叶野「お任せください。科学班と一緒に、
一生懸命に研究します。必ず、事件の真相を、
突きとめてみせる・・・・!」
大神「頼んだぞ。叶野隊員。エリートの君なら、
うまくやってくれる事を信じとる。」
叶野「はい。昔、科学を勉強した経験を活かして、
おにぎりの謎を解明しようと思います。」
灰間「叶野さんがエリート?」
上川「うん。叶野さんはこの隊に入る前は、
どこかの特殊部隊の隊長を務めていたらしいんだ。
戦いの腕はもちろん、頭も凄く良いってさ。」
叶野「お前ら!ぶつぶつ会話するな!!」
灰間&上川「ぎくぅっ!!!」 二人は叶野に怒鳴られて驚く。
日下部「はぁ・・・。何やってるのよ。」
日下部はそのやりとりを見て、ため息をする。
叶野「では、隊長。さっそく始めます。」
叶野はおにぎりを持って、司令室から出た。
上川「研究室に行って、解明しようとするんだね。
隊長。僕らはどうすれば良いでしょう?」
大神「ふむ。今日は帰って良し。」
灰間、日下部、上川「了解!!!!」
灰間と日下部は普通だが、上川は喜んで返事する。
大神「ただし、上川はわしと一緒にここで待機じゃ。
灰間と日下部は明日の学校に備えてもらわんとあかんけ。」
上川「そんなぁ・・・・。」 上川はヘナヘナしそうに言う。
灰間「・・・っつーワケだ。また会いましょ。上川さん。」
日下部「一応、学生をやってますので・・・^^;」
灰間と日下部も司令室から出た。
残るは上川と大神だけになった。
同じ頃、とあるコンビニの中では、
二人の店員が会話していた。
店員A「いやぁ。今回の商品も品ぞろえが良さそうだ。」
店員B「ええ。
特にあのおにぎりは最高に美味いと思います。」
店員A「お?あの最近、例のおにぎり職員って奴が、
作ったおにぎりの事か?一度食べてみたいもんだ。」
店員B「今度、僕が食べさせてあげますよ。」
店員A「本当かぃ?楽しみにしてるよ。」
店員Aが笑顔で去って行く。その時、店員Bが呟く。
店員B「そのおにぎり職人ならここにいるけどね・・・。」
そして突然、店員Bが倒れ出して、そこから、
恐ろしい怪人が現れた。その怪人の姿は、
頭と胸の部分が全く白く、顔は青い目らしい部分と、
口元には赤いトゲトゲの宝石のような物が生えていた。
他の身体の色は黒に近く、人間とほぼ同じの体型であった。
怪人「このコンビニにも、武器を置いた。
さっそく、新たなおにぎりを作らねば・・・。」
怪人はそう言って、コンビニから出た。
かくして、叶野は科学班と共に被害者の男が、
食べかけたおにぎりを研究していた。そして時間が進み、
夜となった。研究室で、結果を待ち続ける叶野だが。
叶野「むぅ・・・・。まだ解明できんのか。」
研究員「はい。ですが、間もなく結果が出つつあります。」
叶野「そうか・・・。急いでやるんだ。」
研究員「はいっ!!」
上川は廊下を歩いて行った。どうやらトイレに行ったらしい。
上川「ふぅ。スッキリした。ん?どうしたんだぃ?君。」
上川は一個のおにぎりを食べながら袋を持っている、
スタッフの男を見かけて、彼に話しかける。
スタッフ「ああ。実は、毎日頑張っている部下たちに、
差し入れようと思って、持って来たんです。
この僕が食べているおにぎりと同じ物です。」
スタッフの袋の中は、
全て彼が食べているおにぎりであった。
上川「そうか。それで、このおにぎりは何だぃ?」
スタッフ「ええ。これは、おにぎり職人と言う者が、
作ったおにぎりと言って、中には何もないらしいですが、
普通のできたておにぎり以上の美味しさがあるんです。」
上川「へぇ・・・。良いなァ。それ。」
スタッフ「むぐむぐ・・・。良かったら、
上川さんも一口どうですか?」
上川「いや、やめとく。明日、自分で買うよ。」
スタッフ「そうですか。では。」
スタッフと上川がそれぞれ離れる。その時。
スタッフ「うっ!!ぐあああぁぁぁぁ・・・・!!!」
一個のおにぎりを食べ終えたスタッフが突然、
苦しみだし倒れた。
上川「えっ!!?」 それに、上川が気づき、驚く。
つづく
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