大勢のピラニアたちが漂っていた。だが、泳いではいない。
まるで、死んでいるようであった。その死体には、
何故か打撃されたかのような傷跡がある。
そして、そこには、グランティの大戦士、ラミジャがいた。
ラミジャ「ふぅ・・・・。この沼の種族でピラニア族が一番、
危険であると聞いているが、そうではないみたいだな。」
そう。この沼の中に住んでいるピラニアたちを殺したのは、
ラミジャであった。
ラミジャの周りにはまだ無数のピラニアが残っている。
ピラニアA「きいいぃぃぃ・・・!!何だよ!この化け物は!!」
ピラニアB「だが、俺らピラニア族は無数に存在する!!
一斉にかかれば、流石の怪物もひるむだろうよ!!!」
ピラニアC「おっしゃ!!やっちまえええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
そして、無数のピラニアが一斉にラミジャに迫る。
ラミジャ「ぬううううううぅぅぅぅぅぅん!!!!!」
だが、ラミジャは大きな尻尾を思い切り素早く降るう。
その激しい打撃を受けた、
多くのピラニアが吹き飛ばされるかのように見せ、
口から血を出しながら漂う。残りのピラニアたちが驚いて止まる。
ピラニアたち「うわ・・・・・っ!!?」
ラミジャ「俺はグランティ第7特命隊の副長。
なめては困るぜ・・・!」
そして、ラミジャが素早く動き、無数のピラニアたちに近づく。
ラミジャ「おら!!でぃ!!とう!!はっ!!」
ラミジャは両手の拳で、
多くのピラニアたちを1匹に1発ずつ殴っていく。
ピラニアA「くぇ!!」
ピラニアB「ぴぁ!!」 ピラニアC「ぎゃぇ!!」
殴られたピラニアはその身体を大きく抉られて、果てていく。
ラミジャの拳が強力なため、
その拳を受けたピラニアが死んだのだ。
ピラニアD「こ、このままじゃ俺たちまでやられちまう!!」
ピラニアE「に、逃げろおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
残ったピラニア共がラミジャの攻撃に恐れて、逃げ出した。
ラミジャ「逃がさん・・・・!!でぃ!!」
ラミジャは素早く泳ぎ、ピラニアたちを追う。そして、
自身の身体をドリルのごとく、
回転していく。これは必殺技だ。
ラミジャ「突撃渦巻!!!!!!!」
回転して素早く泳ぐラミジャの突進が、
逃げる大勢のピラニアたちに接近し、
激しい回転がそのピラニアたちを吹き飛ばしていく。
ピラニアたち「ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
ワニ族の住み処では、
多くのワニたちがそれぞれ平和を満喫していた。
クロコタスたちの隠れ家では、5匹のクロコタスやマンボがいた。
ムラサキとアカがゲームウォッチで遊び、
ミズイロとアオが漫画を読んでいた。
そして、ミドリと紙と鉛筆で何かを描いていた。
マンボ「何を描いている?」 ミドリ「ん?見ますか。この絵を。」
ミドリは自分が描いている絵をマンボに見せる。その絵には、
5匹のクロコタスやマンボ、そして、
バンジョーとカズーイとその仲間たちに、
多くのワニが仲良くしている絵であった。
マンボ「バンジョーとカズーイ。
それに、皆。仲良くなっている・・・。」
ミドリ「僕、こう見えても絵が得意なんでね。僕、
将来は立派な絵師になりたいんだ。でも、無理だろうね。今は、
戦乱の時代。誰も僕の絵なんか見てる場合じゃないもんね・・・。
まあ、アオたちがいつも見ていて評価してくれているけど。」
マンボ「絵、綺麗。マンボ。お前の画質、評価する。
皆、仲良く。素晴らしい平和の理想、描いている。」
マンボは少し微笑んで見える表情でミドリの絵の感想を言った。
ミドリ「ありがとう。マンボさん。でも、この戦争。
いつまで終わるのかなァ。
もうワニ族だけじゃ勝てない気がする・・・。」
マンボ「大丈夫。マンボ。この戦争、終わらせる。そして、
バンジョーたちもきっと、そうしてくれる。」
ミドリ「マンボさん・・・・。」
その時、遠くから多くのワニの声が聞こえてきた。
アオ「あれ?何だか騒がしい感じがするぞ?」
アカ「何か起こったのかな?」
マンボと5匹のクロコタスは外に出て、多くのワニたちのところへ。
ミドリ「何かあったの!!?」
ワニA「おお!!そうなんだ。
昨夜、トンボ族がカエル族に滅ぼされたってよ!」
それを聞いたマンボと5匹のクロコタスは驚く。
つづく
[0回]
PR