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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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悲劇の言葉を聞いた光次郎は、今までの事を思い出す。

サンダーフェイズの雷撃で殺された両親、ソニックキャリバーによって、

殺された真奈美・・・・。ミラージュザイスの幻覚で悪の道に堕ちた中嶋。

アクアンフィッシャーのマスターによって家族を失った青井。

他にも、デスナイトによって悲劇を齎された人々・・・・。

光次郎は忘れやしない。デスナイトが生み出した多くの悲劇を・・・。

光次郎は怒りに燃えた。これ以上、デスナイトひよる悲劇を生ませないと・・・。

他の隊員たちはもちろん、村木長官も高町博士も同じ気持ちであった。

村木長官『これ以上、デスナイトの破壊活動は何としても、

止めなければならん!!そのためにも、君たちSSPが頑張らなければならない!!』

長官の言葉に全分隊の隊員たちが真剣になる。花園隊員に神山副隊長・・・。

阿相隊員に東雲隊員までも・・・・・。

村木長官『そこへ、SSPのドイツ支部がデスナイト総裁を打ち倒すべく、

奴らの本拠地を草の根を分けながらも必死の探索を続いている。

もし、発見できた場合。全国の支部のSSPメンバー数千人による、

総攻撃でデスナイトの総裁の首を取るのだ!!これが最後の戦いとなろう・・・・っ!』

そして、スクリーンのモニターが消え、春日が隊員たちにこう言った。

春日「・・・・聞いた?皆。ついにデスナイトとの戦いに終止符を打つ時が来たわ!!」

野沢「でも・・・・。総裁を倒しても、対日本攻撃支部を始めとする残りの支部は・・・・?」

清水「奴等は残党として、また我々に挑戦するに違いないでしょう・・・。」

春日「それでも・・・・。やらなきゃならないのよ。敵の頭を打てば、

敵側の戦力が大幅に減るに違いないわ。てっとり早いでしょ?」

青井「そうよ・・・っ!デスナイトを全滅させるためにも、その方が早い!!」

桜「ええ・・・!HM星の物質エネルギーを手に入れたのも敵の総裁。

総裁を倒せば、ジャンボロイドとモンスロイドを造れる力もなくなると思うわ!!!」

光次郎「だが、始めは桐原を・・・・対日本攻撃支部をも倒さねばならない!!

ドイツSSPの皆さんが総裁の居場所を突き止める前に、奴等を少しでも叩かなければ!!」

春日「それも悪くないわね。時間潰しとしては・・・・・。

そう言えば、高町隊員。

第2分隊の日向隊長と高町博士からあなたに伝えたい事があるらしいわ。」

光次郎「え!?日向さんから・・・・??」

春日「私が連れて行ってあげるわ。ついてきて。

他の皆は対日本攻撃支部の本拠地を捜索するために、パトロールして。」

隊員たち「はい!!」 光次郎「はい・・・。」

春日「行くわよ。高町隊員。」 こうして、春日と光次郎は部屋から出た。


春日と光次郎はアクターシックスで第2分隊基地へ向かっていた。

春日「・・・・・高町隊員・・・・。いえ、光次郎君。」

光次郎「は、はい・・・・?」

春日「・・・・・もし、結ばれるとしたら・・・誰と望む?」

光次郎「結ばれる・・・?」

春日「例えば、メイドのあかりさんと友達の月野隊員。

あなたが特に愛したその二人から一人選ぶ事よ。」

光次郎「・・・・・っ!」  光次郎はそれを聞いて、少し驚く。

春日は答えを待つが、光次郎は黙り込んでいるかのように見せる。

春日「・・・・・まだ、決まってないみたいね・・・。」

光次郎「・・・・・ごめんなさい・・・・。」

春日「いえ。いいわ。けどね、いつかは必ず選択の時が来るわ。」

光次郎「選択の時・・・・・・。」

春日「その時まで、決めておく事ね。」

光次郎「・・・・・僕は・・・あかりさんが好きです。

けど・・・・。桜ちゃんも好きです。

本当に誰が好きなのかは・・・近いうちに決まるかも知れません。」

光次郎は切なそうな決意を表すような声でそう言った。

春日「そう・・・・。」 そして、アクターシックスは第2分隊基地に近づいた。


ついに第2分隊基地に到着した二人は、日向隊長と高町博士のいる司令室に来た。

日向隊長「ようこそいらっしゃいました。二人とも。」

春日「約束通り、高町隊員を連れて来たわ。」

光次郎「いやぁ。久しぶりだなァ。ここに来るの・・・。」

神山副隊長「あまり気安くそう言うものではないぞ。高町隊員。」

光次郎「あ。すみません・・・;ところで、日向隊長。

何故、僕をここに呼んだのですか?」

日向隊長「私が呼んだのではありません。高町博士が呼んだのです。」

高町博士「我が孫、光次郎よ。お前はあのテゥアーズ・ソウルと戦ったそうだな?」

光次郎「ティアーズ・ソウル・・・?」

神山副隊長「君たち第6分隊とライターがデスナイトの兵隊を倒した後に現れた、

ジャンボロイドだ。フラッシュブレイカーが効かない奴がそうだ。」

光次郎「あ!あいつが・・・・!!」

高町博士「そのティアーズを見て、お前は何を感じた・・・?」

光次郎「・・・・・っ!!」 光次郎はそれを聞いて、ティアーズの事を思い出す。

ティアーズの声・・・・。それは、どこかで聞いた事あるような声であると光次郎は考えた。

光次郎「・・・・・何か、懐かしい人のような声をしていました・・・・。」

高町博士「それは・・・誰に似ていた・・・?」

光次郎「誰にって言われても・・・うーむ・・・・。」

光次郎は目を瞑って、深く考え込む。誰かに似ていた。それは一体、誰だったのだろうか・・・?

その時、彼の脳裏に故人となっている真奈美の笑顔が浮かび、彼女の声が聞こえた。

真奈美の声『光次郎君!』 それを聞いた光次郎ははっと気づき、目を開けた。

光次郎「っ!!真奈美・・・・真奈美ちゃんだ・・・・!」

高町博士「そうか・・・。では、何故ティアーズの声が、

デスナイトの被害者である真奈美に似ているか、わかるか?」

光次郎「え・・・?さ、流石にそれはわからないよ・・・・;」

高町博士「それはな・・・・。あのジャンボロイドは、

真奈美の死体から誕生したのだからだよ。」

光次郎「え・・・・!?」

光次郎はそれを聞いて、驚く。ジャンボロイドは真奈美の死体から生まれた。

一体、何の事なのか光次郎には全くわからなかった。

光次郎「でも・・・・真奈美ちゃんの死体は、僕の家に運んで・・・・!」

高町博士「墓を作ったそうだな?・・・・だが、

対日本攻撃支部・支部長の桐原はそれを知っていたのだ。」

光次郎「え!?き・・・桐原が・・・!?」

高町博士「恐らく、桐原はSSP隊員となったお前とライターとなったあかりが、

高町邸から出ている間に、桐原めがいつの間にか、真奈美の死体を発見して、

それを奪い去ったのだろう。奴は秘密的な行動が得意だからな。」

光次郎「まさか・・・・!僕たちの知らないところで、あいつは・・・・!!

なんで真奈美ちゃんの死体を・・・・っ!!」

高町博士「だから言ってるだろう?ティアーズは真奈美の死体から生まれたと・・・。」

光次郎「だから、何故そんな事を・・・・!!」

日向隊長「わかりやすく言うと、ティアーズもライターと同じ誕生を遂げたワケよ。」

光次郎「え・・・!?あ、あかりさんと・・・・!??」

高町博士「詳しく言えば、デスナイトは新たなマリオネットライターを造ろうとしただろう。」

光次郎「あ・・・新たなマリオネットライター・・・・!??」

高町博士「そう。ティアーズも、真奈美の心臓から造れた回路をコアに、

造られたライターに続く元人間のジャンボロイドだ。」

光次郎「そ・・・そんな・・・!でも、ライターに続くって、

あかりさんも・・・元人間だったと言うのかぃ!??」

高町博士「・・・・そうだ。ライターも死んだ人間の心臓から造られたマリオネット回路をコアに、

造られた元人間のジャンボロイドであった。正義の使者としてな・・・。」

光次郎「そ、そんなの聞いた事がないっ!!ジャンボロイドが、

元人間であった奴もいるだなんて・・・!真奈美ちゃんはもう死んだ・・・!

その真奈美ちゃんがジャンボロイドとして蘇っただって・・・・!??」

光次郎は自分にとって、とてもありえない話の連続に混乱していた。

高町博士「・・・・残念だが、それは現実だ・・・・。」

高町博士は冷静に答える。

光次郎「そんな・・・!真奈美ちゃんがあかりさんの敵になるって言うの・・・・??

僕がかつて好きだった真奈美ちゃんが、あかりさんの敵になるなんて・・・・!!」

日向隊長「光次郎さん・・・・。」 神山副隊長「・・・・・っ!」

光次郎「じゃあ・・・あかりさんは!?あかりさんは、

どんな人間から生まれたんだ!?おじいさん!!!」

高町博士「・・・・それは、言えん。」

光次郎「何故だ!?じゃあ、何故あかりさんを、僕のために造ったんだよ!?」

高町博士「・・・・お前を幸せにするためさ。」

光次郎「そうか・・・。でも、あれだけは納得できない・・・!

真奈美ちゃんが僕やあかりさんを倒すために、ジャンボロイドになった事だなんて・・・・!

真奈美ちゃんもあかりさんも僕が愛している!!

その愛すべき人同士で争うなんて、僕はごめんだ!!!」

光次郎は怒りと悲しみを込めた声で司令室から出た。

春日「あっ!!高町隊員!!!」

日向隊長「・・・・やはり、彼にとって辛い話でしたね。」

高町博士「ああ・・・・。だが、その辛さを乗り越えてこそが、真の男になる。

たまには厳しさを乗り越えなければならない。」

日向隊長「ですが、それを乗り越えるための支えはやはり、優しさ。

・・・・光次郎さんには、それがあると気づいてほしいのですが・・・・。」

高町博士「信じよう・・・・。今の彼を・・・・。」


光次郎はあまりの興奮に、司令室から出たと気づいた。

光次郎は今、廊下を歩きながら考え込んでいた。

光次郎(どうしよう・・・。ついにカッとなって司令室から出てしまった・・・・。

せっかく他分隊での真面目な話なのに、なんて不真面目な事したんだ。僕は・・・。

戻ろうかな・・・?でも、春日隊長たちカンカンだろうなァ。)

その時、光次郎の耳に懐かしい彼女の声が。それは、真奈美だった。

真奈美の声『光次郎君・・・・。光次郎君・・・・。』

光次郎「っ!?その声は・・・真奈美ちゃん!?いや、空耳かな・・・?」

真奈美の声『空耳じゃないよ。外に出れば、わかるわ。』

光次郎「外に出ろ?でも・・・早く司令室に戻らないと・・・・。」

真奈美の声『戻らなくても良いのよ。私がやるから・・・・。』

光次郎「え・・・・??うわっ!!!」

突然、光次郎は謎の光に包まれて消えてしまった。


そして、第2分隊基地の外で光が発し、その光が消えると光次郎が出ていた。

光次郎は謎の光によって、外へ飛ばされたのだ。

光次郎「っ!?い・・・いつの間に・・・・・!??」

真奈美の声「ついに再会できたわね。」

光次郎「え・・・・・??」 光次郎は声が出た方向を向く。

そして、彼の目線には懐かしき少女の姿があった。

つづく

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