上川「攻撃したぞ!!こいつは敵だ・・・・っ!!」
叶野「反撃せよ!!日本に近づかせるな!!!一斉攻撃!!」
3機のバルワンダーはレーザーバルカン一斉連射で、
アブソーバを集中攻撃する。だが、
一つもダメージを受けた様子を見せない。
アブソーバ「・・・・・!・・・・・・!!」
アブソーバは二つの触手から二つの火炎を放つ。
3機のバルワンダーはそれを避ける。
1号がレーザーバルカンを連射。
攻撃を受けた魔獣は1号に向けて触手を向け、そこから火炎を放つ。
1号はそれを素早く避けた。
灰間「攻撃が通用しねェ!!
普通の円盤ならとっくに墜落なのによ!!」
日下部「馬鹿を言わないで!!奴は魔獣よ!!
そう簡単に倒れるハズがないじゃない!!!」
1号は再びレーザーバルカン連射して、アブソーバを攻撃する。
2号と3号も続いてレーザーバルカンで追加攻撃。
アブソーバ「・・・・・!・・・・・・・!」
アブソーバは反撃として、複数の触手から複数の火炎を放射する。
3機はこれを必死に避け続ける。
灰間「このままでは不味い!!強力ミサイルを使うぞ!!」
日下部「ミサイルは2発しかない!!順調に狙いなさい!!」
灰間「ああ!!・・・・そこだ!!!」
バルワンダー1号は少し大きなミサイルを発射して、
アブソーバを攻撃。
アブソーバ「・・・・・!?・・・・・・!!」
魔獣はミサイル攻撃を受けて、初めてダメージを受けたか、
複数の火炎を止めた。これを見た灰間と日下部は喜びそうになる。
日下部「やったわ!!」 灰間「おっしゃ!!もういっちょ・・・!」
だが、敵は怒って、両目から白い光線を発射して、1号を襲う。
灰間と日下部「うあああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!??」
攻撃を受けた1号は炎上して墜落しそうになる。
上川「灰間君!!日下部さん!!」
炎上する1号は海の方に落ちて行く。
アブソーバも空の方へ消えて行く。
野口は自分の家のキッチンで料理をしていた。
野口は不安の表情になって、心の中で呟いていた。
野口(灰間君と日下部さん。本当に恋愛しているのかしら?
だとしたら、どうしよう・・・。と言いながら、
何で今はお菓子作ってるのかな。灰間君のためだったり?
それとも・・・。ま。良いや。そうでなくても、
自分で食べれば良いし。・・・・そうだ!)
野口は何かを思いついた。その何かとは。
日下部「・・・・はっ!!」 日下部は起き上がる。
ベッドの上で。彼女の前には大神と緒川がいた。
緒川「気がついた?日下部さん。」
日下部「ここは・・・BAR基地のメディカルセンター?」
大神「そうじゃ。
灰間からは魔獣の攻撃でおどれが気を失ったと言った。」
日下部「わ、私が気絶を!?」
日下部は自分が気を失ったと聞いて驚く。
緒川「でも、
ウルトラマンティアーズが墜落する1号を助けてくれたわ。
直撃に近かったから、脱出装置も壊れていたわ。」
大神「もしかすると、
灰間がティアーズを呼んでくれたのかも知れん。
灰間がそうしなかったら、二人ともお陀仏じゃったのォ。」
緒川「灰間隊員には感謝しておかなきゃね。まあ、
彼は今、帰宅しているハズだけど・・・。」
日下部「灰間が・・・私を助けた・・・。」
夕日になって、灰間は自分の家へと帰った。そして、
2階の部屋で宿題をしていた。
灰間「結局、野口の家に来る事なかったぜ。ちっくしょ。
今回の問題、難しいのが多いぜ。
こりゃ、野口に教えてもらうべきだったかね。
ま。この件に関しては魔獣のせいにしておくか。
あの魔獣のせいで、
俺の正体が危うく日下部にバレちまうとこだったぜ・・・。」
アブソーバ戦で1号が墜落した時に、そのコックピットで、
日下部が気絶して、灰間が大慌てしてティアーズに変身。
巨大な姿になって、両手で日下部を持って救出したのであった。
灰間「あの魔獣。既に日本のどこかで暴れてっかも知れない。」
夜になった。灰間の予感通り、アブソーバは北海道の町を攻撃していた。
アブソーバ「・・・・・・!・・・・・・!」
アブソーバは複数の触手から火炎を放射して、
多くの民家を燃やしていた。
町の住人達が逃げて行き、
自衛隊の戦車部隊と戦闘機部隊が迎え撃つ。
多くの戦車が砲撃し、多くの戦闘機がミサイルを連射する。
その攻撃をほぼ受ける魔獣だが、全く通用していない。
アブソーバ「・・・・・!!・・・・!」
魔獣は複数の火炎で戦車と戦闘機を複数破壊する。
攻撃を続ける自衛隊だが、返り討ちにされ続けている。そして、
魔獣はそのまま火炎で町を燃やし続ける。その時。
アブソーバ「・・・・・・・・・・!」
アブソーバは何故か、
全ての触手を身体の中に引き込めた。すると、
魔獣の身体が緑色に光り、消えて行った。瞬間移動したらしい。
BAR基地の司令室で、叶野が辛そうに大神に報告する。
叶野「日本に上陸した魔獣は北海道で自衛隊を大打撃した後、
謎の移動能力で仙台の地区に到着。
即座に破壊行動を起こしています。」
上川「このままでは東京に襲来するのも時間の問題です・・・!」
大神「そうか・・・。ただちに仙台へ向かい、魔獣を攻撃しろ。
敵が別の地区へ移動する前に何としても倒せ!!」
上川と叶野「了解!!!」
二人はヘルメットを取って、司令室から出る。
大神「二人が魔獣を足止めしとる間に、対策を練らねば・・・。
日下部や灰間にはこれ以上、辛い思うにはさせられんわぃ。」
次の日。日下部は一人で学園の廊下を歩いていた。
つづく
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