BAR基地の司令室で、隊員たちが大神の言葉を聞いていた。
大神「先ほど、宇宙パトロール隊の報告で、
地球園に侵入した円盤を目撃したそうじゃけ。」
上川「円盤って・・・宇宙人が来たのですか?」
緒川「いえ・・・。その円盤には生命反応があるそうです。」
叶野「もしかして・・・・。円盤型の魔獣では!?」
大神「そうじゃ。70年代では、円盤生物と呼ばれる、
怪獣たちに似ている奴じゃ。奴らはとても恐ろしいと聞く。」
灰間「円盤生物って何だ?」
灰間が日下部にヒソヒソと話しかける。
日下部「ブラックスターって言う惑星が送り込んだ、
円盤の姿をした怪獣よ。・・・って、何言わせんのよ!?
今は隊長の話を聞くべきでしょ!?」
日下部はそう嗜めて、灰間はやる気なさそうに返事する。
灰間「へいへい・・・・。そうでしたな。」
大神「その円盤生物は、昭和時代で活躍した防衛隊の一つ、
MACを全滅させたと言うとても大きな戦力を持っている。
だが、今回の敵は円盤生物かどうかわからん。
十分に気をつけて、行動してくれ。」
隊員たち「了解!!!」
基地の廊下を歩く灰間と日下部。
日下部「それにしても、円盤生物・・・。あいつら、
とても恐ろしい知恵を持っているから。
何をされても不思議じゃないと思うわ。」
灰間「まっ。その時は俺が何とかしてやるよ。」
日下部「え・・・・?」
日下部は灰間の静かな言葉に反応する。
灰間「例えどんな奴が何をしようとも、
俺がそんな事をさせねーよ。」
日下部「も、もしかして・・・。私の事を・・・!?」
灰間「ん?まあ。一応、仲間だしよ。」
日下部「そ、そうだけど・・・・。べ、別に。
あんたに頼りたいとか・・・思ってないから・・・。」
灰間「そうかぃ。それも良いさ。」
日下部「・・・・・・ふん!」
日下部は顔を赤く染めながら、その顔を振る。
次の日。大鳥学園の廊下で日下部が歩いていた。
日下部もこの学園の生徒であるのだ。
日下部「それにしても、BARが結成してから、
いつも灰間と一緒にだったわよね。そして、
あいつと一緒にいるたびに、何かを感じているのよね。
例えば、温かいとか・・・かな?いえ。そんな事は・・・。っ!?」
その時、日下部は何かを見て、止まる。その何かとは、
灰間と野口が一緒になって歩いているところであった。
ウルトラマンティアーズ 第20話・特別な三角関係
円盤魔獣・アブソーバ登場
日下部「・・・・っ。ち、違うわ。何よ。私!
驚いたような表情しちゃって・・・。灰間が、
野口さんと一緒にいる事はいつもの事じゃない・・・。」
灰間「おう。日下部。」 野口「おら。日下部さん。」
二人は目の前の日下部を見て、話しかける。日下部は驚く。
日下部「っ!?な、何よ!?二人とも・・・。」
野口「今日も良い天気ですね。BARでは、
灰間君と一緒に戦ってくれているそうですね。」
日下部「ま、まあ・・・。そうだけど。何か用かしら?」
野口「いえ。・・・そうだ。灰間君とは友達になってますか?」
日下部「え?ま、まあ・・・。それに近いくらいかしら。」
灰間「一応、同じBAR隊員だしな。」
つづく
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