灰間「そうだよ。BARの研究によって、
そいつはおにぎりじゃなくて、毒の塊なんだってさ。
ま。そんなえげつねーもんを作ったのも、魔族の仕業よ。」
徳丸「でも、今の僕っておにぎり食べたい気分何だよねェ。」
森下「私もォ~っ。」
徳丸と森下はおにぎりを食べたい気持ちでいっぱいだった。
灰間「・・・・あの毒の塊でもか?」
徳丸「食べてみなきゃわかんないじゃん?」
野口「あははは。じゃあ、私の家に来てよ。
おにぎりいっぱい作ってあげるよ。」
徳丸&森下「本当!!!?」
徳丸と森下は笑顔になってそう言う。
野口「うん。本当だよ。灰間君も来る?」
灰間「うむ・・・。ま、来てやっても良いけど?ん?」
その時、4人は目の前に謎の商人らしき者がいた。
その者は前に箱みたいな物の上に多くのおにぎりを置き、
黒いローブを身に纏っていた。まるで売っているように。
徳丸「おにぎりがいっぱい!!」
森下「美味しそ~う!!」
徳丸と森下は多くのおにぎりを見て、喜びに満ちる。
野口「あの・・・・。誰ですか?」
野口が恐る恐る黒いローブの者に聞いてみる。
黒いローブの者「私はおにぎり屋さんです・・・。」
灰間「おにぎり屋さん・・・?」
黒いローブの者「そうです。最近、
全ての店におにぎりの販売が、
中止されて食べられなくて困っているのでしょう?
そこで、私が、そんな困っている人たちにおにぎりを、
食べさせようと思って、こうしているのです・・・。」
徳丸「それじゃ、僕らにおにぎりをくれるの!!?」
黒いローブの者「ええ。無料で差し上げますよ。」
そして、黒いローブの者は一個のおにぎりを手に取り、
灰間たちに近づける。
徳丸と森下が笑顔でそのおにぎりに近づく。
森下「わわわわっ!!頂戴!!頂戴!!」
黒いローブの者「そうです。思い切り食べなさい・・・!
ヒヒヒヒヒヒ・・・・・ッ!!!」
灰間「・・・・・違うな。ぬっ!!」
その時、
灰間が黒いローブの者のおにぎりを持つ手を蹴り出す。
黒いローブの者「ぬぉ!!?」
それにより、おにぎりが弾き飛ばされて、地面に落ちる。
その時、そのおにぎりが紫色に変わりながら溶けていった。
徳丸、森下、野口「ああ・・・・・っ!!」
3人はこれの驚き、灰間が黒いローブの者の頭を掴む。
灰間「てめェ・・・。例のおにぎり職人って奴だな?おい!!」
灰間は思い切りそのローブを脱がす。
そのローブを奪われた者の、
正体が明らかになる。それを見た野口たちはさらに驚く。
徳丸「わっ!!!!」 森下「きゃっ!!!!」
野口「か、怪人!!!??」
そう。その正体は魔族の使者であるニアギルクであった。
ニアギルク「ちぃ・・・・っ!!バレちまったか!」
ニアギルクはそう言って、素早く逃げ出した。
灰間「あっ!!待て!!皆!!先に行ってな!!!」
灰間はニアギルクを追おうと走り出す。
そして、夜になった。とある大学の近くで、
灰間はニアギルクを追って走り続けていた。
灰間「待ちやがれ!!クソ魔族ううぅぅぅぅ!!!!」
ニアギルク「しつこい野郎めェ・・・!くらえ!!」
ニアギルクは立ち止まって灰間の方に向かい、
右手を前に振ると同時に、そこから白い光弾を出した。
灰間「おわっ!!」
灰間は右の方に跳んで避ける。
敵の光弾が地上に命中して爆発。
ニアギルク「はは・・・っ!!」
そして、魔人はまた走って逃げる。
灰間「くそ・・・っ!!バルガンがねェから、上手くいけねェ・・・!」
ニアギルク「ひゃははっ!!お前は所詮、人間!!
人間が俺に逃げられるワケがないんだよ・・・。おちゃ!!」
ニアギルクは突然、謎の銃弾に撃たれて倒れる。
灰間「っ!?・・・あっ!!叶野さん!!!」
灰間は右の方に向く。そこに、
バルガンを構えている叶野がいた。
叶野「町中でおにぎりを、
無断で売っている誰かがいると聞いてな。
そいつを早くも見つけるとは好都合だ。それに、
正体がやはり魔族だったとは、予想通りだ・・・っ!!」
ニアギルク「グルル・・・!!てめェ・・・!
この俺様に傷をつけやがったなっ!?お!!」
ニアギルクは立ち上がった。まだ倒れていないようだ。
叶野「ここはかつて、俺がよく通い卒業した大学だ。
お前のような外道に、
この思い出の場所を荒らさせるワケはいかん。」
ニアギルク「んなもん知るか!!おらあああぁぁぁ!!!」
ニアギルクは左手を前に振り、そこから光弾を発射する。
叶野「はっ!!ぬん!!!」
叶野はそれを避けながら、素早く銃弾を撃つ。
ニアギルク「ぎえっ!!!」 ニアギルクは頭を撃たれて痛がる。
灰間「凄ェ・・・!何て射撃の腕だ。」
叶野「なめるなよ?
俺は特殊部隊の元隊長だ。その特殊部隊が、
貴様らの魔獣のせいで、半分失ってしまったがな・・・・っ!!」
叶野はその語尾と共に再び射撃する。
ギアニルク「ぐっ!!このやろああああぁぁぁぁぁぁ!!!」
ギアニルクは怒って、素早く叶野に襲いかかる。
灰間「だあああぁぁぁぁ!!!」
その時、灰間がジャンプキックでニアギルクを蹴り飛ばす。
ギアニクル「うわ・・・・っ!!」
魔人は攻撃を受けて叶野に届かずに倒れる。
叶野「灰間!!」
灰間「なめんなよ?俺はミラクルマンと呼ばれた男だぜ!」
ギアニルク「ぬうううぅぅぅぅ・・・・!!ふざけやがって!!
てめーらまとめてぶっ殺してやる!!
があああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
そして、ギアニルクは光と共に巨大化した。
声が人間の声から怪獣の声へと変わっていった。
ただし、姿はそのままである。
ギアニルク「グギャアアアァァァゴオオオオオォォォォォ」
叶野「魔獣になったか・・・・っ!!だが!!」
叶野はバルガン連射でギアニルクを攻撃する。
ギアニルク「グギャアアァァゴオオオオォォォォォォォ」
だが、魔獣となったギアニルクには銃弾は通じない。
叶野「くそっ!!もはや銃弾は効かないか!!灰間!!」
叶野は自分のシーバーを外して、灰間に投げつける。
灰間「おっ!か、叶野さん!?」 灰間はそれを受け止める。
叶野「上川と日下部が別の場所で行動している!!
このシーバーで二人を呼べ!!大至急だ!!!」
灰間「は、はい!!
灰間より日下部へ!!灰間より日下部へ!!」
灰間は隊員に連絡している間に叶野が走りながら、
ギアニルクを撃つ。どうやら、魔獣をこちらに誘導する気だ。
ギアニルク「グギャアアアアアァァァァゴオオオオォォォォォ」
叶野「こっちに来い!!魔獣め!!!」
ニアギルクは逃げる叶野を追おうと歩く。そして、
叶野は見事に魔獣を大学から離れさせて行く。
灰間「よし・・・!叶野さん!!
二人に伝えておきました!!」
灰間は走りながら、叶野に向かって叫ぶ。
叶野「わかった!!お前はどっかに隠れてろ!!
武器は持ってないし、足手まといになるからなァ!!!」
叶野にそう言われた灰間は立ち止まり、小さく呟く。
灰間「武器なら・・・・。あるッスよ。」
灰間はペンダントを握ってそう言う。その時。
ニアギルク「グギャアアアアァァァァァゴオオオオォォォォ」
ニアギルクが前に振った右手からの光弾で叶野を襲う。
光弾が叶野の近くで爆発し、その爆風で叶野が倒れる。
叶野「うわあああぁぁぁっ!!?」
灰間「叶野さん!!!ティアーズ!!!!!」
灰間はウルトラマンティアーズに変身して、巨大化する。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・!!」
ニアギルク「グギャアアアアアァァァァゴオオオオオォォォォ」
ティアーズと魔人はいきなり激突し、組み合いにかかる。
つづく
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