ウルトラマンクリスタル 第33話・交通事故の悲劇
酸欠怪獣・バロンザウルス登場
街で、いきなり事件が発生した。多くのパトカーや救急車が、走ってきた。
そして、DGCのロードラッシュまでもが走ってきた。今回の事件とは・・・・。
パトカーと救急車、ロードラッシュはとあるアスファルトのところに止まった。
そこには、何故か止まっていた車と、その車の前で倒れた少女がいた。
この光景・・・・。そう。これは交通事故である。少女は車に轢かれてしまった。
そして、救急車から医者が、パトカーから警官たちが、
ロードラッシュからコリスとサキが降りてきて、交通事故の現場に駆けつける。
警官たちとコリスは轢いた車のところへ。サキと医者たちは轢かれた少女のところへ来た。
少女のところには、他にも少女の両親らしき青年と女性がいた。
少女の母?「ピンキーちゃん!!ピンキーちゃん!!!」
少女の父?「ピンキーは大丈夫ですか!?私たちの娘を助けてくださいっ!!!」
どうやら少女のピンキーと言うらしい。そして、青年と女性がピンキーの両親である。
そして、ピンキーの顔は笑っていなく、頭と口から血が流れていた。
医者「・・・・・いかん!!かなりの重症ですな・・・・っ!!」
サキ「今。救急車へ運びます。彼女の命は必ず・・・・!」
ピンキーの父「お願いします・・・・っ!!」 ピンキーの母「ピンキーちゃんの命を助けてェ!!!」
そして、ピンキーは看護婦たちによって、タンカに乗せさせられ救急車に運ばれた。
サキやピンキーの両親も救急車に乗り、救急車は病院へと走った。
そして、コリスと警察たちは轢いた車を調べてた。車には、運転者が乗っている。
一人の警官がその車の運転手を取り締まっている。しかし・・・・?
警官「おい、あんた!起きろ!免許持ってんのか!?女の子が轢かれちまったんだぞ!??
おい、起きろ言ってるんだぞ!!?おい・・・・・!!」
警官が運転手からの反応がないところを見て、車のドアを開けて運転手の姿を見る。
その運転手は男だった。しかし、その男は何故か気を失っているように眠っていたのだ。
警官「なんで起きないんだ!こいつは・・・・。」
コリス「どうしたんですか・・・・?」
警官「おお。なんかこいつ、何故か眠っていてずっと起きないんだ。」
コリス「ずっと起きない・・・・?(・・・・まるで、何か病気がかかっているようだ。)
・・・・警官さん。この男、何かトラブルがあって気を失っているのではないのでしょうか?」
警官「そうかァ?では、男も病院に診て貰うとするか。一応・・・・。」
コリス「お願いします・・・・・。」
警官「うむ・・・・。」 こうして、運転手の男も病院に運ばれる事になった。
サキとコリスは、ピンキーを治療している病院の廊下にいった。
そこは手術室の前で、二人は立っていて、ピンキーの両親はイスに座っていた。
ピンキーは今、手術室で手術を受けている。4人は彼女の生還を祈っていた。
そして、手術室のドアの上にはある【手術中】と書いてあるランプが、
赤く光っていたが、手術がもう終わったのでランプの光が消えた。
そして、病室ではピンキーがベッドで横たわっていた。ピンキーの両親はもちろん、
コリスやサキ、先生もその彼女の姿を見ていた。両親は先生に訴える。
ピンキーの父「先生!!ピンキーの容態はどうなんですか!!?」
ピンキーの母「彼女はまだ12歳です!彼女には夢があるんです!!?」
コリス「・・・・・っ!」 コリスはピンキーにも夢があると聞いて、動揺する。
果たして、ピンキーは生き返る事ができるのか?否・・・・・・。
先生「・・・・・ご臨終です・・・・・・。」 ご臨終。それは・・・・一生の終わり。
そして、命の最後の意味である。そう。ピンキーは死んでしまったのだ。
ピンキーの母「う・・・・うああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
ピンキーの父「ううう・・・・・うううう・・・・・・・・!!!!!ピンキー・・・・・・!!!」
サキ「・・・・・・・・っ。」 両親はピンキーの死に悲しみ泣いた。サキも貰い泣きしそうになる。
コリス「・・・・・何故・・・・・こんな事が・・・・っ!!」 コリスも泣きそうになりながらそう呟いた。
DGC基地の司令室に、コリスとサキが戻ってモモに今回の事件について報告した。
しかし・・・・・。何故かイチゴの姿がない。
モモ「そう・・・・。また交通事故によって命が・・・・。」
シュドー「今日を合わせて、これで10回だぜ。」
テブリッシュ「このままいくと、多くの人間達の命が近いうちに消えてしまう・・・・・・。」
コリス「轢かれた人だけで、轢いた車の運転手も何故か酸素欠乏症にかかって、
ほとんどが死亡しました。原因がなんなのかは・・・・全くわかりません・・・・・。」
モモ「そう・・・・・。」
シュドー「そういえば、まだイチゴが来ませんねぇ。」
モモ「・・・・ああ。イチゴなら、まだ日本で杏と一緒に暮らしているハズだけど・・・・。」
テブリッシュ「まぁ。いわゆる・・・・休暇って事かな?」
サキ「・・・・私はあの人にはまだ幸せな一時を味あわせたいと思います・・・・。」
シュドー「そうかぁ。俺達があの日本から帰ってから数週間、
最近交通事故が出るようになっちまったもんだよなぁ。あいつにはまだ、
日本にいてもらうべきだな。そう思おう。」
テブリッシュ「しかし、今回の事件もアンバランス現象が原因であるならば、
彼の助けも必要だが・・・・。今は我々でなんとかするべきかも知れない・・・・・?」
モモ「そうね・・・・。念のため・・・・前にイチゴにも、この事件について連絡しておいたわ。」
では、今日はここで解散。ただし、コリスには残ってもらうわ。」
サキ、シュドー、テブリッシュ「了解!!!!!」
こうして、コリスを除く3人はゆっくりと司令室から出た。コリスとモモは二人きりとなった。
コリス「姉さん・・・・・・。何故、僕を・・・・・。」
モモ「・・・・・実は、あんたに話しておきたい事があってね・・・・。」
コリス「話しておきたい事・・・・・??」
モモ「・・・・・夢を阻むものって一体・・・・。」
コリス「・・・そりゃぁ、戦争、地球環境問題、社会問題・・・・。そして、
怪獣と宇宙人。アンバランス現象・・・・・。」
モモ「確かに、それらのせいで夢を阻む者であるかも知れないわ・・・・。けど、
他にももっと恐ろしいものがあったわ。・・・・・そう。交通事故・・・・・。」
コリス「こ、交通事故・・・・・!?でも、その交通事故なら最近・・・・・。」
モモ「その交通事故のせいで・・・・。」 コリスの意見を気にせず、モモは話を進める。
コリス「う・・・・・っ;」 コリスはモモの今の行為にタジタジする。
モモ「・・・・・っ。フェナリナーサから来た私の先輩は死んだ・・・・・。」
コリス「っ!?フェ・・・・フェナリナーサから来た姉さんの先輩・・・・!??」
つづく
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