灰間「そうか・・・!!わりっ!!仕事ができた!!」
灰間はそう言って、走る。野口たちの元から去って行った。
野口「あっ!灰間君・・・・。」
徳丸「何だぃ!せっかく、レストランにでも行こうと思ったのに。」
森下「まぁ。翔ちゃん自身のおごりでだけどね。」
徳丸と野口「え?」
BAR基地へ目指そうと街を走っている灰間の前に、
あの老人が現れる。灰間はその老人の前に止まる。
灰間「っ!?あの時のじじい・・・・!」
老人「やぁ。また会ったのォ。勇者よ・・・。」
灰間「昨日の事で、色んな疑問をしててよ。
あんたに聞きてェ事があるが、今はそんな暇はねェ。
また魔獣が現れちまったんだ・・・。だから。」
老人「そうか。・・・・さっきの映画はどうだったかの?」
灰間「っ!?ぷ、プリンセス・ティアーズの事か?」
老人「そうじゃ。あの映画に、何かを感じたかね?」
灰間「・・・・太古の時代。異形の怪物の軍団。
作られた神秘のクリスタル。そのクリスタルが、
姫君の涙で光が宿り、そのクリスタルを手にした勇者が、
紅の戦士となって、怪物たちを全て、倒した。
・・・・クリスタルが姫の涙で覚醒するとか。まるで、
あんたの言う姫君の涙の伝説に似ているぜ。」
老人「ああ。じゃが、姫君の涙が無意味なハズだった、
クリスタルに神秘のパワーを与えたのは正しい。それが、
伝説に相応しい展開。じゃが、実際の伝説と映画には違いがある。
それは勇者じゃよ。映画では勇者は生身のままで神秘の鎧と剣を、
得た。だが、実際の伝説は勇者は紅の巨人となったのじゃ。
その紅の巨人こそ、ウルトラマンティアーズだ。」
灰間「ああ。紅の勇者がティアーズである事は知っているよ。
そのティアーズの名前の由来は、涙で良いよな?」
老人「うむ。姫君の涙で誕生した。だから、ティアーズなのじゃ。
姫君と勇者がそう名付けたのじゃ。プリンセス・ティアーズは、
勇者が得た力以外、全てが実際の伝説と全く同じであった。
ビーストは魔族と魔獣である事はわかっておる。出身地は異なるが。
実際の伝説では、姫君と勇者は全ての魔獣共を倒した後、
赤きクリスタルを遺跡に封印したのじゃ。二度と争いが起きぬように。」
灰間「・・・・ちょっと待ってくれ。さっきから思ったけどよ。
あんた。あのプリンセス・ティアーズと何か関係あるんじゃないのか?」
老人「このわしがあの映画を制作したってか?いや。
あの映画はどこかの制作者たちが偶然にも、
企画した架空の物語であった。
じゃが、あの物語はあまりにも姫君の伝説と同じすぎていた・・・。
あの製作者の中にも、
姫君の涙の伝説を知っている者がいるやも知れん。」
灰間「そうか・・・・。って、そうだ!!今は、
あんたと会話してる場合じゃねェ!!魔獣が暴れているんだ!!
また会いたい時は探してやっから!!!」
灰間は走るが、老人が呼び止める。
老人「・・・・灰間翔!!!」
灰間「何だよ!?」
老人「姫君の涙の伝説の事は、理解できたかな?」
灰間「映画とあんたの話でほとんど知ったよ!!次は、
親父の事を教えてもらうからな!!それじゃ!!」
灰間は物凄いスピードで走り、老人から離れた。
老人「うむ!魔獣は人々を皆殺しにしようとしておる!!
魔獣を倒すために走るのじゃ!!勇者ティアーズよ!!
・・・・これで良いじゃろ?」
その時、謎の男の声が聞こえてくる。
男の声『ええ。ですが、大丈夫でしょうか?』
老人「大丈夫じゃよ?あやつなら必ずやってくれる!」
キングジンジャー「キャアアアァァァァオン」
キングジンジャーはある村で多くの民家を襲っていた。
その一つの民家を噛み砕いている。そして、
刃物の先端からの3つのビームで遠くの民家を爆破した。
キングジンジャー「キャアアアアアァァァァオン」
魔獣は歩きながら、次々と民家を踏みつぶしていく。
さらに、もう一度噛み付きで別の民家を壊してしまう。
その時、バルワンダーDXとバルワンダー1号が飛んで来た。
バルワンダーDXは日下部、叶野、上川が搭乗。
バルワンダー1号は灰間が操縦していた。しかし、
灰間は頭を痛めているかのように頭を手で掴んでいる。
灰間「いってええぇぇぇ・・・・!1号より日下部へ!!1号より日下部へ!!」
日下部の声『何よ・・・?』
灰間「いくら遅すぎたからって、頭をぶん殴る事ねーだろ?」
日下部の声『今日はいつもより凄く遅かったそうだからでしょ?
反省なさい?戦って、その罪を背負いながらね!?』
灰間「はいはい・・・!それじゃ、攻撃!!」
バルワンダーDXと1号はレーザーバルカンを一斉に連射して、
魔獣を攻撃する。
キングジンジャー「キャアアアアァァァァァオン」
キングジンジャーは攻撃を受けたが、少しも効いてない様子。
叶野「DXは敵の顔の部分に総攻撃を仕掛ける!!」
上川「1号はサポートを頼む!!!」
灰間「了解!!!」
1号はレーザーバルカンをさらに連射し、
キングジンジャーの身体中を撃ちまくる。
キングジンジャー「キャアアアアアァァァオン」
攻撃を受け続けているキングジンジャーは怒って、1号を襲おうとする。
3つのビームで攻撃するが、避けられる。その間に、
バルワンダーDXがキングジンジャーの顔に接近する。
日下部「攻撃!!!」
バルワンダーDXはレーザーバルカンを連射。その攻撃を、
顔に受けたキングジンジャーに急に痛みを感じる。
キングジンジャー「キャアアアアアァァァァァオン」
キングジンジャーはひるんだが、
すぐに気力を取り戻し、3つのビームで反撃。
魔獣から離れているDXはその攻撃を幸いにも避ける事ができた。
灰間「もう一度だ!!」
バルワンダー1号はまたもレーザーバルカンを連射。
1号はまたもレーザーバルカン連射で、キングジンジャーを攻撃した。
そして、またもキングジンジャーの顔に接近するバルワンダーDX。
日下部「今度はもっと凄い攻撃で・・・・!!」
その時、キングジンジャーの口から火炎を吐き出し、
接近するDXを襲う。
日下部、上川、叶野「うわっ!!?」
バルワンダーDXは間一髪、魔獣の火炎を回避した。
キングジンジャー「キャアアアアァァァァオン」
キングジンジャーはさらに3つのビームでDXを攻撃するが、避けられる。
上川「これでは、魔獣の顔に近づけない!!」
灰間「くそ!!こうなったら・・・・!」
バルワンダー1号はキングジンジャーに、
接近しながらレーザーバルカンを連射する。
キングジンジャー「キャアアアアァァァァオン」
キングジンジャーは3つのビームで攻撃するが、命中しない。そして、
1号はそのままキングジンジャーの顔に接近する。その時。
灰間のペンダントが輝き始める。
灰間「・・・・ああ。そろそろ始めようぜ・・・・!!」
キングジンジャーは口からの火炎で1号を攻撃。命中してしまい、
1号は炎上し、墜落してしまう。そして、爆発した。
灰間は今、とても暗い世界にいた。ここは全てが闇の黒であった。
そこにいるのは、灰間ただ一人だけであった。だが、
灰間の目の前に、ある映像が映し出させる。それは、
赤きクリスタルを持つ美しい姫君であった。その姫君は、
プリンセス・ティアーズの登場人物と全く同じであった。
その姫君は涙を流していた。
その涙の一粒が、赤きクリスタルに零れ、かかる。
そのクリスタルにかかった涙が光り始め、
クリスタル全体からも輝き始めた。
灰間「映画なんかじゃねェ・・・。これは、現実の光景。
姫君の涙の伝説は・・・本当に実在したんだ・・・・・!」
そして、姫君の元に来た勇者。姫君は勇者に、
光るクリスタルを渡す。そして、クリスタルを手にした勇者は、
そのクリスタルを持つ手を上に掲げる。そして、
それと同時に灰間もクリスタルを上に掲げる。
勇者「ティアーズ!!!」
勇者はそう叫ぶと、光と共に紅の巨人へと変身した。その姿は、
ウルトラマンティアーズそのものであった。
灰間もそれに続くかのように叫ぶ。
灰間「ティアーズ!!!!!」
灰間も光と共にウルトラマンティアーズへと変身する。
キングジンジャーの前に、ティアーズが立っていた。
日下部「ウルトラマンティアーズ!!」
ウルトラマンティアーズ(姫君の伝説は確かに実在したぜ・・・。
つまり、俺はやっぱり、
勇者の意思と姫右の想いを継いでるってワケだな。
ならば、その意思と想いで、今日も戦ってやろうじゃねーか!)
そして、ティアーズは戦いの構えをとる。
ウルトラマンティアーズ「シュワッチ!!!」
キングジンジャー「キャアアアアァァァァァァオン」
キングジンジャーはティアーズを襲おうと、走る。ティアーズも走る。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・・!」
ティアーズはパンチでキングギンジャーを攻撃。
魔獣はダメージを受ける。
さらにティアーズはキックを繰り出し、強烈な威力で魔獣をさがらせた。
キングジンジャー「キャアアアアアァァァァァオン」
ウルトラマンティアーズ「ショアッ!!!」
キングジンジャー「キャアアアアアアァァァァオン」
魔獣は3つのビームでティアーズを攻撃。
ティアーズはジャンプで避ける。
ウルトラマンティアーズ「ジャンピングショット!!!」
ティアーズはジャンピングショットでキングジンジャーの身体を攻撃した。
キングジンジャー「キャアアアアァァァァァァオン」
着地したティアーズはキングジンジャーに接近。格闘戦に持ち込む。
つづく
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