光次郎「っ!?この声は・・・・小牧ちゃん!?」
そして、光次郎は小牧を見つける。小牧は泣きべそをかいているそうだ。
小牧「くすん・・・・くすん・・・・くすん・・・・・くすん・・・・。」
光次郎「どうしたんだぃ?小牧ちゃん。」
小牧「っ!ひ・・・光次郎さん・・・・。ふえええぇぇぇぇ・・・・!」
小牧は光次郎に抱きつき、泣き崩れる。光次郎はいきなりの事で焦りそうである。
小牧「怖かったよォ!怖かったよおおおぉぉぉ~っ!!!」
光次郎「こ・・・・怖かった!?もしかして、
昨日のモンスロイドが暴れてたから・・・・?」
小牧「・・・・・ううん。違うの?」
光次郎「え!?じゃあ・・・・何があったの・・・・??」
小牧「・・・実は、夜でね、怖いお姉さんのお化けが出たの。ふえぇぇぇ・・・・。」
光次郎「怖いお姉さんのお化け・・・・?」
小牧が目撃した怖いお姉さんのお化けとは一体何なんだろう・・・・?
それは、昨日の小牧の家での出来事をお見せしよう。
夜の闇に包まれたとある民家。それが、小牧の家なのだ。
小牧は二階の私室でベッドで寝ていたが、何があったか急に起き上がった。
小牧「うううん・・・・。漏れそうだから、トイレに行かなきゃ。」
小牧はトイレに行きたいので、部屋から出ようと歩いた。その時である。
謎の声「ヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッ・・・・・・・・!!!!!」
小牧「ひっ!!な・・・・何・・・・・!??」
小牧は突然、響く不気味な笑い声に恐怖に振るえ、足を止める。
そして、恐る恐る窓辺の方を向くと、そこに恐ろしき物があった。
小牧「ひっ!!!!!!!!!!!!!」 小牧はそれを見て驚愕する。
彼女の目線には白く輝く女性があった。その女性は、
黒く長い髪に髑髏のような顔をしていた。身体は黒いローブで身を纏っている。
鎌も持ち、この女性はまるで死神のようであった。
死神のような女性「ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!!!!!」
小牧「きゃ、きゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
小牧はあまりの恐怖に涙して絶叫をあげた。
そして、現在。小牧はそれを思い出して泣きじゃくる。
小牧「うう・・・ううう・・・・・。」
光次郎「そうか・・・・。いきなりそんな奴が・・・・。」
小牧「もう・・・暗いのは嫌だよぉ・・・・・。」
光次郎「よし!!!じゃあ、そのお姉さんのお化けも僕が倒してやるよ!!」
小牧「ほ、本当ですか・・・・?」
光次郎「うん!約束するよ!!その後は一緒に楽しく遊ぼうね!!」
小牧「わかりました!!ありがとうございます!!」
光次郎「ああ!!それでは、良い夢見てね!!!」
小牧が笑顔になったところを見た光次郎は笑顔になって、彼女と別れた。
光次郎(いつも泣いてばかりで臆病なところがあるけど、
本当は良い子で憎めず、僕を兄と慕ってくれる小牧ちゃん。
まだ幼そうだけど、この娘も僕の大切な友達なんだ・・・・・。)
一方、デスナイトのメインルームでは、桐原とダークネスは、
ある男と会話をしていた。その男は太い体をし、ドス黒い衣装をしていた。
桐原「昨日の破壊工作。高い評価をつけてやるぞ。ドルイス。」
太い男はドルイス。ドルイスは何故か煙草を吸っている。
ドルイス「グフフフフフ・・・・!!いかがでしたかのォ?
我がユーフォー・タートルの力を!ワシのモンスロイドは、
どのモンスロイドは負けてなどおりませぬわぃ!!!
グヘ・・・ッ!グヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ!!!!!!!」
ダークネス・セイバー「なんて下品な笑い声・・・・!デスナイト支部で、
もっとも巨大で強大な戦力を持ったドイツ支部のメンバーが聞いて呆れる!!
お前は今、対日本攻撃支部のメンバーなのだぞ!!?」
ドルイス「はぁ・・・。すみませぬ・・・・・。」
桐原「ドルイスよ。いよいよ我々デスナイトに最後の時が近い。
何としてもSSPとマリオネットライターを倒すのだ!!
お前のユーフォータートルと、あいつのダブル作戦でな!!!」
ドルイス「はっ!!」 ドルイスはメインルームから出て、戦争の時の待つ。
その時、また別の何者かが出る。その者は怪しげな光とともに現れる。
光が消えて、そこに黒いローブを纏った女性の姿が出た。
ダークネス・セイバー「どうやら、もう一人が来たそうです。」
桐原「ああ。こいつはは俺らのジャンボロイドだ・・・・!!」
そう。このローブの女性こそが、新たなジャンボロイドだったのだ。
学園から出た光次郎は既に、SSPの第6分隊基地にいた。
司令室で春日が、何かの異変を隊員たちに語る。
春日「モンスロイドが破壊活動を行った日の昨夜より、
女の死霊が各地で出没し、人々に恐怖を与えたそうよ。」
光次郎「女の死霊・・・・!?(もしや、小牧ちゃんが見た怖いお姉さんのお化けの事か!?)」
春日「さらに、最悪な事に。その死霊は外出している人を殺して行ったそうよ。
生き残った目撃者の情報によれば、死神のような鎌を持っているそうよ。」
清水「まるで死霊と言うより・・・死神ですね・・・・・。」
野沢「でも・・・髑髏の顔をしていると聞くからなんか怖そう・・・・・。」
春日「死霊は深夜に現れる可能性はあるわ。その時間の前に、
昨日のモンスロイドの捜索は第5分隊と第9分隊がやってくれるわ。」
青井「と、言う事は。我々は死霊退治のため、深夜まで待機と言うワケですね。」
春日「そう言う事になるわね。」
現在・19時28分。深夜の時まではまだ先が長い。
光次郎は野沢や清水と一緒に基地の廊下にいた。
光次郎は近くの自販機でコーラを買い、それを飲んでいる。
野沢や清水もコーラを飲んでいる。光次郎はそんな二人に問う。
光次郎「あの・・・・二人とも。」
野沢「どうしたの?光次郎君。」 清水「事情でもできたのか?」
光次郎「・・・・悪いけど、自宅に帰っても良いですか?」
野沢「・・・・あかりさんに会いたいの?」
光次郎「っ!!え・・・ええ・・・・なんとなく・・・・・。」
清水「・・・だが、深夜の時は少し近い。君の自宅までこの基地から何分かかる?」
光次郎「・・・・・。歩けば30分くらい。」
清水「・・・・まだ、間に合うか。だが、それを隊長が許可してくれるかどうか・・・。」
光次郎「じゃ、じゃあ・・・・。今すぐ隊長に言って来ても良いですか・・・?」
野沢「・・・・ごめん。光次郎君。隊長は他の隊長との会議で忙しいの・・・・・。」
光次郎「・・・・・っ。では、その会議は何時まで終りますか・・・?」
清水「・・・・せいぜい、10時くらいだな。」
光次郎「間に合えないか・・・・。」 光次郎は落ち込み始まる。
野沢「・・・・・でも、任務が終ったらまたあかりさんに会えるわよ!」
清水「高町隊員。今はあかりさんに会いたい気持ちは私にもわかる。
だが、今はSSPとしての任務がある。任務がある限り、
SSP隊員としての仕事を真っ当しなければならない。
そうでなければ、真奈美ちゃんのように大切な人が次々と失っていくのよ!」
光次郎「っ!!そう言えば・・・・そうでしたね・・・・。
これ以上、真奈美ちゃんと中嶋君のような被害者を、
増やさない!!!それが、僕の使命なんだ!!!!!」
野沢「その意気よ!!!一緒に頑張ろうね☆」
清水「デスナイトのテロからこの国を守るために・・・・・っ!!」
野沢はさわやかな笑顔で、清水は真剣な表情で光次郎に手を向ける。
光次郎「・・・・・はい!!!」 光次郎はそんな二人の手を取った。
3人の友情は深まり、光次郎は二人の女性隊員に対し、こう思った。
光次郎(いつも厳しそうだけど、本当は優しさがあって弱い人たちや、
子供たちを想っているお姉さんな清水さん。いつも子供っぽく見えるけど、
温和でしっかり者なお姉さんの野沢さん。二人とも、素晴らしい先輩だよ。)
その頃、高町邸ではあかりが夕食のしたくをして、
既にできていた。テーブルにはカレーライスにサラダなどがある。
あかり「・・・・これでできましたわ♪あとは光次郎さんが帰って来るのを、
待つだけです!桜さんから電話があって、深夜までには帰るそうですけど、
私はいくらでも待てますっ!そして、この食事も・・・・。っ!?」
その時、あかりの脳裏に再び何かが浮かび上がる。
少女「ねえ!どう言う事なの!?なんで私の妹が・・・・っ!!」
少女の父「あの娘にはデスナイトの最強戦士になってもらうのだ!!」
少女の母「本来ならあなたもその同志になるつもりでしたが、
あなたはとてつもなく優しすぎる。優しき者などデスナイトに必要ありません!!」
少女「そ、そんな・・・・・!!きゃ!!」
離れようとする両親を追おうとする少女だが、周囲のブラックアタッカーたちに捕まってしまう。
少女「いやっ!!放して!!!放してェ!!!」
そして、少女は両親と別に場所に連れていかれ、投げ飛ばされる。
少女「きゃぅ!!!」 少女は壁に叩きつけられ、ぐったりしてしまう。
そして、多くのブラックアタッカーが一斉に銃を構える。
アタッカーたちは苦痛で動けない少女に容赦なく一斉連射を浴びせた。
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
数日前。
少女「泣かないで。」
少女は幼稚園の前で泣きじゃくっている男の子にハンカチをあげた。
少女「どうしたの?」
男の子「き・・・・君は・・・?」
少女「私?私は・・・・・・明理!!」
あかり「・・・・っ!!!」
あかりは我に返った。あかりはまたヴィジョンを見たのだろうか?
あかり「今のは・・・・・??どこかで見た事のある風景・・・・。
そして、あの男の子は・・・・・私が一番知ってる人に似ている・・・・・。」
ついに深夜の時が来てSSP第6分隊の任務が始まった。
光次郎、桜、青井は秋田町でパトロールをしていた。
つづく
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