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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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そして、スカイラッシュ二機はバルカンを連射して、プサ星人の子を攻撃。

プサ星人・子「アアアアアアアァァァァァァァァン!!!!!」

すると、星人の母が出した雷が出てきて、スカイラッシュ二機はそれを必死に避ける。

そして、コリスとイチゴはプサ星人の子に近づいて、星人に武器を構えた。

イチゴ「行くよ!コリス君!!」

コリス「はい!!!」  コリスはウルトラシューターから火薬弾を、

イチゴはアンチファイヤーDRから赤いレーザーを撃って、星人を攻撃した。

プサ星人・子「ウッ!?アアアァァァァァァァァン!!!!」

プサ星人の子は地上からの攻撃を受けたので、右の方に向かって、

そこにいるコリスとイチゴを発見し、わっかからの光線で二人を攻撃する。

ビイイイィィィィ ドカアアアァァァァァン 光線は二人の近くの地面にあたり、爆発。

コリス「うわっ!!!?」 コリスとイチゴは、近くの地面が敵の光線で爆発したため、ひるむ。

イチゴ「ちっ!ここは二手に分かれて攻撃だ!!」

コリス「了解!!」 コリスとイチゴはそれぞれ違う方向へ走り、それぞれ別の方向から攻撃しようとした。

イチゴはしばらく走った後、森の方に来て、そこからプサ星人の子を撃った。

イチゴ「っ・・・・・!」ビイィィィィ ビイイィィィ ズガアァァァァン

コリス「ごめん・・・!」 そして、コリスは星人の後ろのところに来て、そこから射撃した。

ズギュンズギュン ドン ドドン 星人は後ろから攻撃を受けたので、後ろに向かう。

プサ星人・子「ワアアァァァァァァン!!」 そして、プサ星人の子はコリスを見つけて、襲おうとした。

コリス「くっ!!」 星人に気づかれたコリスは、攻撃されないために、敵から遠ざかった。

そして、スカイラッシュ二機はバルカン連射で、星人を攻撃し、進行を阻止していた。

イチゴも森に隠れながらも、アンチファイヤーDRを撃ち続け、プサ星人の子を攻撃していた。

しかし、宇宙からプサ星人の母が、わっかからの光線でまたも雷を作りだそうでした。

プサ星人・母「アアアァァァァァァァァァァ・・・・・・・」

プサ星人の母が出した光線が地球のR254地区を覆った暗い雨雲に入り、

そして、その雨雲から物凄い雷が複数に落ちてきて、スカイラッシュ二機を攻撃する。

シュドー「うわっ!また雷が!!」 テブリッシュ「なんてしつこいんだ!!」

スカイラッシュ二機はその雷を避けながら星人を攻撃するのに、精一杯であった。

そして、一つの雷がイチゴの近くの森にも直撃。その森が爆発して、燃えてしまった。

イチゴ「っ!?いつまでもここにいては、危険って事だね・・・・・・!!」

イチゴはそう言って、別のサイドに変えて、星人を攻撃しようとどこかへ走り出した。

コリスは民家に近いところから、プサ星人の子を射撃していた。

プサ星人・子「アアアァァァァァァァン!!!」 星人はわっかからの光線で、自分を撃ったコリスを攻撃。

しかし、命中できず、彼の近くの民家にあたった。光線を浴びた民家は爆発した。

コリス「うあっ!っ・・・・!」 コリスは近くの民家が爆発した事に驚き、別の方向に走る。

コリスはそのまま走りながら、プサ星人の子を射撃する。別のところで、イチゴも星人を攻撃していた。

プサ星人の子は攻撃に耐えながら、光線でコリスを攻撃し続けた。しかし、避けられてしまう。

コリスは敵の光線を避けて走りながら、射撃を続けた。しかし・・・・・。

一つの雷が落ちて、コリスの近くの地面にあたって、そこが爆発を起こしてしまった。

コリス「うわあああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!?????」  ザプウウゥゥゥゥゥン

その衝撃で、コリスは吹き飛んで、少し浅い水浸しの地面に落ちてしまった。

シュドー「くっそ!!いい加減にしろっての!!星人め!!」

テブリッシュ「こうなれば、徹底的だ!!」 二機のスカイラッシュはバルカン連射で攻撃する。

プサ星人・子「ウワアアアァァァァァァァン!!!アアアァァァァァン!!!」  ビビイイイィィィィィ

攻撃を受けた星人は両目から青い光線を出して、二機のスカイラッシュを攻撃。

しかし、その光線もまたよけられる。そして、一号機と二号機がそれぞれ別の方向に飛んだ。

一号機が星人の後ろに回り込んで、バルカン連射でプサ星人の子の背中を撃った。

プサ星人・子「アアアアァァァァァン!!!!」 星人は背中を撃たれて怒って、

一号機にわっかからの光線を出すが、避けられてしまう。続けて、二号機も攻撃に入る。

二号機もバルカン連射で、プサ星人の子を攻撃した。星人は二号機の方に向く。

プサ星人・子「アアァァァァァン!アアアァァァァァン!!!」

星人は二号機にもわっかからの光線を出すが、また避けられる。

宇宙からはプサ星人の母が雄叫びとともに、わっかからの光線を出した。

プサ星人・母「ハアアアァァァァァァァァァァァ・・・・・」

それにより、雨雲からまたも複数の雷が出て、スカイラッシュ二機に迫る。

しかし、二機のスカイラッシュは次々と攻めてくる雷を何度も必死に避けていた。

そのままスカイラッシュ二機は同時にバルカンを連射して、プサ星人の子供を攻撃していた。

プサ星人の子は泣き叫びながら、わっかから何度も光線を乱れ撃ちしていた。

しかし、二機には命中せず、一号機は二発ミサイルを発射して、星人を攻撃した。 ドドオオォォォン

プサ星人の子「アアアアァァァァァン!!!」 二発のミサイルに撃たれた星人は後ろに扱けた。

その後すぐに、星人はだだをこねるように倒れたまま暴れていた。

二号機は先端からのレーザーで、そんな星人を攻撃していた。 ビ――――― ドカアアァァァァン

プサ星人・子「アアアァァァァァァァァン!!!!」 その後、二号機は、星人のところを飛び越えていた。

プサ星人の子はわっかからの光線で、向かってくる一号機に攻撃するが、避けられる。

二号機も飛び回り、一号機と交流、二機とも同時に、バルカンを連射した。

プサ星人・子「アアアアァァァァァァァァァン!!!アアアアァァァァァァァァァン!!!!」

プサ星人の子は向かってくる二機のスカイラッシュに怯えながらも、わっかからの光線で応戦する。

そして、雨雲から複数の雷が落ちてきて、またもスカイラッシュ二機を妨害する。

二機は何度も避けたが、後の二つの雷がそれぞれ二機に直撃。 ドドオオオオォォォォォォン

シュドー「うわああぁぁぁっ!!!直撃をくらった!!」

テブリッシュ「今の攻撃で全機能が故障してしまう・・・・・・!!」

そして、プサ星人の子が両目からの青い光線で、二機のスカイラッシュを攻撃。

今度こそ、命中して、二機のスカイラッシュは爆発をして、墜落してしまう。

しかし、その前に、シュドーとテブリッシュはなんとかパラシュートで脱出した。

そして、プサ星人の子はやっと立ち上がって、再び進行を始めた。

イチゴ「くそ!!どうすれば、あの星人を止める事ができるんだ!!!」

イチゴはそう言った後、アンチファイヤーDRでプサ星人の子を攻撃していた。

プサ星人の子はその攻撃を受け、イチゴの方に向き、わっかからの光線で彼を倒そうとする。

イチゴはその光線を避けて、前に走る。ある距離で止まって、再び星人を攻撃した。

星人の子は攻撃を受け、それを知った宇宙にいる星人の母はまたもわっかからの光線で、

雨雲から複数の雷を落として、イチゴを攻撃。しかし、イチゴにはあたらなかった。

イチゴ「宇宙にいる奴が僕にも攻撃し始めたか!攻撃されないようにまた、場所を変えないと!!」

イチゴはそう言うと、次に攻撃しやすいところを探して走った。

しかし、星人の子はどこかへ進行し始めた。その頃、サキとモモは、ティアラとイズミを連れて、

雨の音しかしない静かな場所に来ていた。

サキ「ここまで来れば、もう安心です・・・・・。」

ティアラ「ありがとうございます。」 イズミ「・・・・・感謝しております・・・・・。」

モモ「なんとかあの星人の子供を止めないと・・・・・。ん?」

その時、4人は別の音・・・いや、声に気づく。これは子供のすすり泣く声であった。

子供の声「くすん。くすん・・・・ぐすん・・・・・・・。」

ティアラ「っ!!子供が・・・・・泣いてる・・・・・・。」

サキ「でも、一体どうして・・・・・!?」

イズミ「・・・・・・・・・・・・。」 そして、イズミは泣いている子供のところへ行こうと歩き始めた。

モモ「っ!?どこへ行くのです!?」 サキ「イズミさん・・・・・!」

ティアラ(イズミさんは泣いてる子供を放っておけないんだ・・・・・。

イズミさんは泣いてる子供に話しかけるんだ。まるで、自分の子供を可愛がるように・・・・・。)

4人は泣いている子供のところについた。その子は女の子であった。

青い髪の頭にリボンがついていた。いかにも幼い子供らしく、可愛らしい服を着ている。

その子は二つの墓の前で、泣いていた。

女の子「ぐすっ!ぐすっ!!う・・・・うっ・・・・!うええぇぇぇ・・・・ん!!」

泣き崩れている女の子を見て、4人は何故か切ない表情で、可哀想に思っていた。

サキ「・・・・・・泣いてる・・・・・。何か・・・・・辛いことがあったんだ・・・・・。」

その時、イズミがその女の子に近づいて、彼女に声をかける。

イズミ「どうしたの?」 イズミは微笑みながらそう言うと、

女の子は泣きべそをかきながら、イズミの方を見る。すると、涙がさらに溢れ・・・・。

女の子「う・・・うう・・・!うわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!」

女の子は突然、泣き叫び、イズミに抱きついた。イズミもそんな彼女を受け入れるように抱いた。

イズミ「・・・どうしたの?そんなに泣いて・・・・・。」

ティアラ「何か・・・・辛い事・・・・あった?」

女の子「うっ・・・・!ぐす・・・・・。私はナラ。・・・・・私の・・・・お話・・・・聞いてくれる?」

女の子は泣きながらそう言うと、イズミとティアラは笑顔で頷いた。

イズミ「ええ。なんでもいってごらん・・・・・。」

ティアラ「できる事ならなんでもするよ。」

ナラ「1年前・・・・・怪獣が出てきて、私のパパとママを殺したの・・・・・。

あれから、私・・・・ずっと独りぼっちだったの・・・・・・・。」

イズミ&ティアラ「っ!!!??」 二人はそれを聞いて、驚いた。

イズミは愛する者(息子)を殺され、ティアラは独りぼっちであった。

ナラはその二人と似たような悲しみを持ち合わせていたのだと、イズミとティアラは痛いほど思っていた。

ナラ「あれから1年間・・・・・。私に優しくしてくれる人はいなかった・・・・・。

食べ物も木の実しかなかった・・・・・・。誰も私をお遊びに入れてくれなかった・・・・・。

私は・・・独り・・・・・・。うううっ・・・うう・・・・・!うえええぇぇぇぇぇぇぇぇん!!」

その時、イズミは優しい笑顔で、泣き崩れるナラの頭を撫でた。

ナラ「え・・・・・・?」 ナラは頭を撫でられ、泣き止み、イズミの方を見た。

イズミ「そうだったの。寂しかったね・・・・・・。でも、もう大丈夫よ。

これから私が・・・あなたを育ててあげる・・・・。私は・・・・あなたを・・・・・。

ずっと独りにはしないよ・・・・・・・・・。私はイズミ。今日からあなたの母になる人よ。」

ナラ「・・・・・イズミ・・・・・さん・・・・・・。っ!・・・このお姉さんは・・・・・?」

ナラはティアラの方を見て、そう言った。ティアラも優しい笑顔をしていた。

ティアラ「私、ティアラって言うの。これから、あなたのお姉さんになる人よ。」

ナラ「私の・・・・お姉さん・・・・・・・。」 ティアラもナラに近づいて、彼女の頭を撫でる。

ティアラ「そうだよ。イズミさんは、あなたのお母さんになるのよ。」

イズミ「嬉しい?」 イズミはそう聞くと、ナラは、あた涙を流すが、笑顔になった。

ナラ「・・・・嬉しい・・・・・・・・。」

イズミ&ティアラ「よろしく。ナラ。」

ナラ「・・・・よろしく。イズミさん・・・・・。ティアラさん・・・・・・。うっ・・・うわあああああぁぁぁぁぁん!!!!」

ナラはイズミに抱きついてさらに泣き叫ぶと、イズミとティアラも笑顔で涙を流して、

静かにナラを抱きしめた。それを見たサキとモモは・・・・・・・。

サキ「っ・・・・・・!」 サキは口に手をあてて、涙を流していた。モモは寂しそうな表情で微笑んでいた。

モモ「・・・・・・・新しい家族の・・・・誕生か・・・・・・。」

サキ「・・・・・隊長・・・・・・・。」

モモ「っ。サキ・・・・・・・・。」

サキ「・・・・・こういう家族・・・・・あったらいいですよね・・・・・・。」

モモ「・・・・・うん。この3人の幸せと夢・・・・絶対に守ろうね・・・・・・!」

サキ「はい・・・・・・!っ!?プサ星人!!!」 サキたちは右の方を向く。

そこに、プサ星人の子供が泣きながら、彼女たちに近づいていた。

プサ星人・子『ママアアァァァァ!!助けて、ママアアアアアアァァァァァァァァ!!!!!!』


宇宙からはプサ星人の母も切なく、叫んでいた。

プサ星人・母『坊やあああああぁぁぁぁぁ!!!私の可愛い坊やあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』


そして、コリスはゆっくりと立ち上がっていた。そして、プサ星人の声を聞いた。

プサ星人・子『ママアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!』

プサ星人・母『坊やあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!』

コリス「・・・・・ショワッチ!!!!」 そして、コリスはウルトラ・ウォッチを付けた腕を、

上にあげて、光とともに、ウルトラマンクリスタルに変身した。

ウルトラマンクリスタル「ショアアアァァァァァッチ!!!!」

クリスタルはジャンプして、プサ星人・子の前に着地した。

テブリッシュ&シュドー「おお!ウルトラマンクリスタルだ!!」

サキ「クリスタル・・・・・・・!」

プサ星人・子「アアアアアアァァァァァァァン!!!アアアアアアアァァァァァァァァァン!!!!!」

プサ星人の子はいきなりウルトラマンクリスタルに突進をしかけた。

ウルトラマンクリスタル「っ!!ショワ!!」

クリスタルは星人の突進を受け止め、その力を利用して、投げ飛ばした。

プサ星人・子「アアアアァァァァァァァァン!!!!!」 プサ星人の子は地面に叩きつけられたが、

すぐに立ち上がって、クリスタルに近づく。クリスタルも走って、星人に近づき、組み合いに入った。

プサ星人・子「ワアアアアアアアアァァァァァァァン!!!ウアアアアアァァァァァァァン!!!!!」

プサ星人の子はポカポカするように、クリスタルの頭を何度も叩く。

ウルトラマンクリスタル「っ・・・!であ!!ふん!!とぅ!!えぃっ!!!」

クリスタルは両腕をあげて、敵の両手を弾き、星人の顔を2発殴り、

ハイキックでプサ星人の子を蹴る。星人は後ろに扱けた。

ウルトラマンクリスタル「ぬん!むうぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・・!はああああっ!!!」

しかし、クリスタルは容赦なく、プサ星人の子を掴み、そのまま後ろ歩きして、

その後、またプサ星人の子を後ろに投げた。星人はまた扱ける。

プサ星人・子「アアアアァァァァァン!!アアアアアアアアァァァァァァァン!!」

ウルトラマンクリスタル「っ!ショワッチ!!!」  さらに、クリスタルはジャンプした。

プサ星人の子に空中キックを決める気だ。


しかし、プサ星人の母は、自分の子を虐めているクリスタルを許さず、

わっかからの光線を出す。それで、雷を作り、クリスタルをやっつけようとした。

プサ星人・母「ハアアアァァァァァァァァァ・・・・・・・」


やがて、暗雲から雷が出て、その雷がジャンプしているクリスタルに直撃。

ウルトラマンクリスタル「うあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

プサ星人の母の怒りの雷撃を受けたクリスタルは、地面に落ちた。

プサ星人の子はこれをスキにウルトラマンクリスタルに迫る。

つづく

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ハヤマ『プサ星は、この世の星であるが、

その星は数々の惑星から幾多の魂が集めって、テルテル坊主状の姿となって、

その星で静かに暮らしているんだ。地球の死者の魂の一部もその星にいる事がわかった。

たぶん、霊がそのプサ星が見えるらしく、どの霊でも、プサ星が見えれば、

すぐ、その星に行けるというわけだ。ただし、生きていた時までの記憶は消されるがな・・・・。』

サキ「・・・・・まさか・・・・・!あのプサ星人が、イズミさんの死んだ息子だって言うの・・・・!?

それと、何故、イズミさんがその星人が自分の息子に見えるのか・・・・・?

わからない・・・・・・。でも、これだけはわかる・・・・・。

母のイズミさんが、息子への想いによって、星人が息子に見えているという事を・・・・・!」

サキの思った通り、イズミには見えていたのです。

このプサ星人の子供は実は、イズミの息子だったのです。

イズミの息子は、死んでからすぐに、プサ星に行ったので、そこに住んでる間に、

今のこの巨大な怪人の姿になったのでしょう。イズミはこの星人が自分の子であるとはっきり見えます。

ですが、星人となった息子は、自分の母であるイズミの事は全く知りません。

生きている時の記憶が消されたので、もはや母の事などわかりやしないのでした。

イズミ「坊や・・・・。私の坊や・・・・・!」 イズミはプサ星人の子供にゆっくりと近づこうと歩く。

ティアラ「っ!!イズミさん!?待って!!」

ティアラはイズミを呼び止めようとする。しかし、イズミは聞いていなかく、そのまま星人の方へ。

イズミ「坊や・・・・・。おいで・・・・私の坊や・・・・。ママよ・・・・。ママはここにいるよ・・・・・・。」

イズミは壊れかけた笑顔と涙目でプサ星人の子に声をかけた。

プサ星人・子「アフッ!アァァフアフ!アフアフ!!」

しかし、プサ星人の子供の耳にはイズミの声には届いてはいなかった。星人はそのまま暴れていた。

イズミ「ママはここよ・・・・・。坊や・・・・ここにおいで・・・・。ママはあなたを迎えに来たよ・・・・・。」

イズミはさらにプサ星人の子供に近づいてくる。このままでは、

もし、最悪な場合、イズミが星人に踏み殺されてしまう事もある。これは危ない。

コリス「待ってください!イズミさん!!」 その時、コリスとティアラが止めに入った。

二人はイズミの服を引っ張りながら彼女を止めようとしていた。

イズミ「っ!放して!!やっと!やっと私は息子に会えたのにぃ~!!」

イズミは涙を流しながら叫んだ。自分にとって、息子に会えるチャンスだからだ。

ティアラ「おかしいよ!イズミさん!星人が自分の息子だと本当に思ってるの!?あれは・・・・!!」

サキ「イズミさんの息子よ。」 サキの一言で、3人は急に止まった。そして、3人はサキの方に向いた。

コリス「サキさん・・・・・?」

ティアラ「でも、イズミさんはあの星人の事を坊やだと言って・・・・。」

サキ「ハヤマさんの言ったとおり、プサ星人は、死んだ人の魂が変異した者・・・・。

このプサ星人の正体も、地球で死んだ者・・・・・。そう、この星人はイズミさんの息子だったのよ。

たぶん・・・・・。何故、イズミさんがこの星人が自分の子だとわかったのか・・・・。

たぶん、イズミさんの母としての想いが、この星人が息子である事をわからせたと思うの・・・・。」

イズミ「・・・・・坊や・・・・・。あれはまさしく、私の坊や・・・・・・。」

イズミはプサ星人の子を見て、そう呟いた。

ティアラ「でも・・・・このテルテル坊主での姿じゃ、誰だかわかりもできません・・・・・。」

サキ「・・・・・ティアラちゃんには見えないそうね・・・・・。」

ティアラ「え・・・・?」

サキ「本当は私にも見えることもできなくて、本当の事がわからない・・・・・。

でも、これだけは言える。母のイズミさんには、星人の姿に変えられた息子の姿が見えるという事が。」

コリス「・・・・・・・だから・・・・。イズミさんはこの星人の事を・・・・・・。」

その時、空から、スカイラッシュ1とスカイラッシュ2が飛んで来た。

1号機はシュドー、2号機はテブリッシュが乗っていた。

コリス「っ!!スカイラッシュ!!」 コリスは空を翔ける二機の機体を見て、そう言った。

ティアラ「スカイラッシュ!?まさか・・・・星人を攻撃するつもりじゃ・・・・・!?」

サキ「っ・・・・・・・!」

そして、スカイラッシュ二機はプサ星人の子に接近した。

シュドー「怪星人を発見!!」

テブリッシュ「よし!攻撃開始だ!!」  ババババババババババ ドカァァァン ズガァァァァン

そして、スカイラッシュ二機はバルカンを連射し、プサ星人の子を攻撃した。

プサ星人・子「アアアアァァァァァァァン!!!アアアアァァァァァァァァン!!!!!」

プサ星人の子はいきなりスカイラッシュ二機に攻撃されたので、泣き始めた。

しかし、二機のスカイラッシュは容赦なく、バルカンを連射し続けていた。

プサ星人・子「アアアアアァァァァァァァァァァァァン!!!!」

星人は痛がり、二機の攻撃から逃げようと必死にピョンピョン跳ねて移動を開始した。

テブリッシュ「逃がすか!!!」 ビィィィィィィィィィィィ ドカアアアァァァァァァァン

二号機は逃げる星人の背中にレーザーを浴びせた。プサ星人の子は背中を痛がる。

プサ星人・子「ウアアアアァァァァァァァン!!!アアアァァァァァン!!」

プサ星人の子供はスカイラッシュ二機を見て、さらに怯えて涙を流す。

シュドー「インベーダーが泣くんじゃないぜ!!!」

一号機は、バルカンを連射し、プサ星人の子を攻撃。

プサ星人・子「ワアアアァァァァァァァァン!!!」 プサ星人の子は攻撃を受けると、後ろに倒れた。

スカイラッシュ二機はやっと倒したかと倒れた星人を確認しようと接近してみる。

しかし、プサ星人の子は痛くて泣き叫びながら、のたうちまわった。

プサ星人・子「アアアアァァァァァァァァァァァン!!!!アアアァァァァァン!!」

そして、プサ星人の子は急に立ち上がった。

星人の頭には、少しだけヒビの入ったわっかが浮かんでいる。 ビビビビビビビビビビビ

なんと、星人はそのわっかから黄色い光線を出して、スカイラッシュ二機を攻撃し始めたのだ。

シュドー「あっ!!光線だ!!!」  二機のスカイラッシュは星人の光線を間一髪、避けた。

プサ星人の子供は二機のスカイラッシュが怖くて、壊してしまおうと、怯えながら攻撃したのだ。

テブリッシュ「負けるものか!!」 ビビビビビビビビビビビビビ ドカァァァン ドカァァァァン

スカイラッシュ二機も反撃。レーザーバルカンに切り替え、それで星人を攻撃した。

プサ星人・子「アアアアァァァァァァァァァァァァン!!!!!」

プサ星人の子も負けずに、わっかからの光線で二機のスカイラッシュを攻撃していた。

しかし、二機のスカイラッシュはそれを避ける。

そして、二機のスカイラッシュは再びレーザーバルカンを連射して攻撃。

プサ星人・子「アアアアァァァァァァァァン!アアアアァァァァァァァン!!!」

プサ星人の子は何度もわっかから光線を出すが、全て避けられてしまう。

その間にも二機のスカイラッシュはレーザーバルカンで敵を攻撃していた。


そして、宇宙では、プサ星人の母が地球にいる息子の様子を見ていた。

プサ星人・母「ァァァァァァァァァァァァ・・・・・・・」

プサ星人の母は、地球で息子が人類に虐められている事を知って、

悲しみの涙を流し、わっかから黄色い光線が出た。


その時、プサ星人の子が暴れているところでは、空が突然、黒い雲に覆われ、大雨が降った。

ザアアアアアァァァァァァァァァァァァ  二機のスカイラッシュは雨に打たれる。

そう、この大雨こそが、プサ星人の母の悲しみの涙であった。

シュドー「っ!?なんだ!!?」

テブリッシュ「いきなり、空が暗くなって、大雨が出たぞ・・・・・!!?」

サキ「この雨雲・・・・・・!昨日と同じだっ!!」

ティアラ「まさか・・・・・あの星人が起こしたの!!?」

コリス「っ・・・・・・!・・・あ!ロードラッシュだ!!」 コリスは右の方向を見て、驚く。

そこから、イチゴとモモが乗っているロードラッシュが走ってきた。

なお、ロードはイチゴが運転している。ロードラッシュはコリスたちの前で止まった。

やがて、ロードラッシュからモモとイチゴが降りてきて、コリスたちと交流する。

ちなみにイチゴは、第12話で使われていたアンチファイヤーDRを持っていた。

モモ「コリス!サキ!大丈夫!?」

コリス「はい!我々はなんとか・・・・・。」

イチゴ「それにしても、変な星人だね。泣きながら暴れてるように見えるけど・・・・。」

サキ「・・・・ただ、本当に怯えてるだけだと思いますが・・・・・。」 サキは静かに呟く。

イチゴ「え?」 イチゴはサキに何か言われたと思って、サキを見る。

サキ「・・・・・いえ、なんでもありません・・・・・・。」

ティアラ「それにしても・・・・・なんて凄い雨・・・・・・。」

シュドー「へっ!たとえ、なんの雨だか知らねぇけど、一気にカタをついてやる!!」

テブリッシュ「攻撃を続行する!!」

スカイラッシュ二機はレーザーバルカンで、プサ星人の子を攻撃した。

プサ星人・子「アアアアァァァァァァァァン!!!アアアァァァァァァァァァァァン!!!!」

プサ星人の子はレーザーバルカンをくらったあまりの痛さに泣いた。


プサ星人・母「ハアアァァァァァァァァァァァァァ・・・・・・」

それを見たプサ星人の母は、わっかから黄色い光線を出す。


そして、暗雲から突然、雷の音が大いに響き、やがて本物の雷が複数に出た。

ティアラ「あっ!!本物の雷だ!!」

しかも、その雷は次々とスカイラッシュ二機の近くに出てきて。まるで、襲うように・・・。

シュドー「うわっ!!雷が襲ってくる!!?」

そして、一つの雷が二機のスカイラッシュに襲い掛かる。二機はそれに気づいて、いち早く避ける。

テブリッシュ「くっ!雷を操れるのか!この星人は・・・・・!!」

モモ「くっ・・・・・!やはりそうだったのね・・・・・・!!」

コリス「どうしたんですか!?隊長!」

モモ「うん・・・・。私たちがロードラッシュで現場に向かっている途中、

宇宙科学局から電話が入ったの。彼らの情報によれば、

宇宙で、プサ星人の姿が存在して、その星人が地球の近くに浮いているの。

星人は何故か、涙を流して、大雨を降らせたそうよ。

今、雷が出ているのも、そいつが怒って光線を出しているからだそうよ!」

サキ「っ!!!」 サキはモモの話を聞いて、何かに気づいたように驚く。

モモ「っ!どうしたの?サキ。」

サキ「・・・・ここに暴れているプサ星人・・・・・・。宇宙にももう一人のプサ星人・・・・・・。

まさか・・・・あの二体は、親子ではないのでしょうか!?」

モモ「親子!?急に何故・・・・?」

サキ「この地上のプサ星人は泣きながら暴れていました・・・・。まるで、誰かに助けを求めるように。

その誰かとは、あの宇宙にいるもう一人のプサ星人・・・つまり、彼のお母さんだったんです!

宇宙にいるプサ星人のお母さんも、子供の心配をして、泣いていました・・・・。

しかし、彼女が泣くたびに大雨が出たというわけです!

しかし、今は我々が子供を虐めているせいで、お母さんは怒り、雷を起こしてしまっている・・・・・。」

モモ「・・・・・なるほど。そういう事ね・・・・・・。」

イチゴ「もし、それが本当だったら、僕たちは子供をいじめている事になりますね・・・・・・。」

サキ「隊長。もし、できたらお願いします!あの子供の星人を殺さないでください!

親の星人に会えるようになるまで待ってやってください!!」

サキは切ない表情でモモに訴えた。

モモ「・・・・わかったわ!殺しはしない。でも、あのまま暴れたままだと迷惑だから、

星人が気絶するまで、攻撃を続行するわ!殺さずに気絶させるのよ!」

サキ「隊長・・・・・・!」 サキは理解してくれたモモに感激した。

モモ「コリスとイチゴは地上からスカイラッシュ隊を援護!

私とサキは二人の女性の保護。いいわね!!」

コリス、イチゴ、サキ「はいっ!!!」

イチゴ「行こう、コリス君!!」

コリス「はい!!」

コリスはウルトラシューター、イチゴはアンチファイヤーDRを構えて、

プサ星人の子のところへ走った。サキとモモはティアラとイズミを連れて、どこかへ行った。

つづく

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サキ「で・・・・でも、死んだ人の霊は宇宙に行けるなんてとても・・・・・。」

ティアラ「・・・・・あの世に行かずに、プサ星いう惑星に行くなんて、とても考えられない・・・・。」

コリスたちは信じられなかった。死者の魂は必ずあの世へ逝くはず。

しかし、その死者の魂がこの世の宇宙に行く事など不可能だと思っていた。

しかし、ハヤマの発言では、死者の魂がこの世の宇宙に行き、プサ星という惑星で住む事ができるのだ。

しかし、コリスたちにとって、それは決してありえない事であったのだ。

ハヤマ「ふむ。確かに、死んだ者の魂がプサ星に行くというのは、ありえない事だな。

詳しく言えば・・・・・・・。プサ星は、この世の星であるが、

その星は数々の惑星から幾多の魂が集めって、テルテル坊主状の姿となって、

その星で静かに暮らしているんだ。地球の死者の魂の一部もその星にいる事がわかった。

何故、プサ星は誕生したか・・・・?そこまでは俺にもわからんが、これだけは言える。

たぶん・・・・無人の惑星がある星の亡霊によって築き上げ、あの世みたいになった惑星だと思う。

では、死んだ人間の魂が何故、プサ星に行けるか?

たぶん、霊がそのプサ星が見えるらしく、どの霊でも、プサ星が見えれば、

すぐ、その星に行けるというわけだ。ただし、生きていた時までの記憶は消されるがな・・・・。

たぶん、プサ星の者たちは仲間を増やそうと、

なんらかの科学で、数々の星の霊たちに自分の星が見えるようにして、誘っていると思うんだ。」

サキ「でも、霊って・・・・そんなにプサ星が見えるのかしら?

それに、見えただけで、簡単にその星に行けるなんて・・・・・・。」

ハヤマ「まあ、そこまでは俺もわからないかもしれないけど。

宇宙には色々不思議があるからなぁ・・・・。それに、今でも死者の魂は、

プサ星で怪人となってゆっくり静かに暮らしている。それでもいいと思うよなぁ。俺は。」

ティアラ「・・・・私も死んだら・・・・・その星に行けるのかな・・・・・・?」

コリス「え・・・・・?」

サキ「確かに・・・・・もし、それが本当にあったら・・・・・・私も・・・・・・・。」

暗くそう言ったサキにコリスは落ち込んだ表情で静かにこう言った。

コリス「・・・・・確かに、それがあったら、死んだ人にとって、誰もが行きたがるかも知れない・・・。

でも、死んだら・・・・その先に夢も希望も人生もありません・・・・・・。」

サキ「コリス君・・・・・・・・。そうだよね。今は死んだ後の事を考えるより、

今生きている事を感じなくちゃね・・・・。」

サキは死ぬ先の事より、生きる喜びの方が先であると気づき、微笑んでそう言った。

コリス「サキさん・・・・・。」 コリスもサキが気づいてくれたので、微笑んだ。

コリスとサキはお互いに笑顔を見せる。それを見たティアラは何故か切ない表情となった。

ティアラ(・・・・・羨ましいわ。コリス君・・・・・。あなたには、優しいお姉さんがいる。

でも、私にはそんなお姉さんがいない・・・・・・・。雄一優しくしてくれたのは、

イズミさんだけ・・・・・・・・。私も・・・・捨てられさえしなければ・・・・・・・。)

サキはティアラが悲しい気持ちになっている事に気づき、彼女に声をかけた。

サキ「どうしたの?ティアラちゃん。」

ティアラ「っ!あ・・・・。サキさん・・・・・・・。」 その時、イズミもティアラに声をかけた。

イズミ「・・・・・寂しいのね。やはり・・・・・・私だけでは・・・・・・・。」

ティアラ「はい・・・・・・。」

サキ&コリス「え・・・・・・?」

イズミ「・・・この娘(ティアラ)は、一人も友達いませんでした・・・・。私も子供の頃はそうでした・・・・・。」

イズミの言うとおり、ティアラには友達がいなかった。ティアラはうんと頷く。

コリス「・・・・・・じゃあ、僕たちが友達になってあげるっ!!」

サキ「私も!」 孤独なティアラのために、コリスとサキはそう発言した。

ティアラ「私の・・・・・友達に・・・・・??」

コリス「うん。君の友達に・・・・・・・。」

ティアラはそう聞くと、涙が溢れながらも笑顔で喜ぶ。初めて友達が出来る瞬間を迎えるからだ。

ティアラ「コリス君・・・・・・・・!」

サキ(よかったね・・・・・・。ティアラちゃん・・・。) サキは微笑んで、心の中でティアラの幸福に喜んだ。

イズミ(・・・・・ティアラ・・・・・・・・。) そして、イズミも少しだけ微笑んだ。

今まで無愛想であった彼女が久しぶりに笑顔になった。しかし、すぐにまた落ち込んだ表情になった。


一方、山では、プサ星人の子供は目覚めつつあり、復活しようとしていた。

プサ星人・子「アウ・・・アウウウ・・・・・・!」

そして、プサ星人の子供はとうとう起き上がった。そして、プサ星人の子供は急に暴れだした。

プサ星人・子「アアアァァァァァァァァン!!アアアアァァァァァァン!!!」

プサ星人の子供はピョンピョン飛び跳ねながら、村に向かっていた。


コリスたちは既にイズミの家に帰っていた。

コリスとティアラはゲームウォッチをしていた。

コリスは【マンホール】。ティアラは【ジャッジ】をやっていた。

コリス「へぇー。ティアラちゃん、ゲームウォッチやってたんだ。」

ティアラ「うん。ずっと一人だから一日はほとんどこれをやっていたの。」

コリス「でも、面白いね。このゲーム。」

ティアラ「うん。面白いよね、ゲームウォッチ。」 二人はゲームウォッチを楽しんで、喜んでいた。

サキとイズミはテーブルに座りながら、その様子を見ていた。

イズミ「・・・・子供たちがこんなに仲良く・・・。素晴らしいですね・・・・・・。」

サキ「ええ・・・・・・。」

イズミ「サキさん。すみません。ティアラのために・・・・・。」

サキ「いえいえ。困っている人を助けるのが当たり前ですから。」

イズミ「そうですか・・・・・。自分の息子も生きてさえすれば・・・・・・。」

ティアラはゲームの最中にコリスに話しかける。

ティアラ「イズミさんの息子は病気で亡くなったらしいの。それから、

イズミさんは笑顔を見せず、いつも暗い感じになったの・・・・・・。」

コリス「そう・・・・・。だから、イズミさんが暗いわけだ・・・・・・。」

イズミ「イズミさんは・・・・・母として息子を愛していたの。でも、その息子は死んでしまった・・・・。」

コリス(・・・・・もし、僕が死んだら・・・・・やはり、ママとパパは悲しむのかな・・・・・。

いや、そうはさせない!だから、僕は頑張って戦っているじゃないか・・・・・!)

サキ(私が死んだら・・・・・・・父さん・・・・泣いてくれるのかな・・・・・・?いえ・・・・・。)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・

突然、部屋中が揺れだした。コリスたちは部屋が揺れだした事に驚く。

ティアラ「きゃっ!!な・・・・なんなの・・・・!!?」

コリス「じ・・・・地震か・・・・・!?」

サキ「い・・・いえ!怪獣がこの村に来たのよっ!!皆、非難して!!」


サキの指示で、皆はイズミの家から出た。そして、皆は右の方向を見る。すると・・・・・。

コリス「あっ!!プサ星人だ!!!」

コリスが指さしたところに、プサ星人の子供がいた。

星人はピョンピョン飛び跳ねながら、進行する。その間に、次々と民家を踏み壊してしまう。

プサ星人・子「アアアアァァァァァァァン!!アアアアアァァァァァァァァン!!!!」

しかし、プサ星人の子は好きで暴れているだけではない。

ただ、怯えているだけであった。星人の子にとって、この世界は見知らぬ場所。

いつ自分の身に何が襲い掛かるかわからない。星人の子は、それに怯えて、

その怖がりに暴れまわっていたのであった。

しかし、村人たちから見れば、星人は侵略しようと暴れてるようにしか見えなかった。

村人は当たり前のように、巨大な姿で暴れ狂うプサ星人の子供から逃げていった。

「星人だあああぁぁぁぁ!!!」 「逃げろおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!」

コリスたちも暴れるプサ星人の子供を見て、驚きの表情を隠せなかった。

コリス「そ・・・・そんな・・・・・!プサ星人が起き上がって暴れだした・・・・!?」

ティアラ「こ・・・・この怪獣が・・・・プサ星人・・・・・・!!?」

イズミ「・・・・・・・っ!!!??」  イズミはプサ星人を見て、何か別のものと見て驚いた。

コリス「っ!イズミさん・・・・・・??」

どうやらイズミには、プサ星人が別の何かに見えた・・・・。その何かとは・・・・?

サキ「くっ!とりあえず、隊長に連絡しなければっ!!」

サキは携帯通信機を使って、モモに通信する。

サキ「サキより隊長へ!!サキより隊長へ!!」


本部の司令室で、サキからの通信をキャッチした。モモはサキと通信会話する。

モモ「こちら!モモ!!」

サキ『隊長!R254地区で、星人が覚醒!暴れています!」

モモ「わかったわ!こちらも出動するわ!!」

サキ『お願いします!』 そして、サキとの通信は終わった。モモは立ち上がって、

二人の会話を聞いたか、既に横列に並んでいるシュドー、テブリッシュ、イチゴの前に向いた。

モモ「聞いたわね!?R254地区で星人が暴れている!

シュドーはスカイラッシュ1、テブリッシュはスカイラッシュ2で出撃!!

私とイチゴもDGC専用車で行くわ!全員出動!!!!」

シュドー、テブリッシュ、イチゴ「了解!!!!」

3人の隊員は敬礼した後、すぐにヘルメットを手に取り、司令室から出た。

そして、モモもヘルメットを手に取って、司令室から出た。


プサ星人・子「アアアアァァァァァァァァン!!!アアアァァァァァァァァァァァン!!!」

プサ星人の子供は暴れ続け、次々と民家を踏み潰したり、

あまつさえ、ある家を無理やり持ち上げては、それを他の家に投げつけて、壊していった。

イズミ「・・・・・・ぼ・・・・・・や・・・・・・・・。」

イズミは震えながらも静かに言った。しかし、あまり聞こえなかった。

コリス「え?イズミさん・・・・・。今・・・・なんて言いましたか・・・・・!?」

イズミ「ぼうや・・・・・・!私のぼうや・・・・・・・・!!」

イズミはどうやらプサ星人の子供を自分の子だと見えているようだ。

そして、イズミの目線では、プサ星人の子供の姿がイズミの幼い息子に変わっていった。

まだ幼い姿で髪が青く短く、可愛い顔つきであった。そう、それがイズミの息子であった。

イズミ「わ・・・・・・・・。」

その姿を久しぶりに見たイズミは驚きの表情と口を大きくして・・・・・悲痛の叫びをした。

イズミ「私の坊やああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

コリス「イ・・・・イズミさん・・・・・・・??」

コリスから見れば、イズミは何故狂うように叫んでいたかは理解できなかった。

ティアラ「イズミさん・・・・・・。まさか、あの星人が自分の息子に見えるんじゃ・・・・!?」

サキ「っ!!?まさか・・・・・・・!!」

その時、サキはある事を思い出した。

つづく

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ティアラ「わーいっ!ありがとうございます。じゃあ、今日は、

二人とも来てくださったので、ごちそうを作りたいのですが・・・・。」

サキ「うん。じゃあ、一緒に作ろうね^^」  かくして、ティアラとサキは一緒に懸命に料理をしていた。

サキとティアラがそれぞれ野菜を包丁で切っていた。ナベの湯も熱くなりつつある。

コリスはそんな二人を見て、まるで母と姉のように見えていた。

コリス「・・・・いいですね。この雰囲気。」

イズミ「・・・・・。」 しかし、イズミからは何の感心もなかった。ただ、落ち込んでいるだけであった。

コリス「・・・・・イズミさん・・・・・?」 コリスはそんな落ち込むイズミを見て、少し辛そうに感じる表情を表す。

彼女に一体何があったのか?何故、そんなに切ないのか?

コリスはそれがわからなくて、ただ、同情をしたいと思っているしかなかった。

そして、ついにサキとティアラは料理を作り終えた。二人のできた料理はテーブルに置いていた。

今日のごちそうはカレーとサラダと鶏肉と・・・・・。

おまけにオレンジジュースにワインまでもあって、まさにパーティと言っていいだろう。

ティアラ「ふー・・・・。サキさんが一緒に作ってくれたおかげでこんなごちそうができたです。」

サキ「ちなみに、オレンジジュースはコリス君とティアラちゃんのね。

ワインは大人用だから、私とイズミさんのね。」

イズミ「・・・・・何故、ティアラのお手伝いをしたのです?」  イズミは小さな声でサキに言った。

サキ「え・・・・?」 サキはその声を聞いて、イズミに目線を向いた。

イズミ「・・・・・何故、手伝ってくれたのです・・・・?」 サキはそれを聞くと微笑んだ。

サキ「・・・・くすっ。大人が子供の頑張る事を手伝うのが、当たり前じゃないですか。」

イズミ「・・・・ありがとう・・・・・・。」

イズミは子供の頑張る事を手伝うサキに感謝した。サキは笑顔で応える。

サキ「いえいえ。」

ティアラ「サキさん、優しいんだね。」

コリス「うん。サキさんは、僕のお姉さんみたいなものだから・・・・。」

サキ「ふふ。コリス君ったら・・・。じゃ、さっそく食べよっ。」

ティアラ「はい。いっただっきまーす!」

コリス&サキ「いただきます。」

イズミ「・・・・・いただきます・・・・・。」

4人はそれぞれごちそうを食べていた。コリス、ティアラ、サキは美味しく食べていたが、

イズミだけ何故か、切ない表情で美味しそうに感じず、ゆっくりと食べていた。

その時、ティアラが手を止めて、コリスに話し掛けた。

ティアラ「・・・・・ねえ、コリス君。」

コリス「なんだい?ティアラちゃん。」

ティアラ「コリス君って・・・・両親はいる?」

コリス「・・・・・いるよ。でも、遠くの国にいるんだ。僕は今、パパとママから離れて暮らしているんだ・・・・。」

ティアラ「・・・・じゃあ・・・・コリス君は捨てられたの?」

コリス「ううん。・・・自分から出て行ったんだ・・・・・。僕の目的を果たすために・・・・!」

サキ「私も・・・・・自分から両親のところから離れたの。」

ティアラ「サキさんも・・・・?」

サキ「うん・・・・。私・・・・・自分の親が・・・・嫌いだから・・・・・・。」

ティアラ「そうですか・・・・・。二人も・・・それぞれ理由があるんですね・・・・・。

私も・・・・・自分の親を憎んだ事・・・ありましたから・・・・・。」

コリス「・・・・・・でも、僕は必ず両親の元へ帰る!僕は・・・・パパとママが好きだから・・・・。」

サキ「コリス君・・・・・・・。」 サキはコリスが自身の両親を愛している事を切なく思っていた。

イズミ「・・・・・私の子も・・・・・私の事を好きだと言ってくれました・・・・。

でも・・・・・その子は・・・・・・・・・。」  イズミの言葉に3人は切なく感じた。


その頃、雨が止んだ山では、落下してから、ずっと眠っていたプサ星人の子供が、

今、目覚めつつあった。

プサ星人・子「あ・・・・あう・・・・・あうあう・・・・・・。」

それを見ていたプサ星人の母はその様子を見ていた。


その頃、コリス、サキ、ティアラ、イズミは買い物へ行こうとスーパーで外出していた。

ティアラ「今日は食材いっぱい作ったから、買い物しなくちゃ!」

サキ「私、お金あるから、わけてあげるよ。」

ティアラ「ありがとうです♪」

コリス「ふふ・・・・・。っ!?」 イズミ「はっ!!??」

その時、4人は二人くらいの大人が一人の子供をいじめている様子を見て、足を止めた。

大人Aが髪を掴み、大人Bが胸倉を掴んでいた。子供はとてつもなく困っていた。

大人A「なんでてりやきマックセット買ってねぇんだよ!?」

子供「で、でも・・・・。僕、お金持ってないし・・・・・・。」

大人B「持ってねーで行ったのかよ!?とぼけがっ!!親に頼みゃぁいいだろっ!?」

子供「で、でも・・・・。母さんが貸してくれないし・・・・・。」

大人A「るせーっ!なんでもいいから、食いもん買いやがれっつーの!!」

大人B「大人の言う事、聞けないってか!?あぁ!??」

大人たちは酷く怒り、子供は凄く泣きそうになった。しかし、この大人と子供は他人同士に過ぎなかった。

サキ「・・・なんて酷い事を・・・・・っ!」 サキとコリスはその大人たちに怒りを覚える。

逆に、ティアラはその大人たちを見て、怯えていた。サキが子供を助けようと歩き出そうとするが・・・・。

イズミがサキの前に手を伸ばし、彼女を止めた。

サキ「っ!?イ・・・イズミさん・・・・・!?」

ティアラ「イズミさん・・・・・・。」

そして、イズミはゆっくりと大人たちの方へ向かって歩いた。大人たちはそれに気づく。

大人A「な、なんだぁ!てめぇは!!」 大人B「お前みてーなおばさんの出る幕じぇねぇよ!!」

大人たちはイズミに殴りかかろうとする。しかし、イズミは何も構えずに歩いている。

ティアラ「イ、イズミさん・・・・・・!」

子供「うう・・・っ!」 子供は大人たちが別の方向へ進んだスキに逃げ出した。

コリス「っ!子供が逃げた!」

大人A「おい、やんのか?クソアマ。」 大人B「喧嘩ならいくらでも買うぜえぇぇ~www」

イズミ「いけませんよ。」 イズミは冷たくそう言った。それを聞いた大人たちは一瞬にビビった。

大人A&B「は・・・・・・!?」

イズミ「いけませんよ・・・・・。あなたたちのせいで、さっきの子が泣いていたじゃありませんか・・・・。」

大人A「いけませんよじゃねーっち!」

大人B「お前、一体何しに来たんだよぉ!!」

イズミ「もし、あなたが子供を殺したなら、その親は・・・悲しんでしまいますよー・・・・・・・。」

大人A「いや、待てよ;まだ殺すって決めたわけじゃないんだから!」

大人B「でも、お前、こないだは殺すって・・・・・。」

大人A「な・・・・っ;」 大人Bにそう言われた大人Aはギクッとして、汗を流した。

イズミ「あなたは子供と親の悲しみがわかりませんか~・・・・・。」

大人A「し、知るかよぉ!!」 大人B「俺らは他人なんて関係ねーよっ!!!」

大人たちはそう言うと、逃げ出した。

コリス「す・・・・凄いなぁ・・・・。イズミさん・・・・・・。」

サキ「あの男たち・・・・・・!なんで幼い子供を・・・・・・!!」

ティアラ「さっきのだけじゃないんです・・・・・・。」

コリス&サキ「え・・・?」 二人はティアラの言葉を聞いてきょとんとする。

ティアラ「周りをよく見てください・・・・・・。」

コリスとサキは彼女に言われた通り、周辺をきょろきょろとよく見た。

あるところは何かの絶望で重い気持ちで座り込む大人。

あるところは迷子になったようで泣き叫ぶ子供。

あるところはヤンキーな大人に怒られる気の弱い高校生。

あるところは暴言を吐きながら、他人の家のドアに体当たりしまくる大人。しかし、途中から・・・・。

大人「開けたら許す。」 大人のその言葉を聞いたようにその家の住人がドアを開けた。

その住人は泣きそうな子供であった。しかし、大人はいきなりその子供の髪を引っ張り出した。

大人「許せると思ってんのか!おいいいぃぃぃぃ!!!!」

子供「うあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

大人「子供ならなんでもかんでも許せると思ってんじぇねぇぞ!!こらああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

子供「やめろおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」

子供は激しい怒りと悲しみで奇声をあげていた。

大人「とりあえず落ち着け。髪が持たん。」

大人がそう言うと、子供は少しだけ落ち着き、大人が子供の頭を放した。

子供「う・・・うう・・・・!うわああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

すると、子供はいきなり泣き出して、そのまま大人から逃げていった。

ティアラ「・・・・・・他にも、泣いてる子供に容赦なくプロレス技をかける大人もいたんです・・・・。

そして、大人にも気の弱い人がいます。その人たちも子供たちと同じように、

それぞれ不幸を背負っていたんです・・・・・・。」

サキ「やはり・・・・・。この町は治安が悪いんだ・・・・・・。」

ティアラ「大切な人が死んで、それに悲しむ人を誰一人慰めてくれない事もありました・・・・・。

イズミさんも、自分の子が死んで、とてつもなく悲しみました。でも・・・・・・。

その日のイズミさんを慰めてくれる人は・・・・・誰一人いなかったんです・・・・・。

一部の人たちは・・・・・・その子が死んでよかったと思っている人も多くいました・・・・。」

コリス「酷い・・・・・!酷すぎるよ!!・・・・っ!」 コリスはイズミを見て、急に驚いた。

彼女は・・・・自分の子を失った悲しみとそれを同情しなかった者への怒りを込めて涙を流していた。

コリスはそれを見て、切ない気持ちであった。

サキ「でも、仮にも、この村の近くに星人が現れている。今は眠っているけど・・・・・。」

ティアラ「え!?星人が・・・・・!?だとしたら・・・・・その星人がこの村を襲ってきて・・・・・。」

そこに、一人の帽子を被った大人の男性がコリスたちのところに来る。

男性「あんたたち・・・・・・。DGCだな?」

サキ「え、ええ・・・・・。そうですけど・・・・・・・。あなたは・・・・・?」

男性「俺はこの村に住んでいるハヤマって言うんだ。職業は宇宙学者。

ところで、お姉さん。あんた、この村の近くに星人が現れているって言ったな?」

どうやら、その男性・ハヤマはこの村の大人の中で、おとなしい人であった。

サキ「ええ・・・・・。そうですけど・・・・・・。」

ハヤマ「実は、俺もあの星人のところに行ったんだ。もしかしたら・・・・・と思うんだけどよぉ・・・・・。

あいつ・・・・プサ星人ってヤツじゃね?」

サキ「ええ・・・・・。あのテルテル坊主の形からすれば、プサ星人だと、こちらも確認されています。」

ハヤマ「うん。実は・・・・・俺、そのプサ星人って野郎の事、知ってるんだ。」

コリス「え!?あの怪人の事を知ってるのですか!?」

ハヤマ「うむ。俺宇宙探検で集めた資料によりゃぁ・・・・・。

プサ星は、この世で死んだ者の霊が怪人となって静かに住む星なんだ。あの世に行かずにな。」

コリス「死んだ者の霊が・・・・・惑星に・・・・・!?」

つづく

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モモ「流星が落下した後に暴雨が発生したって事かしら?どんなもんが落ちたかは知らないけど、

調べる必要があるわね!コリス!サキ!調査に向かって!!」

コリス&サキ「了解!!!」

モモの命令を聞いたコリスとサキはモモの前で敬礼した後、ヘルメットを持って司令室から出た。

コリスとサキはロードラッシュでただちにR254地区へと向かった。


R254地区の山では、とてつもない程の暴雨であった。

その大雨に打たれながらも、ロードラッシュが走っていった。なお、サキが運転している。

コリス「ひゃあぁ~!凄い雨ですねっ!」

サキ「うん。たぶん、流星が落下したせいで、自然に影響が起こったんじゃないかしら?

私たちはなんとしても、落下した物体を見つけなきゃ!」

コリス「はい!」  カーブをうまく走ったロードラッシュはそのまま走り続けた。落下した物体を探して。

その頃、プサ星人の子供はまだうまく立てず、ただここで泣き叫ぶばかりであった。

プサ星人・子「アァァァァァァァァン!アアアァァァァァァァァァン!!!!」

プサ星人の子供の泣き声はとにかく大きかった。

サキ「っ!」 ロードラッシュを運転しているサキの耳にも星人の鳴き声がかすかに聞こえた。

コリス「どうしたんですか?サキさん。」

サキ「今、子供の泣き声が・・・・・・。」

コリス「子供が泣いている・・・・?じゃあ、助けてあげなくちゃ!!」

サキ「そうね!泣き声が聞こえる・・・・。そのまま行けば、その声の人がいるわ!!」

ロードラッシュは泣き声をたどるように走っていった。その声の主が巨大な星人である事も知らずに・・・。

サキ&コリス「なっ!!!?」 ロードラッシュはいきなり何かを見て、止まった。

ロードラッシュの前に泣き叫んでいるプサ星人が横たわっていたのだった。

コリス「う、宇宙人!!泣いていたのはこの怪人だったのか・・・・。」

サキ「でも・・・・・なんか本当に泣いているみたい・・・・・・。」

プサ星人・子「アアアァァァァァァァン!!!」 サキの思った通り、星人の子供は泣いていたのだった。

コリス「よしっ!隊長に報告しましょう!!」

サキ「っ!そ・・・・そうだね・・・・・。」 サキはこの星人の子供を可哀想に思っていた。

いくら星人でも、何か寂しい事で泣いてるならば、殺したくはない。

それでも、隊長に連絡しなければならなかったのであった。サキは通信機でモモに連絡した。

サキ「サキより本部へ!サキより本部へ!!」

モモ『こちら、モモ!』

サキ「落下した物体を発見しました。宇宙星人です。」

モモ『宇宙星人ですって!!?』

サキ「でも、あの星人は好きで攻撃してるわけではありません。

お願いします。できれば、私たちに星人の様子を見させてください・・・・・・。」

コリス「サキさん・・・・・。」

モモ『・・・・わかったわ。でも、もし悪い星人であったら、攻撃するわよ。』

サキ「はい・・・・。もし、本当に悪い星人であれば・・・・。」

モモ『うん。念のため、この地区の村に旅館があるから、もしもの事があったら、そこに泊まるといいわ。

では、幸運を祈る!』 こうして、モモとの通信は切れた。

その頃、プサ星の子供は泣きつかれたせいか、眠りについていった。

サキ「・・・・プサ星人・・・・・・。」 それを見たサキは辛い表情であった。

コリス「・・・・・サキさん・・・?」  コリスは彼女の辛い表情を見て、こちらも辛い表情になった。

サキ「っ!ご、ごめんね。・・・・どうやら星人は眠っていたそうだし、いつ起きるかわからない。

こちらも旅館に泊まって、待機しましょ。」

コリス「はい・・・・・・。」 こうして、ロードラッシュは旅館へ向かうべく、後方に回って走った。


その頃、宇宙から子を見ているプサ星人の母は泣き止んだらしい。

プサ星人・母「アァァァァァァァァァァァァ・・・・・・」    しかし、母は不安であった。

いつ、息子が危険な目に合わされるか・・・・。母はただ、そんな息子を見ているしかなかったのだ。


ロードラッシュはとある旅館の駐車場に泊まり、コリスとサキが降りてきた。

コリス「・・・・雨・・・・。やみましたね・・・・・。」

サキ「うん。でも、さっき雨・・・・・なんか変な感じがしたね・・・・。」

コリス「え?」

サキ「ううん。なんでもないよ。さぁ、行きましょうか。」 サキとコリスは旅館に入ろうとしたその時、

青く長い髪で寂しい顔をした女性と緑髪のツインテールの少女が二人のところに来た。

ツインテールの少女「DGCの人たちですね?」 少女は明るい声で言った。

サキ「あなたたちは?」

ツインテールの少女「始めましてっ!ティアラ・コトミヤです!

この人は私の母さんの代わりをしているイズミ・カトレアさんです。」

寂しい女性の名前はイズミであった。イズミは静かな声でサキに話しかける。

イズミ「・・・・あなたの隣にいる子は・・・・あなたの子ですか・・・・?」

サキ「・・・・いえ。違います・・・・・?」

コリス「僕は・・・・サキさんの後輩として行動しています。でも、

僕はサキさんの事を優しいお姉さんだと思っています!」

サキ「私も・・・・コリス君の事を弟のように思っています・・・・。」

ティアラ「そうですか・・・・・。じゃあ、私たち、似たもの同士ですよね・・・・。」

サキ「え・・・・・?」

ティアラは少し落ち込んだ表情で、切ない声で言った。サキはそう聞くと、何か切ない感じがした。

イズミ「・・・・・・子供は皆可愛い。あなたは・・・・子供・・・・好きですか・・・・・?」

サキ「・・・・・・好きです。」 イズミに切ない声で聞かれたサキは少し落ち込んだ表情で落ち込んだ。

ティアラ「コリス君・・・・ですよね?」

コリス「う、うん。そうだけど・・・・・?」

ティアラ「私・・・・大人になったらどんな職業になればいいかな・・・・・?」

コリス「っ・・・・・・?」 コリスはティアラの言葉を聞き、少し驚いた。

ティアラ「私、夢がないんです。両親がそれを教える前に、私を捨てちゃったから・・・・・・・。」

コリス「ゆ・・・・夢が・・・・・ない・・・・・・?」

ティアラ「うん・・・・・。やっぱり・・・・・夢がないと・・・・駄目?」

コリスは夢がないと言うティアラになんて言えばいいかわからなかった。

コリス「・・・・・・・じゃあ、僕が君の夢を探すことに手伝うよ!」

ティアラ「本当!?」 ティアラは自分の夢を探す事に手伝うと聞いて感激する。

コリス「うん。もし、君が夢を見つけたら、僕がそれを叶えてあげる。」

ティアラ「わーいっ!ありがと~う!!」 ティアラはあまりの喜びにはしゃいでいた。

イズミ「・・・・・この子、ティアラはどうしようもない泣き虫なため、かつての両親に捨てられたのです。」

サキ「そうですか。たった・・・・泣き虫なだけで捨てられたんですか?」

イズミ「はい・・・・・。ティアラ自身がそう言ったのですから・・・・。」

サキ「なんで・・・・・。なんで・・・・・泣いてるだけで捨てられなきゃならないの・・・・・・・!!?」

サキはティアラを捨てた両親を許せなかった。

イズミ「・・・・・・私は生きる希望を失ったティアラを自分の子供の代わりに育てているのです。」

サキ「自分の子供の代わり?どういう事ですか?」 その時、一人の青年が声をかけて来た。

青年「馬鹿か、あんた?」 青年はサキに言っていた。サキはその声を聞いて青年をにらむ。

その青年は赤い髪をして、サングラスをしていた。名前はジェリルである。

ジェリル「そんなクズ親子の前で突っ立ってねーで、仕事しろよ。うるせぇな・・・・・。」

サキ「・・・・仕事ならもうしています。休憩としてこの旅館に泊まろうとしているだけです。」

ジェリル「そう言って、怪獣退治の仕事を休もうとしてるつもり?」

サキ「・・・・今回の怪獣に・・・・罪はない。私はそう思っている。」

ジェリル「ちっ!DGCはもっとかっこいい奴だと思ったら、まさか、こんなガキ二人とはよぉ・・・・。」

サキ「・・・・・・・でも、そんな子供だって戦う勇気はあるはずです・・・・・!」

ジェリル「戦う勇気?DGCに入れたからって調子に乗るなよ、このクソ女。」

サキ「くっ・・・・!」 サキはジェリルに憎悪を覚える。そこで、イズミがジェリルの前に来る。

イズミ「・・・・子供だって頑張りたい事もあるのです。子供は頑張る事で生きる意味がありますから・・・。」

ジェリル「ふーん。じゃあ、もし頑張らない子供がいたら、殺害するよ。いいね?」

サキ「なんでそんな事いうのですか!あなたは子供の気持ちがわからないのですか!?」

ジェリル「ああ、わかりたくないね^^・・・俺は害児とかガキとか大嫌いなんだよ。」

サキ「じゃあ、あなたは子供の頃、どんな経験をしたんですか!?」

ジェリル「・・・・・・てめぇに教える筋合いはねーよ。残念だけどよ、

俺は今、仕事があるから、いつまでもお前らと話し合っている暇はねぇ。」

ジェリルはそう言うと、サキやイズミから離れていった。

サキ「なんで・・・・。なんでこの人は・・・・・!」

イズミ「この男だけではありません。この村は大変治安が悪いのです。」

サキ「え・・・・・・?」

イズミ「・・・・この村では、大人と子供があまり仲が良くないのです。

仲のいい親子もいますが、その人たちは必ず何かの災害で親か子が死に、

親は子を失い、子は親を失い、悲しんでいます。私のように・・・・・・。」

サキ「っ・・・・・!?」 イズミの言葉を聞いたサキはさらに辛い気持ちのなった。

ティアラ「・・・・・と、いうわけで旅館には不健全な人が多いと思いますので、

私たちの家に泊まるといいですよ!」

コリス「そっか。この村・・・とても悲しいんだね・・・・・・。でも、僕たちは・・・・・・・。」

ティアラ「大丈夫です。料金はいりません。私の家だけが安全ですよ~?」

コリス「・・・・わかった。・・・・サキさん。」 コリスはサキに近づいて、彼女に聞き出した。

サキ「ん?どうしたの、コリス君?」 サキはコリスに笑顔を見せる。

コリス「・・・・ティアラさんが僕たちに自分たちの家に泊まって欲しいと言ってきたのですが・・・・・。」

サキ「・・・・・旅館じゃ駄目だって言ったの?」

コリス「ええ・・・・。ティアラさんからは、旅館には不健全な人が多いって・・・・。」

サキ「うーん。でも、他人の家に泊まりこむのもあまり・・・・・。」

イズミ「私は構いませんよ。」

サキ「イズミさん・・・・・。じゃあ、本当に私たちが泊まっても・・・・・。」

イズミ「あなたたちが始めてですから。私たちの家に泊まってくれる人たちが・・・・・。」

サキ「・・・・はい。では、泊まらせていただきます。」

サキはイズミに礼儀正しい態度を見せながら、イズミさんの家に泊まる決意をした。

ティアラ「わーいっ!初めて泊まってくれる人たちだーっ!」

ティアラも自分たちの家に泊まってくれる人たちが来てくれたと思って喜んだ。

サキ「では、私がロードラッシュで行きますので、案内をお願いします。」

ティアラ「私がやりますぅ。」 こうして、サキが運転するロードラッシュは、

イズミとティアラの住む家へと目指していた。サキはティアラの声に従っていた。

ティアラ「・・・・右です。」 サキはティアラの言うとおりに、ロードラッシュを右の方向へ走らせた。


一方、サキとコリスはついにティアラとイズミの民家に来た。ティアラとイズミはその家に戻った。

彼女たちの家は少しだけ古かった。4人はその家に入った。

キッチンでは、コリス、サキ、イズミがテーブルに座っていて、

ティアラが料理の仕度をしたいた。

サキ「ねぇ・・・・・。イズミさんは料理作らないの?」

ティアラ「・・・・はい。あの過去から何故かその気がないって。だから、私が、

いつもこの家で料理を頑張って、作っているんです。」

イズミ「・・・・ごめんね。いつも苦労かけて・・・・・・。」

ティアラ「いいですよ。たまにはこういうのも好きですから。」

コリス「頑張ってるね、ティアラ。偉いよ。」 コリスはティアラの健気さに微笑んだ。

サキ「・・・・・よし!じゃあ、私も料理手伝ってあげる!」  サキは笑顔で元気良く、立った。

ティアラ「本当ですか!?」 ティアラは自分の料理に手伝ってくれると聞いて喜ぶ。

サキ「うん。私、こう見えても料理得意なの^^」

つづく

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