ドルッジ「ヂュイイィィッヂュイイイイィィィィィン」
攻撃を受けたドルッジは灰間を殺そうと近づく。
灰間「おらおら!!こっち来んかぃ!!」
灰間はバルガトリングを連射しながら、移動する。
ドルッジも攻撃を浴びながらも、灰間を追う。よく見れば、
ドルッジは近くの木々を踏みつぶさないように、
注意しながら歩いている。
灰間(できるだけ、人が一人もいねェところまで誘導するんだ・・・!)
灰間はドルッジを人気のないところへ導こうとしていた。
ドルッジ「ヂュイイイィィッヂュイイイイイィィィィィン」
ドルッジは両目からの光線で攻撃。灰間の近くの地面が爆発。
灰間「おわああぁぁぁぁ!!?」
灰間はそれによる衝撃を受けて、倒れる。
ドルッジ「ヂュイイィィッヂュイイイイイィィィィン」
灰間を倒したと思うドルッジは次に叶野と吉田を殺そうと動く。
叶野「吉田!この魔獣は俺とお前を殺そうとしているんだ!!
魔獣は自然だけを守り、人間は殺す。
つまり、お前と同じなんだ。」
そう。吉田とドルッジは同じ自然だけを愛し、
他の者なら死んでも構わない者なのだ。
吉田「お、同じなら・・・。何で、
その同じ意思を持つ俺をも殺すんだ・・・!?
同じ意思を持つなら、仲良くできるんじゃないのかよ!!?」
叶野「わからないのか!?魔獣は人間の天敵なんだぞ!?
・・・・お前は大好きな森を奪われただけで、
あんなに荒んでしまったのか・・・?」
その時、バルワンダーDXが飛んで来た。
操縦しているのは、日下部と上川だ。
日下部「魔獣を発見しました!!」
上川「叶野隊員と吉田さん、灰間君がこの森にいる!!
魔獣を森から遠ざけるんだ!!攻撃!!!」
バルワンダーDXはレーザーバルカンでドルッジを攻撃。
ドルッジ「ヂュイイィィィッヂュイイイイイィィィィィィ」
ドルッジはバルワンダーDXに両目からの光線を発射。
だが、避けられる。
DXは再びレーザーバルカンを連射して、攻撃した。
叶野「お前はいつまで、
あんな過ぎ去った過去に留まっているつもりなんだ?」
吉田「じゃあ、何だよ?もう俺に自然を愛するなと言うのか?
あの昔、よく遊んだ森の事を忘れろって言うのかよ!?」
叶野「馬鹿野郎!!誰がそんな事を言った!?」
叶野は切なく泣きそうになる吉田を殴る。
吉田「う・・・っ!?か、叶野・・・!?」
叶野「これからも自然を愛しても良い!!
あの思い出を忘れなくても良い!!
だが、人間を憎むのはもう止めろ!!
自然を壊されたからと言って、
人間を強く憎んだ良いワケないんだ!!!お前は昔、
あの森を壊された後でも、俺を友達としてくれた・・・!
そして、俺の恋も応援しれくれた。そして、
他の人間たちにも優しくしてくれたじゃあないか!?
その優しさを今、取り戻せ!!取り戻してくれよ!!!
自然だけではなく、
俺たちのような優しい人間をも信じて、愛してくれ!!」
吉田「か、叶野・・・。俺は、俺は・・・!!」
吉田は涙を流した。自然だけに執着し過ぎたあまりに、
人間を憎んでしまった自分に反省をするために。
叶野「さァ!!バルワンダー3号に乗るんだ!!」
叶野は泣いている吉田を抱えて、
バルワンダー3号へと急いだ。
バルワンダーDXは火薬状バルカンでドルッジを攻撃する。
ドルッジ「ヂュイイィィッヂュイイイイィィィィン」
ドルッジは攻撃を受けているが、少しも倒れる様子を見せない。
そして、灰間が今、立ち上がろうとしていた。
灰間「畜生・・・!このままじゃ、済まさねーぞ・・・!!
ティアーズ!!!!」
灰間はウルトラマンティアーズに変身して、
ドルッジの前に立ちはだかる。
ウルトラマンティアーズ「シュワッチ!!!」
ドルッジ「ヂュイイイィィィィッヂュイイイイイィィィィィン」
日下部「ウルトラマンティアーズだわ!!」
上川「よし!!一緒に戦うぞ!!」
ティアーズは走り、ドルッジの身体を掴む。
ドルッジ「ヂュイイィィヂュイイイィィィィィン」
このまま押し合いになると思いきや、実は違う。
ウルトラマンティアーズ「シュワアアアアァァァァァァッ!!!!!」
ティアーズはジャンプして、ドルッジを持ち上げる。そう。
ティアーズはドルッジを空中へと持ち上げて飛んだのだ。
ウルトラマンティアーズ『この森を戦場にして、
荒らすワケにはいかねェ!!』
飛んでいるバルワンダー3号に乗っている叶野と吉田が、
それを見ている。
吉田「ティアーズは魔獣をこの森以外の場所へと運ぶつもりだ!!」
叶野「よし!!ティアーズに続くぞ!!!」
バルワンダー3号とバルワンダーDXも空中でティアーズを追った。
そして、とある荒れ地に来ていた。
ティアーズはドルッジをその荒れ地へと落とす。
ここには森も草もない。
ここなら安全に戦えるとティアーズは思ったのだ。
高い空から地面に落ちたドルッジだが、ゆっくりと立ち上がる。
ドルッジ「ヂュイイイィィヂュイイイイィィィィィン」
そんなドルッジの前に着地するティアーズ。
ウルトラマンティアーズ『さて!勝負といきますか!!むん!!』
ティアーズは走り、
キックで先制攻撃。続いてチョップで追加攻撃。
ドルッジ「ヂュイイィィッヂュイイイイィィィィン」
ドルッジは右手の爪でティアーズを斬る。
斬撃を受けたティアーズはひるむが、負けずにパンチで反撃。
ウルトラマンティアーズ「・・・・!・・・・・・!!」
ドルッジ「ヂュイイィィィヂュイイイィィィン」
ドルッジはティアーズから離れて、両目から光線を発射。
その光線を受けたティアーズは少し下がる。
ウルトラマンティアーズ「・・・・!?アームシュート!!!」
ティアーズはアームシュートでドルッジを攻撃する。
ドルッジ「ヂュイイィィィィヂュイイイイィィィィン」
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・!!」
ティアーズは飛び蹴りを仕掛けるが、
ドルッジがしゃがみ急に消えてしまう。
ウルトラマンティアーズ「・・・・!?・・・・・!!」
ティアーズは何故消えたのか戸惑うが、
後ろに穴がある事に気づく。
その穴に近づくティアーズの後ろの地面からドルッジが出てきた。
ドルッジ「ヂュイイィィッヂュイイイイイィィィィン」
ドルッジは左手の爪でティアーズの背中を斬る。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・!!?」
ティアーズは背中を斬られた痛がる。そう。ドルッジは、
地面を物凄いスピードで掘り進む事ができるのだ。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!!・・・・・・・!」
ティアーズは回し蹴りでドルッジの顔を打撃する。
ドルッジ「ヂュイイイィィィッヂュイイイイィィィィィン」
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・!!!」
ティアーズはさらに打撃しようとするが、
ドルッジはまたも地面の中へと潜った。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・・・・!?」
その時、ティアーズから離れた場所からドルッジが出てきて、
両目からの光線で攻撃した。
ドルッジ「ヂュイイイイィィィッヂュイイイイィィィィィン」
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・!!!・・・・・!!」
ティアーズは攻撃を受けて、ドルッジの方に向け、
ファイティウム光線の構えをとる。
だが、ドルッジはまたも地面の中へと消えた。
潜るスピードも素早い。
ティアーズは警戒していた。いつどこにドルッジが現れるのかと。
その時、ティアーズの立っている地面から物凄い衝撃が出た。
その衝撃と共にドルッジが出てきた。それと同時に、
ティアーズはドルッジの真上からの打撃によって吹き飛んだ。
ウルトラマンティアーズ「ウワアアアアアァァァァァァァ!!!!!!」
ウルトラマンティアーズは地面に落ちるが、
すぐに立ち上がろうとする。
ドルッジ「ヂュイイイィィヂュイイイイィィィィィン」
ドルッジはティアーズに近づこうとする。
その時、バルワンダーDXとバルワンダー3号が飛んで来た。
吉田「ティアーズが魔獣に襲われている!!」
叶野「ティアーズを援護する!!!」
バルワンダー3号はレーザーバルカンでドルッジを攻撃した。
ドルッジ「ヂュイイイィィッヂュイイイイイィィィィィィン」
さらに、バルワンダーDXも火薬状バルカンで攻撃した。
ドルッジはバルワンダー3号と、
バルワンダーDXに向かって移動する。
ドルッジ「ヂュイイイィィィィィッヂュイイイイイイィィィィィン」
バルワンダーDXとバルワンダー3号は、
レーザーバルカンを一斉に連射した。
それを浴びているドルッジだが、
まるで通用しないかのように歩いている。
ドルッジ「ヂュイイイィィィッヂュイイイイイィィィィィン」
ドルッジは両目からの光線で反撃するが、避けられてしまう。
そして、ティアーズがついに立ち上がる。
ウルトラマンティアーズ「プラズマレイガン!!!!!」
ティアーズはプラズマレイガンでドルッジを攻撃する。
ドルッジ「ヂュイイイィィィッヂュイイイイィィィィィン」
ドルッジは倒れた。ダメージが大きく効いたようだ。
ウルトラマンティアーズ「ハアアアアアァァァァァ!!!」
ティアーズはドルッジに馬乗りになり、魔獣の顔を掴み、
その顔を3回も地面に叩きつける。
ドルッジ「ヂュイイイィィィィッヂュイイイイイィィィィィィン」
そして、ティアーズは両手の拳を同時に振るい、
背中を何度も打つ。しかし、ドルッジが急に消えてしまう。
ティアーズの二つの拳が地面にぶつかる。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・!??」
ティアーズはこれに驚き、立ち上がる。
叶野「奴は地面を潜るのが得意なのか!?」
吉田「まるで土竜みたいだが、あんな怪物・・・!
自然の神様なんかじゃない!!」
そして、ティアーズの正面からドルッジが現れる。
ドルッジ「ヂュイイイィィィッヂュイイイイィィィィィン」
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・・・!」
ティアーズは走って、ドルッジを殴る。しかし、
ドルッジはすぐに右手の爪で反撃。そして、キックで打撃した。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・!!!」
ドルッジはまたすぐに地面に潜った。今度はどこに現れる。
ドルッジ「ヂュイイイィィィッヂュイイイイィィィィィン」
ドルッジはまたもティアーズから離れたところに現れた。
上川「そこか!!!」
バルワンダーDXは電気ビームでドルッジを攻撃する。
ドルッジ「ヂュイイィィィィッヂュイイイイィィィィィン」
ウルトラマンティアーズ「・・・・!?・・・・・・!!!」
ティアーズは走って、ドルッジに向かって走る。
だが、ドルッジは急いで地面の中へ逃げる。
日下部「まただわ!!敵の耐久は高すぎる!!」
そして、ティアーズのカラータイマーが赤く点滅する。
戦いが長引いている。
ドルッジが地面に潜る戦法を持っている限り、
ティアーズとBARが勝つ確率がとても少ないのだ。
つづく
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