ノエル「・・・・・魔族の者、全てが地球人に悪意を抱いてると思ったの?」
灰間「まあ、この星を襲う奴が全て魔族だったからな。
お前も、この星を襲う気か?」
ノエル「・・・いいえ。私は違うわ。私は・・・・。
この地球の素晴らしさを知り、この地球を愛してしまったわ。」
灰間「へぇ・・・。まさか、
魔族の一人がこの地球を愛するとは、思わなかったよ。」
ノエル「魔族の中には、
私の他にもこの地球に好意を持った者たちがいる。
私はその者たちと一緒に反乱軍を結成し、この星を侵略しようとする、
魔族の奴らと戦っていました・・・。」
灰間「そうか・・・。相次ぐ抗争事件はあんたら反乱軍が、
この星を魔族どもから守るために戦っていたからだな!?」
ノエル「ええ。迷惑かけて、ごめんなさい・・・。魔族は、
私たちのような反逆者に対して、討伐軍を送り込んだわ。
討伐軍の戦力は我々反乱軍より大きい。けど、私たちに勝ち目はあるわ!
それはあなた・・・。ウルトラマンティアーズよ!!!」
灰間「つまり、俺がお前たちに協力し、討伐軍を倒せ・・・ってのか?」
ノエル「お願い・・・!この愚かな戦争を止めるためにと思って・・・!
それに、討伐軍は凶暴だから、関係のない人たちも平気で殺してしまう。
討伐軍は私たちを全滅させた後、この地球を一気に攻撃する気だわ!!
私は見たの。討伐軍がストレス発散のためか私たちを探すかで、
地球人の女子供の数名を虐殺したところを。私たちのせいで、
この星の人々が討伐軍に襲われるなんて、もうたくさん・・・!
私はこの星の人間たちから優しさを教わった・・・。その恩を、
返せずに、この星に迷惑をかけまくる事なんて望んでないのよ・・・。」
ノエルは涙目になって言う。その時、灰間がペンダントを握り、こう言う。
灰間「・・・わかったよ。とりあえず、お前を狙っている、
討伐軍ってのをぶっ飛ばせば良いんだろ?魔獣退治なら、
このティアーズに任せときな!」
ノエル「・・・ティアーズ。ありがとう。」 ノエルは微笑んでお礼を言う。
公園に走って戻る灰間とノエル。ノエルの両手には袋があるらしいが、
その中にはワクドナルドの食品が入っているだろう。その時。
徳丸「わああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!??」
灰間「っ!?」 ノエル「ああっ!!徳丸君!!」
灰間とノエルの前に、徳丸が数人の男たちに囲まれていた。
男「ぶわあぁぁっ!!」 一人の男が徳丸を思い切り殴る。
徳丸「ぐふぁ!?」 徳丸は気を失い、倒れてしまった。
灰間「徳丸!!!」 ノエル「あなたたち・・・!討伐軍!!!」
男「グルルッ!?ちゃああぁぁぁ!!!」
別の男が右手を地面につく。すると、巨大な閃光が出て、
その閃光と共に徳丸と複数の男たちが消えてしまった。
灰間「き、消えちまったぞ・・・!」
ノエル「今の男たちが私たちを追っている魔族の討伐軍よ!あら?」
その時、男たちが消えたところに、一つの紙が落ちていた。
その紙を拾うノエル。その紙には多くの文字があった。
灰間「これは・・・手紙みてーだな?」
ノエル「読んでみるわ。・・・『ノエルよ。お前の愛人である男は預かった。
返して欲しけりゃ、第25番の廃坑ビルへ来い。
さもなくば、あの男の命はないと思いたまえ。
はっはっはっはっはっ。魔族討伐軍より。』・・・ですって!!?」
灰間「野郎・・・!人質として使う気だな!?」
ノエル「でも、徳丸君を放っておくワケにはいかない・・・!」
灰間「俺が一緒についてやる!!一緒に徳丸を助けるんだ!!」
ノエル「・・・・・・ええ!!」
そして、夜になった。ある廃坑ビルの中では、大勢の魔族の男たちがいた。
その男たちは全員人間と同じで、討伐軍のメンバーであった。
中で最も凶暴な顔つきととても凄い筋肉をした男がリーダーであるらしい。
討伐軍のリーダー「ほぉ?このひ弱そうなガキが、ノエルの男か?」
リーダーの前には天井のロープに両手を縛られている徳丸がいた。
徳丸の身体は傷だらけで、気を失っている。
魔族A「ええ。そうです。反乱軍のノエルは、この者と接触しております。」
魔族B「こいつを餌に使えば、ノエルを楽に落とせるかも知れません。」
魔族C「ですが、ノエルのガキ。ウルトラマンティアーズとも、
接触しちまいました。奴はティアーズの力を借りるつもりです。」
リーダー「ぐふふふふ・・・!よーし!!てめェら!!!
間もなく、ノエルはこちらに来る!!なーに。俺らには人質がいる。
ノエルもティアーズも俺らには手が出せねェだろうよ!!
良いかァ!!準備はしとけよ!!!奴らをぶっ殺す準備をなァ!!!」
魔族たち「おおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
廃坑ビルの前についた灰間とノエル。この廃坑ビルが、
討伐軍のアジトである第25番の廃坑ビルである。
ノエル「ここが討伐軍の基地よ。」
灰間「ここに徳丸が捕らわれてんだな。入るぞ。良いな?」
ノエル「ええ。一緒に戦いましょ・・・!」
こうして、二人は廃坑ビルの中へと入った。
薄暗い廊下を歩く灰間とノエル。静かな感じがする。だが。
男たちの声「うらあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
灰間とノエル「っ!!?」 後ろから男たちの声が聞こえた。
灰間とノエルはそこを向く。そこには4人の魔族がいた。
ノエル「討伐軍よ!!」 灰間「ちっ!!おらあああぁぁぁぁ!!」
灰間はパンチで一人の魔族を殴り飛ばし、別の魔族をキックで倒す。
魔族「がああああぁぁぁぁぁ!!!」
一人の魔族が釘付きバットで攻撃する。だが、灰間はそれを避ける。
灰間「ふん!!でぃ!!」 灰間は回転キックでその魔族を倒す。
だが、キックで倒されたハズの別の魔族が立ち上がり、
灰間に襲いかかる。
魔族「ぬうぅぅ・・・!!」 ノエル「はあああぁぁぁぁ!!!」
ノエルは強烈なパンチでその魔族を倒す。
灰間「すっげーパンチ力だな。お前。女なのに、凄ェな。おい。」
ノエル「私だって魔族。こう言うのは当たり前だもの。せぃ!!」
ノエルはそう言って、キックで4人目の魔族を攻撃する。
だが、前のルートから3人の魔族が走ってきた。
6人の魔族「おのれえええええぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
灰間「おっ。また雑魚が出しゃばりやがったな。ま、ぶっ飛ばすけど!!」
灰間とノエルは走り、6人の魔族と対峙する。
灰間「うらああぁぁぁぁ!!」 ノエル「とう!!」
灰間とノエルはそれぞれの格闘で魔族たちと戦う。
リーダーたちのいる部屋では、一人の魔族がリーダーに報告する。
魔族「ウルトラマンティアーズと反乱軍のノエルが、
このビル内に侵入しました!!第1、2小隊と交戦中です!!」
リーダー「おっしゃ!!!今のうちに罠の設置を急げ!!
必ずノエルとティアーズを抹殺するのだ!!!」
廊下では全ての魔族を倒した灰間とノエル。
灰間「ふぅ・・・。大丈夫か。ノエル。」
ノエル「ええ。全く無傷よ。それより、敵はまた来るかも知れない。
早く徳丸君の救出に向かわなきゃ・・・・!」
灰間「・・・だな。あの世話のかかる野郎を早く助けねーとな!」
灰間とノエルは廊下を走り続ける。その時。
灰間「うわっ!!?」 ノエル「きゃっ!??」
突然、灰間とノエルは謎の電流に襲われて、痺れる。
突然の電撃に全身を攻撃された灰間とノエルは走る動きを止められる。
灰間は気を失ったか倒れ、ノエルは気を失ってないが、
体が倒れそうで四つん這いになる。灰間の方を見るノエル。
ノエル「てぃ、ティアーズ・・・・!っ!?」
その時。ノエルは前の方を見る。そこから数人の魔族が現れる。
魔族たち「けけけけけけけけけけ・・・・!!!」
ノエル「あなたたちが・・・電撃を・・・・!!」
魔族A「よォ。ノエル。全身に電気を浴びた感覚はどうよ?」
魔族B「おみぇーは物凄いダメージで動けねーだろ?お。」
ノエル「く・・・・っ!こ、この・・・・。」
ノエルは立とうとするが、それも叶わず、気を失って倒れる。
魔族C「はははっ!!倒れちまったな!!おっし!!運べ!!」
魔族D「おい。ティアーズはどうするよ?倒れちまったがよ。」
魔族E「あぁ。ティアーズつっても元は普通の人間だろが。
あれだけ強烈な電気を浴びたから、もう死んでんじゃねーの?w」
魔族A「念のため、ティアーズを牢屋に閉じ込めておけ!!」
こうして、ノエルは魔族たちによって、リーダーのところへ連れて行かれた。
そして、ここでノエルは目を覚まし、
両手が天井からのロープに縛られている事に気づく。
ノエル「・・・・ん。っ!?こ、これは・・・!」
リーダー「やっと気がついたァ。反乱軍の雌豚ァ・・・。」
ノエル「っ!!と、討伐軍のリーダー!!徳丸君を返しなさい!!」
リーダー「てめーの男は隣で、天井のロープで吊るされてるぜ。」
ノエル「何ですって・・・!?あっ!!」
ノエルの隣には、徳丸がいた。徳丸は既に気がつき、起きている。
徳丸「ノエルちゃん・・・。まさか、君が魔族だったなんて・・・!」
ノエル「っ!?ま、まさか・・・!!」
リーダー「そうよ。俺様の部下が、
その男にお前が魔族だって事をバラしたのよ!」
徳丸「でも、ノエルちゃんはとても優しい女の子だから、気にしてないよ。
むしろ、嬉しいんだよ。
魔族の中には君のような優しい奴もいるんだって!」
ノエル「徳丸君・・・・。」
魔族「うっせーんじゃ!!このクソ人間!!!」
徳丸「うぁ!!!」 魔族は鉄の棒で徳丸を打つ。
リーダー「これから、貴様たちを処刑してやる・・・!!
覚悟はできてんだろうなァ。おい!ぐへへへ・・・・!!!」
その頃、灰間は見知らぬ牢屋の中に閉じ込められていた。
灰間「・・・・・っ!はっ!!ここは!!」 灰間は起き上がった。
つづく
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