おにぎり。それは、多くの人が食べた事のある、
素晴らしい味をする食べ物である。まさに、
平和な味と言っても良いだろう。
BAR基地の司令室で、灰間が弁当箱を持って来た。
灰間「・・・・・よぅ。」
上川「ん?何だぃ?灰間君。何か持ってきたの?」
日下部「もしかして、ゲームとか漫画とか、
つまらない物を持って来たんじゃないでしょうね?」
灰間「違ェよ。ほら・・・。」
灰間はテーブルに箱を置き、それを開ける。
そこには、おにぎりが多くあった。
それを見た上川は喜びに満ちる。
上川「わぉ!!おにぎりだ!!美味しそう!!」
日下部「な、何であんたがこれを・・・?」
灰間「俺じゃない。親友が差し入れに持って来いってよ。」
そう。灰間がBARの基地におにぎりを持って来たのは、
野口が灰間のお世話になっているBARに、
差し入れようと思ったからだ。それほどに、
野口は灰間とBARの頑張りを評価しているそうだ。
上川「しかし、良い人持ってるねェ。灰間君は。むぐむぐ・・・。」
上川は食べながら言う。日下部も笑顔で食べている。
日下部「ふーん。なかなか美味しいじゃない!」
灰間「だろ?野口は料理が得意なんだからな。」
灰間も食べていた。だが、叶野は食べていないそうだ。
灰間「ん?叶野さんは食べないんですか?」
叶野「悪いが、その気はない。・・・と言うか、
我々は軍隊なんだぞ?軍隊が今、そんな遠足気分を、
味わって良いハズがない。大体、そんな暢気な事を・・・。」
上川「まぁまぁ。せっかくだし、叶野さんも・・・。」
叶野「俺はお前らとは違う・・・・。」
灰間「・・・・・叶野さん?あっ!!」
その時、大神が入って来て、灰間たちの行為を見る。
大神「何やっとんじゃぃ?君ら。」
日下部「灰間隊員の友人が差し入れらしくて・・・。」
大神「そうかぃ。おにぎりか。ちょっと一つくれ。」
大神も一個のおにぎりを取って、それを食べる。
大神「う~ん。こりゃ美味しいのォ。じゃが、
いつまでも、こがぁに楽しい事はできんど。」
灰間、上川、日下部「え・・・・?」
ウルトラマンティアーズ 第12話・平和を壊す味
猛毒魔人・ニアギルク登場
隊員たちは真面目にテーブルに座り、大神を見る。
大神「最近、人間が急に死んでしまうと言う事件が、
相次いでいるけ。幸い、瀕死に近い状態で、
入院している人も多くなっとる。」
上川「その原因は・・・・?」
大神「わからんが、何故か身体の中身が溶けるそうなんじゃ。
何故、溶けたのかはわからない。何かのウィルスが、
発生したか。それとも、何かの飲食物に毒がかかったか・・・。」
叶野「恐らく、魔族の仕業でしょう。」
日下部&上川「ええっ!?」 叶野の発言に二人は驚く。
灰間「確かに、今は魔族が暗躍する時代。人々が急に、
謎の死を遂げても不思議じゃねェ。魔族のせいで・・・!」
大神「そう。今回もきっと、魔族のせいに違いない。
各々、パトロールを開始せよ。事件の原因を探すんじゃ。」
隊員たち「了解!!!」
つづく
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