徳丸「あっ!う、うん・・・・。お願いするよ・・・。」
少女「うん・・・。」 少女は微笑んで、徳丸と一緒に片付ける。
そして、全ての品は徳丸の袋に入った。片付けは終了した。
徳丸「ありがとう。手伝ってくれて・・・。」
少女「いえ。悪いのは、私だから・・・。っ!?」
その時、少女は何かを感じたか、恐怖を感じる。
少女「ご、ごめんなさい・・・。急いでますから!!」
少女は必死に走って、徳丸から離れた。徳丸は彼女の背を見続ける。
徳丸「今の娘・・・。可愛いなァ・・・・。」
翌日。大鳥学園。灰間たちのクラスでは。
森下「ねぇねぇ。翔ちゃん。野口さん。」
灰間「ん?どうしたよ?」
森下「何か、今日の徳丸君、何か変じゃない?」
灰間「え?おお。確かに変だなァ。」
灰間と森下は徳丸の方を見る。その徳丸が、
何故かぼーっとしているような感じだった。
野口「何か・・・事件にでも巻き込まれたのかしら?」
灰間「・・・おぅ。徳丸。何かあったよ?」
灰間は徳丸の右肩を2回叩いてみる。だが、反応しない。
灰間「ん?おい。無視すんな。俺の話を聞けや。」
灰間は徳丸の肩を叩き続ける。その時、徳丸の口から何かの言葉が。
徳丸「可愛かったなァ・・・。あの美少女・・・・・。」
灰間「美少女だ・・・・?」 野口「も、もしかして、徳丸君!!」
森下「誰かに恋をしたの!?ねェ!!そうなの!!?」
野口と森下は徳丸が恋したと聞いて、赤くなりそうに驚く。
森下は徳丸の身体を揺すりながら、そう聞く。
野口「・・・そう言えば、数日前。この学園に、
凄く可愛らしそうな女の子が転校したと聞くわ。」
灰間「徳丸はそいつに恋したのかも知れねェ。」
森下「ねェ!!野口さん!!その娘の容姿は!?」
野口「落ち着いて。その娘は・・・。あまり見てないけど。
多分、ピンク色の髪で、少しだけ長かったわね。
スタイルは良くて、とても美しい顔つきだったわ。」
徳丸「ピンク色の髪・・・・・・っ!」
その時、徳丸が急に立ち上がって、ゆっくりと歩いて教室から出る。灰
間「っ!!おい!!徳丸!!」 野口「どこへ行く気!?」
森下「もしかして、徳丸君。その娘に会いに行くんじゃ・・・!」
灰間「とにかく、追跡すっぞ!!」
廊下をフラフラと歩く徳丸と、彼にこっそりついていく灰間たち。
徳丸「スタイルが良い・・・・。美しい顔つき・・・・。」
灰間「あの野郎。さっきからこんな言葉を繰り返してやがるな。」
森下「余程、あの娘の可愛さに魅入られたのね・・・。」
灰間(それにしても、ペンダントが少しだけ光っている。
まさか、この学園の中に何かが起きようとしてんのか?)
徳丸「・・・・・・・っ。あっ!!」
その時、何かを見て驚いた徳丸は急に立ち止まる。そして、灰間たちも。
そして、徳丸は頬を赤く染める。
灰間「むっ!?見つかったか!!」 森下「もしかして、あの人が・・・!」
野口「ええ。噂の転校生の女の子よ・・・。」
徳丸の前には、あの昨夜に出会った美少女がいた。ピンク色の髪。
とても良いスタイル。美しい顔つき。そう。徳丸が前に出会った、
あの美少女である。その少女は何かと暗そうに立っていた。
徳丸「・・・・あ、あの!!」 徳丸はその少女に話しかける。
少女「っ!・・・・ん?あ、あなたは!!昨夜の・・・!」
少女も徳丸を見て、驚く。徳丸は少しだけ微笑んで、こう言う。
徳丸「ま、また会ったね・・・。」
少女「ええ・・・。何か奇遇って感じね。」
少女も徳丸に話しかけられて、少し微笑んで返事する。
灰間「何だか知り合いって感じがしね?」
森下「もしかして、徳丸君。この娘と前に出会って恋人になったんじゃ・・・!」
つづく
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