こうして、モモとコリスの提案で、
隊員たちはデスバイラ星人の秘密が入ったディスクからの映像を見る事にした。
ディスクはスクリーンの近くの機械に入り、スクリーンから何かが映る。
シュドー「なあなあ。コリス。デスバイラ星人って何だよ?」
コリス「え!?ぼ・・・僕に言われても・・・・;」
テブリッシュ「おいおい。デスバイラとやらは、まだ地球に一度も、
飛来してない、いわば未確認生命体さ。コリスが知らないハズさ。」
シュドー「ふーむ。そうなのかなァ・・・・。(コリスがその未確認生命体のディスクを、
持ってるから、そいつを知ってるハズだが・・・。)
テブリッシュ「お!そろそろ始まるぞ!」
そして、スクリーンから何かが映り始まる。そのスクリーンに、
誰もが知らないデスバイラ星人の姿と、その周囲には、
複数のデータが記されていた。隊員たちはこれを見て、動揺する。
シュドー「こ・・・・こいつが・・・・・!!」
サキ「デスバイラ星人・・・・・!?」
テブリッシュ「見た事ないデータがいっぱいだ・・・・!」
イチゴ「そして、何だ?この恐ろしい姿は・・・!!」
そう。デスバイラ星人の姿はイチゴ曰く、恐ろしい姿をしていた。
デスバイラ星人は、顔が獣に近かったりするが、目が緑色である。
頭では4本の角が。両手では、右手が銃器、左手が刃物があった。
胸にはX状の赤い模様があるが、傷跡ではないそうだ。
ついでに尻尾までもある。この獣のような悪魔こそが、デスバイラ星人である。
シュドー「しかし、この星人の姿。初めて見るなァ。」
テブリッシュ「隊長。この星人のデータは未解読ですので、
イチゴ隊員と一緒にそのデータの解読を行います。」
モモ「ええ。わかったわ。デスバイラの弱点も探してね。」
テブリッシュ「了解しました!イチゴ。さっそくデータ解読の準備を。」
イチゴ「了解。」 テブリッシュとイチゴはそれぞれパソコンで、
デスバイラのデータの解読を始め、星人の研究を始める。
シュドー「ところで、コリス。今のディスクは誰からもらったんだ?」
コリス「それは・・・・・・言えません。」
シュドー「・・・・そっか。どうせ、何処かの宇宙人だと思うけどよ・・・。」
シュドーはコリスから離れる。テブリッシュとイチゴは星人のデータを解読している。
テブリッシュ「この星人・・・・!ただの殺し屋ではなかったのか・・・!」
モモ「ん?どうかしたの?」
イチゴ「あ!モモ隊長・・・!実は、このデスバイラ星人は殺し屋の異名を持ってますが、
ただ生命体を殺すだけではなく、その生命体の星を完全に自分たちの者にするために、
一人残らず抹殺するつもりです。
星人は恐らく自分たちの居場所を拡大するつもりだと思います。」
モモ「そう・・・。って事は奴は他の星全部を自分たちの住処にするつもりね。」
イチゴ「それだけではありません。デスバイラ星は地球より小さい上に、
人口がデスバイラ星が埋まる程に増えてしまったそうです。
それで、他の星を別のデスバイラ星にして、少数の人口をその星に済ませるつもりでしょう。」
モモ「なるほど・・・。かと言って、命を奪ってまでは許してはいけないし・・・・。」
コリス(お姉さんは・・・・宇宙人との共存を信じてくれるのだろうか・・・・?)
そして、時は夜となりコリスはハリーの家に戻った。
コリス「・・・・・あの。ハリーさん。」
ハリー「何だ?」 ハリーはパソコンをしながら、コリスの話を聞こうとする。
コリス「宇宙人と地球人は仲良くできますか・・・・?」
ハリー「宇宙人との共存ねェ・・・・。でも、
宇宙人ってほとんど、この地球で悪さしたしなァ。」
コリス「でも・・・!地球と仲良くしたい星人だっているハズです。」
ハリー「日本ではそう言う奴もいたな。だが、
そんな星人なんぞ滅多に会えるもんじゃない。まあ。
地球人と宇宙人が共存するのは、とても良い夢だろうなぁ。」
コリス「・・・・・っ!」 コリスはペテラン星人の事を話したかったが、
彼との約束により、他人に語る事は決して許さなかった。
ハリー「・・・・コリス!」 コリス「は、はい!」
コリスはハリーに呼ばれ、少し驚く。
ハリー「俺もさ・・・・俺たちと仲良くできる宇宙人って奴を見てみたいんだよ。」
コリス「ハリーさん・・・・。」 コリスは彼の発言に感心し、ハリーも少し微笑む。
そして、次の日。コリスはロードラッシュで、T-20地区に向かった。
コリス「デスバイラの情報を隊員たちに伝えた。この事をペテラン星人に報告しなきゃ!!」
ロードはペテラン星人やアムと出会った公園の前へとつき、コリスはロードから降りた。
コリス「よし・・・・っ!着いたぞ・・・・・。ん?」
コリスは公園についたが、そこに何か騒がしい事が起きていた。
それは、アムが大勢の子供たちに迫られているからだ。
少年A「おい!お前!!宇宙人と仲が良いんだってよォ!?」
少年B「教えろよ!その宇宙人を!DGCに通報してやるから!!」
アム「嫌よ!!と、言うかそんな宇宙人知らないわ!!」
コリス「あれは・・・・いじめっこか!!」
少年C「嘘をつけやぃ!!この町で最近宇宙人が出没してるのは皆知ってるんだぜ?」
アム「知ってても教えないわ!!だって、私の友達だもん!!」
少年A「何をぅ!?だからお前は俺ら人間から嫌われるんだよ!!」
少年B「お前なんか、宇宙人にいろんな事されて死んでしまえば良いんだぃ!!」
少年C「こうなりゃ、お前を人質にして星人を誘き出しちゃうぞ!!」
アム「っ!!!」 コリス「あ、危ない!!!」
そして、少年たちはアムに襲い掛かる。コリスが止めにかかろうとするが・・・・。
カッ 突然、緑色の光が少年たちを包んだ。コリスはこれに驚き、止める。
コリス「っ!!これは、ペテラン星人の怪光!?」
その怪光を浴びた少年たちは突然、動きを止めた。そして、何故か落ち着いた。
少年A「・・・・・行こう。」 少年B&C「うん・・・。」
少年たちはアムから離れて、歩き去っていった。
アム「ふぅ・・・・。危なかったわァ。」
コリス「な、何があったんだぃ?アムちゃん。」
アム「ん?あ!お兄ちゃん、来てくれたのね!!」
コリス「うん。ところで、今の光は・・・・。」
アム「うん!あれはね、ペテラン星人が放った光よ!
その光でさっき私をいじめた人たちの心を変えたのよ。」
コリス「そうか・・・・。ペテラン星人って優しいんだね。」
アム「うん!」 笑顔な二人を包むように、緑色の光が発光した。
その光は二人とともに消えていった。
緑色の光によって、コリスとアムはペテラン星人の宇宙船の内部へワープさせられた。
コリス「あれれ?これは・・・・。」 アム「きっと歓迎しようとしているんだわ。ほら。」
二人のところにペテラン星人が笑顔で迎えに来た。
ペテラン星人「やあ。コリス君。」
コリス「おお!ペテラン星人!・・・・デスバイラに関するディスクを、
無事、DGCの皆さんに渡しておきました。どうやら理解してくれました。」
ペテラン星人「そうか・・・・ありがとう。
これでデスバイラ星人の事を地球全体に知らしめて、
完全防衛の準備に入れば良いけど・・・。」
コリス「ええ・・・・。」
ペテラン星人「・・・・・だが、もうグズグズしてはいられなくなっちまった。」
コリス「え!?」 アム「どう言う事なの?」
ペテラン星人「予定外な事に、
デスバイラ星人は巨大流星に乗って地球へ接近して来るそうだ。
このまま行くと、星人はあと数時間で地球についてしまう。」
コリス「そんな・・・・っ!!まだ、デスバイラ星人の攻略を掴めてないのに・・・・!」
アム「どうすればいいの!?ペテラン・・・・!!」
ペテラン星人「・・・・俺がデスバイラと戦い巨大彗星を破壊する。
俺の力では奴を倒せないが、彗星を壊せる事ならできるだろう。」
コリス「まさか・・・・!死ぬつもりですか!?」
アム「そんなの嫌よ!!!」 アムは悲しげにペテランに抱きつく。
ペテラン星人「・・・・安心しろよ。俺は決して死なねェ。」
ペテラン星人は優しい笑顔でアムの頭を撫でる。
コリス(ペテラン一人じゃ無理だ!僕もクリスタルになって・・・・!!)
コリスは心の中で、クリスタルになろうと呟くが、突然彼の頭にペテランの声が響く。
ペテラン星人『駄目だ!!!』
コリス(っ!?その声は、ペテラン星人・・・!テレパシーも使えるのですか!?)
そう。ペテラン星人はテレパシーをも使えるのだ。
ペテラン星人『ああ。コリス・・・・。いや、マリンナーサの王子よ。
お前にはこの星に夢と希望を取り戻させる使命があるのだろう?』
コリス(けど、あなた一人を行かせるワケには・・・・!!)
ペテラン星人『ありがとう。だが、ここは俺一つで行かせてくれ。
お前が行くと俺が足手まといになるだけさ。それに、お前にアムを守って欲しいんだよ。』
コリス(アムちゃんを・・・・!?) コリスはアムの方を見る。
彼女はペテラン星人に抱きながら涙している。
傍にいてくれる人一人もいないアムにとって、ペテラン星人だけが最愛の人であるのだ。
ペテラン星人『もし、俺が完全に死んでしまったら。
その時はアムを・・・・地球を頼んだぞ。ウルトラマンクリスタル・・・・!!』
コリス(ペ・・・ペテラン・・・・!!)
そして、ペテラン星人はアムから離れて、立ちあがる。
コリス「ペテラン星人・・・・!」 アム「ペテラン・・・・死なないでね・・・・。」
ペテラン星人「わかってるよ。ワープ装置をつけてやったから、
これから、宇宙船に好きなだけ出入りできるぜ。じゃ、ちっくら行って来んぞ!!」
そして、ペテラン星人は緑色の光とともに消えていった。
アム「・・・・・っ!ペテラアアアアアァァァァァァァン!!!!!!!!」
アムはペテラン星人を想って、力いっぱい叫んだ。
その叫びは宇宙船だけでなく、地球全体に響いているかのような声であった。
その地球の近くでは、巨大な青い彗星が物凄いスピードで迫って来た。
その彗星に緑色の光と共にペテラン星人が突入していた。
そして、彗星の中へ一人歩くペテラン。彗星の中は、
まるで青い空間に包まれた砂漠であった。ここにデスバイラ星人が潜んでいる。
ペテラン星人「出て来い!!デスバイラ星人!!!お前の野望を止めに来たぞ!!!」
星人は叫ぶ。そして、向こうの方から恐るべしデスバイラ星人の走る姿が見える。
ペテラン星人の前へ止まり、ついに二人の星人が対峙を教えた。
デスバイラ星人「ペテラン!!貴様!俺様ガ狙オウトシタ地球ヘ、
潜リ込ンダソウダナァ!!地球ノ生物ハドーイウ奴ダッタンダヨ!?
ソレカラ、ソノ地球ト友達ニナッテ、馴レ合イスルンジャネーダロウナァ!!?」
デスバイラ星人は醜く不気味な声で酷く怒鳴っていた。
ペテラン星人「そう言って、お前は地球の生けとし生ける者を殺すつもりだろうが!?
俺たちがペテラン星人がいる限り、お前らの思い通りにはさせないぞ!!!」
デスバイラ星人「テメェコソ、イッツモソウヤッテ俺ラノ、
活動ヲ邪魔シタジャネェカ!!イイカラ、サッサト地球ノ事ヲ教エロヨ!!!」
ペテラン星人「断る!!てめーらなんかに地球の秘密を教える奴なんぞ、
一人もいねェ!!てめぇらのやり方は宇宙一汚いぜ!!」
デスバイラ星人「命ハ惜シクネェノカヨ!?」
ペテラン星人「美しい地球のためには、断じて惜しくねェ!!」
デスバイラ星人「オノレエエェェェ!!殺シテヤルウウウウゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」
デスバイラ星人はついに怒って、ペテラン星人に向かって走る。
ここに、正義の宇宙人と悪の宇宙人との戦いが始まった。
つづく
[0回]
PR