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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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カズーイの父「な・・・・なんだ!!?も・・・・もしや・・・・・!」

カズーイの母「もしや・・・!?一体なんなのですか!?」

カズーイの父「それは・・・・・。むっ!あそこを見たまえ!!」 カズーイの両親は右の方を向いた。

そこの上空より無数の黒い戦闘機部隊が飛んで来た。

カズーイ「な・・・・何!?あの戦闘機たちは!!」 カズーイたちも黒い戦闘機部隊に気づいて驚く。

そして、その戦闘機の群れの中に、一つだけ黒い光が発しながら空に浮かんでいた。

その光の中に、緑色の顔が少しだけ見えて、その顔は不気味に笑っていた。

そして、戦闘機部隊は赤い光のようなミサイルを一斉に発射して森を焼き払おうとした。

カズーイの父「間違いない!やはり奴らは・・・・・・!!」

カズーイの母「そんな・・・・・!ついにこの森を・・・・・・!」  チュドオオオオォォォォォォン

そして、無数のミサイルが森に命中し、多くの緑が爆発して燃えてしまう。

カズーイ「っ!?パパ!!ママ!!」  それと同時にカズーイの両親も、

爆発に巻き込まれてしまった。カズーイはその残酷な光景を見て、涙を流す。

カズーイ「パパ・・・・ママ・・・・・。こ・・・・このぉ・・・・・!!」 やがてカズーイは、

悲しみを怒りに変えた目つきで、戦闘機部隊と黒い光の者を睨んだ。

カズーイ「うわああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

カズーイは戦闘機部隊に向かって物凄いスピードで飛び出した。

カズーイの仲間「カ、カズーイ!!待って!!」 「無茶すぎるわよ!!」 「危ない!!」

カズーイ(無茶でも危なくてもいい!!だから・・・・・・!!) カズーイは仲間たちの注意も聞かず、

さらにスピードを上げ、さらに彼女の身体から赤い光が発した。

今のカズーイはまるで赤き光の鳥のごとくそのまま戦闘機部隊・・・特に黒き光の者に迫る。

黒き光からさっき森を焼き払った火の玉をまた出した。しかし・・・・。 ドガアアァァァァン

命中したので爆発してしまった。しかし、赤き光の鳥はその爆発の中から出てきたのだった。

赤い光に包まれしカズーイは火の玉の攻撃すら効かないらしい。

カズーイはそのまま戦闘機部隊に向かってくる。その勝負の行方は誰も知らなかった・・・・。


現在・おたからザクザクびーとの荒地。ボトルズとプルレスは、

カズーイの悲しい過去を聞いて、自分たちも悲しそうな表情となっていた。

プルレス「・・・・カズーイさん・・・・・。そんな悲しい運命を・・・・・。」

ボトルズ「カズーイさんが・・・・・あの赤い鳥族の一羽だったなんて・・・・・!」

カズーイ「それからのあたいは奴らとの戦いで心も傷ついてしまった・・・・・。」

バンジョー「・・・・・ここからは僕が話そう・・・・・・。」


再び10年前。とある夜の森で、小さな熊が歩いていた。そう、この幼き熊こそが、

10年前のバンジョーであった。バンジョーはこの頃、何かを探しているようだ。

バンジョー「・・・・確か、ここにいたはずなんだけど・・・・・。」

バンジョーは夜の森中を歩き回っている。その時、バンジョーは何かを見つけて驚く。

バンジョー「っ!!こ・・・・こいつは・・・・・!!」 そう、バンジョーが見つけたのは、

傷だらけで倒れている赤い雌鳥であった。そう、この雌鳥こそが、カズーイであった。

バンジョー「君、大丈夫かい?」

バンジョーはカズーイに駆け寄る。どうやら気を失っているそうだ。

バンジョー「やっぱり君だったんだね。このふもとにさ迷う赤い奴って・・・・。

でも、傷ついている・・・・。よし!僕の家で看病してやろう!!」


現在のバンジョー(こうして、僕はカズーイを僕の家まで送った。

僕が看病している途中で、カズーイはとうとう目を覚ました。) ここは10年前のバンジョーの家。

その家の部屋のベッドでカズーイが目を覚ましていた。身体中は包帯に巻かれていた。

そして、彼女の隣にはバンジョーがいた。しかし、カズーイはこの頃はまだ彼を知らなかった。

カズーイ「・・・・・あんた・・・・。誰?」

バンジョー「・・・・僕はバンジョー。君は・・・・なんて言うんだい?」

カズーイ「・・・・・あたいはカズーイ。ん?ところで、あんたの隣に住んでいる雌の熊は?」

カズーイはバンジョーの隣にいる熊の少女に気づく。この雌の熊こそが、

10年前のチューティであった。まだ幼く可愛らしそうであった。彼女は元気いっぱいに名乗る。

チューティ「あたしはチューティ。バンジョーの妹です。実は私もおにいちゃんの手伝いで、

あなたの怪我を治療したのよ。」 カズーイはそう聞くと、自分の身体を見る。傷ついた部分が、

包帯に巻かれていた。カズーイはこれに気づいて、バンジョーとチューティに感謝する。

カズーイ「・・・・ありがとう。バンジョー。それに、チューティ。」

チューティ「ううん。傷ついている人がいると私たち、ほっとけないの。」

バンジョー「ところで、君はどっから来たの?」

カズーイ「・・・・そうだった!!実はね・・・・・。」

現在のバンジョー(こうして、カズーイは僕たちに自分の悲劇を語った。

彼女は、自分の森を謎の軍隊に焼かれて居場所を失って僕らの住んでいるところに来たと・・・・。

それから、カズーイは鳥としてできる事を・・・できないようになってしまったんだ・・・・・。)

数日後、カズーイの傷は完治した。チューティはカズーイにこう言った。

チューティ「ねーねー。カズーイ。あなたは鳥だよね?」

カズーイ「ええ。ご覧の通り鳥ですけど?」

チューティ「もうあなたの傷はもう完治しているはずだわ。もう飛べるはずよ?」

カズーイ「それであたいに何か用なの?」

チューティ「実はね・・・・私、あなたの空を飛ぶところを見たいの・・・・。」

カズーイ「ああ、そうだったの。でも・・・・実はあたい・・・・。もう飛べないの。」

チューティ「え・・・・・・?」 チューティはそれを聞いた少し悲しそうになる。

カズーイ「・・・・・もう、飛ぶ力をなくしてしまったの。そして歩くことも・・・・・。

あたいは・・・・・飛んではいけないって・・・・ある人に、言われたから・・・・・・・。」

チューティ「そう・・・・。そうなんだ・・・・・。でも、歩くこともできないんだったら、

どこにも行けないわよ?・・・・こうなったら何か手がないのかなぁ・・・・。」

カズーイ「・・・・・確かに、今のあたいはこのままだとどこにも行けそうにないわね・・・・。」

バンジョー「どうしたんだい?二人とも。」 そこにバンジョーが来た。二人は彼が来た事に気づく。

チューティ「あ、おにいちゃん。実はね・・・・・・。」

チューティはバンジョーにカズーイは飛ぶことも歩く事もできないと聞いた。

バンジョー「そうかぁ・・・・・。でも、なんか可哀想だね・・・・・。・・・・っ!そうだ!!」

バンジョーは何かにひらめいた。二人はそれを聞こうとする。

カズーイ「何よ?そうだって。」  チューティ「何か思いついたの?おにいちゃん。」

バンジョー「うん!ちょっと待ってて!!」

そして、バンジョーはカズーイのいるベッドの隣に物にかけてある青い物を取った。

そう、これこそがバンジョーが背負っている青いリュックであった。

カズーイ「何よ?この青いリュック・・・・・。」 カズーイはその運命のリュックを始めて見る。

バンジョー「君が動けるようになるまで、このリュックに乗っていいよ^^」

チューティ「・・・・っ。そうか!このリュックでカズーイを乗せて連れて行けるってわけね!!」

バンジョー「そーいう事っ!さあ、カズーイ。このリュックにお乗り。」

カズーイ「で・・・・・でも・・・・・・。」 カズーイは戸惑っていた。この頃のカズーイにとって、

バンジョーとチューティの兄妹をまだ本当の友達ではないからだ。しかし、

兄妹はそこまで自分に優しくしてくれているのだ。だが、本当にこのリュックに、

乗って良いのかと戸惑っていたのだ。そこまでの優しさを受け入れて良いかと戸惑っていたのだ。

バンジョー「乗ってもいいよ。誰も責めやしない。もし、馬鹿にする奴がいたら、

僕がやっつけてやるよ。それでも、まだ乗りたくない?だったら別の方法で・・・・。」

カズーイ「乗るわ・・・・・・。」

チューティ「カズーイ・・・・・。」 チューティはカズーイが決意したところを見て微笑む。

カズーイは静かに溢れる涙を羽で拭いて、笑顔をバンジョーに向いた。

カズーイ「乗るわ。このリュックに・・・・・!」 それを聞いたバンジョーはとびっきりの笑顔になる。

バンジョー「・・・・うん!ほらっ!」 バンジョーはリュックをカズーイの前に向けた。

カズーイ「・・・・えぃ!」 カズーイはその青いリュックについに跳び込んで、入った。

そして、カズーイは完全にリュックに入った。そして、カズーイはその中で動き回り、

ついにリュックからカズーイの上半身が出てきた。これからカズーイはこのリュックで生きる事になる。

カズーイ「ぷはあぁっ!!なんか居心地が良さそうね、このリュック!!」

バンジョー「そう?じゃあ、どっかへ遊びに行ってみるか!」

チューティ「わーい!さんせーい!!」  こうして、バンジョーとチューティ、

カズーイも今日からバンジョーの背負ったこのリュックで遊びに行った。

これが現在でカズーイがバンジョーのリュックにいる理由であった。

現在のバンジョー(こうして、今のカズーイがいるわけだったんだ。)


現在。プルレスとボトルズは涙を流していた。

プルレスとボトルズ「うるるるる~。ええ話やああぁぁぁぁ~。」

カズーイ「ちょ、泣くことないじゃない・・・・・。」

ボトルズ「ぐす・・・・・っ。でも、どうりでカズーイがいつもバンジョーのリュックにいるのかが、

はっきりわかりました。そして、カズーイが空を飛ばない理由も・・・・。」

プルレス「ごめんなさい、カズーイさん。知らずにわがまま言って・・・・・。」

カズーイ「いいえ。あんたはわがままなんて言ってないでしょ?」

プルレス「でも、あなたは・・・・・・。」

カズーイ「まあ、いつかはきっと・・・・・・。っ!」 カズーイは何かに気づくように空を見上げる。

バンジョー「ん?・・・・っ!こ・・・これは・・・・・!!」 他の3人も空を見上げる。

その空より一つの羽根がふわふわとゆっくり落ちていた。しかし、この羽根は何故か赤かった。

つづく

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