それはまるで、魚とヘビが合体したような怪生物であった。
目が赤く、口には無数の牙がある。身体の左右にはヒレがあり、
尻尾の先も魚の尻尾?に見える。この巨大生物は潜水艦へと真っ直ぐに向かっている。
ロドシー「あ・・・・あれは!怪獣!!!!」
科学者の男性「怪獣の分析完了!!あれは、水中怪獣・ベムルクです!!」
そう。潜水艦に迫る怪生物こそ、最も巨大で最も凶悪な力を持つ怪物。
怪しい獣と書いて、怪獣であった。この怪獣はベムルク。
ベムルク「ギシャアアアアアアァァァァァァァァァァァ」
怪獣ベムルクはだんだんと潜水艦へ近づいてくる。
ロドシー「グランティの差し金!?」
科学者の男性「いえ!奴は野生です!!恐らく、ナワバリを守ろうとしたのでしょう。」
レーダー手の男性「怪獣はあと19分で、この潜水艦に接近!!」
ロドシー「・・・・・っ!」
ロドシーはメンバー控え室でロドシーの前に多くのメンバーが集まった。
もちろん、バンジョーとカズーイたちもいる。
ガムロ「怪獣が出現したですと!!?」
怪獣が来たと聞いて、ほとんどのメンバーが動揺する。
ボトルズ「えっ!?か、怪獣ってあのかつての時代より暴れまわった、
巨大な最強生物なのでは!?奴等はとても強い力を持って、
昔の人間たちでは、倒すのはとても難しく、あの宇宙人の・・・・!!」
カズーイ「えっ!?怪獣!?怪獣が出たの!!?
ねえねえ。一体、どんな怪獣かしら!?」
ボトルズが緊張感で話している途中で、カズーイが割って話す。
バンジョー「カズーイ。いきなり大きな声で話すのは迷惑だよ・・・・;」
ボトルズ「私の話を誰も聞いてませんのね・・・・・orz」
ユミ「でも、いきなり怪獣が出現しちゃうなんて・・・・!!」
フラエ「聞いてねーよ!んな話。」
ロドシー「でしょうね。けど、事実は事実よ。モニターをご覧ください。」
ロドシーはそう言うと、彼女の後ろのスクリーンが映り出す。
その画面に、ベムルクが潜水艦に迫ろうと泳ぐ姿があった。
ミクス「こ・・・・怖い・・・・・!!!」
ガンズ「ベムルクは身長20メートルを越えてると言う・・・・!
今、そんな奴に艦を壊されたら、俺たちは海のモクズになっちまう!!」
ユミ「なんとかなるわ!!だって、私たちには力があるもん!!」
プルレス「でも・・・・。この潜水艦に力があるの?」
ユミ「あるわよ!!ねっ!部隊長!」
ロドシー「ええ。あるわ。でも、あの怪獣に勝てるだろうか・・・・。」
カズーイ「じゃあ、あたいたちも戦うわ!!行きましょ、バンジョー!!」
バンジョー「ご・・・・ごめん・・・・・;」
バンジョーは突然、顔を青くし震える声で言った。
カズーイ「え!?な、何で謝るの・・・・?」
バンジョー「僕・・・・!海の中ではちょっと・・・・・;」
カズーイ「ちょっと、何よォ!おたからザクザクびーちでの特訓を忘れたの!?」
ボトルズ「落ち着いてください!!あなたたちは水中での戦いを特訓してないでしょう!?」
カズーイ「あ。そう言えば・・・・・;」 バンジョー「ごめん・・・・・;」
フラエ「水中で戦えねェなら、伝説気取りすんな。」
カズーイ「仕方がないじゃない!!
あと、あたいたちはちーっとも伝説じゃないんだから!!」
バンジョー「君なら水中で戦えると言うのかぃ!?」
フラエ「まあな。俺たちフランケン族は、人間が強化されたとも言われるしな。」
ロドシー「・・・・・けど、あなたは水中では数分しか呼吸できないでしょ?」
フラエ「余計な心配すんな。数分くらいなら、怪獣なんて殺せるさ。」
ロドシー「・・・・けど、相手は巨大怪獣。ここはあえて潜水艦だけで戦うわ・・・。」
フラエ「・・・・・ちっ!」 フラエは戦えなくて、苛立っていた。
ガムロ「ぬぅ・・・!ここはこの艦だけが頼りか・・・・!」
そこに、一人の男性が入ってきて、ロドシーに話しかける。
クラッシャー同志「大変です!!間もなく怪獣が接近してきます!!!」
ロドシー「っ!!わかったわ!!皆、ここで待機して!!!」
ロドシーは男性と共に控え室から出た。
プルレス「おお!!怪獣がこの潜水艦の方に向かって来る!!!」
スクリーンでは、怪獣ベムルクがついに潜水艦へ向かって来た。
ロドシー「攻撃準備開始!!!魚雷発射準備!!
レーザーシステムの起動も忘れないで!!」
砲撃手「魚雷発射準備完了!!レーザーのチャージも完了しました!!!」
ロドシー「よし!!怪獣が30m接近してから迎撃して!!」
砲撃手「はい!!!」 そして、怪獣ベムルクは潜水艦へと接近していく。
ベムルク「ギシャアアアアアアアアァァァァァァァァァァァ」
そして、怪獣はちょうど30mくらい潜水艦へと近づいた。その時がチャンスである。
ロドシー「今だ!!撃て!!!」 砲撃手「魚雷発射!!!!」
潜水艦は魚雷を複数発射して、ベムルクを攻撃した。
ベムルク「ギシャアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァ」
攻撃を受けたベムルクは、少しだけ苦痛しながらも潜水艦へ侵攻した。
そして、ベムルクは口から怪光線を発射した。
砲撃手「光線を吐いてきやがった!!」
ロドシー「右方に移動して、敵の攻撃を避けて!!!」
潜水艦は右方に移動して、ベムルクの光線を退けた。
ベムルク「ギシャアアアアアァァァァァァァァァァァ」
ベムルクは潜水艦を追おうとさらにスピードをあげて泳ぐ。
プルレス「あわわわわわわ!!!怪獣がこっちに向かってくるよォ!!!」
バンジョー「水中での戦いさえできれば・・・・・っ!!!」
カズーイ「今さら気づいたって遅いわ。果たして兵器だけで勝てるだろうか・・・!」
ミクス「・・・・・・・っ!」 ミクスは怯えてユミに近づく。
ユミはそんなミクスを抱いて、こう呟く。
ユミ「今は信じなきゃ・・・・。部隊長の力を・・・・!」
潜水艦は魚雷を連射してベムルクを攻撃し続ける。
ベムルク「ギシャアアアアアアァァァァァァァァァァァァァ」
ベムルクはそれに耐えながら、怪光線を吐く。
潜水艦は怪光線から避けて、魚雷を連射し続ける。
砲撃手「いくら攻撃しても、怪獣を撃破する事はできません!!」
ロドシー「レーザーバルカンに切り替えて、敵の体力を削るのよ!!」
砲撃手「了解!!攻撃方法をレーザーバルカンに切り替えます!!!」
潜水艦はレーザーバルカンを連射して、ベムルクを攻撃した。
ベムルクは無数のレーザーバルカンを浴びて、ひるむ。
ガムロ「無数のレーザーが怪獣を痛めつけている!!」
ガンズ「このまま一気に倒れちまえ!!」
ベムルク「ギシャアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァ」
ベムルクは負けずに、上方へ移動してレーザーバルカンを避ける。
さらに怪獣は潜水艦へ一気に迫る。
レーダー手「ああ!上から敵が物凄いスピードで迫って来ます!!」
ロドシー「な、なんですって!?きゃ・・・・っ!!」
乗員たち「うわ・・・・っ!!」 突然、コントロールルーム改め、ブリッジ内が揺れ始める。
そして、控え室でも物凄い揺れが襲う。
バンジョーたち「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
プルレス「な、何があったの・・・・!?」
ボトルズ「まさか・・・・・怪獣は・・・・!!」
潜水艦の中が揺れたのは何か?
そう。ベムルクが潜水艦を巻きついていたからだ。
ベムルク「ギシャアアアアアアァァァァァァァァァァァ」
ロドシー「く・・・・っ!!やられた・・・・!」
乗員の男性「怪獣はこのままこの艦を締め付けて破壊するつもりです!!」
ロドシー「ならば、電気ショックシステムを作動しなさい!!
それで、怪獣を切り離すのよ!!燃料が減るかも知れないけど、やむを得ないわ!!」
乗員の男性「了解!!スタッフ!!最大電力を機体から放出せよ!!
エネルギー50%解放!!電気ショック作戦開始!!!!」
ベムルクに巻きつかれる潜水艦の機体から激しい電撃が放たれる。
電流がベムルクの身体に流れて、怪獣はそれを受けて凄い苦痛を感じる。
ベムルク「ギシャアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァ」
ベムルクはあまりの電撃に耐えられず、潜水艦から放れる。
これで潜水艦は自由になった。戦いは続行する。
ロドシー「攻撃再開!!!その間に怪獣から距離をとって。」
潜水艦はレーザーバルカンを連射しながら、ベムルクから離れていく。
ベムルク「ギシャアアアアアアァァァァァァァァァァァ」
怪獣は攻撃を受けているので、動きを見せない。
レーダー手「怪獣から50m距離をとりました!!」
ロドシー「怪獣は動かないと見える!!魚雷連続発射!!!
念のため、あの切り札のチャージをお願いするわ!!」
砲撃手「了解!!!」 潜水艦は魚雷を連射してベムルクを発射する。
ベムルクは無数の魚雷を受けて苦しむ。
ベムルク「ギシャアアアアアアァァァァァァァァァ」
ところが、怪獣はついに怒り爆発したか潜水艦の方へ移動した。
レーダー手「怪獣が接近を開始しました!!」
ロドシー「このまま連射を続けて!!何としても怪獣を倒すのよ!!!」
砲撃手「りょ、了解!!!」 潜水艦は魚雷連射を続ける。
ベムルク「ギシャアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァ」
ベムルクは連射を受けながら、潜水艦へ向かう。その間に少数の魚雷を避ける事もあった。
レーダー手「ああっ!!怪獣が30m接近しました!!」
乗員の女性「例のアレのチャージが遅いです!!もう手がつけられようが・・・・っ!!」
ロドシー「くっ!!こうなれば、魚雷とレーザーバルカンをダブル連射をしなさい!!!」
潜水艦は魚雷とレーザーバルカンをダブル連射を開始。
無数の魚雷とレーザーを受けるベムルクはとても大きなダメージを受ける。
そのたびに爆発していき、その爆発が起きる。ドカアァァン ドドオォォン ズガアァン
ロドシー「攻撃止め!!!」 潜水艦はダブル連射を止める。
ベムルクは爆発をして、散りとなってしまったのか?
乗員の男性「おお!!やったぞ!!!」
レーザー手「いえ!!怪獣はまだ生きています!!レーダーでロストされてません!!」
ロドシー「く・・・・っ!!やはり、この程度では通用できないのね・・・・!」
そう。ベムルクはまだ死んでいなかった。爆発による煙の中から怪光線が出た。
その光線が潜水艦の機体に命中し爆発するが、完全に破壊していない。
光線を受けた潜水艦の中、控え室で激しい揺れが起きる。
ブレンティメンバー「わああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
ボトルズ「あれ程の攻撃を受けても死なないとは、やはり怪獣は恐ろしい・・・!!」
バンジョー「ちいぃぃ・・・・・・っ!!」 カズーイ「あ!バンジョー!!」
その時、バンジョーは突然走り出し、部屋から出た。
ガムロ「っ!!おい!どこへ行くんだ!!?」
ロドシー「くうぅぅ・・・・・っ!!やるわねェ・・・・!!」
つづく
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