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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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ウルトラマンクリスタル     第22話・空想の悲劇

神話魔石・レザイト登場

ある夜の街で一人で寂しそうに歩いている青年がいた。

その青年は右手に鞄のような物を持っている。鞄はあまり重たそうにないが、

何か重いようにゆったりと歩いていた。この青年、コウは何か悩み事があるそうだ。

コウ「はぁ~・・・・。また落ちてしまった・・・・。いい漫画だと思ったのに・・・・・。」

この青年の鞄の中には自分で描いた漫画の原稿が入れてあった。

しかし、彼の漫画は何故か落ちてしまった。一体何故だろうか?

コウ「・・・・やっぱ、あまり過激なもんじゃ駄目だったかなぁぁ・・・・。ん?」

コウは下を向くと、何かを見つけたように感じ、足を止めた。

彼の足元の近くには、赤く光る不思議な魔石があった。コウはその石に興味をしめす。

コウ「・・・・見たことのない光石だな・・・・。どんなんだろ?持ち帰ってみよう。」

コウは好奇心に走っているせいかその赤く光る石ころを持ち帰った。


コウは家に帰った。彼の家は普通の民家と同じくらいであった。

コウは自分の部屋にいた。彼は机の前で座り、その机に赤く光る石を置いた。

コウ「それにしても、不思議だなぁ。まるで、何かの結晶体でもあるようだ・・・・・。」

コウが言った後、赤く光く石は一瞬光を増した。そして、すぐに石から光が消えた。

その石は色が赤かった。これでは赤い石であった。コウはこれを見て、ゆっくり静かにこう言った。

コウ「・・・・RE(レ)・・・・ZA(ザ)・・・・I(イ)・・・・TO(ト)・・・・・・。」

コウがそう言うと、赤い石は再び赤く光った。すると、コウは正気に戻ったように驚くような顔をする。

コウ「っ!??な・・・何言ってんだ俺・・・!?REZAITO・・・・・。なんでそんな言葉を俺が・・・・。

もしかして・・・・・この赤い石が・・・・・。いや、そんな事ないか。でも、この赤い石・・・・・。

なんか不思議な力がありそうだ。・・・いや、俺の妄想かな?・・・・そろそろ寝るか。」

コウは電気を消し、ベッドに横たわり布団を自身に被せて眠りについた。石はまだ赤く光り続けている。


次の日の朝。DGC本部の司令室では、シュドーがテーブルの上で漫画を読んでいて、

サキはレーダーの前で椅子に座っていた。コリスはシュドーのところに来て、彼に尋ねる。

コリス「あの・・・・。」

シュドー「ん?なんだ?」 シュドーはコリスに顔を向けて、彼の話を聞く。

コリス「テブリッシュさんはどうしたんですか?いつもならここに来るはずなのに・・・・・。」

シュドー「ああ。あいつか。あいつは今日、休暇なんだ。」

コリス「休暇ですか・・・・・・。テブリッシュさんはDGCの仕事を休んで、何をしているのかなぁ。」

コリスがテブリッシュが休日で何をしているかと考えている途中で、

サキがコリスに顔を向けて、優しくこう言った。

サキ「テブリッシュさんなら今、自宅か友達の家で漫画を描いているよ。」

コリス「え?テブリッシュさんが漫画を?」

シュドー「そーだよ。あいつの夢は漫画家でな。事件のない日や休暇な時に描くそうだ。」

コリス「そうですか・・・・。その・・・・テブリッシュさんの描く漫画は?」

サキ「うーん。たぶん、自分ではいろいろ描いてると言ったからねぇ・・・。

この前、テブリッシュさんが私にあんな物を見せてくれたの。恋愛系だったらしいわよ。」

シュドー「俺なんかホラー系見せてもらったぜ。あいつの漫画は凄いけどよぉ・・・・・。」

コリス「凄い・・・かぁ。テブリッシュさんの漫画は人気ですか?」

シュドー「いや・・・・。それがなぁ・・・・。」 コリスにそう聞かれた二人は急に暗くなった。

サキ「・・・・・あの人の描く漫画・・・・・一作品も入賞されず、全部落選だったの・・・・。」

コリス「落選・・・・・?」

シュドー「正式に選ばれなかった・・・もっとも下手な作品さ。難しいんだぜ、漫画家は。

この漫画を見てどう思う?なかなか素晴らしいだろ?こんな凄い才能を持つ漫画家のようになるには、

テブリッシュには悪いけど、まだまだ遠いかも知れねぇな・・・・。」

シュドーは自分の読んだ漫画をコリスに見せながらそう言った。

コリスはこの漫画のページを見て、あまりの素晴らしい画力に感心する。

コリス(凄い・・・・・。でも、テブリッシュさんの漫画ってどんなんだろう・・・・・?)

サキ「・・・・・でも、テブリッシュさんは友達と一緒に同人誌をも作ってるよ!」 サキは明るくそう言った。

コリス「同人誌?」  コリスの疑問にシュドーも明るく同人誌についてを語る。

シュドー「ああ。自主制作の漫画って奴さ。漫画家に向いてなさそうな奴が、

その同人誌を描いて、大もうけをしてるらしいぜ。

テブリッシュやその仲間たちもそれを行った事もあるぜ。でも、あいつの夢は・・・・・。

あくまでも本当の漫画家になるんだってよ。同人誌は嘘の漫画家だと言ってやがった事もあるしな・・・。」

テブリッシュがそう言った後、また辛そうな表情になる。サキも辛そうな表情になる。

コリス(本当の漫画家・・・・・それがテブリッシュさんの夢・・・・・。)

コリスもテブリッシュの夢を知り、真剣な表情になる。

コリス「・・・・テブリッシュさんは今、どこにいますか?」

サキ「え?それなら・・・・・コウさんって言う人の家に行ってる途中だけど・・・・。」

テブリッシュ「テブリッシュの友人さ。もちろん、あいつも漫画家になる夢を見てるって言ったぜ。」

コリス「っ・・・・・!」 コリスは決心した。コウと言う青年の家に来て、テブリッシュに会おうと・・・・。


一方、隊員服を着ていなく、普通の青年が着てそうな衣装をしていたテブリッシュは、

何やら多そうな原稿を入れた鞄を持ちながら笑顔で歩いていた。ちなみに茶色いベレーも被っている。

テブリッシュ「ふふふふふ。今日はコウの家に行って、一緒に面白い同人誌を書くとしよう。」

DGCの休暇を利用しているテブリッシュは友人に会えて嬉しそうであった。

テブリッシュはとにかく歩いた。友人のコウの家に向かって。しかし、彼の歩いた後には、

奇妙な犬が歩いていた。その犬はなんと人間の顔をしていた。いわゆる人面犬と言っていいだろう・・・。

その人間の顔をした犬はテブリッシュの後姿を見つめていた。しかし、すぐにどこかへ走り去った。

空では飛行機雲で描かれた文字があった。【SOS】と描かれていた。一体何が起きたのだろう?


かくして、テブリッシュはコウの家についた。コウは自分の部屋で落書きを書いていた。

いろいろ絵を描いていたそうだ。まんまるな物体、空飛ぶ人魚、今に顔が崩れそうな怪人、

そして、人面犬やSOSの文字の絵があった。しかし、これはさっきの現象と同じだが・・・・?

コウ「ふぅ・・・・・。うん。画力は・・・・こんなんでいいかなっと。ん?」 ピンポーン

コウはチャイムが鳴ったのを聞こえたので、玄関に向かった。

ドアが開かれて、そこからテブリッシュが来た。

テブリッシュ「やぁ!おはよう、コウ!久しぶり・・・・かな?」

コウ「おお!テブリッシュ!!おはよう!久しぶりだなぁ。」

コウはテブリッシュを喜んで迎えた。二人は笑顔を見せ合った。

コウ「お前・・・・DGCにいる時は最近、俺たちに会わない事があるからなぁ。」

テブリッシュ「ああ。すまんな。時々事件のない日には会いに行けるのにさ。」

コウ「今日はもう会ってるぜ?w」

テブリッシュ「ああ!そうだな。あはははははははは!!」

コウ「よし、俺の部屋でなんか新しい同人誌描こうや。俺、お前が来る前に、

ちょっと落書きしてウォーミングアップしたからさ。」

テブリッシュ「へぇ。俺もちょっとショートな漫画を描いてそれを持ってきたんだ。

つまらないものかも知れないが・・・・。」

コウ「なーに!俺はお前の作品ならどんなもんでも感心してやるぜ。」

テブリッシュ「ありがとう。じゃ、行くか。」

コウ「おう!」  こうして、テブリッシュはコウの案内で、コウの部屋に来た。


コウの部屋では、テブリッシュとコウがみかん箱の前で座っていた。

コウ「ところで、前の冬コミの同人誌の事、覚えているか?」

テブリッシュ「ああ。大怪獣バトルの怪獣たちと星のカービィのキャラたちが擬人化する本だったな。

あの時は一緒に書くときは大変だったけど。けっこう凄く仕上がった気がするよ。」

コウ「そうだよなぁ。内容がなんかギャグになっちまったよな。シリアスにしようと思ったんだが・・・・。

まあ。それはそれで、結構売れたんだけどな・・・・。」

テブリッシュ「ああ。次はもっと面白そうな本を描こう!(・・・本当は本当の漫画家として・・・・。)」

テブリッシュは明るくコウと話していたが、心では夢が叶えられないと言う寂しい気持ちであった。

コウ「・・・・・俺、今考えるとなんの取り得もないと思うんだ。でも、せめて、同人誌で・・・・。

それを売りまくって・・・・ちょくちょくお金を貯めて・・・・・。」

テブリッシュ「ああ。俺も手伝うよ。お前は今は貧乏かも知れないけど、きっと大金持ちになるよ!」

コウ「ありがとう・・・・テブリッシュ・・・・!」  コウはテブリッシュの励ましに感激した。


一方、コリスはロードラッシュを運転して、コウの家に向かっていた。

コリス「確か・・・・ここにコウさんの家があるんだよね・・・・?」 コリスの脳裏にサキの声がした。

サキ『コウさんなら、A09地区のどこかで住んでいるそうよ。』

コリスは出発する前に本部でサキに教えてもらったのであった。

コリス「よし!ここはA09地区・・・・間違いない・・・・・・・!」

つづく

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コメント
移転しました
どうもいつもお世話になっております^^
この度はハロウィン絵のお持ち帰り誠にありがとうございました!
要件ですが私のサイトがヤフー検索に見事に引っかかってしまったのでサイト移転をしました@@;

移転先のサイトのURLはコチラ↓です。
http://sky.geocities.jp/yukke230/

お手数ですが張り替えの方お願いします;
それではこれからもどうぞ宜しくお願いします^^
【2008/10/27 21:42】 NAME[式] WEBLINK[URL] EDIT[]
無題
こんばんわ^^

式さんのハロウィン絵・・・・。

マルクさんが可愛いかったです♪

運転お疲れ様でした。

リニューアルしましたね。

前より面白そうになりましたねw(

それでは、これからもサイト運営、

頑張ってください!^^

それでは。
【2008/10/28 04:20】 NAME[ゆー1] WEBLINK[] EDIT[]


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