ボトルズ「それはもしや、トーブの999万度の炎よりも、
最も恐ろしく強大なパワーを持っていると言うのですか?」
オギソ「そうよ。インフェロン様の火炎を浴びて、
生きた者は一人もいないと聞くわ。まあ、
あの方が本気で怒った時・・・だけね。」
フラエ「ふん!!そんな事言って、この俺様が恐怖すっかよ。
良いか?俺はブレンティ。
クラッシャーの中で最強の部隊なんだぜ?
その俺がてめーのボスの炎なんかに負けるワケねーだろ。」
ガンズ「俺もフラエと同等だ。
貴様らは俺たちが一人残らず撃ち殺す!!」
フラエ「・・・・そして、てめーを今、ここで倒す!!」
フラエとガンズは走り、オギソに迫る。だが。
オギソ「ふん!!!!」
オギソは右手を前に突き出すと、
強大な吹雪がフラエとガンズを襲う。
フラエとガンズ「うわ・・・・っ!!?」
フラエとガンズはその吹雪に驚き、一瞬止まる。
その時、オギソは多くの部下たちと共に、どこかへ歩き去った。
フラエ「あっ!!待ちやがれ!!!」
マンボ「消えた・・・。もはや、深追い、危険。」
ボトルズ「そうですね・・・。それより、早く白熊の村へ急ぎましょう。
ユミさんたちの様子を見なくちゃ・・・。」
ガンズ「そうだな。一刻も早くグランティの部隊を倒したいが、
今や仲間たちが先だろうな。行こう。フラエ。」
フラエ「・・・・・・ああ。」
こうして、ボトルズたちは白熊の村へと向かった。
一方、フォーサはウォーザの家の中でくつろいでいた。
2匹は中央にあるテーブルの前に座って、焼き魚を食べていた。
フォーサ「むぐむぐ・・・。美味いな。この焼き魚。」
ウォーザ「お代わりはいっぱいあるから、もっと食べると良いよ。
ところで、
君の入っている軍事組織ってどんな奴と戦っているんだぃ?」
フォーサ「そうだな・・・・・。本当は言いたくないが、
強いて言うなら、
世の中を支配したような輩を気取る腐った連中かな?」
ウォーザ「それって、最近の政治家やVIPの皆さんの事かぃ?」
フォーサ「ま。そう言う事かな?あ。そうだ。
話を変えるが、覚えているかぃ?
あのこの山、恒例のソリレースを。」
ウォーザ「うん。僕と君でよく勝負した事あったね。でも、
いつも君が勝ったり、僕が勝ったり、色々あったもんね。」
フォーサ「あの時は、俺とお前で、同じ50戦50敗だもんな。
・・・・また、お前とソリレースがしたいよ。」
ウォーザ「うん。またしようよ!2匹でさ!
それから、この山にあるクリスマスツリーを見たかぃ?
あのクリスマスツリーが機能を停止したんだって・・・。」
フォーサ「何・・・?でも、
そのクリスマスツリーなら、正常らしいぞ?」
ウォーザ「え・・・・!?」
フォーサ「数時間前に、クリスマスツリーのある場所に来たが、
その場所に、ツウィンクリーズとあのティッカー族が、
何故か仲良くなっているらしい。」
ウォーザ「ええ!?」 ウォーザはその言葉に驚く。
フォーサ「そのツウィンクリーズの1匹が、
クリスマスツリーを再び夜に照らす事ができる。
つまり、正常と言うワケだ。」
ウォーザ「そ、そうなんだ・・・・。でもね、
おかしいのは、クリスマスツリーだけじゃないんだ。」
ウォーザが辛そうな表情で、こう言う。」
フォーサ「何・・・?」
ウォーザ「何か、軍隊さんらしい人たちや、
クラッシャーやらグランティやらも出てきて、
この山で戦争を始めているらしいんだ。そして、
プレゼント工場からプレゼントが届かないようになったんだ。
そのプレゼントを運ぶ人たちに何が起きたかわからない・・・・。」
フォーサ「プレゼント工場が・・・・!?」
フォーサはウォーザの言葉を聞いて、驚く。
ウォーザ「・・・ねェ。フォーサ。何か知らないかぃ?」
フォーサ「・・・・・・っ!し、知らない・・・・。」
フォーサは震えてそう言う。
フォーサはウォーザに教えたくなかった。
自分がインフェロンたちと共に、プレゼント工場を制圧した事を。
そして、ついにボトルズたちは白熊の村についた。だが。
ボトルズ「おお・・・・っ!!」 マンボ「こ、これは・・・!」
ボトルズたちは驚愕していた。ほとんどの白熊の家が、
破壊されていて、所々に火が燃えているのだ。そこに、
多くの白熊たちが悲しみにくれていた。まるで、
ここは戦後の村のようであった。
ボトルズ「一体、何があったのですか・・・!?」
ガンズ「こいつも、グランティの仕業なのか・・・!?」
ガンズの言葉を聞いた1匹の白熊が悲しそうにこう言う。
白熊「グランティじゃねェのは良かったがよォ・・・。
この惨劇は、政府の連中がやったんだよォ!!」
マンボ「何・・・・っ!!?」 ボトルズ「政府の人たちが!?」
ボトルズたちは白熊の言葉に驚き、動揺する。
ボトルズ「う、嘘でしょ・・・!?あの政府が、
こんな善良な白熊のいる村を襲うなんて・・・。」
白熊「嘘じゃねーよ!!俺は見たんだ!!ある政府の軍人が、
俺の友達を1匹撃ちやがったんだ!!でも、
その話は誰も信じてくれねェ・・・!
目撃したのは俺だけだからな・・・。
畜生・・・!証拠も何もねェ・・・・。」
マンボ「白熊の言葉、真実に近い。マンボたちが戦った、
政府の連中、その中に悪い奴、複数いた。」
ボトルズ「もしかして・・・・。」
フラエ「くそがああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
相変わらずかよおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
フラエは物凄い怒りと共に、右腕だけを強化して、地面を殴る。
その地面が少しだけ抉ってしまう。これに驚くボトルズ。
ボトルズ「ふ、フラエ・・・・。」
フラエ「あのクソ政府が・・・・!!
良い気になりやがって・・・!!」
ガンズ「・・・・俺とフラエは幼い頃、
政府の身勝手な行為によって、
大切なものを失ってしまったんだ・・・。[
俺も政府を許せない・・・!」
ボトルズ「・・・・・っ。そんな事より、
早くユミさんたちの元へ急ぎましょう!!
この状況で、彼女たちに何かあったら・・・!」
ガンズ「そうだな。急ごう。」
フラエ「もし、あいつらが死んだら、奴らを全員・・・・!!」
マンボ「・・・・心配するな。ユミたち、生きている。」
ユミの声「その通りよ。フラエ。ガンズ。」
フラエとガンズ「・・・・・・っ!?おお!!」
フラエとガンズは驚く。近くに、ユミとミクスがいたのだ。
ミクス「フラエさん・・・。ガンズさん・・・・。」
ミクスは何故か涙目でこう言い、ユミは笑顔でこう言う。
ユミ「やっと会えたわね。二人とも。」
フラエ「てめーら・・・。無事だったのか・・・・。」
ガンズ「ユミ・・・。ミクス・・・・。」
ユミとミクス。フラエとガンズ。4人はついに、
再会を果たし、ブレンティのメインメンバーが4人揃い、
残るはガムロ副隊長だけとなりました。ですが、
我らがヒーロー、バンジョーとカズーイは、
いつ、我らの元に戻ってくるのでしょうか。
そして、ボトルズたちが見つけ、救出した、
3匹の白熊の子供たちの父親、ボギー。そのボギーが、
彼らに救出された後、すぐにどこかへ去りました。
果たして、この聖なる雪山での戦いは、
いつになれば、終わるのでしょうか。
次回につづく
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