日下部「・・・・言われなくても、そうするわ!」
日下部はそう言った後、素早く走り去った。
野口「・・・・・・・・っ。」
アブソーバは触手を引っ込めた状態で都会に飛来した。
アブソーバ「・・・・・・・!!」
そして、魔獣は全ての触手を出した。攻撃を始めるつもりだ。
魔獣を見た人々は悲鳴をあげて、一斉に逃げ出した。
アブソーバ「・・・・!・・・・・・!!」
アブソーバは複数の触手から火炎を出して、
周りのビルを一気に多くを燃やして破壊した。さらに、
両目からの光線でビルを粉々に破壊してしまう。魔獣が、
この攻撃を続けている間に、
バルワンダー1号と2号が飛んでくる。
1号が叶野、2号が上川である。地上から灰間と日下部が、
バルターボに乗って駆け付けた。さっそく攻撃しようとする。
上川「今度は逃がさないぞ・・・・!!」 叶野「攻撃開始!!」
1号と2号はレーザーバルカンでアブソーバを攻撃する。
アブソーバ「・・・・・!?・・・・・!!」
攻撃を受けたアブソーバは触手からの火炎で反撃する。
複数の火炎を避ける1号と2号。
灰間「なぁ!!日下部!!このバルターボで攻撃するつもりか!?」
日下部「ええ!
緒川さんが魔獣とのさらなる戦いに備えて改良したわ!!
その武器を今こそ使うわよ!!!」
日下部があるスイッチを押すと、
バルターボの前に付けているライトから、
青いビーム光線が発射される。
その二つのビームがアブソーバに命中する。
アブソーバ「・・・・・・・!?」
そして、魔獣の身体の一部が爆発する。
アブソーバは少しだけ痛みを感じ、
地上からバルターボが攻撃した事に気づく。
日下部「もっと攻撃よ!!」 バルターボは再びビームを発射する。
アブソーバはそれに耐えて、バルターボに近づく。
灰間「全然くたばんねーぞ!!!」
日下部「仕方がないでしょ!?
1発で倒せる武器は造れないんだから!!」
アブソーバは複数の触手から複数の火炎でバルターボに迫る。
バルターボはそれを必死に避けながら、またもビームを発射する。
攻撃を受けた魔獣は怒って、両目からの光線で反撃する。
その光線がバルターボの近くに命中して、その地面が爆発する。
灰間と日下部「うわわわわわわわわわわわわ!!!!!!」
二人はその爆発に驚き、バルターボの動きが乱れる。
日下部「ぶ、ブレーキを踏んで!!」 灰間「お、おう!!」
灰間はブレーキを強く踏む。
バルターボは危うく壁にぶつかる寸前で停まった。
1号と2号がバルターボを襲う魔獣をレーザーバルカンで攻撃。
日下部「く・・・っ!!これ以上、あんな光線にやられないわ!!」
灰間「大丈夫か!?日下部・・・・!」
日下部「傷なんて一つもないわ。そんなに心配しないでくれる。」
灰間「悪いな。だって、同じ隊員同士だしよ・・・。」
日下部「・・・・そうね。確かに、私とあなたはただの隊員。でも、
私、最近思うのよね。あんたと一緒にいると、
何だか温かいって言うか何と言うか・・・。」
灰間「日下部・・・・?」
日下部「と、とりあえず!あんたはね・・・・。こ、
それからも私と一緒に行動なさい!!同じ隊員として!!」
日下部が恥ずかしそうにそう言うと、
灰間は少しだけ笑みを浮かべる。
灰間「そうだな。その方が俺も気分が良くなるしな。」
日下部「そうよ!!灰間!!徒歩で援護射撃なさい!!
私は引き続き、バルターボで攻撃するわ!!」
灰間「おう!!無茶すんじゃねーぞ!!」
日下部「こっちこそ!!」
灰間はバルターボから降りてバルガンを構える。
日下部が運転するバルターボはアブソーバに近づいて走る。
バルターボはビームで魔獣を攻撃、
灰間もバルガンの銃弾でさらに攻撃する。
アブソーバ「・・・・・・!!・・・・・・・!!!」
アブソーバは多くの触手から多くの火炎を出し、
バルワンダー2機やバルターボを襲う。
だが、全て避けられてしまう。
灰間は銃弾で魔獣を攻撃する。だが、敵は攻撃を止めない。
バルワンダー2機はレーザーバルカン一斉連射で魔獣を攻撃する。
魔獣はこれに苦痛を感じ、バルターボはビームで攻撃する。
アブソーバ「・・・・・!?・・・・!?」
これにひるんだ魔獣は攻撃を止める。
BARはさらに攻撃しようとする。
日下部「もう少しで行ける!!」 灰間「焼き円盤になりやがれ!!」
その時、アブソーバは全ての触手を引き込めた。
バルターボがビームを発射、灰間が銃弾を連射。だが、
魔獣の身体を、緑色の丸い光が包み、
その光がビームと銃弾をかき消した。
日下部「な・・・・っ!?」 灰間「効かねーだと!?む!?」
そして、アブソーバは両目から光線を発射して、
バルターボに迫る。
日下部「ひ・・・・・っ!!?」
日下部は絶望を感じ始めそうになる。
灰間「っ!!日下部えええええぇぇぇぇぇ!!!!!」
灰間は素早くバルターボにいる日下部へと走る。そして。
灰間「ティアーズ!!!!!!」
灰間はウルトタマンティアーズに変身して、巨大な姿で、
バルターボの後ろに立ち、魔獣の光線を受ける。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・!!」
日下部「っ!!う、ウルトラマンティアーズ・・・・!」
日下部はバルターボを停めて、ティアーズの大きな背中を見上げる。
ティアーズは後ろにいる日下部を見て、
頷く。そして、魔獣の方を見る。
ウルトラマンティアーズ『よくもやりやがったな!!こん畜生め!!』
アブソーバ「・・・・・・・・・!!!」
アブソーバは全ての触手を出して、
その複数の触手から火炎を出す。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!・・・・・・!」
ティアーズはバック転で避け、ジャンプして魔獣に近づく。
ウルトラマンティアーズ「ショワッチ!!!!」
ティアーズは空中キックでアブソーバを蹴る。
魔獣はひるんでさがる。
ティアーズはさらにパンチを打つ。だが、魔獣はこれに耐えて、
一つの触手でティアーズの顔を打つ。ティアーズは倒れそうになる。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!?」
アブソーバ「・・・・・・・!」 アブソーバは二つの触手を伸ばす。
ティアーズは両手を手刀でその二つの触手を打つ。
ウルトラマンティアーズ「アームシュート!!!!」
ティアーズはアームシュートで攻撃するが、
魔獣は全ての触手を引き込め、
緑色の光のバリアでその攻撃から身を守る。
これを見たティアーズは、
走って打撃しようとする。だが、
アブソーバは緑色の光と共に消えた。
ウルトラマンティアーズ『き、消えやがった・・・・!?』
ティアーズは魔獣が消えた事に驚く。
上川「あれは、瞬間移動!!!」
叶野「あの技で遠いところまで素早く行けるんだ!!」
その頃、道路を走っている一人の少女がいた。
それは、野口であった。
ウルトラマンティアーズ『どこだ!!出て来いや!!!』
その時、ティアーズの後ろにアブソーバが現れた。
アブソーバ「・・・・・・・!!」 魔獣は両目からの光線を発射。
ウルトラマンティアーズ「ウワアアアアァァァッ!!!」
ティアーズは背中を攻撃されて痛がり、後ろを向く。
ウルトラマンティアーズ『そこか・・・・・っ!!』
だが、ティアーズに見つかった、
魔獣はまたも緑色の光と共に消えた。
ウルトラマンティアーズ『くっそ!!また消えたか!!』
ティアーズはアブソーバを探そうと、周囲を見渡す。だが、
魔獣の姿がどこにもない。だが、その魔獣の触手が。
数本の触手が地面の近くでウネウネと動いて行く。そして、
ティアーズに近づくと、その数本の触手が激しく動き、
ティアーズの身体を絡んでいく。そして、手足を縛ってしまう。
ウルトラマンティアーズ『し、しまった・・・・・!?』
ティアーズは魔獣の触手によって動く事ができない。その時、
ティアーズの前にある街並みからアブソーバが浮かんで出てきた。
アブソーバ「グォファファファファファファファファファ・・・・」
アブソーバは不気味な笑い声でティアーズを縛り続け、
他の数本の触手をティアーズに近づける。そして、
数本の触手から一斉に火炎を放射して、ティアーズを攻撃した。
つづく
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