不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。
あと、動画も公開する予定です。
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マリンナーサより発した青い光は宇宙へ飛び立ち、
地球に接近するソレスタル彗星の前に止まった。 そして、光が消え、石像から元の姿に戻り、蘇った巨人が現れた。 巨人の姿が青く変わり、目やカラータイマーも輝いた。 蘇った巨人はウルトラマンクリスタルとして生まれ変わった。 ただし、このウルトラマンクリスタルは現在のウルトラマンクリスタルとは姿が少し違う。 このウルトラマンクリスタルはコリスと巨人が一体化したものである。 このクリスタルとなった巨人の名に、ファーストという名を付け加えておこう。 ウルトラマンクリスタル(ファースト)「・・・・・・ショワッチ!!!!」 マリンナーサの城から王様と王妃様が、クリスタルの誕生の瞬間を遠く見守った。 王妃様「ついに、復活しましたね・・・・・!コリスの願いによって、巨人が・・・・・!!」 王様「うむ・・・・・!巨人はコリスと一体化しただば! 巨人はウルトラマンとなった。ウルトラマンクリスタルとなっただば!!!」 ソレスタル彗星はだんだんと近づいてきた。 ウルトラマンクリスタル(ファースト)「くっ!!このままでは、彗星が・・・・・・!!」 王妃様の声『コリス!』 くりすたる(ファースト)の脳裏に王妃様の声が響いた。 ウルトラマンクリスタル(ファースト)「っ!!ママ・・・・!?」 王妃様の声『お聞きなさい、コリス。あなたは今、ウルトラマンとなったのです。 そして、あなたの前には恐るべし敵。今より、その者を倒すのです。 あなたのウルトラマンとしての力で・・・・・!!』 ウルトラマンクリスタル(ファースト)「はいっ!!!」 ソレスタル彗星はクリスタルに近づきつつあった。 ウルトラマンクリスタル(ファースト)「ウルトラマンとしての力・・・・・!」 クリスタルは両腕をクロスした。 そして、その両腕にエネルギーを集め、そこから、強烈な光線が放たれた。 ウルトラマンクリスタル(ファースト)「ショアアアアァァァァァァァ!!!!!!!!」 ビイイイイィィィィィィ クリスタルが放たれた光線がソレスタル彗星に命中した。 しかし、彗星が爆発しない。単に彗星の動きを止めただけだが、いつまた動くかわからない・・・。 ウルトラマンクリスタル(ファースト)「ぐうううぅぅぅぅ・・・・・・・!!!」 クリスタルは疲れかけ始めた。 ウルトラマンクリスタル(ファースト)「くっ・・・・!このままでは、力尽きて・・・・・! だが・・・・・・!ここで負けるわけにはいかない!!僕はウルトラマンだから!!!」 クリスタルはそう言って、自分の力を強くするように力んだ。 ウルトラマンクリスタル(ファースト)「おおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」 そして、光線は大きくなり、巨大な光線がソレスタル彗星を押し出した。 彗星にヒビが入り、やがて、巨大な光線によって、ついに彗星が貫通、爆発を起こした。 ドカアアアァァァァァァァァァン ウルトラマンの力を使ったコリスによって、彗星は消滅した。 王様「おおぉ~!やっただば!ウルトラマン・・・・コリスの初勝利だばぁ!!」 王妃様「・・・・コリス・・・・・。よくやりましたね・・・・。」 二人は喜んだ。 クリスタルは再び光となり、マリンナーサに戻った。 現在のコリス(・・・・・これが、僕がウルトラマンクリスタル・ファーストとして、 初めてウルトラマンになったんです。) 現在のモモ(でも、驚いたわ・・・・・。あんな巨大で凶悪な彗星を消せたなんて・・・・。) 現在のコリス(そして、どういうわけか、事件の後、僕は元の姿に戻った後、 ファーストがどういうわけか元いた部屋に戻って再び石像となって眠りについたんです。) 現在のモモ(ファースト・・・・・。じゃあ、現在のクリスタルの先祖みたいなもん?) 現在のコリス(そこまでは・・・・まだわかりません・・・・・。) 数日後、王室では、コリスが王様や王妃様の前で立っていた。 王様「・・・・・では、コリスよ。これを・・・・・・。」 王様はコリスにウルトラ・ウォッチを渡した。 コリス「ありがとうございます・・・・・。」 王妃様「コリス。とうとう行かれるのですね。地上に・・・・・。」 コリス「はい!モモ姉さんの意思を次ぐために・・・そして、姉さんに会うために!」 王様「コリスよ。これからお前の前にある者は過酷な試練だば。 そして、様々な出会いも待っているだば。モモの代わりに・・・・頼むだば。」 王妃様「コリス・・・・。我が息子よ。気をつけてね・・・・・。」 王妃様の目から涙が浮かべた。 コリス「ママ・・・・。パパ・・・・。今まで、ありがとうございました・・・・・。 人類に夢と希望を取り戻させる使命が終わったら、必ずここに帰ります!姉さんと一緒に・・・。」 王様「うむ・・・・・。では、魔法のプリンス・コリスよ!! 今より、地上への旅立ちの時が来ただば!!ウルトラ・ウォッチとともに、 人類に夢と希望を取り戻させんべく、その宿命とともに悔いのないように頑張って欲しいだば!!」 王妃様「これからは一人で旅立つのです。寂しい時には、ウルトラ・ウォッチを見て、 思い出してください。あなたの今までの記憶を・・・・・・。」 コリス「・・・・・・はいっ!!魔法のプリンス・コリス!行って来ます!!」 こうして、コリスは光の玉に乗って、マリンナーサから離れ、地球へ降り立った。そして、現在・・・・・。 モモ「それが、あなたの旅立ちの時・・・・・・・。」 コリス「はい・・・・・・。あれから1年間、僕は姉さんを探していました。 そして、今、やっと姉さんと出会えた・・・・・。そうでなきゃ、今でもこうしていない・・・・。」 モモ「・・・・しっかし、驚いたわ!まさか、ウルトラマンクリスタルに似た巨人がいたなんて・・・・。 それと一体化できるなんて、あなたは凄いわね。」 コリス「はい・・・・・。でも、今の僕のクリスタルとはなんか違うけれど・・・・・・。」 モモ「・・・・・・あんたの言ったファーストとやらが伝説で、今のあんたのクリスタルは伝説そうに見える。 ゴダルの奴、ウルトラマンクリスタルの事を本物の伝説の力と勘違いしたみたいね。 ファーストが本当の伝説の力かも知れないなのに・・・・・。」 コリス「・・・・・・・・。」 その頃、シャドー城のある部屋では、シャドー、ネリマリス、ゴダルの3人がいた。 ゴダル「それで、僕をこれからどうするつもりだ?」 シャドー「うふふふふ・・・・。なにもしないわ。ただ、ちょっとだけ仲間を紹介しようと思ってね・・・・!」 ネリマリス「私がその仲間の一人よ!私はネリマリス。鳥の怪人よ。 それより、あんた!さっきのは多めに見てあげるけど、今度邪魔したら、承知しないからね!!」 ゴダル「言ったろ?僕は邪魔などしていない。ただ、伝説の力を奪いに来ただけだ。」 ネリマリス「くっ・・・・・・!!」 シャドー「ふふふふふ。ネリマリスだけじゃないわ!見なさい!!」 ゴダルは後ろの方を見た。そこに、得体の知れない怪獣と怪人たちが無数にいた。 この者たち全員がシャドーも手下であった。 シャドーの手下たち「グルルルルルルル・・・・グルルルッ・・・・・」 シャドー「ふふん。どうやら、あなたを歓迎しているわよ。この子たちは。」 ネリマリス「あたしは歓迎しているつもりじゃないけどね・・・・・!」 ゴダル「・・・・・僕に仲間はいらない。」 シャドー「冷たい子ね・・・・・・。そういえば、あなたの求めた伝説の力の事だけどね・・・・。」 ゴダル「何?知ってるのか!!?」 ゴダルはシャドーが伝説の力を知ってると思って、 血相を変えてシャドーに聞いた。威勢のある怒声であった。 シャドー「もちろん・・・・・。それは、マリンナーサの王子、コリスのウルトラ・ウォッチ。 その時計には計り知れないほどの魔力を持っているわ。」 ゴダル「では・・・・それを奪って・・・・・・!」 シャドー「それだけじゃないわ。」 ゴダル「何!!?」 シャドー「あなたは、ウルトラマンクリスタルの事を伝説の力を持っていると思ったわね?」 ゴダル「ああ・・・・・・。まさか・・・違うと言うのか・・・・・!?」 シャドー「ええ。違うわ。本当の伝説の力を持つ者はマリンナーサで眠っているわ。 あの者はクリスタルに似た巨人でね。今は石像となって眠っているけど。」 ゴダル「マリンナーサ・・・・・!なら、そこに襲撃を!!」 シャドー「無理よ!!!」 ゴダル「なにぃ!???」 シャドー「残念ながらマリンナーサには入れないわ。ただし、コリスのウォッチを奪えば、 すぐに、マリンナーサに行けるかも知れないわね・・・・・・。ま、頑張りなさい。」 ゴダル「・・・・・コリス。お前を・・・・・必ず殺す・・・・・・・!!」 巫女の姿をした少女「殺すなら・・・・・手伝いましょうか・・・・・?」 シャドーの手下たちの一人である巫女らしき少女がゴダルにそう言った。 ゴダル「っ!?お前は・・・・?」 シャドー「うふふふふ。我が部下に一人、カリンね。」 巫女らしき少女の名はカリン。ピンク髪で盲目の彼女は静かに言った。 カリン「私の力で・・・・あなたをサポート・・・・していいですか・・・・・?」 ゴダル「っ・・・・・・・!」 ゴダルはそう言われて、戸惑う。 シャドー「ふっ。いいじゃない。協力してもらえば、便利だと思うわよねぇ~。」 ゴダル「・・・・・・・勝手にしろ。」 カリン「・・・・わかりました・・・・・・。」 夜になった。DGC本部のメディカルセンターで、コリスは眠っていた。モモは彼を見つけていた。 モモ「・・・・・コリス・・・・・・・。」 モモは静かに呟きながら、コリスのウルトラ・ウォッチにそっと触れた。 モモ「・・・・・こんな時に、魔法が使えれば・・・・・・!でも、今は・・・・・・・。」 場所は変わって、ここ、夜の森はフクロウやオオカミが不気味に鳴いていた。 そこに、突然大地が揺れ出した。地面から怪獣が突き出て、出現した。 怪獣「ツッピツピィィィィィィィィン」 この怪獣は・・・・・・かつて、ウルトラマンクリスタルに倒されたはずのギラギンドであった。 つづく PR
王様「ソ、ソレスタル彗星!!それは、かつて、夢の国の戦士たちが破壊したはずの、
地球の科学兵器では全く通じず。我が魔法しか対抗できぬ、 恐るべし魔の彗星ではないだばかああぁぁぁぁぁ~!!!!」 王様は大慌てをした。 王妃様「では、我がマリンナーサの魔法兵士に・・・・・・。」 王様「いや!今のマリンナーサの魔力はもはや少なすぎるだば! 原因は、人類がまだ、夢と希望がまだいっぱいじゃないからだばよおおおぉぉぉぉ~!!!」 王妃様「では、どうしましょう・・・・。地球にはモモが・・・・・! でも、今のモモには魔法がない。一体どうすれば・・・・・。」 その頃、コリスはやっと青い扉を開けて、城の廊下に戻った。 コリス「はぁ・・・・はぁ・・・・・。あ・・・・あのウルトラマンは・・・・・!っ!?」 コリスも緊急指令のサイレンが鳴り、それが聞こえる事に気づく。 コリス「このサイレン・・・・・・!あ!!」 さらに、コリスは目の前で魚たちがそれぞれ左右に走っているところを見た。 コリス「この騒ぎ・・・・・只事じゃない・・・・・っ!!!」 コリスは父や母のいる王室に急いだ。 コリスは廊下を走っている間にさっきのウルトラマンの事を考えていた。 コリス(・・・・・あのウルトラマン・・・僕のクリスタルに確かに似ていた・・・・・! なんで、この城にウルトラマンが石像になって・・・・・。きっと何か理由がある! その理由をパパやママに聞かないと・・・・・!!!) そして、王室では・・・・・。 王様「・・・・このままでは、地球とソレスタル彗星が衝突して、 たちまち地球に大被害が出てしまいだば・・・・・!」 王妃様「このままでは・・・・・!私たちだけでは無理なのでしょうか・・・・。」 王様「いや!このマリンナーサにはまだあれが眠っているだば・・・!」 王妃様「あれとは?」 王様「・・・・・・このマリンナーサには石像となって眠っている者がいる。 だが、その者の正体をコリスが知れば・・・・・・!」 王様が言ってる間に、コリスが走ってきた。 コリス「パパ!ママ!!」 王妃様「コリスっ・・・・・・!!」 王様「おお!コリスよ。実は大変な事が起きただば!」 コリス「え・・・・・?大変な事って・・・・・・?」 王妃様「・・・・御覧なさい・・・・・。」 王妃様は魔法で大きなテレビを出した。 そして、王様がリモコンで、テレビを映す。画面には、 宇宙で地球に近づきつつある巨大な黒い彗星が落下していった。 コリス「こ・・・・・これは・・・・・・・!!!」 王様「ソレスタル彗星!・・・・地球の科学では対抗できない恐るべし大彗星だば・・・・・!!」 コリス「地球の科学では対抗できないなら・・・・マリンナーサの魔法で!!」 王様「確かに魔法なら彗星を消すことができるだば。しかし!」 王妃様「今のマリンナーサの魔力は足りなすぎます。原因は、 人類がまだ夢と希望に満ち溢れていないからです・・・・・。」 コリス「くっ!じゃあ、ウルトラ・ウォッチの力で・・・・・・!!!」 王様「ウルトラ・ウォッチ・・・・・・よもや今すぐ使うつもりかだば?」 コリス「一刻の有余です!あのウルトラ・ウォッチは、我がマリンナーサの切り札でしょ!?」 王妃様「確かに、ウルトラ・ウォッチは最大の魔力を持つ魔の時計。しかし・・・・・・。」 王様「まだ今のコリスでは、扱いきれないかも知れないだば・・・・・!!」 コリス「じゃあ、このまま地球が壊滅するのを黙って見てろと言うのですか!!??」 王様「待つだば!!まだ・・・・あきらめたわけではないだば・・・・・。」 コリス「え・・・・・?」 王妃様「・・・・・コリス。これから話す事は、あなたの運命を変えるような重大な話です・・・・。」 コリス「僕の運命を・・・・変える・・・・・?」 王様「今までコリスには話すつもりはなかったが、今こそ話すときが来てしまっただば・・・・・!」 コリス「・・・・・・・一体・・・・なんですか?パパ・・・・。ママ・・・・・。」 王様「・・・・・ここ、マリンナーサには昔、お前に硬く禁じた青い扉がある事は知っただばな?」 コリス「っ!!?・・・・あ・・・・青い扉・・・・・まさか!!!」 王妃様「え!?まさかって・・・・。すると・・・・・コリス。あなたは!!」 コリス「はい・・・・・・。あの扉を開き、謎の地下室に行きました。」 王様「な、なななななな・・・・ なんですとおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!????????」 王様は息子に、自分が硬く禁じた青い扉の秘密を知られた事にさらに騒いだ。 コリス「あの中に・・・・・・石像となったウルトラマンがいました。 それも、僕の考えたクリスタルに似ているんです!」 王様「・・・・・コリス。自分の書いたウルトラマンが本物の巨人とそっくりだという事を気づいただばな。」 コリス「あの巨人は一体なんですか!?どうしたあの巨人がマリンナーサに、 石像となって眠っているんですか!???」 王妃様「・・・・・・パパ・・・・。」 王様「・・・・・よかろう。教えてくれるだば。」 コリス「・・・・・・・っ!」 コリスは話しが聞けると思って息を飲んだ。 王様「あのウルトラマンは確かに、かつてのお前が描いたウルトラマンと似たような姿をした・・・・。 だが、あの巨人はお前が考えたウルトラマンであって、ではないだばよ!! わかるか?コリス。」 コリス「わからない・・・・・。まさか・・・・・あのウルトラマンは・・・・・!!」 王様「そっくりと言うなら・・・・・。 あのウルトラマンの名は・・・・お前が考えたウルトラマンの名前と同じだば!」 コリス「名前が・・・・・!?」 王妃様「そうです。あなたの考えたウルトラマンの名は、 石像となって眠っている巨人そのものです。」 コリス「待って・・・・・・。あのウルトラマンの事をもっと詳しく教えて! あの巨人は敵なの!?味方なの!??」 王様「・・・それはまだわしらにもわからぬ!だが、わしの知る限りが全て話すだば・・・・。」 コリス「・・・・お願いします・・・・・!」 王様「・・・・あの巨人は夢の国に現れた光の巨人だっただば。 巨人はクリスタルと名乗り、夢の国を守ろうと語っただば。」 王妃様「ですが、人類の夢と希望が無くなりつつあったため、 その巨人は力を失い、巨人が石像となり、巨人に宿った光が宇宙へと飛び去りました。」 コリス「その巨人は・・・・・どこから夢の国に来たにですか?」 王様「・・・・・・それはわからぬが、宇宙から来たとう説があるだば。」 それを聞いたコリスは突然、王様に近づいた。 王様「コ・・・・コリス!?」 コリス「・・・・・・・巨人に宿る光がないと言うなら・・・・・・・。」 コリスは突然、王様の持つウルトラ・ウォッチを奪い取った。 王妃様「っ!!コリス!!!」 コリス「僕が巨人に宿す光になる!!!」 コリスはそう言うと、王室から出た。 王様「ま、待つだば!!!」 一方、宇宙ではソレスタル彗星がマリンナーサに近づいた。 コリスは青い扉のあるところへひたすら走った。王様や王妃様もコリスを追うべくひたすら走った。 王様「コリス!早まってはいかんだば!!そのウルトラ・ウォッチの力は強すぎる!! 今のお前では本当に扱えないだば!!」 コリス「扱えなくてもいい!!パパとママは、あの時教えてくれたんでしょう!!!」 王妃様「あ・・・・あの時・・・・!?」 コリス「夢を叶えるためなら・・・・どんな困難にも負けず、 夢を叶えるまで・・・・どんな事でもあきらめるなって!!あなたたちがそう言ったはずです!!」 王様「な・・・・・・!?」 王様と王妃様はそれを聞いて、一度足を止めた。 そして、コリスはとうとう青い扉を見つけた。 コリス「っ!!見つけた・・・・・・!えいっ!!!」 コリスは青い扉を開けて地下通路に入り込んだ。 王様&王妃様「コリス!!!!」 王様や王妃様もコリスを追うべく地下通路に入った。 二人は地下通路を走りながら話し合った。 王妃様「パパ・・・・・。コリスは・・・・・・!」 王様「うむ・・・・・。あの巨人の力を借りるつもりだば・・・・・! だが、ウルトラ・ウォッチでもうまくいけるだろうか・・・・だば!」 そして、二人はコリスのいる巨人の眠る部屋へ来た。 王様&王妃様「っ!!コリス!!!」 コリスはウルトラ・ウォッチを左腕に着けた。そして、その左腕を巨人の前に構えた。 コリス「お願い・・・・・起きて!ウルトラマン!!!」 しかし、巨人は何も動かない。コリスは何度も叫んだ。 コリス「起きて!!起きてよ!!!地球が危ないんだ!!! ウルトラマン!起きて!!僕と一体になって!!!今、地球を救えるのはあなたしかいないんだ!!!」 王妃様「コリス・・・・・・。」 王様「・・・・・・・・。」 コリス「起きてよ!!ウルトラマン!あなたは僕の夢なんだ!!!」 コリスがそう叫ぶとウルトラ・ウォッチが輝きだした。 王様「お!!ウルトラ・ウォッチが!!!」 王妃様「光った・・・・・!!まさか、ウォッチがコリスを・・・・・!!」 コリス「お願い!起きて!!僕はあなたになりたい!!僕の夢はもう一つある・・・・・! それは、地球上の人たちに夢と希望をあたえる事!!だから・・・・・・・! 僕と一緒に戦って!ウルトラマンクリスタル!!!!!!!」 そして、コリスのウルトラ・ウォッチから青い光が伸びた。 光は巨人の胸についているカラータイマーにあたった。 王様「おお・・・・!!コリスの願いが・・・・!ウォッチの光が・・・・・!!」 そして、巨人の目が黄色く輝いた。 王妃様「目覚める・・・・・巨人が・・・・・・!!!」 そして、コリス本人も青い光となり、やがてその光が、 巨人のカラータイマーに取り込まれた。 王様「コリスと巨人が・・・・・・・!!」 王妃様「一つに・・・・・・・・!!!」 そして、巨人が青く輝きだした。その光は早くもマリンナーサを覆った。 その光はすぐに、素早く飛び出し、マリンナーサから放れた。 つづく
コリスは13歳となり、以前より少し大きくなった。笑顔も以前より美しくなっていた。
衣装では、まるで本当の王子のような優雅な服を着ていた。 王様「よく、ここまで成長しただばな、コリス。」 コリス「はい。これも皆、パパとママのおかげです。」 王妃様「いえ・・・・コリス。これはあなたが生きているからこその証です。 そして、その証を持つあなたに間もなく過酷な試練が訪れるでしょう・・・・・。」 王様「わかるか?コリス。」 コリス「はい・・・・。それ、姉モモの意思を継ぎ、地上の人々に、 夢と希望を取り戻される事であります!」 王妃様「そうです。あなたは姉であるモモとは一度も会っていませんね・・・・。」 コリス「え?あ・・・・はい・・・・・。」 王様「では、昔、わしがモモの姿を見せた事は覚えているだばか?」 コリス「はい・・・・・・。」 コリスは幼い頃にに、王様が出した大きなテレビを見て昔のモモの姿を見ていた。 王妃様「では、モモが何をしているかは・・・想像できますか?」 コリス「え・・・・?そ・・・・そこまでは・・・・。 王様「・・・・・・では、これを見るだば!」 ボン 王様は魔法で、大きなテレビを出した。 コリス「わあ・・・・・・懐かしい。これで、一度、姉さんの姿を・・・・。」 コリスは昔、一度見たテレビをもう一度見れると思って懐かしがり喜んだ。 王様「喜ぶのはまだ早いだば。見よ!」 王様はテレビのリモコンのスイッチを押した。 すると、テレビの画面に、モモの姿が映された。 そのモモは今、DGCの隊長として隊員たちに命令を出した。 コリス「っ!?こ・・・・これが、姉さん・・・・・?」 王妃様「ええ。これが、あなたの姉のモモの姿です。」 王様「モモは人間たちの夢を守ろうとDGCに志願し、成長してついに隊長となったんだば。 今は怪獣が出現して、隊員たちに出動命令を出した頃であろうだばに。」 コリス「姉さん・・・・・・。」 王様「・・・・コリスの奴、ちょっと落ち込んでるだばな。」 王妃様「仕方がないのです。優しいモモがあんな野蛮な戦いに参加していようとは私も・・・・。」 コリス「かっこいい・・・・・・!!」 王様&王妃様「え!?????;;;」 コリスがいきなり明るく言ったので、両親は驚く。 コリス「僕も姉さんと一緒に戦いたいです!地上界に降りたら、DGCに入ってもいいですか!?」 王妃様「ま・・・・まあ・・・・・防衛隊も、ウルトラマンキャラの一つですからね・・・・^^;」 王様「・・・うむ。やはり、コリス。お前は今でもウルトラマンを愛しているだばね。」 コリス「はい。今でも、これからもです。」 王妃様「コリスは地上の番組を見ることのできるテレビでウルトラマという番組を見て、 ウルトラマンと怪獣が戦っているところを見て、おおはしゃぎした事もありますね。」 王様「だが、コリスよ。ウルトラマンの戦いは甘くないだばよ。 ウルトラマンになる者は、巨大で獰猛な怪獣と戦わなければならんだば。 怪獣は凶暴な奴が多いだば。こやつらと戦えば勝っても大きな傷が残るだば。 これは遊びではなく、命の奪い合いだば。もし、コリスがウルトラマンになれたとしても、 遊びだと思ったら、油断して怪獣に殺されて命を落としてしまうだば。」 コリス「・・・・・・・僕も、ウルトラマンの戦いは遊びではないと思います。今になって・・・・。 でも、僕も、ウルトラマンになって、姉さんのいる地上を守りたいと思います!!」 王妃様「コリス。あなたの気持ちはよくわかります。ですが、今のあなたではまだ、 ウルトラマンとしての力がまだ足りません。」 コリス「まだ・・・・足りない・・・・?」 王様「そうだば。本来なら今日渡すつもりだったが・・・・。」 王様はウルトラ・ウォッチを出した。 コリス「は!ウルトラウォッチ・・・・・・!!」 王様「残念ながらお前にはまだ修行が必要だば。それまで、これはまだ預けておくだば。」 王様あそう言うと、ウルトラ・ウォッチを隠した。 コリス(もっと修行?じゃあ・・・・僕の魔力がまだ地上に行くほどの力が備わってないっていうの・・・?) 王様「では、コリスよ。ウルトラ・ウォッチを扱えるようになるまでもっと修行に励むだば。 早く魔法の力を高めて、強くなるだば!」 王妃様「コリス・・・・頑張ってください・・・・・。」 コリス「・・・・・はい!!」 コリスはその日より、さらに魔法の修行を励んだ。 コリスは今、マリンナーサの広場にいて、強く念じた。 コリス「はああああぁぁぁぁぁ・・・・・・・!!」 コリスは両手を構え、それを思いっきり広げた。すると、コリスは消えていった。 しかし、少し前のところにコリスが現れた。これは瞬間移動魔法である。 コリス「ふぅ・・・・・・ワープ魔法は・・・・・まぁまぁ・・・・かな。」 コリスはそう言うと、大きな石を見て、それに両手を向けた。 コリス「むううぅぅぅぅぅぅ・・・・・!」 コリスが両手をあげると、石も浮かび上がった。 これは、遠い物を浮かばせる魔法の練習だ。 コリス「ぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・・はぁ・・・・。」 しかし、コリスは疲れたせいか両足の膝を地面についてしまった。 それにより、石が落ちた。 コリス「はぁ・・・はぁ・・・・も、もう少しだ・・・・・!!」 コリスは場所を変えて魔法の練習を再開した。今度はマリンナーサの城のどこかの部屋らしい。 コリス「よぉし・・・・・・!!」 コリスは目の前にテーブルに置いてある四角い小さなブロックを見た。 コリス「・・・・・はっ!!!」 コリスは左手を向けて、掛け声を出す。 すると、ブロックはケーキに変わった。コリスは物を変える魔法の練習をしていたのだ。 コリス「よし!」 コリスは魔法が成功したと確認して勝ち誇る。 ケーキはすぐに元のブロックに戻った。 コリス「・・・・・・物は変えてもすぐに戻ってしまう・・・。でも、成功した気がする!たぶん・・・。」 またまた場所を変わって森のようなところへ。 コリスは無数の木々に向かって右手を構えた。 コリス「はあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 コリスの右手にエネルギーが集中した。 そして、その右手から白い光線が出た。その光線は木々を次々となぎ払った。 コリス「やっとできた・・・・・。攻撃魔法の一つ、マジカル・ボマー」 ここで無駄知識(ぇ) マジカル・ボマーはウルトラマンクリスタルのクリスタル・ボマーの原点らしい。 コリス「ウルトラマンに必要な物は魔法だけじゃない!格闘にも励まなきゃ!!」 コリスはそう言った後、周りの木を蹴りやチョップなど、様々な格闘でなぎ倒した。 コリス「てぃ!!はっ!!でああぁぁ!!や!えぃやああぁぁぁぁ!!!」 現在のコリス(それで、ウルトラ・ウォッチを手に入れるまで、 僕はさらに激しい魔法の練習を続けた・・・・。) 現在のモモ(そう・・・・・。あなたは魔法を制御するのに時間がかかったんだね・・・・・。 ウルトラマンとしての力を調教するためにも、魔法以外の特訓をも・・・・・。) 現在のコリス(はい・・・・。でも、休憩する日もあったんです。 でも、その日に・・・・・・信じられない事が起きたんです・・・・・。) 現在のモモ(信じられない事・・・・・?) 現在のコリス(はい・・・・・!) コリスはマリンナーサの城中を歩いていた。 コリス「はぁ・・・・・いつになったら、認めてくれるんだろう・・・・。パパ・・・ママ・・・・。」 その時、コリスはふとしたところに青い扉を見つけた。 コリス「あ!ここは・・・・・。」 コリスは好奇心で青い扉に近づいた。 コリス「・・・そういえば、この扉、パパに開けちゃいけないって言われたっけ・・・・・。 でも、今はここに誰もいないし・・・・・ちょっとだけ!」 コリスはついにその青い扉を開けた。 現在のコリス「そして僕は、その禁断の扉を開けてしまった。 現在のモモ(その禁断の扉の先に・・・・何が見えたの? マリンナーサは・・・・夢の国。何も脅威なんてないはず・・・・・。) 現在のコリス(僕もそう思いたかったんです・・・・・。 見てはいけない物を見てしまったと思います・・・・・。初めは・・・・・。) コリスは青い扉の先を見た。まるで、階段のようで下に続いているらしい。 コリス「・・・・地下通路か・・・・。早くしないと、誰かに見つかるから、急ごっと!」 コリスはそう言うと、青い扉をゆっくりと閉め、地下通路を歩いていった。 そして、その通路を通るたびに、だんだん下に下り、そのたび、少しだけ暗くなっていく。 コリスは怖がらずに、静かに進んでいった。そして、コリスはとうとう通路から出た。 コリス「よし!通路を通ったぞ!でも、この部屋・・・・・・・。あっ!!!」 現在のコリス(その時、僕はウルトラマンと出会ってしまった。) 現在のモモ(でも・・・・・・あのウルトラマンって一体・・・・!?) コリス「こ・・・・・これって・・・・・ウルトラマン・・・・・?」 コリスは見た。だが、ありえないと言いたそうにように驚いた。 ウルトラマンクリスタルに似た謎の巨人が石造となって眠っているからである。 コリス「こ・・・・・この巨人は・・・・・・!!僕のウルトラマンクリスタルに似ている・・・・・! でも、何故・・・・・何故、この巨人が・・・・・・!!?」 コリスは見続けていた。これがウルトラマンか?と。コリスは目の前のものを見て、震えていた。 コリス「ぱ・・・・パパたちに知らせなきゃ!!」 コリスはそう言うと、この部屋から出た。 ウルトラマンクリスタルに似た巨人の石造は今に眠っているかのように動かなかった。 王室では、王様が王妃様に問いだした。 王様「ママさん。あの地下に何が眠っているか知ってるだばな?」 王妃様「ええ。かつてコリスが考えたウルトラマン・・・・・・。いえ、 彼が空想する前にその巨人は存在していました。」 王様「確かに、コリスが空想した物とあの地下に眠る者は同じかも知れぬが、 少しだけ違うところがあるだば・・・・・。」 王妃様「それは・・・・・?」 王様「それは・・・・・・・むっ!!?」 王室に緊急事態のサイレンが鳴った。 王妃様「な・・・・なにがっ!!???」 そこに、イルカが来た。 王様「ど、どうしただば!???」 イルカ「はい!宇宙より巨大な彗星が地球に接近するとの報告がありました。」 王妃様「ですが、その事件は地球防衛軍がなんとかしてくれるのでは・・・・・。」 イルカ「いえ!その彗星は地球の者では手に負えないとわかってます! 彗星はソレスタル彗星!!地球の科学じゃ通用しない・・・魔の彗星です!!!」 王様「な・・・・なんですっとおおぉぉぉぉぉぉ~!!!」 王様はそれを聞いて騒いだ。 宇宙では、謎のドス黒い彗星が不気味に地球に向かっていた。 つづく
コリス「冥界の・・・・王子・・・・・・。っ!!?そうだ!姉さん!現れたんです!!
冥界の王子が!そいつの力で僕は・・・・・・・!!」 コリスはベッドから上半身起き上がって、叫んだ。モモは冷静に返事する。 モモ「やはりね・・・・・。あなたは冥界の王子、ゴダルに会ったのよ。」 コリス「・・・・・姉さんは、知ってたのですね・・・・。あいつの姿を。」 モモ「ええ。私が幼い頃、マリンナーサにいた時に、パパが幻影魔法で見せてくれたわ。 この者の復活には気をつけるだば!と言ってね・・・・・。」 コリス「・・・・・姉さんも・・・・見たのですか?」 モモ「ええ・・・・・。」 コリス「あのゴダルは・・・・・・伝説の力を持つ者だと思って僕を攻撃してきたんです・・・・・。」 モモ「伝説の力・・・・・か・・・・。あいつが、そんな物を狙っていたなんて・・・・・。」 コリス「そのためには、手段を選ばず、シャドーさんの手下をも攻撃したんです。」 モモ「シャドーも大変そうになるわね。あんな輩を扱おうなんて・・・・・。 それよりも、伝説の力という事は私にもわからないわ。コリスも知らなそう・・・かしらね・・・・・。」 コリス「僕は知ってますよ。」 モモ「え?・・・・えええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?!!!?!????!???」 モモはコリスが自らに秘めた秘密を知ってると聞いて驚いた。 モモ「ちょ・・・・ちょっと、自分が伝説の力を持ってるって知ってるの!?」 コリス「・・・・・伝説の力の正体は・・・・・・・ウルトラ・ウォッチだったのです。」 モモ「ウルトラ・ウォッチ・・・・・・・。そういえば、コリスはその腕時計の力で、 ウルトラマンクリスタルになれるわね。でも、あのウルトラマンの秘密は、 まだ私にもわからないわ。ねえ、コリス。できるだけでもいいから教えて! ウルトラマンクリスタルって何?ウルトラマンクリスタルはどのように誕生したの?」 コリス「・・・・・・そうですね。そろそろだから、教えます。」 モモ「っ・・・・・・・・・。」 コリス「ウルトラマンクリスタル・・・・・あれは幼い頃の、僕が考えた絵のものでした・・・・・・。」 モモ「え!???;え・・・・・絵だったの?あんたが書いた・・・・絵が・・・・!?」 コリス「はい。あれは、僕が考えた夢のヒーローでした。 昔は僕は、ウルトラマンが好きだったから・・・・・・・。」 これは、モモが魔法のプリンセスとしての使命を終えてから、 地球から追放され、その星の近くの宇宙で漂っているマリンナーサでの出来事であった。 その時のコリスはまだ幼い子供のようであった。幼いコリスはテーブルの前に座って、 楽しそうな表情で、白紙に何かを描いていた。これは、コリスがまだ5歳の頃である。 そこに、かつてモモの母であった王妃様が来た。コリスの母もこの王妃様である。 王妃様「あらあら。何描いてますの?コリス。」 コリス「あ!ママ。僕ね、ウルトラマンを描いてるの。」 王妃様「うふふふ。そういえば、コリスはウルトラマン好きでしたね。 どんなウルトラマンですの?」 コリス「これこれ。」 コリスは王妃様に自分の描いた絵を見せた。 確かにデザインはウルトラマンに近いが、カラーが青く、 頭に鎧のような帽子みたいなものを被っていた。まるで、ウルトラマンクリスタル・・・・いや。 これこそが、コリスが考えたウルトラマンクリスタルであった。 王妃様「まあ。青いウルトラマンですね。かっこいいですわ。」 コリス「名前はね・・・・・・ウルトラマンクリスタルって言うの。」 王妃様「オリジナルのウルトラマンね。楽しい王子様ですね、コリスは。」 コリス「うん!このウルトラマンはね、僕が変身するの。」 王妃様「そうですか。いつかなれるといいですね、そのウルトラマンに。」 コリスと王妃様は笑いあった。まるで、幸せな母子のように・・・・。 そこに、かつてはモモの父であり、今はコリスの父でもある王様が来た。 王様「お~いママさんとコリス~!」 王様は楽しそうにはしゃぎながら、二人のところに来た。 王妃様「あらあらパパったら、あんなにはしゃいじゃって。」 コリス「あ!パパ~。こっちこっち~。」 王様「おお!コリスよ。絵を描いてるだばか?」 コリス「うん。これを見て。」 コリスは王様に自分の描いた絵を見せた。 王様「おおおおぉぉぉ~!かっこいいだばな~。」 王妃様「ウルトラマンクリスタル。コリスが考えたウルトラマンなの。」 コリス「そのウルトラマンに僕がなるの!」 王様「おお。そうだばか!その夢はきっと叶うだば!」 コリス「本当!?わーいやったー!」 王妃様「よかったわね。コリス。いつかは変身できるわね。」 コリス「うん!」 コリス、王妃様、王様は3人仲良く笑っていた。今の3人はまるで、夢のような家族であった。 しかし、王様だけ心で静かに呟いた。 王様(そうだば・・・・・・いつかは必ずコリスはウルトラマンとなるだば・・・・必ず・・・・。) 現在のモモ(あれから、コリスはパパやママと一緒に幸せな日々を送っていたのね・・・・。) 現在のコリス(はい・・・・・。パパとママはとっても優しかったです。) 現在のモモ(私も・・・そう思うわ。まるで、私たちに夢を見せてくれたかのように・・・・・。 それに、ウルトラマンクリスタルが本当にコリスが描いた絵のものだったなんて・・・・。) 現在のコリス(はい。でも・・・・・・とんでもないパニックもありましたけれどね・・・・。) 現在のモモ(え・・・・・?とんでもないパニックって・・・・・?) とても静かな夜のマリンナーサ。お城の王室では、王様と王妃様の二人だけであった。 王妃様「本当に・・・・・あれを出すのですか?」 王様「・・・・・・・・・・・・。」 王様はいつもはしゃいでばかりだが、 今はいつもとは違い、立ち止まって真剣な顔をしていた。 王妃様「・・・・・・ねえ、パパ・・・・・。」 王様「ママさんがコリスが心配しているのはわかるだば・・・・・。」 王妃様「ですから・・・・・・コリスにあれを・・・・・・。ウルトラ・ウォッチを使わすのは・・・・・・。」 王様「確かに、ウルトラ・ウォッチをコリスに使わすのは危ないかも知れないだば。」 王妃様「やはり、コリスにはかつて、モモに与えたステッキを・・・・・。」 王様「だが、そのステッキでは、コリスの魔力を引き出せん。彼は特別なんだば。 彼の魔力は大きすぎるだば。ステッキで抑えられるだばか・・・・・。」 王妃様「・・・・・・やはり、止められないのですね・・・・・。」 王様「うむ。・・・・・後、数年に多いなう邪神が地球に舞い降りるだば。 そのために、コリスに託すだば・・・・・・・!」 そして、次の日、マリンナーサは昼のように明るかった。 コリスは外でデフォルメな魚たちと追いかけっこしていた。 コリス「あはははははは。あははははは。」 コリスは無邪気なあまり、走るのも速かった。魚たちはコリスを必死に追っていた。 タイ「待ってくださいよ~コリス様~!」 タコ「王子様は元気でいいよなぁ。それに比べ俺らは・・・・。」 イルカ「でも、コリス様はあんなに元気ですから、地上に降りても、きっと元気でやっていけるだろう。」 コリスたちが楽しく遊んでいるところに、アンコウがコリスを呼んだ。 アンコウ「コリス様あぁぁ~。」 コリス「どうしたの?」 コリスはアンコウに呼ばれ、立ち止まった。魚も後から止まった。 アンコウ「王様がお呼びです。」 コリス「・・・・・わかった。じゃ、また遊ぼうね。」 魚「はーい!」 コリスはマリンナーサのお城に行った。 王室では、王様、王妃様、コリスの3人となった。 コリス「どうしたの?パパ、ママ。」 王妃様「実は・・・・・・・・・。」 王様「これを見るだば。」 王様はコリスにウルトラ・ウォッチを見せた。 コリス「パパ。これは?」 王様「ウルトラ・ウォッチ。魔力ではトップクラスの魔法の時計だば。」 コリス「魔法?じゃあ、僕も魔法使いになれるんだね!」 王妃様「ええ。これで、ウルトラマンになれる夢も実現できますわ。」 コリス「じゃあ、この時計、ちょうだい!」 王様「いや、残念ながらこれはまだ託せないだば。」 コリス「え?」 王様「このウルトラ・ウォッチは、実はかつてわしが使ったことのある武器でもあるだば。」 コリス「パパもこの時計使ったんだ!すごーい!」 王妃様「そうです。このウルトラ・ウォッチは戦うために作られた魔法のアイテムなのです。」 王様「元々、このウルトラ・ウォッチは夢の国の住人が時間を記すために作られた、 魔法の時計。だが、戦争に使えば、恐るべし超兵器となるだば。 そのため、わしの上司たちがその時計を腕時計にして今のわしに託していたんだば。」 コリス「っ・・・・・。」 コリスはそれを聞いて、表情に不安がよぎった。 王妃様「・・・・・・今、このウルトラ・ウォッチを扱う者はパパしかおりませんでした。」 王様「だが、コリス。お前が大きくなるにつれ、魔法を使えるようになれば、 お前にウルトラ・ウォッチに眠りし魔力を操る事を許されるだば。 さすれば、ウルトラマンにもなれるだば。」 王妃様「ですが、このウルトラ・ウォッチを手にした者には戦いという過酷な試練が・・・・。 あなたは・・・・・この過酷な運命に・・・・・・。」 コリス「頑張る!!」 コリスは自信満々に言った。 王様&王妃様「え????」 コリス「僕、頑張る!僕、魔法の勉強する。そしたら、ウルトラ・ウォッチ、くれるよね?」 王様「・・・・・・・・・くれるだば。」 王妃様「・・・・・・・・・・・・。」 コリス「そして、モモお姉ちゃんの【地上の人々に夢と希望を取り戻させる】という仕事を、 僕が手伝うの!」 王様「・・・・よくぞ言っただば!コリス。それでこそ、我がマリンナーサの王子だば。」 王妃様「頑張ってください。コリス。(・・・・・・・・。)」 コリス「うん!頑張る!!」 コリスはそう言って、元気いっぱいに王室から出た。 王妃様「・・・・・・パパ。あのウルトラマンの事も・・・・・。」 王様「うむ。だが、今のコリスの夢を壊さぬためにそこまでは言わんだば・・・・・。」 王妃様「パパ・・・・・・。」 現在のコリス(それが、僕とウルトラ・ウォッチとの出会いだった。 僕はウルトラマンになりたいという夢とともに、毎日、魔法の練習をしていた。) 現在のモモ(でも、ウルトラ・ウォッチが夢の国の最初の魔法の時計だったなんて・・・・。 そして、それが戦争になると、最大の脅威って・・・・。) 現在のコリス(僕も、そんな脅威が来るなんて思わなかった。) 現在のモモ(あなたは、ウルトラマンクリスタルは確かに、自分が考えたものだって・・・・。) 現在のコリス(ええ。僕もそう思いたかった・・・・・。そして、僕が13歳の時・・・・・。) コリスはこの8年間、王様や王妃様、友達の魚たちと楽しい日々を送りながら、 魔法の練習に励んでいた。そして、次第にコリスの体も心も大きくなっていった。 つづく
ゴダル「・・・・・恐らく、奴はなんらかの魔法で逃げただろう。もし、今僕がいなければ、
あなたはクリスタルに倒されただろうね。」 ネリマリス『なんですってぇぇ!!?』 ネリマリスはゴダルの言葉が気に入らないため、 怒った。そして、その怒りとともにゴダルに迫る。 ネリマリス「ヒイイィィィィィィ」 ネリマリスは両手の爪でゴダルを引掻こうとした。 ゴダル「・・・・・・・・!・・・・・・・・・!」 ゴダルはネリマリスの引掻き攻撃を二回避け、 三回目に振るうネリマリスの爪を右手で受け止め、敵の腹に張り手を決める。 ネリマリス「・・・?!ヒイィィィィィィ」 ネリマリスは腹を攻撃されひるみ、さがりながらも、 すぐに走り、ゴダルと衝突し、組み合う。 ゴダル「・・・・・・・・・!!!」 ゴダルは怪人の力を利用し、後ろに投げ飛ばした。 ネリマリスは敵に投げられ、地面に叩きつけられたが、すぐに立ちゴダルを睨む。 ゴダル「まだやる気かい?」 ネリマリス「ヒイイイイィィィィィ」 ネリマリスは今度は空を飛び出す。 そして、ゴダルの周りをしばらく飛び回った。ゴダルは飛んでいるネリマリスを目で追うように見た。 ネリマリス「ヒイイイィィィィ」 ゴダル「・・・・・・・・・・・!」 ネリマリスはさらに空を飛び回り続け、速度も上がっていった。 ネリマリス「ヒイイイィィィィィイ」 ネリマリスはついに空から急降下し、ゴダルに突進をしかけた。 ゴダル「・・・・・・!!!!!」 バキャアァッ しかし、ゴダルは向けってきたネリマリスを右ハイキックで蹴り飛ばした。 ネリマリス「・・・・・!?・・・・・・・・!!」 ネリマリスは蹴られて、またも地面に叩きつけられた。 テブリッシュ「怪人の動きを読んだだと!!?」 シュドー「やろぉ・・・・・・!!ウルトラマンを倒してもこの余裕とは!!」 ネリマリス「ヒイイイイィィィィィィィ」 ネリマリスはゴダルに飛び蹴りを繰り出した。 ゴダル「・・・・・・・・・・!!?」 ゴダルは敵の飛び蹴りを受け、後ろに扱けそうになるが、 自分を回転させ、なんとか扱けずに立った。そして、また余裕を見せているかのように腕を組む。 ゴダル「・・・・ふん。この程度かしら?」 ネリマリス「ヒイイィィィィイ」 ネリマリスは両手から赤いレーザーを出して、ゴダルを攻撃。 ゴダル「ゴドゥシルド。」 ゴダルは左手から黒い光の壁を作り、敵のレーザーを防いだ。 ゴダル「ふん・・・・。っ!?」 ゴダルが黒い光の壁を消すと、目の前に怪人が引掻きかかって来た。 ネリマリス「ヒイイイィィィィィィ」 ガシュッ ネリマリスは爪を思いっきり振って、ゴダルの体を切り裂いたかのように見えた。しかし。 ネリマリス『どう・・・・・?はっ!!?』 しかし、ネリマリスの爪にヒビが生えた。 ネリマリスに確かに引掻かれたゴダルの体はなんと!無傷であった。 ネリマリス『鎧も硬いもんね・・・・・!!』 ゴダル「・・・・・確かに僕の鎧は硬い。それに比べ、あなたのその格好では、傷だらけだったね。」 ネリマリス『ふっ。そろそろ決着を着けなきゃね・・・・・!!』 ゴダル「・・・・僕もそのつもりだ。」 二人の戦士はにらみ合いながら、ゆっくりと右の方へとまわる。そして。 ネリマリス「ヒイイイィィィィィィ」 ゴダル「・・・・・・・・・!!・・・・・・!!」 両者は正面に向かい合い、激突をする!はずだったが・・・・。 ドパァァァァァァァァン 突然、黒い雷が両者を吹き飛ばし、離れさせた。 ネリマリス「ヒイイイイィィィィィィイ」 ゴダル「うわああああぁぁぁぁっ!???」 吹き飛ばされた両者は地面に叩きつけられた。 ゴダル「ぐっ・・・・・!!この僕に強烈な電撃をあたえるとは・・・・!!」 ネリマリス『さっきの電撃・・・・・!まさか、シャドー様!!???』 離れていた二人の距離の真ん中にシャドーが現れた。 シャドーは雷とともに出現していたのであった。 サキ「っ!?悪夢のプリンセス・・・・・・!!」 シュドー&テブリッシュ「シャドー!!!!!」 ゴダル「・・・・・またあなたか・・・・・。」 シャドー「全く、二人とも、それくらいにしなさいよね・・・・!」 ネリマリス『ですが、シャドー様!このゴダルがウルトラマンを逃がしたんですよ!!? 冥界の王子が聞いて呆れます!普通なら余裕で倒せたはずです!』 シャドー「ま、仕方がないでしょ。ウルトラマンはそう簡単には倒せないわ・・・・・。 ところで、ゴダル。私と手を組まない?」 ゴダル「手を組む?」 ネリマリス『シャドー様!!』 シャドー「あなたは黙ってなさい。ゴダル・・・・。ウルトラマンクリスタルを倒したいでしょ?」 ゴダル「・・・・・倒したいさ。」 シャドー「私にはわかるわ。あなたはウルトラマンクリスタルの中にある力を、 自分の手にしたい。その力を手に入れて何を齎すかしら?」 ゴダル「・・・・・答える気はない。」 シャドー「それでもいいわ。いずれ、答えは自然に見つかるから。 私の仲間になれば、あなたに協力してくれる者がたくさんいるわ。」 ゴダル「・・・・僕に仲間なんていらない。」 シャドー「・・・・・ふーん・・・・。結構強引ね。」 ゴダル「・・・・・・・シャドー城に案内して。」 ネリマリス『なっ!??』 ゴダル「僕は今のこの人間界の事はまだ知らない。それよりも、 僕は伝説のあの力をなんとしても手に入れなければならない。なんとしても・・・・!」 シャドー「・・・・・うふふ。いいわ。ついてらっしゃい・・・・・! ゴダル・・・・・あんたに協力するわ・・・・・。」 シャドーがそう言うと、3人の巨人は同時に消えていった。 シャドー「・・・・・・・消えやがった・・・・・!!」 テブリッシュ「まさか、あいつ・・・・シャドーの仲間になるんじゃないだろうな!? そうしたら大変な事になる!!」 サキ「っ・・・・・!ああ!!!」 サキは何かを気づいたかのように叫んだ。 シュドー「どうした!?」 サキ「こ・・・コリス君が!!」 テブリッシュ「なんだって!??」 戦いの後、危うく廃墟になるところだった街で3人はそれぞれに分かれてコリスを探していた。 シュドー「おぉぉぉぉい!!いるか!コリスううぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」 テブリッシュ「いたら返事してくれぇ!コリスうううぅぅぅぅぅ!!!!」 サキ「コリスくうぅぅぅぅぅぅぅん!!!!」 3人はコリスの名を叫び続けた。 シュドー「コリスううぅぅぅぅ!!!」 テブリッシュ「コリスっ!!!」 サキ「コリス君!コリスくうぅぅぅぅぅぅぅん!!!」 3人はコリスを探し続けた。しかし見つからず、 とうとう3人は疲れて交流した。 シュドー「どうだ?コリスは見つかったか!?」 テブリッシュ「駄目だ・・・・・!見つからない・・・・・!!」 サキ「まさか・・・・・・。ううん!コリス君が死ぬなんてありえない!!」 サキは顔を振りながら、言った。切ない表情をするシュドーとテブリッシュ。サキは涙を流した。 コリス「みんな・・・・・・。」 シュドー、テブリッシュ、サキ「っ!??」 3人の前にコリスが歩いてきた。しかし、コリスはさっきの戦いで傷だらけになった。 隊員服もボロボロであった。サキは嬉しそうにコリスを抱きしめた。 サキ「コリス君!!!・・・・よかった・・・・・コリス君・・・・・・。」 シュドー「でも、こいつ、傷だらけだぜ!?」 サキ「え!?」 サキは見た。コリスが傷だらけになっているところを。 コリス「うう・・・・・・・。」 コリスはこの通り、苦痛に声を漏らしていた。 テブリッシュ「きっと、あの怪人か冥界の王子とやらにやられたのかも知れない。」 サキ「っ・・・・・!大丈夫!?コリス君!!」 コリス「・・・う・・・・うう・・・・・。ぼ・・・僕は・・・・・だい・・・・じょ・・・・・・・。」 コリスはそう言ってる間に目を閉じてサキの胸の前で眠っていた。 サキ「コリス君・・・・・・・。」 サキはコリスをそっと優しく抱いた。 シュドー「眠ってるだけだろ!?まだチャンスはある!病院に行こう!!」 テブリッシュ「よし!DGC基地のメディカルセンターに運ぼう!!!」 そこに、4人の前にロードラッシュが来た。どうやら乗っているのはイチゴであった。 イチゴ「忘れ物だ!みんな乗って!!」 シュドー「ありがてぇ!!!」 テブリッシュ「行こう!サキ!!」 サキ「はい!!」 サキたちは急いでロードラッシュに乗った。 テブリッシュ「頼むぞ!イチゴ!!」 イチゴ「はい!!」 イチゴはロードラッシュを運転し、DGC本部へ向かった。 サキはコリスを抱きながら切なそうに呟いた。 サキ「・・・・・・コリス君・・・・・・・。」 コリスはまだ眠っている。まるで回復を待っているかのように。 コリス「・・・・・・・・・・・・・。」 シュドー「安心しろ。コリスは死なない。絶対に・・・・・・。」 サキ「・・・・・はい。」 そして、一同はとうとうDGC本部に到着した。 傷だらけとなり眠っていたコリスはメディカルセンターに運ばれ、 ベッドで眠っていた。モモと隊員たちは心配そうにそれを見守っていた。 モモ「それで・・・・・・。ウルトラマンクリスタルもあの冥界の王子に・・・・・。」 テブリッシュ「はい。コリスがこうなったのも、奴のせいだと思います。」 イチゴ「冥界の王子・・・・厄介な相手が来たね・・・・・。」 シュドー「ムカツク野郎だったぜ・・・・!」 サキ「コリス君・・・・・・。大丈夫だよね?」 サキは祈るように手を組んだ。 テブリッシュ「そして、奴は悪夢のプリンセス・シャドーとも手を組んだと見えます。」 モモ「シャドーと!???(まさか・・・・・本当にあたったのね・・・・・!私の予感が・・・・・!)」 モモはゴダルがシャドーの仲間となったと聞いて驚き、震えていた。 イチゴ「悪夢のプリンセスと冥界と王子か・・・・・!」 シュドー「それでも、クリスタルが死ぬはずがねぇ・・・・!」 モモ「・・・・・・・今日は解散。みんな、また明日ね。」 隊員たち「はい・・・・・・・。」 隊員たちはメディカルセンターから出た。サキを除いて・・・・。 サキ「・・・・・・・コリス君・・・・・・・・。」 そして、サキも彼を心配しながら部屋から出た。 モモ「・・・・・・・・コリス。起きなさい・・・・・・。」 コリス「・・・・う・・・・うん・・・・・・。」 コリスはモモの声が聞こえたかのように目を開けた。 モモ「目覚めたわね。」 コリス「・・・・・お姉さん・・・・・・。ここは?」 モモ「DGC本部のメディカルセンターよ。あなたはウルトラマンクリスタルとなって、 冥界の王子との戦いにやられたのね。」 つづく |
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