こうして、BARは新たに発生した謎の事件を追うために、
出撃する。魔族は今回、何を企んでいるだろうか。
灰間と叶野はバルターボで街をパトロールしていた。
叶野がバルターボを運転しているそうだ。
灰間「しかし、魔族の奴。今回はどうやって、
人間を殺したんだろうね。マジックか?」
叶野「奴らは我々人間と違う。やり方も特にだ。
だが、そこに必ずヒントはあるハズだ。
レーダーをしっかり見ろよ。それで魔族を探すんだ!」
灰間「はいっ!!」
その時、この街の歩道で一人の男がおにぎりを食べていた。
男「うぅ~ん!やっぱ、
おにぎりは美味いなぁァ。・・・うっ!?」
その時、男は突然、倒れた。これに近くにいた人たちは驚く。
灰間「っ!?ちょっと後ろの方を走ってくれませんか!?」
叶野「ん?あ、ああ・・・・。」
灰間はその事に気づいたか、
バルターボは後ろの方を走る。
叶野「・・・・むっ!?何だか騒がしいな・・・・!」
バルターボは人が集まっているところの近くに停まり、
灰間と叶野が降りて来た。そして。
叶野「おお・・・っ!!」 灰間「やはり、死んでたか・・・!」
二人は血を吐きながら倒れている男を見る。
灰間「何故、その人が倒れたんです?」
灰間は近くにいる男性に聞いてみる。
近くにいる男性「・・・さっぱりわかりません。急に、
倒れたもんで。何があったか、全くわかりません・・・。」
叶野「・・・・・・っ!うむっ!?」
その時、
叶野は死んだ男の手に持つ食べかけのおにぎりに目をつける。
叶野「これは・・・・・!」
叶野はそのおにぎりを手に持ってみる。その時、
叶野のシーバーが鳴りだし、叶野がその連絡を受ける。
叶野「こちら、叶野・・・!」
日下部の声『大変です!!また被害者が出ました!!
それも少数です・・・!現在、病院に運ばせています。』
叶野「わかった。・・・・・っ。」
そして、叶野はおにぎりを見続ける。まるで、
このおにぎりはカギを握っているかと思うように。
BAR基地の司令室に戻った隊員たち。
大神「・・・・それで、情報は何も得られなかったちゅーんかぃ。」
上川「はい。
事件のヒントになる物が一つも見つけられませんでした。」
大神「そうか。今回の事件。かなり迷宮入りだな・・・!」
叶野「ヒントなら既に見つかったと思います。」
叶野の発言に一同は驚く。
隊員たち「えっ!?」 大神「それは何じゃぃ!?」
叶野「本当かどうかわかりませんが、
それは、このおにぎりかと思います。」
叶野は被害者の男が持っていた食べかけのおにぎりを見せる。
日下部「お、おにぎり・・・・・っ!?」
上川「このおにぎりがどうかしたんですか・・・・?」
叶野「ああ。どうも、これに引っかかってな。
まるで、
こいつが事件を引き起こしているように思ってるんだ。
言っておくが、食べさせんぞ?
こいつは研究する必要があるからな。」
灰間「・・・とか言って、叶野さん一人で食べるつもりでしょ?」
灰間のふざけた発言に叶野は怒りの表情で静かにこう言う。
叶野「今の状況で暢気に食べる奴があるか・・・!」
大神「とりあえず、このおにぎりが何なのか研究する必要が、
あるな。うまく行けば、
そのおにぎりから犯人を捜せるかも知れない。」
つづく
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