バンジョーとカズーイの大冒険THE・FIRST
第72話・操りスーツ
ステーションシティと言う街に来たバンジョーたちが、
そこで新たな年を迎えた。だが、その朝日の中、
ブレンティの仲間たちと一旦、離れる事に。さらに、
早くもこの街のクラッシャーの襲撃を受け、
ツースと言う服によりボトルズが人質にされてしまう。
この街には、ある一つの廃ビルがある。
そこが、この街のクラッシャーの秘密基地なのだ。
その部屋の一つで、タルトたちがバンジョーたちを連れて来た。
そこで、複数の人間たちがバンジョーたちを酷く睨む。
クリグミ「こ、怖い人がいっぱい・・・。」
アシナガ「まさか、この廃ビルをクラッシャー共が拠点するたぁな。」
タルト「俺らの居場所を世間に知られたくないんでね。
他のクラッシャーの同志たちもそうやって拠点を構えているさ。」
カズーイ「そうね。クラッシャーって社会と仲が悪そうだからね。」
タヤマ「俺たちが悪だと思っていても構わない。だが、
俺たちクラッシャーもあくまで、この世界を守っているつもりだ。」
プルレス「・・・そうだね。」
その時、1匹のガラの悪いダチョウがプルレスに近づく。
ダチョウ「そうだねだとォ?ちゃんと俺らの事理解してねークセに!!」
ダチョウが羽でプルレスの頭を掴む。
プルレス「ひ・・・・っ!?」
ダチョウ「俺らをただこの世界を守っているだけだと思ってんのか!?
違う!!俺らは腐った社会を変えるためにこの世界を守ってんだ!!
その腐った社会のせいで、今の俺があるんだよォ!!!」
ダチョウはそう言って、羽でプルレスを叩こうとする。
バンジョー「っ!やめろォ!!」
バンジョーがダチョウに殴りかかる。しかし。
ツース「動くな!!」
バンジョー「く・・・・っ!」
バンジョーはツースの言葉で止まった。何故なら、
ボトルズは今、そのツースを着ているからだ。もし、
反抗すれば、ツースはボトルズを殺す事ができるのだ。
その証拠に、ボトルズが両手で自身の首に近づいている。
ボトルズ「あ、ああ・・・。か、体が・・・勝手に・・・・っ!?」
それは、ツースがボトルズの身体を操っているからだ。
テナン「君もその辺にしてやれ。」
ダチョウ「・・・・イェッサー。」
ダチョウはテナンの命令で、プルレスから離れた。
タルト「おい。熊公。鳥公。この土竜を助けてェか?」
カズーイ「・・・一緒に冒険してる仲だしね。」
タルト「じゃあ、これからは俺らの命令を聴いて貰うぞ。
もし、うまく行ったら、土竜は返してやる。」
バンジョー「・・・本当だね?」
タルト「ああ。だが、その前に俺らのボスが間もなくやってくる。
その方がお前らに命令してくださるだろうよ。」
クリグミ「ボス・・・?一体、誰なんだろう?」
その時、この部屋にある者が入って来た。それは、
何故か女性らしい衣装を着ている人型のヒツジであった。
ヒツジの女性「あなたたちね?タルトたちが連れて来た者たちとは。」
バンジョー「はい・・・。そうですけど・・・。」
ヒツジの女性「私はエルメェス。このクラッシャー第21中隊のボスよ。
あなたたち。もしかして、クラッシャーかしら?」
カズーイ「違います。無理だと思うけど。」
エルメェス「そうね。あなたたちをデスブラザーではない、
別の存在である事を確信する事は無理ね。けど、
その力。利用する価値がありそうだわ。」
バンジョー「どうするつもりですか?」
エルメェス「そうね・・・。さっそく、命令を与えようかしら?」
つづく
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