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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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コリス「はい・・・・・。あの優しいリムミンさんがシャドーさんの手下で、

あの冥界の王子・・・・・ゴダルと同じ冥界から来たと・・・・・。」

モモの声『冥界から!?すると・・・・・・シャドーの奴、冥界の住人をも送り込んだそうね・・・・っ!!』

コリス「冥界の住人・・・・・・!?」

モモの声『そう。そいつらは冥界に住んでいる魔物たちで、

ほとんどが恐ろしい魔力を持っているらしいわ。人間界にとっては大きな脅威となる。

・・・・・と言うのは、科学局の人から聞いたんだけどね・・・・・・。』

コリス「・・・・・リムミンさんは、たぶん・・・・。エリザベス族と名乗っていました。

彼女は地獄に堕ちた人々を救いたいと言って、シャドーさんの配下になったと・・・・・。」

モモの声『っ!?エリザベス族!!?そうか・・・・・。シャドーめ・・・・!!

あのエリザベス族を・・・・・。エリザベス族は最も魔力が強い冥界の種族の一つだわ。

3人で合体して、怪獣に変身できるわ。怪獣の時はとっても凄まじい戦力を誇るわ。

それに、地獄に堕ちた人々を救いたいって・・・・・。冥界の住人たちは、

人間の魂が地獄で苦しんでいるのを楽しんでいると聞いているけど、

地獄で苦しんでいる魂を救いたいと考える奴って、結構優しいかもねェ・・・・。』

コリス「・・・・・・リムミンさんは他の仲間たちと儀式をして、地獄にさ迷えし幾多の魂を、

一つにし、悲しみの結晶と言う名の怪獣・マザリュースを誕生させました。」

モモの声『なるほど・・・・・。でも、冥界では最もレアな儀式であるわ。

でも、あの儀式はとっても難しいと聞いているけど・・・・・。どうやって唱えられたのかしら・・・・・。』

コリス「とりあえず・・・・。しばらく、リムミンさんの行動を調査してみます。

たぶん、カワタ君から夜の教会でマザリュースが現れたとも言ってましたし・・・・・。」

モモの声『わかったわ。今日、私も駆けつけてみるわ・・・・・。』

コリス「はい・・・・・・。では、ここで・・・・・。」  コリスはモモとの通信を切って、何処かへ歩いた。


リムミンやカワタを初めとする子供たちは、キッチンで食事をしていた。

サラダにスパゲティ、キチンなど意外とご馳走である。

子供たちはそれをおいしそうに食べているが、カワタだけは少し落ち込み、

少しずつゆっくり食べながら、リムミンの方を見ていた。リムミンは、

食事をとらずに、子供たちが美味しく食べているところを微笑んで見ていた。

リムミン「・・・・・どうしましたか?カワタ君・・・・・。」

カワタ「・・・・・・ねえ。リムミンさん・・・・・。」

リムミン「なんですか?」

カワタ「・・・・・リムミンさんは、本当に教会に行ってたの・・・・・?裸になって光りながら・・・・・。」

リムミン「・・・・・それは、あなたがそんな夢を見たからではないでしょうか?」

カワタ「でも・・・・・。僕は・・・・・。」

リムミン「夢とはいろんな夢もありますよ。だから、あなたは私が白く光って教会に行った・・・・。

そんな夢も見たんじゃないですか?カワタ君は夢を現実だと思っているのですよ。きっと・・・・・。」

カワタ「・・・・・・っ。(そうかなァ・・・・。僕が見たのは本当の事かも知れないんだけど・・・・・。)」


そして、夜になった。施設の外ではコリスがいた。恐らくリムミンが出てくるのを待っているだろう。

コリス「・・・・・・っ!リムミンさん・・・・・。エリザベス族・・・・・!」  そこに、モモが来た。

モモ「よっ!元気でやってる?我が弟よ。」  コリス「あっ!姉さん・・・・・。」

コリスはモモの方を見る。モモもリムミンの正体を探りに来たのだ。

モモ「・・・・・それで、リムミンさんはこれからどうするつもりかしら?」

コリス「たぶん、カワタ君からは、全裸で光って教会へ行くと言ってありました。

たぶん、リムミンさんはその教会で怪獣を呼び出したのかと思います・・・・・・。」

モモ「そう・・・・・・。まま、ここはちょっとだけ待ってみましょうか。」

コリス「はい・・・・・。」  こうして、二人はリムミンが出てくるのを待とうと立った。


一方、寝室ではリムミンや多くの子供たちが眠っていた。しかし、

カワタだけが寝たフリをして、リムミンが本性を表すのをじっくりと待っていた。

カワタ(もし、夢でなかったなら、リムミンさんはこの後きっと・・・・・・っ!!)

リムミンは眠っていた。カワタに警戒されているのを知らずに・・・・・。その時・・・・・。

ディンの声『・・・・起きろ。リムミン。』  ネールの声『そろそろマザリュースを暴れさせるわよ。』

リムミン「・・・・・・・・っ!わかったわ。」  脳裏に二人のテレパシーが響き、

その声を聞いたリムミンは目を覚まし、立ち上がる。それをカワタははっきりと見て、静かに驚く。

そして、リムミンは服をゆっくりと脱ぎ、やがて白く光り始めた。

カワタ「・・・・・・っ!!!(光った・・・・・・。やはり、夢ではなかったんだ・・・・・・!!)」

驚くカワタに見られているのに気づかず、リムミンはそのままこの施設から出ようと歩いた。

ドアを開け、そのまま部屋から出たリムミン。カワタは彼女を追跡しようと、こっそり立って歩いた。


施設から出て、夜の森を歩くリムミン。しかし、その彼女の姿を、

ひそかに木々の中に隠れていたコリスとモモがこっそりと見ていた。

コリス「っ!!!リ・・・・リムミンさん!!カワタ君の言う事は本当だったんだ・・・・・。」

モモ「そして、これがエリザベス族に覚醒する寸前の姿・・・・・っ!!」

そして、彼女のあとをついていくようにカワタもこっそりと木に隠れながら、歩いていた。

コリス「っ!!カワタ君だ・・・・・。」

モモ「リムミンさんについて調査する気ね・・・・・。ついてきましょ!!」

コリス「はいっ!」  コリスとモモは木に隠れながら、カワタのあとをついていった。

そして、教会の前に来て、そこに入ってきたリムミン。それを見たカワタも走って、

教会に入ろうとするが、彼の前にコリスとモモが走ってきた事に驚く。

カワタ「わっ!!!コ・・・・コリスさん・・・・・。それに・・・・・あなたは・・・・・??」

モモ「私はモモ。DGCの隊長でこいつの弟よ。」  モモはコリスの肩に手を置きながら自己紹介する。

ちなみに、こいつとはコリスの事である。カワタはいきなり二人がDGCである事に少し安心する。

カワタ「ふ・・・・二人もリムミンさんを追跡していたんですか?」

コリス「うん。君の言う事は正しかったみたいだね・・・・・・。」

カワタ「うん。でも、ここからが本当なんだ。教会に入ろう!!」

コリス「うん!!」   モモ「いい?ひっそりといくのよ。できるだけバレずにね・・・・。」

こうして、3人もこっそりと教会の中へと入っていった。


そして、教会の中では、リムミンとネールとディンの3人が集まった。

既にリムミンは白き女性改めエリザベス族としての衣装を着ていた。

コリスとモモとカワタは白い女性たちから一番遠い長椅子に隠れて、見ていた。

カワタ「リムミンさんは昨日もこんな衣装を着て、変なお姉さんと女の子の二人と一緒にいたんだ。」

コリス「っ!!!こ・・・・・この二人は・・・・・・・!!!」  コリスはネールとディンを見て、

表情を強張らせる。何故なら、コリスはあの二人の姿を知っているからだ・・・・・。

モモ「どうかしたの?コリス・・・・・・。」

コリス「知ってます。この二人。バロンザウルス事件とファエカーン人事件で、

それぞれ出会いました。この二人は不思議な力を持っていて人間じゃないのかと、

思いましたが・・・・・。やはり、あの二人もエリザベス族!シャドーの手下だったのか・・・・。」

そう。ネールとディンもエリザベス族であったのだ。二人はリムミンとともに何か唱え始めた。

リムミン、ネール、ディン「目覚めなさい。マザリュース!!今こそ力を振舞う時が来たのだ!!!」

3人の呼び声に暗闇からマザリュースが現れた。教会の中で、口から煙を吐き始めた。

マザリュース「エエエェェェェェェン!!!エエエエエエエエエェェェェェェェェェェン!!!!!!」

カワタ「あっ!!あれだ!!あれが僕が昨日見た怪獣だ!!!」

コリス「こいつがマザリュースか・・・・・!!」   モモ「醜さが体と声に表しているわね・・・・・。」

リムミン「お聞き!!マザリュース!!!今こそ、あなたの手で、

愚かな人間たちの平和を破壊するのです!!!さァ!動き出しなさい!!!」

ディン「お前が心地よければ人を殺しても構わん!!

その時は第2、第3のお前の同志である新たなマザリュースを生み出してやろう!!!」

ネール「さあ!大きくなーれ!!大きくなーれ!!」

マザリュース「エエエエエエェェェェェェェェン!!!!エエェェェェェェェン!!」

コリス「奴らの目的は怪獣に人間たちの世界で暴れさせる事だったのか・・・・・っ!!」

モモ「まあ。シャドーがそう命令したからでしょうね・・・・・っ!!」  カワタ「リムミンさん・・・・!」

リムミン「さァ!!暴れなさい!!マザリュース!!!全ての人間に恐怖を与えるのよ!!!!」

コリス「くそォ!!!」  コリスはエリザベス族の野望を止めようと銃を構えた。

そして、モモも銃を構え二人で一斉射撃して、マザリュースを攻撃した。

マザリュース「エエエェェェェェン!!??エエエエエエェェェェェェェェン!!!!!!!」

ネール「何っ!!?」  ディン「ひそかに見ていた奴がいやがると言うのか・・・・・!!」

リムミン「く・・・・・っ!!」  3人は後ろからマザリュースを攻撃した者がいると知り、

後ろの方を見てみる。そこには、銃を構えているコリスとモモ。そして、カワタがいた。

リムミン「カ・・・・・カワタ君・・・・・・!!」  カワタ「リムミンさん・・・・・。どうして・・・・・!!」

コリス「エリザベス族・・・・・!!君たちの野望は僕が止めてみせる!!!」

コリスはそう言いながら、銃をリムミンたちの方へと向けた。しかし、カワタがそんなコリスの前に立つ。

カワタ「待って!!コリスさん!!!」

コリス「カワタ君!!どくんだ!!リムミンさんは・・・・・・!!」

カワタ「でも、リムミンさんは僕を育ててくれたんだ!!!そうだよね!?リムミンさんん!!」

カワタは切なそうに叫びながら、リムミンの方を向く。

リムミン「・・・・・確かに、あなたたちは私が育てたわ。私自身の意思でね・・・・・・。

そして、この腐った世界の平和を脅かすのも、私自身の意思!!!!」

つづく

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リムミン「こんにちわ。コリスさん。」

コリス「・・・・・・こんにちわ。・・・・あれ?カワタ君は・・・・・。」

リムミン「カワタ君なら・・・・・・。」  リムミンが木の方に指をさす。

そこに、カワタが隠れていた。どうやらカワタは怯えながら教会を見続けているようだ。

コリス「・・・・・っ?彼はここで何をしているのですか?」

リムミン「さあ?朝からずっとこうなの。何故かずっと教会の方を見ているの。」

コリス「何か理由を聞きましたか?」

リムミン「カワタ君自身から言い出したのですが、

教会の中に、怪獣が出てきたって言うんです。でも、教会で怪獣が生まれたなんて、

子供たちは信じず笑ってしまったんです。私も何か難しそうで、信じれませんでした・・・・。

ためしに教会に入ってみたのですが、怪獣はいませんでした。」

コリス「そうですか・・・・・。じゃ、カワタ君とお話に行ってきます。」

リムミン「はい・・・・。」  リムミンの返事を聞いたコリスはカワタのいる木へと向かった。

コリス「カワタくうぅぅぅぅぅん!!!」  カワタ「・・・・・っ。あ!コリスさん!!」

コリスがカワタの名をあげながら彼の方に来ると、カワタもコリスの方を見る。

コリス「リムミンさんから聞いたよ。教会に怪獣がいるって・・・・・?」

カワタ「うん!!僕は確かにこの目で見たんだ!!怪獣は確かにいたんだ!!!あの夜に・・・・。」

コリス「どんな怪獣だった?」

カワタ「なんかね。体が赤くてトゲトゲで赤ちゃんの声を出しているんだ。

それに、その怪獣は白い髪の光っている女の子が3人が何かの魔法で生まれたんだ・・・・。」

コリス「っ!?白い髪の光る女の子が3人だって・・・・・!?」

カワタ「うん・・・・。その中に、リムミンさんがいたんだ。」

コリス「っ!!!?リムミンさんが・・・・・・!??」

カワタ「うん・・・・・。僕が怖い夢を見て、起きたらリムミンさんが裸になって、

光り始めたんだ。そのままリムミンさんは教会の方に行って、

そこで二人の光る女の子と何か話をして、唱えていたんだ。」

コリス「・・・・・・・っ!?白い髪・・・・・・。二人の女・・・・・。まさかっ!?」

その時、コリスの脳裏に何かが浮かんできた。それは、バロンザウルス事件で現れた、

白い少女・ネール。そして、ファエカーン人事件で現れた白い少女・ディンの二人であった。

二人とも白い髪をしていた。そして、リムミンも白い髪をしていた。

もしかして、リムミンもあの二人の仲間ではないのか。コリスはそう疑い始めた。

コリス「・・・・・わかった。ありがとう。ちょっと教会に入ってみるよ。」

カワタ「うん!!」 コリスは走って、教会の方に向かい、その教会の中に入った。

リムミン「・・・・・ちっ!」 リムミンはそれを見て、嫌味な表情をしていた。

その時、子供たちが多いに遊んでいる教会を遠くから見ている何者かがいた。

何者は黒い鎧の少年にして、冥界の王子・ゴダルであった。この教会で何を狙うのか。

ゴダル「・・・・・・・・・・。」 ゴダルは教会を見つめた後、すぐ去ってしまった。

コリスは教会の中に入った。しかし、そこには誰もいなかった。

怪獣の姿さえ見当たらなかった。コリスは誰もいないかと思って教会から出た。

そして、コリスはカワタのところへ来た。

カワタ「どうだった?」

コリス「いや・・・。特に異常はなかった。ところで、君が言ってた、

あの光る女の子・・・・・。確か白い髪だって言ってたよね・・・・・?」

それに、あの光る少女たちの中に、リムミンさんがいると言ってたよね・・・・?」

カワタ「確かに、リムミンさんもいたよ・・・・。」

コリス「その事も・・・・リムミンさん本人に言った・・・?」

カワタ「言ったけど、リムミンさんったら自分はそんな事してないって言うんだ・・・・・。」

コリス「そうか・・・・。それで、怪獣は夜に現れたとも言ってたね?」

カワタ「うん。そうだけど・・・・・。」

コリス「わかった。教えてありがとう。じゃあ、

夜になったらもう一度確かめに行くよ。リムミンさんのところに行ってくる。」

カワタ「うん!」  こうして、コリスはカワタから離れ、リムミンのところに来た。

リムミン「・・・・あら。コリスさん。カワタさんとの話、どうでしたか?」

コリス「・・・・・彼の話は正しかったと思います。僕は彼を信じます。」

リムミン「そうですか・・・・・。ありがとうございます・・・・・。」

コリス「・・・・・ちょっと、ついてきてください。」

コリスはいきなりリムミンの手を取り、どこかへ引き連れようとした。

リムミン「え・・・・?ちょ、ちょっと何をするんですか!?」


かくして、リムミンはコリスに無理やり引っ張られ森の方に来た。

リムミン「一体・・・・。どうしたと言うのですか?」

コリス「・・・・あなたは、人間ではありませんね・・・・!?」

リムミン「え!?な・・・・何をおっしゃって・・・・・。」

コリス「カワタ君はあなたが夜、教会に行ってる事を知りました。

あなたはそこで、何をしたのですか?とても・・・人間のやる事ではないと聞きました。」

リムミン「・・・・一体、何をおっしゃってるのです?悪ふざけも程が・・・・・。」

僕は前、白い髪の女性二人と出会いました。あの二人はあなたの仲間ですよね?」

リムミン「・・・・・・何故、それを・・・・!」

コリス「もし、あなたがあの二人も仲間であるなら、僕の正体すら知っているハズです・・・・。」

コリスはそう言いながら、ウルトラウォッチをリムミンに見せ、ウォッチを光らせた。

リムミン「・・・・・っ!やはり、あなたがウルトラマンクリスタルですね・・・・・。」

コリス「そうです。僕の正体を知っているあなたは一体誰なんですか!?教えてください!!」

リムミン「・・・・わかったわ。ただし、条件があるわ。これから私が話す事は、

全てカワタ君ら子供たちには暴露しない事。それを守れるならいつでも話せるわ。」

コリス「・・・・わかりました。それでは、お願いします・・・・。」

リムミン「いい子ね・・・・。では、言うわね。ディン、ネール、そして、

この私、リムミンの3人は・・・・・・・・冥界の国のエリザベス族なの。」

コリス「エ・・・・エリザベス族・・・・・!?」  コリスはそれを聞いて動揺しそうになる。

リムミン「私たちの住む冥界はとても荒み、悲しみに満ちていた。冥界に近いところである、

地獄に堕ちて苦しんでいる人々を昔から私は見ていた。見るたびに、怖くて悲しくて、

気づかないうちに泣いていた。そこに、王子・ゴダル様が復活し、シャドー様も来て、

地獄に堕ちた彼らを助けるために力を貸せと言ったわ。私は友人のディン、ネールと一緒に、

ゴダル様とシャドー様の配下となり、人々に悪夢を見せる活動をしたわ。我が目的のために・・・・。」

コリス「・・・・・っ!じゃあ、あなたは・・・・シャドーさんの手下・・・・!?」

そう。リムミンを初め、あの二人、ディンとネールはやはり人間ではなく、

冥界の国のエリザベス族であり、シャドーの手下であったのだ。

コリスはそれを知って驚きの表情をし、震えていた。

リムミン「そうよ。そして、私たちは地獄にさ迷えし幾多の魂を救い、それを一つにし、

ついにマザリュースと言う悲しみの結晶を誕生させた。あの獣には無数の魂が宿っている。」

コリス「・・・・・・マザリュース?まさか、カワタ君が言ってた教会に出てきた怪獣の事!?」

リムミン「そうよ。」 リムミンはハッキリと応える。リムミンは自分の正体を知って、

動揺するコリスに対し、余裕の表情を見せながら語って言った。

コリス「その怪獣で一体、どうするつもりです!?」  リムミン「それは・・・・・っ!」

リムミンが語ろうと口を動かす瞬間。その時、子供の声が聞こえた。

男の子の声「リムミンさああぁぁぁぁぁん!!遊ぼおおぉぉぉぉぉう!!」

リムミン「っ!!?・・・・・悪いわね。マリンナーサの王子・・・・。」

リムミンはコリスとの会話を中断して、子供たちの方へと向かった。

この時のリムミンは子供たちに対し、優しく笑顔で接していた。

コリス「・・・・・・っ!」

コリスはそんなリムミンを警戒していた。今でも彼女が何をしでかすかわからないからだ。


その頃、シャドーのアジトである悪夢の城。今回よりこの城をナイトメア・ナーサと呼ぼう。

そのナイトメアナーサの内部の一つたる、大きな広場では、

悪夢のプリンセス・シャドーと、冥界の王子・ゴダル。そして、

エリザベス族のディンとネールがいた。4人はスクリーンに映ってある、

子供たちと遊んでいるリムミンの姿を見ていた。恐らく、彼女を監視しているだろう。

シャドー「ふふふふ・・・・。どうやら、モモの弟と接触したみたいね。

けど、クリスタルに勝てるのかしらねェ・・・・・。リムミンに・・・・・。」

ディン「リムミンだけではございませぬ。私とネールもいる事をお忘れなく。」

ネール「私とディンとリムミンが一つになる時、巨大なる力を得るのです。」

シャドー「そうね・・・・・。あなたたち3人が力を合わせれば、クリスタルなど・・・・!!」

シャドーは不気味な笑みを浮かべている時、ゴダルが冷酷な声でよぎってきた。

ゴダル「だが、クリスタルを倒すのはあくまで僕だ。弱らせる程度までなら許すが?」

ディン「お言葉ですが、ゴダル様。あなたは我が冥界の偉大なる王子なのです。」

ネール「冥界の王子たるあなたを守る。それが、我がエリザベス族の役目なのです。」

ゴダル「ふん!それはお前たち蛮族が勝手に決めただけの事。

正直、僕はお前たちなどどうでも良い。だが、僕のためにもせいぜい頑張るんだな。」

シャドー「まあ。素直じゃないんだから・・・・。」

ゴダル「何・・・・・?」  ゴダルはシャドーを睨む。

シャドー「くす・・・・っ。」 シャドーは悪戯ににやつく。

ディン「それにしても、リムミンめ。人間の子供などに庇いおって・・・・・。」

ネール「そこが彼女の悪いところでもあるわよね・・・・。」

シャドー「まあ。大目に見てやろうじゃない?間もなく、

愚かな人間たちはマザリュースによって、悪夢を見てしまうのだから・・・・・。

(・・・・そうよ。なんとしても悪夢を見せるのよ・・・・っ!)」

ディン「では、夜になったらマザリュースを出撃させます。」

ネール「マザリュースに宿りし無数の魂が人間たちに憎しみと言う名の牙を向けるでしょう。」

シャドー「よし・・・・。では、夜を楽しみにしているわ・・・・・。」

ゴダル(だが、そうなる前にあの男を・・・・。ウルトラマンクリスタルを・・・・・っ!!)


夕日。コリスは教会から離れたところにある施設のとある廊下にいた。

そこに、シーバーでモモと通信会話をしていた。

モモ「えっ!?リムミンさんがシャドーの手下・・・・!??」

つづく

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カワタ「・・・うう・・・・ん。うううん・・・・・!」

同じく眠っているカワタ。しかし、何故かうなされているそうだ。悪い夢を見ているのだろうか?

それを、リムミンは悲しそうに見ていた。よほど、子供を想う気持ちが強い彼女である。

リムミン「・・・・・・・っ。はっ!?」  その時、リムミンは何かの気配を感じ、驚きそうな顔をし、

後ろを向いた。そして、カワタはさらに魘される。一体、どんな悪夢を見ているのだ・・・・?


そして、どんな悪夢を知るべく場面をカワタ少年の夢の世界に変えるとしよう。

まずはとある暗い空間の浜辺。そこの海は、何故か赤かった。それは血のようであった。

その血の海の浜辺を一人貧しくさ迷う少年がいた。少年は涙を流していた。

それが、カワタであった。カワタは悲しそうに浜辺を歩き続ける。

カワタ「(僕はパパとママに捨てられ、地獄に堕ちた・・・・・。暗くてとても怖い・・・・・。

僕は歩き続ける。そうしなければ、僕と同じ人たちを苦しめる鬼たちが、

追ってくるから・・・・。僕は鬼たちが怖い。ここには助けてくれる人がいない・・・・・。

助けて、、リムミンさん・・・・・・。リムミンさん・・・・・どこにいるの・・・・・・?怖いよ・・・・・・。

寂しいよ・・・・・。リムミンさんに会いたいよ・・・・・・。これも皆、

パパとママが僕を捨てたせいだ・・・・・。許さない・・・・・・。殺してやる・・・・・・・。)っ!?」

カワタはそう思って、目の前の何者かを見て立ち止まる。それは、リムミンの後姿であった・・・・。

カワタ「・・・・・・っ!リムミンさん・・・・・・・!!」  それを見たカワタは涙を流し嬉しそうになり、

リムミンの方へと走る。やっと自分を助けてくれるかと思うからだ。しかし・・・・?

リムミンはカワタの方に向いた。しかし、その素顔は人間としての顔ではなく、

醜い怪物のような顔と変貌してしまった。これは優しさではなく、殺気を表しているそうだ。

リムミン「ウケケケケケケケケケケケケケケケケケ!!!!!!!!」

カワタ「う、うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

カワタはあまりの変貌に驚き、怯えて逃げていった。しかし、リムミンは笑いながら彼を追った。

カワタ「助けてええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!誰かああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

カワタは逃げるために走り続けるが、追う側たるリムミンの方が速かった。

リムミン「ウケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケ!!!!!!!!!!」

カワタ「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・。あっ!!」  走り続けるカワタは、

疲労のあまり扱けてしまった。こうしている間でもリムミンが襲い掛かってしまう。

リムミン「ケケケケケケケケケケケケケケケケ!!!!!!!」

カワタ「う・・・・!う、うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

このままではカワタが殺されてしまう。しかし、これはあくまで夢の出来事である・・・・・。


カワタ「うわっ!!!!」  カワタは起き上がった。

そう。カワタは悪夢から覚め、現実世界に戻ったのだ。

カワタ「ゆ・・・・夢か・・・・・・・。っ!?」  その時、カワタは隣から何かが輝き始めたので、

その眩しさに目を反らす。そして、そっと光るものを見てみると、思わず事態が起きる。

カワタ「っ!!??」  それを見たカワタは驚く。その光るものは女性であった。

その女性はなんと、リムミンであった。何故か全裸となって白く光っていたのだ。

カワタ「リ・・・・リムミ・・・・・・!!」   カワタが思わず声をあげると、

リムミンは彼の方を見る。カワタは慌てて急いで寝むった。

リムミン「・・・・・・・・・・・。」  カワタが眠っているところを確認したリムミンは、

そのまま前の方に向き、そのままゆっくりと部屋から出た。彼女が部屋から出たところに、

気づいたカワタは目を開きゆっくりと立ち、彼女を追うように部屋から出ようとした。


教会の外。夜の森を歩きながら、光る全裸のリムミン。その顔は美しい人間であった。

それをひそかに後からついていくのが、カワタであった。ときどき物に隠れながら追跡していた。

カワタ(リムミンさん・・・・・・。こんな時に裸でどこにいくんだろう・・・?ついてみよう・・・!)

リムミンはゆっくり歩く。そこはなんと、コリスが昼間行った事のある教会であった。

カワタ(なんだ・・・・・。教会か。でも、何をしに行くんだろう・・・・・?)

カワタはリムミンが教会に行く事に一瞬だけほっとした。リムミンは教会によく行くらしい。

リムミンはゆっくりと教会へと入っていった。カワタも急いで教会へ近づく。


そして、教会の中へと入っていった。そこの中で、リムミンが、

ピエノから左右のところにいるリムミンと同じ光る少女二人の前にいた。

カワタ(光が二つある・・・・・!?こんなのあったのだろうか・・・・・?)

カワタは長椅子に隠れながら、リムミンや二人の光る少女たちを見ていた。

リムミン「・・・・予定通りに来たわ。我が同志たちよ・・・・・・。」

リムミンは二人の光る少女たちに同志と呼んだ。その同志と呼ばれし二人とは・・・・・。

右にいる一人目は目が血のように赤く身長が高く、

黒い青い半袖の服や青い短パンで身を纏っている少女であった。

左にいつ二人目が紫色の目をして、その顔は全く無表情であり、

衣装では、白いマントをしていて、黒い半袖の服や黒い短パンをもしている少女であった。

この二人は異なる事件でそれぞコリスが会った白い少女たちではないか。

何故、この不思議な力を持っていた二人がリムミンの同志なのか。

カワタ「あれ・・・・?このお姉さんたちも光ってる。一体何なの・・・・・??」

リムミン「それで・・・・・儀式の準備はいいかしら?ディン。ネール。」

どうやら、右の方の少女がディン、左の方がネールらしい。

ディン「ああ。いつでも始めれるぞ。地獄にさ迷いし多くの魂の結晶の誕生を・・・・・。」

ネール「その前に・・・・これを着て。」  ネールがリムミンの前に手のひらを向けると、

そこから光が出て、その光がリムミンの身をつつむ。すると、その光がなんと衣装になった。

黒い半袖の服や赤い短パンであった。おまけに白いマントまで付けていた。

リムミンのこの白い二人の仲間だったのだ。カワタはそれを見て驚く。

カワタ「・・・・・・・・っ!!リ・・・・・リムミスさん・・・・・・・!!?」

リムミン「・・・・・・・さァ。始めるわよ。哀れなる魂の結集の儀式を・・・・・!」

ネール「うん・・・・・。」   ディン「任せておけ・・・・・・!!」

ネールとディンが後ろの方に向き、3人が手を上にかかげると3人のいる床から、

奇怪な魔方陣が出てきた。そして、周りにロウソクの幻覚が多く浮かんできた。

リムミン「・・・・・・地獄の世に虐げられし悲しき魂よ。今ここで我が呼び声を聞きたまえ。」

ディン「今・・・・・ここに新たな命を与えよう。新たな姿を持って・・・・・。」

ネール「そして、我が僕にして巨大なる力を持った幼き鬼として・・・・。」

リムミン、ディン、ネール「今こそ、多くの悲しき魂に新たな命の結集を・・・・・。」

3人が唱えると、暗闇から怪光が放ちそこから奇怪で巨大な怪獣が現れた。

怪獣「エエエエエェェェェェェェン!!!!エエエエエエェェェェェェェェン!!!!!!」

この怪獣はまるで生まれたばかりの赤ん坊そのものの声を出していた。

その怪獣は多くのトゲを生やした体がほぼ赤く、目が黄色く光っていた。

ディン「見るが良い!!!地獄に堕ちた者たちの魂が一つになった姿であるぞ!!!」

ネール「この者こそ私たちの息子よ。命名は・・・・・マザリュース!」

リムミン「ああ・・・・。なんて可愛いお口。なんて可愛い手。なんて可愛い足・・・・。」

3人はマザリュースの巨大な姿を見て感激する。しかし、カワタは凄まじい恐怖をしていた。

カワタ「う・・・・嘘だ・・・・・!!リムミンさんが・・・・・こんな怪獣を生み出せるなんて・・・・・っ!!!」

マザリュース「エエエエエエェェェェェェェン!!!!エエエェェェェェェン!!!」

怪獣マザリュースは突然、教会内を歩き始めた。一体何をしでかす気だ。

ディン「むっ!?どこへ行く!マザリュースよ!!」

ネール「恐らく、餌を探そうとしているんだわ・・・・・・。」

カワタ「ま・・・・不味い!!ここは逃げなきゃ!!!」  怪獣が自分を食べに来たと察したカワタは、

急いで走り、開いたドアを潜って教会から出た。3人はすぐ、それに気づく。

リムミン「っ!!?あの子・・・・・。」   ディン「むっ!?あの少年・・・・・!見おったか・・・・・!」

ネール「この真実を人間たちは知ってはいけない・・・・・。さて、どうしようかな・・・・?」

リムミン「待って!!・・・・いいの。あの子は・・・・私の・・・・・。」

ネールとディンはこの光景を見たカワタを許さなかっただろう。しかし、リムミンは、

それを静止していた。彼女はカワタを愛しているらしい。それに、

恐らくマザリュースが一番、カワタが密かに見ていたのを一番気づいていたのだろう。


そして、次の日。コリスはロードラッシュで教会の外に来た。そこでは、

リムミンと多くの子供たちがボールで遊んでいた。とても楽しい雰囲気である。

コリス「こんにちわ。リムミンさん。」   リムミン「あら。こんにちわ。コリスさん。」

子供たち「こんにちわ!!コリスさん!!」   リムミンと多くの子供たちがコリスに近づく。

つづく

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カワタ「ねえ、コリスさん。リムミンさんはね、とっても優しいんだよ。」

コリス「うん。知ってるよ。君たち身寄りのない子供たちを一人で、育てているって聞いたよ。」

カワタ「そう。もし、あのお姉さんがいなければ、親に捨てられた僕は、

今頃どうしていたのかわからなかったよ・・・・・。」

コリス「そっか・・・・。そうだ!君は・・・・どんな夢を持ってる?」

カワタ「・・・・・夢?何・・・・それ?」

コリス「たとえばさ、自分が大人になった何かしたいのかとか・・・・。」

カワタ「・・・・知らないよ。だって、パパとママは僕を捨てる前に教えてくれなかったもん。」

コリス「・・・・・・・そう。」

カワタ「パパとママは、僕が何もできない迷惑ものだと言って、

僕を家から追い出していたんだ。僕は暗い森の中をさ迷いながら泣いていた・・・・・。

このままいけば、僕は何かの獣に食べられて死に、地獄に落ちていたのかも知れない。

けど、そんな僕を救ってくれたの、ただ一人。リムミンさんだったんです・・・・。」

カワタは数年前、両親に家から追放され泣きべそをかきながら暗い夜の森を、

さ迷っていた。そんな幼い彼に手を差し伸べたのはリムミンであった。

彼女の優しき笑顔を見て、カワタは次第に明るい笑顔に満ち、彼女と手を合わせる。

それから、カワタとリムミンは他の子供たちと一緒に家族のように暮らしていたと言う・・・・・。

カワタ「リムミンさんは優しいんだ。子供にならどんな人だって優しくしてくれるんだ。

失敗しても滅多に怒らず、泣いてる子がいたら慰めてくれる。

いつも僕たちに良い方向へ進ませてくれる。僕たちには彼女が必要なんだ!

リムミンさんは僕たちにとって女神様のような存在なんだ。だから、彼女には、

これからも僕たちの側にいて欲しいんだ・・・・。もし、彼女がいなくなったら・・・・。」

コリス「・・・・・いなくならないようにすれば良いんだ。」

カワタ「え・・・・・・?」

コリス「それを夢にすればいいんだ。その夢さえ持てば、

いつまでもリムミンさんと一緒にいられるよ。きっと・・・・・。」

カワタ「夢・・・・。うん!わかった。僕、リムミンさんといつでも一緒にいられる夢を持つよ!!」

コリス「うん。それでいいんだよ^^」

カワタ「・・・・それに、大人になったら何かしたい事・・・・。実はもう決めたんだ。」

コリス「え・・・・?もう一つ夢って・・・。もう決まったのかぃ?」

カワタ「うん・・・・・。それは・・・・・・・・・僕を捨てたパパとママをやっつける事だい!!」

コリス「え・・・・・・??」  コリスはそれを聞いて悲しそうな表情になる。

大人になったら自分を捨てた両親を殺す事・・・。果たして、それは夢だと言っても良いのだろうか?

カワタ「僕は・・・・パパとママを許せない。だから、大人になって力をつけて、

あいつらを倒してやりたい!!僕と同じ子のアクィラ君も、

こないだ、自分を捨てた両親をやっつけるのが将来の夢だって言ったしね・・・・。」

コリス「・・・・・・・そんなの・・・・夢じゃない。ただの欲望だよ・・・・・!」

カワタ「何を言ってるの?大人になったらやりたい事・・・。それが、夢なんだろう?」

コリス「そ、それは・・・・・。」   リムミン「それは・・・・・・?」

カワタとコリス「え???」   リムミンの声を聞いたコリスとカワタは、

いつの間にか、二人の間にいたリムミンの方を向いた。既にパンを持ってきたそうだ。

リムミン「・・・・・パン。持ってきましたよ。他の子供たちも来ます。」

コリス「そうですか・・・・。」   カワタ「わーい!パンだァ!」

リムミンは多くの異なるパンをテーブルの上に置いた。

リムミン「そう言えば、まだ夢と言うものを教えてませんでしたわね・・・・・。」

カワタ「ねえ。リムミンさん。夢ってなーに?」

リムミン「夢・・・・。くすっ。それはね、自分が大人になってやりたい事を意味するのよ。」

カワタ「やっぱりそうか!!僕ね、夢が二つもあるんだよ!」

リムミン「あらあら。どんな夢ですか?」  コリス「・・・・・・っ。」

カワタ「一つ目はね、リムミンさんとずーっと一緒にいたい事!!」

リムミン「まあ。それは嬉しいですわ^^」  コリス「・・・・・・うん。」

リムミンは微笑み、コリスも微笑む。カワタの一つ目の夢は暖かく、素晴らしい夢である。

カワタ「二つ目はね、僕を捨てたパパとママをやっつける事!!!」

コリス「・・・・・・・っ!!」  コリスはそれを聞いて悲しみそうになる。

何故なら、それは夢ではなく只の欲望。殺人と言う名の愚かな欲望である。

リムミン「まあ。それは素晴らしいですわね。頑張って自分を捨てた、

あの愚か者たちを倒してくださいね^^応援しますわ。」   しかし、リムミンは微笑んで認めた。

何故だ?優しいハズのリムミンはそんな愚かな欲望を許すとは。彼女は一体、何なんだ?

カワタ「ありがとう!僕、2つの夢を頑張るよ!!」

コリス「・・・・・・・っ。」  コリスは複雑に思っていた。

カワタの一つ目の夢はともかく、二つ目の夢は果たして許していいものなのか・・・・。

その時、多くの子供たちがこの部屋に来た。この者たちは皆、リムミンに育てられているらしい。

子供たち「リムミンさん!!!」  「リムミンさああぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

子供たちは嬉しそうにリムミンさんに近づいた。リムミンは子供たちに慕われているのだ。

リムミン「うふふ。はいはい。皆の分のパンはいっぱいありますよ。」

子供たち「はああぁぁぁぁぁぁい!!」  「あははははは・・・・・。」

カワタ「リムミンさん!!」  カワタも他の子供たちと同じリムミンに慕っている。

コリス「・・・・・くすっ。」 コリスはその光景を見て微笑むが、何故かすぐに暗そうな表情をする。


そして、夜になった。コリスは教会の外で、シーバーを使ってモモと通信していた。

モモの声『それで、今日はどうだった?』

コリス「はい・・・・。カワタ君と夢について話をしていたけど・・・・。

彼の夢は残酷でした。自分を捨てた両親をやっつけるって・・・・。」

モモの声『そう・・・・。つまり、復讐って事ね。まあ、仕方がない事ね・・・・。』

コリス「・・・・・姉さん。果たして、復讐とは夢なんでしょうか・・・・?」

モモの声『さあね。それは、カワタ君のやりたい事でもあるし。ま、

確かにその復讐とは、場合によっては殺してしまう事もあるから困るわね・・・・。』

コリス「はい・・・・。もし、できればカワタ君を説得してみます。復讐なんかやめさせるように・・・・。」

モモの声『・・・・まあ。お願いするだばさ。今日はもう帰っていいわよ。』

コリス「はい・・・・。」  そして、コリスはロードラッシュでハリーの家へと帰っていった。


そして、施設には、ある一つの部屋があった。それは多くの子供たちが寝ている、

いわば寝室であった。その中でカワタも布団の中で寝ているのであった。

つづく

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ウルトラマンクリスタル   第35話・fake.mothers&child

3頭奇怪獣・エリザベス
幼鬼・マザリュース
冥界仮面・ゴダル
登場

交通事故事件を多数引き起こした怪獣バロン事件。

無数の宇宙船と共に地球を侵略しようと暴れるファエカーン星人事件。

これらの事件にそれぞれ異なる不思議な少女がコリスの前に立ちはだかっていた。

コリスは思っている。あの少女たちは一体何なのか?何のために何を企んでいるだろうか?

コリス「・・・・・・・あの少女たちは・・・・・。」   その時、見知らぬ声がコリスの耳に届く。

謎の声「コリスさあぁぁぁぁ~ん!」  その声は紛れなく男の子の声であった。

コリス「・・・・っ?あ、カワタ君。」  コリスは後ろを向き、男の子の姿を見る。

その子は白い服と赤いズボンをしていた。髪は金色で笑顔が可愛らしかった。

この少年こそが、カワタである。そして、今コリスがいるのは、何所にでもある教会の中であった。

カワタ「リムミンさんがご飯を作ってくれたよ。コリスさんの分のあるって。」

コリス「そうか・・・・。じゃ、行こうか^^」

カワタ「うん!」  こうして、二人はリムミンとやら人物のところへ行こうと、教会から出る。


教会から少し離れたとある建物。その建物は大きいが、少しだけ小さかった。

ここは、いわゆる施設と言って良いだろう。その施設のある部屋で、

コリスとカワタがテーブルに座っていた。ここは、キッチンと言っていいだろう。

そこに、スープの皿を2本持つ女性が入ってきた。その女性は、

白く長い髪をして、目が水色をしていた。その顔は優しい笑顔に満ちていた。

この女性こそが、リムミンと言う女性であろう。

リムミン「お食事の用意ができました。」

カワタ「わーい!ご飯だあぁぁ~っ。」  コリス「美味しそうですね。」

リムミンは二人のところに2つのスープを置く。

コリス「じゃあ・・・。さっそく頂こうか・・・・・。」  コリスがそう言いながら、スプーンを取るが・・・。

カワタ「待った!いつもの事、忘れたのかい?」  カワタがそう言い、コリスを止める。

コリス「え・・・・?ああ。そうだった。あの祈りをやるんだったね・・・・・。」

リムミン「ええ・・・・。そうですよ。・・・・・・我ら人に命を与えてくれた神よ。

再び我らに大地の恵みを与えん事を・・・・・。」  リムミンはそう祈ると、コリスやカワタも真似る。

コリスとカワタ「我ら人に命を与えてくれた神よ。再び我らに大地の恵みを与えん事を・・・・。」

リムミン、コリス、カワタ「頂きます。」  どうやらこれは、食事の前の祈りであるらしい。

教会では、あるところによれば、いつもこのような行為もするハズなのかも知れない。

コリス「さぁ!食べるぞ!!」  カワタ「うん!」

二人はスープを美味しく飲んでいた。ちなみに、このスープは何も入ってないらしい。

コリス「うん。このスープ、うまいね。」

カワタ「当たり前さ。リムミンさんの昼食は暖かくて優しい感じがして、素晴らしいんだぃ。」

コリス「そうか・・・・・。ん?リムミンさんは・・・・・食べないのですか?」

その時、コリスはそう思っていた。彼の言うとおり、リムミンは何も食べない様子で彼女の前には、

食物はおろか、何もないそうだ。リムミンは二人が食べているところを見ているだけらしい。

リムミン「・・・・・ええ。こうして、あなた方が美味しく頂ければ、私も満足です・・・・・。」

カワタ「リムミンさんは時々、食べないところもあるんだ。」  コリス「そう・・・・・・。」

リムミン「・・・・・では、パンも持ってきますので、先にスープを食してくださいね。

もうじき他の子供たちも来ますから・・・・・。」

カワタ「はーい。」   コリス「はい。」

リムミンは二人の返事をしっかり聞いて、部屋から出た。パンを持ってくるつもりだ。

その間にコリスとカワタはスープを美味しく食べている。

しかし、何故コリスがこの施設に来るようになったのか、それは3日前に遡る・・・・。


その頃のDGC司令室では、コリスがモモと会話をしていた。

コリス「ええっ!!?今日からあるところに行けですって・・・・!?」

モモ「そう。その名も、E45地区にある教会。その教会で働いているリムミンさんの、

お手伝いをしてもらうわ。彼女は身寄りのない子供たちを育てているそうよ。」

シュドー「光栄に思えよ。コリス。リムミンさんは噂では、優しくて美人なんだぜw」

テブリッシュ「彼女はずっと寂しい子供たちを一人で、一生懸命育てたそうだ。

そんな人の手伝いをしてやつのも、我々DGCの立派な仕事の一つだ。」

モモ「それに、あの教会から何か嫌な予感がするのよね。私の感によれば・・・・・。」

コリス「そうですか・・・・・。わかりました。これより、

E45地区の教会のリムミンさんのお手伝いに行きます。」

サキ「頑張ってね。コリス君♪」  イチゴ「君ならやっていけるよ。」

コリス「はい。それでは、行ってきます。」


そして、現在。コリスはスープを飲んで、こう考えていた。

コリス(・・・・・・しかし、姉さんは何故、僕にこのような仕事を・・・・。

でも、いいか。なんか良い仕事だし。リムミンさんも噂通り優しいし。

カワタ君を初めとする子供たちもほとんどが明るそうだったし・・・・・。)


一方、リムミンは多くのパンを持って、施設に戻ろうとしていた。

リムミン「・・・・・・・。っ!?」  今やにこにこであったリムミンは、

目の前に何者かが現れて、急に真剣な顔になって立ち止まった。

その何者かとはまだ姿を見せられないが、影があった。その影は二つある。二人いるのだ。

リムミン「・・・・・・あなたたち。どうだった?」

謎の影の者「・・・・・・彼の力、別に大した事はないかも知れないわ。」

「だが、万一の事もある。そろそろ動き出さねばなるまい。準備はいいかね?」

影の二人は何処かで聞いた事のある声をそれぞれしていた。

リムミン「・・・・・わかっているわ・・・・・。」  リムミンは一体、誰と話しているのだろうか?


一方、施設の部屋では、カワタがコリスと会話をしていた。

つづく

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