ウルトラマンティアーズ「グアアアアアアァァァァァァ!!!!!」
ティアーズは複数の火炎を浴びて苦しんだ。
アブソーバ「・・・・・・・・!!」
アブソーバはそのまま火炎を放射し続ける。ティアーズは、
必死に逃れようと動いているが、絡んでいる触手が、
ティアーズの身体を縛っているため、逃げられない。
叶野「ティアーズを援護する!!」
2機のバルワンダーはアブソーバに近づいて攻撃しようとする。
アブソーバ「・・・・!?・・・・・・・!!」
アブソーバはそれに気づき、残った触手をバルワンダー2機に向ける。
その触手から火炎で攻撃する。
2機はそれを必死に避けようと後方へ飛ぶ。
上川「これじゃ近づけないよ・・・・っ!!」
そして、もう一つの触手がバルターボを火炎で襲っている。
バルターボはバックしながら敵の火炎を回避している。
日下部「一体、どうすれば良いの・・・!?」
アブソーバ「グォファファファファファファッファファファファ・・・・・」
アブソーバはさらに両目からの光線でティアーズの顔を攻撃。
その顔が爆発して、激痛に襲われるティアーズ。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!!・・・・・・・・!!」
顔を攻撃されて苦しむティアーズに、
アブソーバは容赦なく複数の火炎で痛めつけ続ける。
ウルトラマンティアーズ『ち、畜生・・・!熱すぎらァ!
このままでは、全身が焼かれちまうぜ・・・・!!一体、
どうすりゃ良い・・・!?早く・・・何とかしなければ・・・・!』
ティアーズはそう言いながらも、火炎を浴び続けて苦しんでいた。
そして、カラータイマーが赤く点滅し始める。タイムリミットの、
3分が近づいて来たのだ。ティアーズも身体を下げ始めて、
右足の膝が地面につく。このままでは焼かれて死んでしまう。その時。
野口の声「ティアーズ!!!!!」
ウルトラマンティアーズ(その声は・・・!まさか!!!)
ティアーズはある方向のアスファルトを見る。そこには、
野口がいた。野口が応援に来ていたのだ。
ウルトラマンティアーズ(の、野口・・・・!!?)
ティアーズは野口の姿を見て、驚く。
野口「ティアーズ!!頑張って!!魔獣に負けないで!!
灰間君や皆・・・この星の人たちを救えるのはあなたが必要なの!!!
私がここで応援してあげるから・・・・。頑張って!!!」
ウルトラマンティアーズ(そうだな・・・。そう言えば、
運動会の時に野口にミラクルマンと呼ばれながら応援されたっけな。
野口の言う通り、俺はミラクルマン。だったら・・・。
奇跡を起こさずにはいられねーぜ!!!)
ティアーズはそう思いながら、体を後ろの方へ思い切り倒す。
ウルトラマンティアーズ『おらああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!』
その同時に、
アブソーバは前の方へ移動されるような勢いに襲われる。
そして、魔獣はその前の地面に落ちてしまう。それにより、
ティアーズを絡んだ触手が、ティアーズの身体から離れて行く。
ウルトラマンティアーズ『ぃよっしゃあああぁぁぁぁ!!!』
ティアーズは自由になって、立ち上がった。
アブソーバ「・・・・・・!!・・・・・・・!!!」
ウルトラマンティアーズ『お返しだ!!こんにゃろう!!』
ティアーズは走って、
浮かび上がった魔獣にチョップ、キックなどの連撃で反撃する。
さらに、両手でアブソーバを掴み、
アブソーバを思い切り投げつけた。
アブソーバはビルとぶつかり、そのビルが崩れる。
ティアーズはジャンプして、
アブソーバの頭の部分を何度も殴り続ける。
そして、思い切り蹴り飛ばす。
ウルトラマンティアーズ「ショワアアアアァァァァッ!!!」
アブソーバ「・・・・・・・!!!?・・・・・!!」
ウルトラマンティアーズ「シューティングスラッシュ!!!!!」
ティアーズはシューティングスラッシュで攻撃するが、
魔獣は全ての触手を引き込めて、
緑色の光のバリアで跳ね返す。そして、
緑色の光と瞬間移動をして、消えた。ティアーズはこれに驚く。
そんなティアーズの後ろにアブソーバが現れて、笑い出す。
アブソーバ「グォファファファファファファファファ・・・・」
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・!?」
ティアーズはそこに向くが、
アブソーバは緑色の光でまたも消える。
ウルトラマンティアーズ『どこにいやがる!?
早く見つけねーと!』
その時、物凄いスピードでアブソーバが襲いかかって来る。
触手を引き込めたままの状態でティアーズに体当たりする。
ウルトラマンティアーズ「・・・・!??・・・・・・・!!」
ティアーズは倒れるが、すぐに立ち上がって魔獣に近づく。
アブソーバ「グォファファファファファファファファファファファ・・・・・・」
アブソーバは両目からの光線で攻撃するが、
ティアーズは回転しながらの移動で避けて、アブソーバに近づく。
ウルトラマンティアーズ「ショワアアアアアァァァァァッ!!!」
ティアーズはアブソーバの触手を出す部分に拳を打ち込んだ。
その部分が爆発してしまい、魔獣は痛がり始める。
アブソーバ「・・・・・!!!・・・・・・・・!!!!!」
痛がりながら飛ぶアブソーバは全ての触手を出した。
ほとんどの触手が焼かれたり、火が付いたりしていた。
ウルトラマンティアーズ「プラズマレイガン!!!!」
ティアーズは右手に光を集めて、その左手で右腕を抑えながら、
右手を魔獣に向ける。その右手の2本の指から、
強烈な緑色の光の少しだけ太いレーザーを発射する。
これが新技であるプラズマレイガンである。
そのレーザーを受けたアブソーバは爆発。
アブソーバ「・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!」
身体が炎上しているアブソーバは街並みへゆっくりと落ちて行き、
そこへ落ちたと同時に大爆発を起こした。
これでティアーズは勝った。
日下部「やったあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
野口「ティアーズが勝ったわ!!!!」
日下部と野口は喜び、ティアーズは空へと飛び去る。
ウルトラマンティアーズ「ショワッ!!!」
大鳥学園の廊下では、
灰間と野口が歩いていた。徳丸や森下もいる。
野口「それでね。ティアーズがね、新しい必殺技で倒したの。」
灰間「ふーん。別に魔獣さえ倒せればどんな技でも良いけどよ。」
徳丸「野口さんと翔ちゃん。すっかりいつもの感じに戻ったね。」
灰間「え?戻ったって??」
森下「だって、野口さん。
翔ちゃんが日下部さんと付き合ってるからって、
不安そうになっちゃったのよ?翔ちゃん。」
灰間「マジ?まさか、森下。俺が日下部に恋したとか、
変な事言ったワケじゃねーよなァ?」
灰間は怒りと暗さの表情で森下を睨む。森下はこれに恐怖する。
森下「そ、そそそそ・・・!そんな事って・・・・。だ、
大体、翔ちゃんって野口さん一筋だもんね?く、
日下部さんなんかに恋するワケ・・・・。」
日下部「だーれが誰に恋してるって・・・・??」
その時、森下の後ろには日下部がいた。
森下はこれに気づき、驚く。
森下「げぇ!?く、日下部さん・・・・!??」
日下部「言っとくけど、私と灰間はただの仲間だからね。
な・か・ま。」
野口「日下部さん。」
日下部「ん?何よ。」
野口「・・・・負けませんから。灰間君の事なら。」
日下部「は?な、何を言って・・・。あっ!!そうそう。
灰間。後でBAR基地に来なさい。また、魔族が動いてるそうよ。」
灰間「そうだな・・・。」
日下部「それまで、野口と一緒にいてやってなさい。」
日下部はそう言い残して、歩き去った。
日下部「野口さん・・・。」 野口は微笑んだ。
野口と日下部。
二人はそれぞれ灰間に想いを寄せているのです。
果たして、灰間はその二人の中から誰を選ぶでしょうか。
ウルトラマンの少年。防衛隊員の少女。普通の学生の少女。
この特別な三角関係による恋は一体、
どのような結末へ進もうとしているのでしょうか。
次回につづく
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