デスバイラ星人「ウガアアァァァッ!!!」 ペテラン星人「むっ!?」
デスバイラ星人とペテラン星人は絡み合い、押し合った。
ペテラン星人「ぅお!?くううぅぅぅ・・・・っ!!」
デスバイラ星人「ヌッ!オオォォォォウ!!」
ペテラン星人「・・・・っ!うわあぁぁっ!!?」
デスバイラ星人「グ・・・・!オアアァァッ!!?」
その時、二人の星人が扱けてしまい、坂のところへ転がってしまう。
それでも二人はまだ戦っているつもりだ。
そして、坂のないところにくると、デスバイラ星人がペテラン星人を押し倒す。
デスバイラ星人「クソオォォッ!!クソォ!!」
デスバイラはペテランの顔を2回、殴りつける。
ペテラン星人「ぅわ!!くっ!!でやあぁぁっ!!!」
ペテラン星人は殴り返した。デスバイラ星人は右方に倒れる。
デスバイラ星人「グワ!!」 ペテラン星人「おらあぁぁぁ!!!」
ペテラン星人は立ち上がり、倒れたデスバイラ星人の方へ向かう。だが・・・。
デスバイラ星人「エィヤアァァァ!!!」
倒れるデスバイラが左足をあげて、走るペテランの両足を蹴る。
ペテラン星人「うわああぁぁぁぁ!!?」
それにより、ペテラン星人は扱けて倒れてしまう。
今度はデスバイラが立ち上がり、ペテランの真上についた。
ペテラン星人「っ!!?」
そして、デスバイラ星人は左手の刃物を降ろし、ペテラン星人の胸部を刺した。
デスバイラ星人「オラアアアアアアァァァァァァァァ!!!!!!!」
ペテラン星人「ぎゃああああぁぁぁぁぁ・・・・・・!!!!」
ペテラン星人はデスバイラ星人の邪悪な刃に刺されて、意識を失った。
ご覧の通り、ローブから見える顔の表情が消えた。
まさか・・・・。ペテラン星人は死んでしまったのか?否、この星人はもう・・・・。
デスバイラ星人「グハハハハハハハ!!!バーカ!!!
クダラナイ事ナンゾ考エルカラ、コノヨウナ目ニ会ウンダヨ!!!!」
そして、ペテラン星人は体中から血が大きく流れる。
デスバイラ星人「俺ハ地球ニ行クゼ!!
テメーハアノ世デ見テロ!!クソ地球ガ滅ビル様ヲナァ!!!
ハハハハハ!!!ハハハハハハハハハ!!!!ムッ!!??」
その時、デスバイラはこの流星に何か異変が起きる事に気づいた。
この世界の周囲から何やら奇怪音のような音が聞こえる。
デスバイラ星人「・・・・・ッ!?コ・・・コレハ時限爆弾!?
マサカ・・・・計ッタカ、コイツ!!!」
そう。これは爆弾の音。デスバイラはこれに気づき、ペテランの方を見てそう言った。
ペテラン星人が既にこの流星に爆弾を仕掛けたのだ。自らの死を代償に・・・・。
そして爆弾が起爆し、流星が大爆発を起こした。
ドカアアアアアアァァァァァァァァァァァン
デスバイラ星人の乗る流星が爆発し、敵星人の進行は最小限に食い止める事ができた。
だが、デスバイラ星人は爆発した流星から飛んで来た。敵はまだ生きているのだ。
その夜。街並みの見える山でコリスとアムは夜空を見ていた。
アム「あれから、ペテラン。どうなっちゃったんだろ・・・・・。
デスバイラ星人が来ないみたいだけど、流星・・・壊せたのかしら・・・?」
コリス「・・・・・・っ!(今、アムちゃんに元気付けられるのは僕だけだ。よしっ!)
ペテラン星人なら・・・・今でも生きている。そして、
いつかは必ず戻って来てくれると思うよ。」
アム「・・・・本当?」
コリス「・・・・・本当だ。何故なら、ペテラン星人は地球が大好きだからさ。
ご覧。あの夜空を!」
コリスは夜空に指をさし、アムにそれを見せる。二人は夜空に輝く星々を見る。
コリス「ペテラン星人は今、この宇宙で星となっている。
アムちゃんが星人に会いたいと言う気持ちが強ければ、
きっとペテランはまた君の元に戻ってくれるよ!」
アム「でも・・・・。私、思うの・・・・。」
コリス「え・・・・?」 アムは悲しそうな顔でそう言った。そして・・・。
アム「私、感じるの。ペテランはもう死んだんじゃないかって・・・・・っ!」
コリス「・・・・・っ!?」 それを聞いたコリスも悲しげな表情になりつつある。
アム「私知ってるの!デスバイラ星人はとっても強いから勝ち目ないって・・・・!
流星を破壊しただけじゃ意味がない。奴は必ず地球へ来るのよっ!?」」
アムは涙目でそう言う。
コリス「・・・・でも、言ってたでしょ?ペテラン星人は決して死なないって・・・。」
アム「でも・・・・!あれからちっとも戻って来てないじゃない。
やっぱり死んじゃったのよ・・・彼は・・・・・!!」
アムは泣きながら、走り去っていた。コリスはそんな彼女を心配する。
コリス「・・・・アムちゃん・・・・・。ペテラン星人・・・・・。
あなたはもう・・・・死んでしまったのですか・・・・!?もし、
生きていたら、またアムちゃんの前に現れてください・・・・っ。」
コリスの目線では、夜空にペテラン星人の姿があった・・・・。
DGC基地の廊下で、モモが歩いていた。そこにコリスが立つ。
モモ「・・・・コリス。」 モモがその弟の前に立つ。
コリス「姉さん・・・・。」
モモ「・・・・さっきも言ってたけど、T-20地区で宇宙人反応があったわ。
けど、それからもう、その反応がないわ。宇宙人は見つかった?」
コリス「・・・・その前に聞きたい事があります。
・・・・・姉さんって宇宙人との共存を信じますか・・・・?」
モモ「宇宙人との共存・・・・。もちろん、信じているわ!
けど、これまで出現した宇宙人たちは皆、悪い奴らだった。
けど、私もきっと優しい星人と共存できる事を望んでいるわ。」
コリス「そうですか・・・・。実は僕。
その優しい星人と会ったのです。名は・・・・・ペテラン星人。」
モモ「ペテラン星人・・・?」
コリス「T-20地区で宇宙人反応を出した星人です。けど、
彼は身寄りのない女の子を育ててくれる、とても素敵で優しい星人です!
それに、デスバイラ星人の事を僕に教えてくれたのも彼なんです!!」
モモ「そう・・・。やはり、宇宙人だったのね・・・・。
いえ、宇宙人でなければ、あの星人の秘密を知ってるハズがないわ。
そのペテランって星人は今、どこにいるの?」
コリス「・・・・・もう、デスバイラ星人に殺されました。」
モモ「・・・・・そう。惜しい存在だったわ・・・・。
先ほど、地球に接近する謎の流星が突然、爆発したと宇宙研究科学局から聞いたけど?」
コリス「はい。その流星はデスバイラ星人が地球へ急行するための物で、
ペテラン星人がそれを爆破したんです。自分の命と引き換えに・・・・。
でも、そのくらいでデスバイラ星人が参るワケがない・・・・・っ。」
モモ「そうね。星人は必ず来る。ペテラン星人の死を無駄にしないためにも、
今度は私たちが頑張らなきゃ!!」
コリス「はい!ペテラン星人の仇をとりましょう・・・!!」
コリスは怒りの拳を握って、そう言った。
コリスはペテラン星人を殺したデスバイラ星人を許す事はできなかったのだ。
かくして、DGCの要請により、国際防衛科学局と地球防衛軍は、
総力をあげて、デスバイラ星人への迎撃準備及び対策会議が始まった。
ここ、国際会議場ではDGC代表であるモモが、
ここに集まった各防衛隊の長官や隊長などの上司たちに、
スクリーンでデスバイラ星人の姿を見せた。上司たちはそれを見て、それぞれ動揺する。
モモ「これがデスバイラ星人です!!デスバイラは必ずこの地球に攻めて来ます!!」
上司A「しかしだね。モモ君。そのデスバイラとやらの情報は誰からもらったのかね?」
モモ「ペテラン星人です!皆さんは信じてくれないかも知れませんが、
彼は地球を愛してくれる優しい宇宙人です!!将来、地球と共存できるかも知れません!」
上司B「しかし、そのペテラン星人の情報はまだ誰も知らないのだよ?
君はそんな宇宙人が本当にいると思ったのかね?地球と共存できる宇宙人が・・・。」
上司C「そのペテラン星人も地球の味方をするフリをして、
スキを狙って地球を侵略するかも知れないぞ?」
モモ「そんな事はありません!!ペテラン星人はこの星を救おうと、
我々に情報をくださったんです!!私はペテランを信じます!!
あなたたちも信じてください!!あの宇宙人を・・・・!」
上司A「信じるって冗談じゃないよw君・・・。」
上司D「我々は宇宙の脅威から地球を守る立場にあるのだぞ?」
上司E「君は宇宙人の味方になったつもりかね??
私から見れば、宇宙人は敵だ!決してこの地球の侵入を許してはいけない!!」
モモ「・・・・・・・・・っ!!!」
モモは上司たちがペテラン星人を信じてくれない事に悔やんでいた。
DGC基地に戻ったモモは司令室で、先ほどの事で苛立っていた。
モモ「何よ!あの人たち!!夢の事も信じないで、
今度は宇宙人との共存も信じないで・・・・・っ!!」
イチゴ「まあ。仕方がないですよ。宇宙人にもいろいろな人がいますから。」
サキ「・・・・アムちゃんと言う女の子は今頃どうしてるの?」
サキはコリスにそう聞く。昨日、コリスがサキにアムの事を教えたのだ。
コリス「はい。ペテラン星人の宇宙船で一人暮らししていると思います。」
サキ「そう・・・・。ペテラン星人。私も一度会ってみたかったなァ・・・。」
コリス「サキさん・・・。」
コリスはサキのペテランに会いたいと言う発言に嬉しくなり、微笑む。
シュドー「おいおい!そんな事を言ってる場合じゃないぜ!?」
テブリッシュ「デスバイラ星人が明日、この地球に来るんだぞ!?」
コリス「っ!?そうですね・・・・!こちらも迎撃の準備をしなければ!!」
シュドー「おうよ!なんてーか・・・ペテランって奴の仇を打ちてェんだろ!?」
テブリッシュ「ペテラン星人か・・・。もし、奴の存在が本当であれば・・・。」
あれ程宇宙人を嫌っていたシュドーやテブリッシュも、
ペテラン星人の存在を信じるようになって来たそうだ・・・・。
コリス「二人とも・・・・っ。」 コリスはそんな二人に感謝するように笑顔になる。
イチゴ「僕もペテラン星人が良い宇宙人であると信じたい!
だが、まずはデスバイラの撃破が先だ!!明日まで気を抜かないで!!」
コリス「はいっ!!!」 モモ「・・・・・・っ。」
皆がペテラン星人の存在を信じるようになったところを見たモモは、微笑んで頷いた。
ついにデスバイラ星人が襲撃する日となった。
コリスがロードラッシュでT-20地区にいるアムに会おうとするが・・・。
アムの声「おにいちゃあああぁぁぁぁぁ~ん!!!!!」
その時、アスファルトでアムが必死に走って来た。
それを見たコリスは驚き、ロードを急に止めて、降りて来た。
コリス「アムちゃん!?どうしたの・・・?」
アム「はぁ・・・はぁ・・・。ついに今日、デスバイラ星人がやって来るわ!!」
アムはコリスの前で止まったので息を荒くしている。
コリス「知っている。僕もその事を君に伝えて、非難させようと。」
アム「わかってる。街の皆も避難を始めているわ。」
コリス「・・・・・っ!ペテランの宇宙船はどうなったの?
あの時から自由に出入りできるようになったけど・・・・。」
アム「・・・・・まだ大丈夫だけど、スクリーンに何か変なのが映っていたの。」
コリス「変なのが・・・・??とにかく、乗って!一緒にペテランの宇宙船へ行こう!!」
アム「うん・・・!」 こうして、コリスとアムはロードで、
ペテラン星人の宇宙船が隠されている公園へと向かった。
コリスとアムはロードから降りて、公園へとついた。
つづく
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