アシナガ「こりゃァ・・・・!!」
そう。マンボの魔法によって姿が変わったバンジョーを見た、
一同は・・・特にクロコタスたちは驚く。
ミドリ「こ、これは・・・・!僕らと同じ!!?」
ミドリがそう言う。そう。バンジョーは、
緑色の小さなワニへと変わったのだ。
ミル「これって、ワニ族の子供の姿じゃない!!?」
テル「貴様・・・。奴をワニに変えてどうする気だ!?」
テルはマンボに言う。マンボは冷静に語る。
マンボ「ワニ族。熊と鳥、狙っている。だから、
熊をワニに変えた。そうすれば、熊。ワニ共に、
バレずに、狙われる心配はない。」
アシナガ「なるほど。バンジョーがワニになりゃ、
他のワニたちがバンジョーを同胞だと思っているって事だな!」
マンボ「そう。ってなワケで、バンジョー。しばらく、
その姿でいてもらう。この沼での戦い、終わるまでな。」
バンジョー(ワニ)「・・・・・わかった。」
その時、バンジョーの背中に付いているリュックから、
二つの目が出て、そのリュックがカズーイの声で喋り出す。
カズーイ(リュック)「・・・・で、私に関してはノーコメントなワケ?」
ミル「わっ!!リュックが喋った!!」
テル「鳥は・・・リュックに変身したか・・・・。」
リュックがカズーイの声をした事にミルは驚き、
テルが冷静にカズーイがリュックである事を確信する。
ミドリ「これで、仲間たちに狙われる心配はなくなったね。
あとは、これからどうするべきか・・・。」
カズーイ(リュック)「決まってるじゃない!この沼にある、
全てのジグソーを集める!!それで、この沼にいる、
グランティの連中を全部、ぶっ倒す!!
でしょ!?バンジョー!!」
バンジョー(ワニ)「うん・・・。隠れている間に、
他のワニたちの話を聞いて、わかったよ。
君らの沼で戦争が起きているのは、それぞれの種族が、
持っていて、それらを奪い合っているからだろう。」
ミドリ「そ、そうだけど・・・・。」
ミズイロ「ジグソーのせいで、
他の種族が僕らに襲いかかっているもんね。
あんなに仲良くやっていたのに。昔は・・・・。」
ムラサキ「ジグソーなんてなかったら良いのにと、
一度は思った事あるよ・・・・。」
マンボ「・・・・そう。この沼の戦争を終わらせる方法。
それは、この沼にあるジグソー、全部、熊と鳥が集める事だ。」
ミドリ「そうすれば・・・戦争が終わるよね?」
マンボ「確実に。いや、必ず終わらせねばならない。」
バンジョー(ワニ)「そうとわかれば、さっそく行こう!!
全てのジグソーを集めに・・・・!」
アオ「でも、戦場ではグランティと言う連中が、
大暴れをしているから、僕らはもちろん、他の種族も、
動きづらくなっているよ。」
カズーイ(リュック)「グランティが暴れているなら、なお結構!!
あたいらはこの沼の住人より、
グランティをぶっ倒したいからね!!!」
バンジョー(ワニ)「さっそく行って来る!!」
アシナガ「待ちな。その前に良い事を言ってやるぜ。
この沼のどこかにジグソーの眠っている卵が少数あるらしい。
今は他の種族がいっぱい見つけたから、残り少ないため、
探しにくくなっちまったらしいかも知れないが・・・。」
バンジョー(ワニ)「わかった。その卵を探してみるよ!!」
そして、バンジョーは走って、クロコタスの隠れ家から出る。
ミドリ「あっ!!ちょ、ちょっと・・・。大丈夫かなァ・・・。」
ミドリはバンジョーとカズーイは、
ワニたちにバレないか心配している。
マンボ「心配ない。マンボの魔法、通じる。ワニ共、
熊と鳥を必ずワニと思い込む。」
テル「俺は奴らの元へ行く。奴らが勝手な事をすれば困るからな。」
ミル「私も行くわ。ワニになった熊。何か可愛いし。」
テルとミルもバンジョーとカズーイに続いて、隠れ家から出る。
アシナガ「大丈夫かねェ。あいつらだけで。もし、
グランティの奴らがとっても強力だったら、
ヤベーんじゃねェか?」
アカ「大丈夫だよ!!僕らにはあのワニがいるんだから!!」
アカの発言に、アシナガが驚く。
アシナガ「あのワニ?もしかして、奴の事か!!?」
マンボ「奴?それは一体、誰なんだ・・・・?」
ミドリ「そう言えば、
マンボさんはこの沼に来たばかりですよね?
あのワニ。それは、
僕らワニ族の中で最強の力を持っているんだ。
そして、その身体は僕らと違って、全く赤い色をしていた。
この沼の者たちは彼を紅のワニと呼んだ。その名も、
ミスター・バイル!僕らワニ族のエースです・・・・っ!」
マンボ「ミスター・・・バイル・・・・・!!」
ワニたちが多くいるところを堂々と歩くバンジョー。
何故なら、バンジョーは今はワニであるからだ。
他のワニA「おい。見ろ。こいつ、リュックとズボンをしてるぜ。」
他のワニB「おかしいな。そんな奴、見た事もねーけど。」
他のワニC「まあ。こい言う奴もいるのよ。放っておこうぜ。」
カズーイ(リュック)「どうやら、気づかれないみたいね。」
バンジョー(ワニ)「ああ。そのままこの住み処から出て、
ジグソーを集めに行こう!」
そして、ワニ族の住み処から出たバンジョーとカズーイは、
戦場である沼地を歩いていた。そこには、
フリビッツやバズボム、ワニやカメの死体が多くあった。
バンジョー(ワニ)「これは酷い・・・・。まさに戦場って感じだな。」
バンジョーはあまりにも醜い光景に、悲しそうになる。
カズーイ(リュック)「・・・っ!あれを見て!!」
バンジョー(ワニ)「えっ!?」
二人が見たのは、複数のバズボムとウィゾルが戦っていた。
バズボムA「何だ、こいつ!?たった一人で、俺らの仲間を、
数匹も葬りやがった・・・・・っ!!」
ウィゾル「当然さ。だって、君たち雑魚じゃないか?」
バズボムB「あぁ!?強いからって、
あんま調子乗んじゃねえぇぇぇ!!!」
複数のバズボムが一斉にウィゾルに襲いかかる。
ウィゾル「・・・・トンボは五月蠅い・・・・。」
バズボムA「うぜえええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
バズボムAがウィゾルに体当たりしようとする。だが。
ウィゾル「・・・・ふん!!」 ウィゾルはバズボムAを殴り飛ばす。
バズボムA「ぱぅ!!!」
バズボムは殴り飛ばされ、沼の中へ落ちる。
バズボムB「グルルルルルルルウウゥゥゥゥゥ!!!!!!」
バズボムBが後ろからウィゾルに襲いかかる。
ウィゾル「・・・後ろからの気配が凄いよ。でぃ!!」
ウィゾルは回し蹴りで後ろのバズボムBを蹴り飛ばす。
バズボムB「うぎっ!!?」
バズボムBは蹴られ、沼の方へ飛ぶ。
バンジョー(ワニ)「つ・・・強い!!この怪人、グランティだな!!」
ウィゾル「クライシスボウル!!!!!」
ウィゾルはクライシスボウルを投げ、
それが3匹のバズボムに命中する。
3匹のバズボム「わああああああぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
3匹が爆発を受けて、燃えながら落ちる。
残りのバズボムたちがこれに怯える。
他のバズボムA「ひ、ひいいぃぃぃ!!何だ!!こいつゥ!!」
他のバズボムB「いくら攻撃しようとしても、
ダメージ一つも付けれねェ!!」
他のバズボムC「ここは一旦引き上げだ!!!逃げろォ!!!」
残りのバズボムが一斉に逃げ出した。それをウィゾルは。
ウィゾル「逃げるなよ・・・!クライシスボウル・G!!!!!」
ウィゾルは複数のクライシスボウルを投げ、
逃げるバズボムたちに迫る。
バズボムたち「ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
全てのクライシスボウルを受けた全てのバズボムが、
その爆発によって散りとなってしまい、
全員死んでしまった。
バンジョー(ワニ)「す・・・・凄い・・・・!!」
ウィゾル「・・・ふっ!ふふふ・・・!!ふはははは・・・・!!!」
ウィゾルの突然、笑い出した。
バンジョーとカズーイはこれに驚く。
カズーイ(リュック)「あ、あいつ・・・!何を笑っているの!?」
ウィゾル「とても凄い気配を感じる・・・!まさか、
この沼にも強い奴がいるとは思わなかったよ。」
ウィゾルは後ろに向く。そこに、何者かがいた。
その姿は色では全く赤。圧倒的な紅であった。
そして、体はワニそのものであった。その姿を見た、
バンジョーとカズーイは驚く。
バンジョー(ワニ)「な、何だ!?このワニは・・・・!」
カズーイ(リュック)「見た事もない奴だわ・・・・!?」
ウィゾル「エスメラルダ様が言ったけど、
まさか、君が赤いワニだったとはねェ・・・。
君は一体、誰だ!!名を名乗れィ!!!」
つづく
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