灰間「わからん!!だが、海の底は確か、暗いと聞いた!!」
叶野の声『とにかく、その海から魔獣反応がする!!
念のため、自衛隊の要請もしておいた!!灰間も、
早く急行しろ!!エリア・C-13だ!!!」
灰間「わかりました!!すぐに行きます!!!」
太陽が徐々に沈みつつあり、空が暗くなりつつあった。
その時、ここエリア・C-13である、
海に近い町で異変が起きた。その海から、
魔獣チドゲラーの顔が出てきたのだ。
チドゲラー「エエエエエエエェェェェェェ!!!!!」
町では、自衛官たちが必死に逃げ惑う人々を、
避難誘導している。チドゲラーを倒そうと、多くの戦車が、
海岸のところで魔獣の準備をしていた。魔獣が上半身を見せる。
ただし、下半身は海の中であるが、進行を始める。
自衛隊員「撃てえええぇぇぇぇぇ!!!!!」
そして、全ての戦車がそれぞれ無数の砲弾を連射した。
その砲弾を受け続けるチドゲラーだが、
少ししか効いていないらしい。
チドゲラー「エエエエェェェェェ!!エエエエエェェェェェ!!!」
魔獣は口からの光線で戦車を一台破壊した。
その時、歩兵部隊が来て、
それぞれの銃器で援護攻撃する。
戦車と歩兵の攻撃を受けているチドゲラー。だが、
なかなかダメージを受けない。むしろ狂わせるだけだ。
チドゲラー「エエエエエエエェェェェェェェ!!!!!!!」
チドゲラーは両目からのレーザーを連射して、
複数の戦車を破壊する。
その時、バルワンダー1号と2号。
少数の戦闘機が飛んで来た。
1号が叶野、2号が日下部である。
日下部「間もなく夜になってしまいます!!」
叶野「その前に攻撃を続けて、魔獣を倒すんだ!!!」
そして、太陽が完全に沈み、夜になってしまった。
バルターボは急いで現場へ行こうと走る。
灰間「夜になっちまった・・・!!魔獣の野郎。
そろそろ本格的に暴れ出す時間だぜ!」
上川「もし、僕の思っている事が本当なら・・・。」
海上を進み、ホテルに近づこうとするチドゲラーを、
攻撃しまくる戦車部隊。
バルワンダー2機もレーザーバルカンで、
攻撃するが、それでも倒せない。続いて、
戦闘機部隊もミサイル連射でチドゲラーを攻撃する。
チドゲラー「エエエェェェェ!!!エエエエエエェェェェェェ!!!」
魔獣は両目からのレーザーで戦闘機を複数撃墜した。
叶野「ちっ!!戦闘機部隊が全滅か・・・。」
チドゲラー「エエエエエエェェェェェェェェ!!!!!」
魔獣は口からの光線でホテルの近くの爆発させる。
戦車部隊とバルワンダー2機が攻撃するが、
チドゲラーは急に消えてしまい、命中しない。
日下部「き、消えた・・・・・っ!!?」
突然、複数の戦車が一斉に爆発してしまう。そこから、
チドゲラーが現れた。日下部と叶野はこれに驚く。
チドゲラー「エエエエエエェェェェェェェェェェ!!!」
日下部「また瞬間移動を・・・・!!」
チドゲラーは闇に生きる魔獣である。
奴は、闇の特性を生かし、その闇の中に隠れて、
まるで消えたような能力を持つ事ができるのだ。
チドゲラーはまたも口からの光線でホテルを燃やした。
そして、ついに到着したバルターボから降りる灰間と上川。
灰間「畜生・・・・!魔獣め。ん?上川さん・・・。」
灰間は上川の様子に気づく。
彼は何故か悲しそうな表情をする。
上川「あの魔獣・・・・。泣いている。」
灰間「え・・・・!?」
上川「だって、聞こえるだろう。魔獣の声が。」
チドゲラー「エエエエエエエエェェェェェェェェ!!!!!!」
チドゲラーは両目からレーザーを複数発射して、
多くの民家を破壊していく。その魔獣の鳴き声は、
確かに子供が泣いているような声である。
上川「あの声は・・・泣いているんだ。そして、
感じるんだ。あの魔獣は・・・・あの子は、
悲しいんだ。一人ぼっちだから。誰かに構って欲しくて、
怒ったフリして暴れているんだ・・・・!」
バルワンダー1号がレーザーバルカンでチドゲラーを攻撃。
攻撃に耐えたチドゲラーは近づく1号を右手で打撃する。
機体が爆発し、炎上しながら墜落していく1号。
叶野「ここまでか!!脱出する!!!」
叶野が脱出し、1号が海の中で爆発してしまう。
チドゲラー「エエエエエェェェェェ!!!エエエェェェ!」
魔獣は両目からのレーザーで次々と町を爆発させていく。
上川「あの魔獣はやはり、杉浦さんの妹さんの子供なんだ・・・!
僕も幼い頃にいじめられて暗いところに閉じ込められて、
そのまま荒みそうになって、この世を恨みそうになったんだ。
けど、そんな僕を助けてくれた人もいて、この世には、
まだ優しさがあると感じた。」
灰間「あの魔獣を・・・・助けようって言うんですか?」
上川「できれば、そうしたいんだ・・・。」
チドゲラー「エエエエエエエェェェェェェェ!!!!!!」
魔獣は燃える町を歩き、2号がそんな魔獣に攻撃をする。
複数の火薬弾で攻撃するが、チドゲラーには通じない。
チドゲラー「エエエエエエエエエェェェェェェ!!!!」
その時、灰間のシーバーが鳴り出す。日下部からの声だ。
日下部の声『何やってるのよ!!灰間!!!
魔獣が避難所である学校へ進もうとしているわ!!
そこを防衛しないと、
町の住人が大勢皆殺しにされるわよ!!!』
灰間「・・・・・ああ。わかった。・・・あっ!!」
そして、
灰間は上川が魔獣に近づいて走っているところを見て、驚く。
上川「おおおおぉぉぉぉぉい!!!
君は杉浦さんの妹の子供だろ!!?
君が暗いところで一人寂しく死んで、
こんな事をした人間たちを、
憎んでるだろ!?でも、それじゃ、あまりにも悲しすぎるよ!!
君はその悲しみを魔族に利用されているだけだ!!!!」
上川は説得するように叫ぶが、
魔獣は全くそれを聞く気がなく、
闘争本能のままに暴れていた。
もはや人間の心は全て捨てたのだ。
チドゲラー「エエエエエエエェェェェェ!!!!」
チドゲラーは口からの光線で2号をも破壊した。
日下部も脱出したが、2号が町の中で墜落して爆発する。
灰間は一人、人気のなく暗い公園のところで呟く。
灰間「魔獣にはもう人間の言葉を理解する気は全くない。
奴はもう人間の子供じゃねェ。完全な魔獣にされたんだ。
恐らく助ける事はできねーだろうな。魔族がいる限り。
あいつら、死んだ人間の魂を魔物に変えやがって・・・・!!
上川さん。
助けられずに倒しちまったら勘弁なっ!!ティアーズ!!!!」
灰間はウルトラマンティアーズに変身し、海岸に着地した。
チドゲラー「エエエエエエエェェェェェェェ!!!!!!」
上川「っ!!ウルトラマンティアーズ!!!」
チドゲラーと上川はティアーズの方を向く。
ウルトラマンティアーズ『悪いが、ぶっ倒されてもらうぜ!!
恨むなら、魔族のワル共を恨みな・・・・っ!!』
チドゲラー「エエエエエェェェェェ!!エエエエェェェェェ!!!」
チドゲラーはゴリラのように胸を叩いて、ティアーズに、
近づこうと走る。そして、燃えるホテルの近くで、
ティアーズとチドゲラーは組み合い、押し合いを始める。
チドゲラー「エエエエエェェェェ!!!エエエエェェェェェ!!!」
その間にチドゲラーがティアーズの顔を2回殴る。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・!!・・・・・・!!!」
ティアーズは物凄い威力のパンチでチドゲラーを殴り、
チドゲラーは海の中に落ちる。
チドゲラー「エエエエエエエェェェェェェェ!!!!」
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・!!」
ティアーズはジャンプして、海に落ちたチドゲラーに迫るが、
そのチドゲラーがまた闇に隠れて消えた。
逆にティアーズが海に落ちる事になる。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!?・・・・・!!」
その時、
ティアーズは海岸のところでチドゲラーが現れたところに気づく。
チドゲラー「エエエエエエエェェェェェェェ!!!!!」
魔獣は口からの光線で攻撃するが、
ティアーズはジャンプで避ける。
つづく
[0回]
PR