よく見れば、一同はお正月らしく和食を食べていた。
しかし、おせち料理を食べる者はとても少なく、
それを食べているのは、
ユミとボトルズしかいないらしい。
クリグミ「ヤクザが暴れる街って・・・何か怖い・・・。」
プルレス「大丈夫だよ。
バンジョーさんたちならきっと何とかしてくれるからさ。」
バンジョー「そうさ!僕とカズーイ。クラッシャーの皆に任せてよ!」
カズーイ「気に喰わない奴もいるけど、できるだけ協力しようかしらね?」
ガンズ「・・・・いや。残念ながらそれはもうできない。」
バンジョー「え?」
ユミ「・・・私たちはガムロさんと交流した時点で、
あなたたちの一行から離れ、ブレンティの部隊の戻るわ。」
プルレス「そんな・・・!?」
プルレスはユミの発言に驚き、フラエはそれに笑う。
フラエ「くくく・・・。そうなりゃ、お前らのような連中と、
付き合わずに済む。元々俺らはブレンティの部隊と一緒に戦ったのだ。
てめーらのような連中と一緒に冒険する気など元よりねェんだよ。」
テル「そうだな。そもそも、熊と鳥。貴様らは、
俺たちクラッシャーの敵である事を俺らは忘れちゃいない。」
ミル「そのため、私たちは、
いつまでもあなたたちと一緒に行動できないってワケ。」
ボトルズ「・・・・そうですか。」
カズーイ「ふっ。後少しでせいせいできるってワケね。」
バンジョー「カズーイ!」
クリグミ「・・・・何か寂しい。」
ミクス「・・・・ユミさん。私。熊さんたちと別れたくない・・・。」
ユミ「私もできればそうしたくない。けど、
私たちはブレンティ。クラッシャーを裏切るような事はできないわ。」
プルレス「ユミさん・・・。ミクスちゃん・・・。」
アシナガ「・・・・てやんでぃ。
何だか悲しくなっちまったじゃねェか・・・!」
ホテルから出たバンジョーたちはそれぞれに分かれる事にした。
一つはバンジョーとカズーイ、
ボトルズ、アシナガ、プルレス、クリグミ。
これらのグループは、この街のジグソーを探す事に。
もう一つはユミ、ミクス、フラエ、ガンズ、テル、ミル。
これらのグループは、ガムロを探し、彼と交流する事であった。
ボトルズ「・・・見つけられると良いですね。ガムロさん。」
ユミ「ええ・・・。何たって私たちの先輩だからね。」
フラエ「これでお前らと会う確率はなくなると信じようかしらね。」
ガンズ「そうだな。うまく行けば、
デスブラザーの言いなりにならなくて済む。」
カズーイ「こっちこそ、厄介な奴らが消えて安心できるわ!」
ミクス「プルレス君。本当はもっと一緒に冒険したかった・・・。」
プルレス「僕もだよ。ミクスちゃん。
もっと君と一緒に戦いたかったよ。」
バンジョー「・・・・それじゃ、行こう!それぞれの目標を果たしに!」
テル「・・・・行くぞ。ミル。」
ミル「ええ。ガムロさんを早く見つけなきゃ。」
こうして、バンジョーたちは二つのグループに分かれて、行動を開始した。
一方。クラッシャーたちのいる部屋では、
まるでお正月の雰囲気を表すような事をしていた。
タルト「・・・おっし。できた!」
タルトは目隠しをしていたが、何かをやり遂げると、その目隠しを外す。
タルトの前の床には、何故か奇形的にめちゃくちゃになった顔の絵が。
これは、福笑いだ。
その絵を見たツースとテナン。他のメンバーたちが笑う。
ツースたち「わははははははははははは!!!」
タルト「ありゃりゃりゃ!俺ってもしかして、下手くそかしら?」
テナン「はははは。いや、むしろ最高の出来だよ。タルト。」
タルト「そうなの。じゃ、そう思わせておこうかね。」
ツース「うむ。次は俺だな。
なるべくカオスな顔にしておくように頑張るよ。」
ツースが目隠しをしようとした、その時。
テナン「ピイイイイィィィィィィン!!!」
テナンはいきなり奇声を上げて、周囲のメンバーたちが驚いた。
ツース「どうした!?テナン!」
タルト「まさか、敵が行動を始めたのか!?」
テナン「きょ、強大な力を持った者が・・・この街に・・・!
こ、この者は熊と鳥がい、一緒に・・・・。」
ツース「熊と鳥だと・・・?まさか!?」
タルト「デスブラザーだと言うのか!?」
すると、ここにタヤマが歩いてくる。
タヤマ「今回のお正月。とても恐ろしい事態が起きるかも知れないな。」
タルト「タヤマ・・・・。」
タヤマ「俺はこの部隊の一員ではないが、
今回はお前たちに協力してやろう。」
バンジョーたちは街でジグソーの情報を聞き出そうとした。だが。
バンジョー「あの・・・。
この街にジグソーがあると聞いたのですけど・・・。」
人間の女性「ひっ!?で、デスブラザーだわ!!」
人間の男性「に、逃げろォ!!」
聞きだされる二つの人間がバンジョーたちから逃げ出した。
カズーイ「こら!待ちなさい!!」
それからバンジョーは人々にジグソーの事を聞こうとするが、
その人々がバンジョーをデスブラザーだと思い、恐怖で逃げて行った。
ついには大事件が起きたかのように、
多くの人々が逃げ惑う事も起きた。
バンジョー「どうして・・・。僕たちの事を避けるんだろう・・・?」
カズーイ「きっと、あのデスブラザーって奴のせいだわ!!
奴らがあたいたちに罪を着せているのよ!!きっと・・・!」
クリグミ「見て!何か来るよ!!?」
ボトルズ「え・・・?あ、あれは警察だ!!」
バンジョーたちの近くに複数のパトカーが走ってくる。
ボトルズ「この街の警察はとても恐ろしい!!早く逃げましょう!」
バンジョー「そうだな・・・!行こう!!」
バンジョーたちは警察から離れるべく、急いで逃げようと走る。
警察の声A「待てェ!!デスブラザー!!」
カズーイ「待てるワケないでしょ!?」
その時、クリグミが扱けて歩けなくなってしまう。
クリグミ「うっ!?びええええぇぇぇぇぇぇん!!」
プルレス「あっ!!クリグミ!!」
プルレスが扱けたクリグミを助けようとする。
警察の声B「そのデスブラザーに、
関係しているジンジョー2匹を捕まえろ!!」
バンジョー「二人とも!!カズーイ!!」
カズーイ「カズーイダッシュ!!!」
カズーイが自身の両足で物凄いスピードで走り、
プルレスとクリグミをバンジョーが両手で掴んで助ける。
クリグミ「ありがとう。バンジョーお兄ちゃん。」
バンジョー「どういたしまして・・・。」
こうして、バンジョーたちは走りに走って、何とか撒く事ができた。
ボトルズ「何とか逃げられたようですね・・・。」
アシナガ「けどよ、土竜。あのポリ共に恐ろしいって事ァ・・・。」
タルトの声「それは、
奴らがドッゲノクと言う強い犬共を使うからさ。」
バンジョー「え・・・?おおっ!!?」
バンジョーたちの前に、
タルト、ツース、テナン、タヤマの4人が現れた。
アシナガ「誰でぃ!?てめーら!!
グランティか!?クラッシャーか!?
それとも、さっきの警察の仲間か!?えーっ!?おい!!」
タルト「答えはクラッシャーさ。」
プルレス「クラッシャー・・・・!」
ツース「テナン。こいつらか?強大な力を持った者と言うのは。」
テナン「うん。今でもこいつらから強い反応を感じるよ・・・・っ!」
タヤマ「すなわち、この者たちがデスブラザーと言うワケか・・・。」
カズーイ「はぁ・・・。またそれですか。はいはい。
いかにも、あたいたちがデスブラザーでーす。でも、
あたいたち死にたくないんで、負けてくださらないでしょうか?」
カズーイはもう慣れているのか呆れているかで、
このような態度を取る。
バンジョー「・・・僕たちと戦うのか?」
タルト「ああ。戦うね。行くぞ!タヤマ!!」
タヤマ「おうよ!!」
タルトは二つの銃、二拳銃を持ち出し、
タヤマが両腕の筋肉を高めた。
バンジョー「く・・・っ!行くぞ!!カズーイ!!」
カズーイ「ええ!!」
バンジョーとタヤマが互いにパンチを繰り出す。
タヤマ「おらああああぁぁぁぁぁぁ!!!」
バンジョー「はああああぁぁぁぁ!!」
だが、その二つの拳がぶつかり合う。
タヤマ「ぬん!!」
タヤマがこの後すぐにバンジョーの胴体にキックをぶち込む。
バンジョー「ぐっ!でやあああぁぁぁぁぁ!!!」
バンジョーはもう片方の拳でタヤマを殴る。
タヤマ「ぐおおおぉぉぉっ!!?」
タヤマが下がる。それを見たテナンが驚く。
テナン「あの熊、タヤマの打撃に耐え、
一撃の拳でタヤマをさがらせた!!」
カズーイ「キキツキアタック!!!」
カズーイがキキツキアタックでタヤマを攻撃する。
タヤマ「ぬううぅぅぅぅっ!!?」
タヤマが両腕でガードするが、少し耐えられないか、また少し下がる。
タルト「タヤマ!!ぬおおおぉぉぉっ!!!」
タルトは二拳銃から銃弾を連射する。
バンジョー「うおっ!?」
バンジョーは慌てて、複数の銃弾から避けた。
タヤマ「とおおおぉぉぉう!!!」
その時、タヤマがバンジョーを思い切り殴った。
つづく
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