怪鳥の名はキトラであった。このキトラの姿は、
鳥型の魔獣であるが鳥らしい姿ではない。
顔の後ろ側に一つに合わせたような翼だけがあり、
その先端に何故か黄緑の角がある。そして、顔では、
赤い目と黄色く大きい嘴があった。この奇形な怪物である、
キトラが謎の怪人の命令で、空へと飛んだ。
キトラ「クィキキキキキキキキキキ」
そして、とあるレストランの店内に、
野口、森下、徳丸がいた。
ここが、スタミナ野郎と言う飲食店である。
徳丸「もうすぐ、大量の肉が届くよ。」
森下「大量って、まさに食べ放題ね!
しかも、お代わり自由と聞くし。」
そこに、灰間が歩いて来た。
野口「あ!灰間君。もうBARの仕事を終えたの?」
灰間「ああ。事件の前触れとかないからな。
理由を話したら、
隊長が先に、早退して良いって言われたよ。」
野口「そうなんだ・・・。」
徳丸「よし!じゃあ、灰間君も揃ったところだし、
皆でパーっとやりましょうか!」
森下「やろう!やろう!」
そして、数分後、多くの肉が焼き始め、
灰間たちはそれぞれ好きな食べ物やジュースを持って来て、
その多くの焼き肉を共に食べていた。
森下「うぅぅぅん!美味しいいいぃぃぃん!」
徳丸「し、幸せえええぇぇぇぇ!!!」
野口「これがスタミナ野郎の焼き肉。美味しいわ。」
灰間「ああ。今までとは比べ物にならん美味だ。」
幸せそうに楽しんでいる灰間たち。だが、
そんな灰間たちを、
窓側の外からキトラが飛びながら見ていた。
キトラ「クィキキキキキキキキキキキ」
キトラの目が青く光り始める。
その時、焼き肉を焼いている鉄板から大きな炎が出た。
森下と野口「きゃああああぁぁぁぁぁ!!?」
徳丸と灰間「おわああああぁぁぁぁぁ!!?」
灰間たちは突然の出来事に驚き、
席から離れる。それと同時に、
多くの客たちも鉄板から炎が出た事に驚き、騒ぎを起こす。
森下「な、何なの!?突然!!」
徳丸「こ、こんなの聞いてないよ!?」
キトラ「クィキキキキキキキキキキキキキキキキ」
キトラは眼を光らせ続ける。すると、
他の客たちが使っている鉄板からのそれぞれ、
大きな炎が出た。
客たちはそれぞれ悲鳴をあげて、逃げ惑う。
徳丸「こ、このままじゃスタミナ野郎が火事になっちゃう!!」
野口「わ、私たちも早く逃げましょ!」
灰間「ああ・・・!むっ!?」
その時、灰間はある窓側からキトラが見える事に気づく。
そして、ペンダントが光り、
灰間にキトラの仕業であると教える。
灰間「こいつかああああぁぁぁぁぁ!!!」
灰間はジャンプし、キトラに向かおうと、窓を破った。
窓から店の外に出た灰間だが、
キトラは何故かすぐに消えてしまった。
灰間「・・・・っ!?逃げやがったか・・・・!」
そして、野口たちが灰間に近づく。
野口「大丈夫?灰間君・・・。」
灰間「ああ・・・。どうやら、今回の事件も、魔獣の仕業らしい。」
そして、レストランがついに燃え上がってしまった。
幸い、全ての店員や客たちが逃げていったが。
徳丸「はぁ・・・。これで、
スタミナ野郎は廃店かァ・・・。がっかり。」
徳丸はスタミナ野郎がなくなる事に悲しんだ。
キトラは怪人の元へ戻った。
怪人「灰間ハ殺シ損ネマシタカ。デハ、
モット灰間ヲ尾行シテクダサイ。ソシテ、
後ニ私モ灰間ニ会イニ行キマショウ・・・!」
キトラ「クィキキキキキキキキキ」
そして、夕方。家に帰った灰間。
夜になって眠りにつこうとする灰間。その時、
窓側の外からキトラが飛んで来た。そして、
キトラが目を光らせる。すると。
つづく
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