ZEROも黒い玉となったゴダルを追おうと飛んだ。
シュドー「コリス!!深追いをする気か!?」
テブリッシュ「・・・・っ!ここはコリスに任せてみよう・・・・。」
ZEROは黒い球を追跡して、いつの間にか山のところで飛んでいた。
コリス「ゴダルめ・・・・!どこまで行く気なんだ!??」
ゴダル『・・・・ついてこい・・・・!』
黒い球からゴダルの冷たい声が発し、球はさらにスピード上昇して飛んだ。
コリス「どうやら僕を誘っているみたいだな・・・!よぅし!!」
ZEROもスピードアップして、全速前進で黒い球を追跡していた。
そして、黒い球はそのまま下へとさがり、森のところへと落ちていった。
コリス「森の方へ入ったか!!」 そして、ZEROも森のところへ着陸する。
そして、コックピットから降りたコリスは、ゴダルを探そうと森中を走った。
コリス「出て来い!!今度こそ倒してやるっ!!!!・・・・むっ!?」
その時、コリスはとある木の隣にいる黒き者がいた。そいつはゴダルだ。
コリス「見つけた・・・・!ゴダル!!!」
ゴダル「・・・・やっと見つかったか。伝説の力を持つ者よ。」
そして、コリスは走って、ゴダルに近づいた。
コリス「どうしてあんな事をしたんだ!!!?」
ゴダル「そうでもしなければ、お前はクリスタルになれまいと思ってな。」
コリス「何・・・っ!?」
ゴダル「ここ最近、怪獣と宇宙人は現れない。シャドーも次の怪獣を出す予定もないらしい。
このままだと、僕はクリスタルと戦う前に力が鈍ってしまう。そこで僕は決意した。
たまには、僕だけでやってみようかな・・・・とね。
だが・・・・。お前はクリスタルになってくれなかった。とても残念だ・・・。」
コリス「何が残念だ・・・・!?お前のせいでたくさんの人が死んだのかも知れないんだぞ!!?」
ゴダル「・・・・・確かに多くの人を殺してしまったのかも知れない・・・・。
僕を憎む人も多くなっただろう。だが・・・・。そう言うきっかけで人が動くのも悪くないかもな。」
コリス「きっかけ・・・・?」
ゴダル「そうだ。この世界の人間たちはだらけ切っている。だから、夢も希望もないだろう?
そのため、夢のかけらも既に昔になくなっている。
このまま行けば人間はなまけ者になるだろう。
だから・・・・きっかけを作らなきゃ人は変われないだろう??」
ゴダルは言っている間に邪悪な笑みを浮かべていた。
これを見たコリスはさらに怒り、ゴダルに拳を向ける。
コリス「じゃあ・・・・。そのだらけ切った人たちに大切な何かを失わせろと言うのか!!?
僕は許さないぞ!!憎しみで人を動かす・・・!そんなので誰が喜ぶと思っているのか!?」
ゴダル「では・・・・。お前はどうした方法で人を動かすつもりだ?」
ゴダルはそれを聞いて、怒りそうな表情になる。
コリス「・・・人は動かす者ではない。自分で動かなきゃいけないんだ!!
確かに、お前の言うとおり人は夢と希望を失いだらけきっているかも知れない。
でも、中には諦めない人だってたくさんいるんだ!!!たとえ、夢のかけらがなくても、
人間たちは夢を持てる!!!生きていける!!!だから、僕は人間たちを守り続けた!!
今まで現れた怪獣たちから・・・・そして、お前からもな!!!!」
ゴダル「ふん・・・・!お前みたいな奴が・・・・冥界にいたら、
さぞ、マシになれたかも知れなかったな・・・・。」
コリス「え・・・・・?」
コリスはそれを聞いて、拳をおろし、急にテンションがさがるような表情になった。
コリス「・・・ゴダル・・・・。冥界で・・・何かあったのか・・・・?」
ゴダル「・・・・いや。なんでもないさ。ただ、僕の冥界では、
この世界よりさらにだらけきった奴等がいるしな・・・・。
そうだ。これから僕の昔話を聞かせてやろう・・・・。」
コリス「昔話・・・・!?まさか、お前が冥界にいた頃のお話だと言うんじゃないだろうな!?」
ゴダル「そうだ・・・・。これからお前は僕の真実を知るかも知れない・・・・。」
コリス「・・・・わかった。では、さっそくその話を聞かせてくれ・・・・・。」
ゴダル「・・・・・ああ。いいだろう・・・・。」 ゴダルはコリスにそう言われて、笑みを浮かべる。
DGC基地の司令室では、サキがコリスの心配をしていた。
サキ「・・・・コリス君。一体、どこへ・・・・・。」
イチゴ「心配ないよ。サキちゃん。コリス君ならきっとやってくれるさ・・・・。」
イチゴはサキの肩に手を置き、彼女を励まそうと発言する。
サキ「でも・・・・。私、心配なの。奴はゴダル。冥界の王子なんですよ?
コリス君一人でゴダルに勝てるだろうか・・・・。」
モモ「勝てるわ。あいつは立派なSSP隊員よ。彼なら生きてくれる。
だから、心配しなくても大丈夫よ。」
サキ「隊長・・・・。」 笑顔で励ましたモモにサキは安心するように微笑む。
モモ「・・・・それより、みんな。さっきのゴダルとの戦いで疲れたみたいだけど、
また事件が起きたそうよ。それも、別の地区でね・・・・。」
モモが真剣な表情でそう言うと、他の隊員たちがそれぞれ動揺する。
シュドー「ええっ!!?また新しい事件ですか!?さっきのゴダルが暴れたのとで、
これで二つ目だ!!今日は事件が二つ出るとは一体どう言うこった??」
テブリッシュ「まさか・・・・シャドーが新たな怪獣を送り込んだと言うのですか!?」
モモ「いえ・・・。防衛軍の偵察隊の情報によれば、第267地区の山中で、
突然の地殻変動が起きたの。地形が崩れて、村にも被害が出たそうよ。」
イチゴ「地形が崩れたですって・・・・!?」
テブリッシュ「すると、今回の任務はその地下で何かが起きていると言うのですね!?」
モモ「まあ。その可能性が高いわね。」
シュドー「では、我々は地底で探索するのですか?しかし、どう進むのです?」
モモ「うん。そうね。ドリル・ラッシュを使用するわ。」
サキ「ドリル・ラッシュ?それって、我がDGCの地底探索用戦車では!?」
モモ「そう!さっそくそれを使って任務を遂行しましょ!!出動!!!」
隊員たち「了解!!!!!」 こうして、隊員たちはヘルメットをとり、
司令室から出た。ただし、モモだけ司令室に残っていた。
かくして、コプターラッシュは巨大なコンテナをぶら下がるロープで輸送しながら、
山中地帯である第267地区へと移動した。この通り、
山や森が崩れて、地面もメチャクチャに崩れている。村もほとんど廃墟に。
サキ「間もなく到着地点です。」 イチゴ「よし!コンテナを下ろして。」
そして、コプターは高度をさげて、コンテナを崩れてない地面へと置いた。
イチゴ「ロープを切って。」 サキ「了解。」
そして、コプターはロープとコンテナを切り離し、コンテナは地面に置かれた。
テブリッシュ「うむ!着陸だ。」 そして、コプターはコンテナの隣に着陸した。
そして、コプターから隊員たちが降りて来て、コンテナに近づいた。
シュドー「このコンテナの中に、ドリル・ラッシュが・・・・・。」
つづく
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