ!?;」
チャイムに驚いた二人は我に返るように互いから離れた。
光次郎「こ・・・・これは・・・・・・?;」
聡子「どうやら、次の授業が始まる時間の合図ね・・・・。」
光次郎「そ、そうですか!!?じゃ・・・・じゃあ、クラスに戻りますね^^;」
光次郎は焦りながらの笑いで、自分のクラスへと戻った。
聡子「・・・・・くすっ。失敗しちゃった・・・・・。」
聡子は落ち込みそうな笑みで、そう言った。
聡子「・・・・・あとで、やらなくちゃ・・・・。」
そして、とある街では亜紋が堂々と人ごみの中で歩いていた。
亜紋「ククククククク・・・・・っ!!今度はより多くの空港を破壊してやる!!
よし!ブラックアタッカー部隊にもやらせてもらおうっ!!行け!!
ウィング・フェニックスよ!!!今日こそ空港を、全て爆撃するのだ!!!!」
そして、伊丹空港の上空からウィングフェニックスが飛んできた。
ウィング・フェニックス「ピュイイイイィィィィィィィィン」
ヒュオオオオォォォォォォ ドカアアァァァァン
そして、ウィングは猛スピードによる突撃で空港の建物を破壊してしまった。
さらにウィングは再び上空にあがり、無数にミサイルを連射し、
飛行機を初め、あらゆる物を破壊し、空港を燃える廃墟にしてしまった。
第6分隊基地の司令室では、既にその事件を察知した春日が、
前の隊員たちにその事件の事を伝えていた。
光次郎、青井、桜も学園での授業を終えたので、この中にいる。
春日「伊丹空港をモンスロイドが、関西空港を襲ったわ!今度は四国を襲う気よ!!
さらに、熊本空港では、石垣空港では爆破テロを受けて壊滅状態らしい。
犯人はブラックアタッカー!デスナイトがとうとう動き出したんだわ!!」
光次郎「畜生!!デスナイトめ!!一気に作戦をコンプリートする気か!!!」
春日「清水、野沢、木之本、折原はフライングでモンスロイドの殲滅!
残りは各空港を襲うブラックアタッカー部隊の掃討に入って!!!」
つづく
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