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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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桜「・・・・・・・だって、なんか光次郎君、私がいない時、いつの間にかっこよくなって・・・・。」

光次郎「・・・・・僕はかっこよくないよ・・・・・。まだ弱虫だし、切れやすいし、

前に子供になんの理由もなく怒ったし・・・・。」

桜「それでも。それでも・・・・・私はあなたの事・・・・かっこいいと思うよ。

あの時・・・・・・ブリザード・エクシア、アドゥス・サイルドやガンズ・スライドをやっつけたじゃない。」

光次郎「・・・・いや、あれはみんなマリオネット・ライターが倒したよ。

本当なら僕、死んでたかも知れなかったんだよ?」

桜「でも・・・・光次郎君のおかげで・・・・。」

光次郎「僕、戦う気なんてなかったんだ。でも、なんでかつい戦ってしまうんだ。

真奈美ちゃんの復讐かな?だったらおかしいよね?

復讐のためだけに戦うって・・・・・悪いことだと思うかもな・・・・・。」

桜「確かにそうかも知れない・・・・。でも・・・・・・。」

桜は光次郎の両手を優しく触れる。

桜「光次郎君は・・・・・悪くない。ただ、倒せばいいんだよ。にくい敵を。

今でもあなたは私に心配してくれたでしょ?」

光次郎「あ・・・・・・・。」

光次郎はさっきの自分に気づく。

光次郎「・・・・・・うん。だから・・・・・死なないで。僕も応援にいくから。」

桜「うん。」

桜は光次郎に笑顔を見せ、彼の手を放し、彼の元から走り、戦いへと走った。

光次郎(・・・・・・桜ちゃん・・・・・・・。)

高町邸の和室では、あかりはテレビを見ながら一人、不安な表情をして、何か悩んでいた。

ちなみに、昨日のニュースのようだ。

アナウンサー『昨夜、SSPと吸血鬼の戦闘が行われていました。

吸血鬼の凶悪な力により、何人もの人間が死亡しました・・・・・・・。

SSPの情報によれば、まさか、ジャンボロイドではないかと思われ・・・・・・・。』

あかり「・・・・・・・・・・・。」

あかりは自分の胸に触れる。彼女は、自分がジャンボ・ロイドである事を思い浮かべる。

あかりの変身体、マリオネット・ライター。彼女の左胸に、青いクリスタルが突き出ている。

それは彼女にとっての命でもある。それはあかり(変身前)の時でも、

胸の形から突き出ているままだった。

あかり「・・・・・この胸を見せたら、光次郎さん、どう思うのかしら・・・・・・。」

そして、彼女は思う。自分の体に中はまるで機械であった。

あかり「・・・・・私は作られた人形。血なんてない。涙は流せるけど・・・・血は出せない。」

そう、あかりは機械・・・・・人造人間なのだ。彼女にとってそれは一番の悩みかも知れない。

あかり「私が機械、マリオネット・ライターだと光次郎だと知ったら・・・・・・。」

あかりは彼女にとって愛している光次郎に自分の正体を見せたくなかった。

なぜなら、光次郎は臆病だからだ。もしもの事があったら、

彼女を正体を見た光次郎は彼女に怯え、逃げて、彼女のもとから離れるかも知れないと思うからだ。

あかり「・・・・・そんなわけにはいかないっ!私、言われたもの。

高町光次郎を守る事。それは・・・私も自ら望んだ事だから・・・・・。」

その時、玄関のドアを開いて光次郎が帰ってくる。

光次郎「ただいま。」

あかり(!?光次郎さん・・・・・・。)

あかりは玄関から光次郎の声が聞こえたので、玄関に来て、彼に返事する。

あかり「お帰りなさいませ。」

光次郎「ああ。・・・・・残念だけど、夜、出るかも。」

あかり「っ!?」

あかりは光次郎がいきなり出ると聞いて、驚く。あかりも夜に吸血鬼が出没する事は知っているのだ。

もしや、彼が吸血鬼と無謀に戦おうではないかと不安していた。

光次郎「・・・・・・どうしたの?」

あかり「!・・・あ、いえ。何しに・・・・夜、出かけるのですか?」

光次郎「・・・・・・・・・・・・・。」

光次郎には言えなかった。吸血鬼と戦う事を。彼は言い訳をしようとする。

光次郎「・・・・・・ちょっと・・・・・自分からジュース買おうと思ってね・・・・・・。

大丈夫!たとえ、吸血鬼に見つかってもなんとかして逃げるから。

それに、桜ちゃんたちSSPが僕を守ってくれるから・・・・・。」

光次郎はそう言って、二階へ歩いた。あかりは彼の背を見つめて、呟く。

あかり「・・・・光次郎さん。」

光次郎(・・・・・あかりさん・・・・・ごめん・・・・・・・。)

光次郎は心の中で彼女に詫びた。

SSP第6分隊支部・ロビー

桜は5Fの司令室にあがろうと歩くところ、偶然にも清水と会った。

桜「あ。清水さん。」

清水「ん?月野。」

桜「野沢さんはどこに?」

清水「・・・・あいつ、夜だけの任務だからといって、今、自宅でくつろいでいるわ!

まあ、後で来るけど・・・・・・。」

桜「・・・・・・・・・・;」

清水「まあ、あいつは能天気だからね。あなたは?」

桜「私は・・・・一刻も早く吸血鬼を倒すために、先に司令室で待とうと・・・・・。」

清水「同意ね。実は私も。それにくらべ、野沢は・・・・・・!」

桜「でも、野沢さんもきっと戦ってくれます。いえ、絶対私たちと一緒に・・・・・。」

清水「くす。・・・・・そうね。」

清水は桜にそう言われて笑い、先に階段に登った。

桜「あ!待ってください!!」

一方、野沢は自宅にいた。どうやら彼女は古そうなマンションに個室に住んでいるらしい。

野沢はそこで、のんびり横になりながら、マンガを読んでいた。

野沢「・・・・・はぁ・・・・・・。」

野沢はため息をしていた。

野沢「・・・・・夜に吸血鬼が出るから、その時に待て・・・・か。

だから、こうしてるのよねぇ。でも・・・・・まあ、後で行くかぁ・・・・・。」

一方、SSP第6分隊支部の司令室では、桜や清水はもちろん、他の少数も来ていた。

桜「あれ?・・・・・春日さん、いえ、隊長は?」

清水「・・・・・・まさか・・・・隊長も・・・・・・;」

桜「で、でも。誰だって家でくつろいでるわけじゃないし^^;」

清水「・・・・・・そうかも知れないけど・・・・どこかでのんびりする事もあるのよ・・・・・。」

清水の不安は当たっていた。春日は、どこかのラーメン屋でのんびりラーメンを食べていた。

春日はゆっくりとラーメンの麺を口にしていた。

春日「・・・・・・・・・・。」

しかし、春日も考えていた。いかに吸血鬼に立ち向かおうかと。

時は過ぎ、夜となった。一人の女性が歩いている。しかし、血の運び屋がいきなり現れる。

女性「ひっ!」

血の運び屋「ふふっ・・・・!」

ザク 血の運び屋は女性をナイフで刺した。そして、ナイフは銀色から血の赤色に変わっていく。

ナイフは女性の血を吸っていたのだ。その後、血の運び屋はナイフを放し、女性は倒れる。

一方、光次郎は自宅の二階でパソコンを見ている。

光次郎「・・・・・・・・む!」

光次郎は時計を見る。今、8時37分である。

光次郎「・・・・少し早いけど・・・・・・!」

光次郎は立ち、机から放れ、弓と矢が複数入った箙を持つ。

光次郎は一階に下りて、あかりと顔を向ける。

あかり「あ・・・・・・・。」

光次郎「・・・・・・・ごめん、やっぱ行ってくる。」

光次郎はそう言って、家から出た。あかりは不安そうな顔をする。

一方、野沢も夜の町の中で、支部へ走った。

野沢「やっぱり、早く行かなきゃ!そうしなきゃ皆に笑われるもんね・・・・・・!」

野沢が走っているところに、血の運び屋とブラッド・アサルトが後ろから見つめていた。

血の運び屋「ふふふふふふ・・・・・・・!行け。」

ブラッド・アサルト「キエエエェェェェェェェ!!!!」

ブラッド・アサルトはジャンプした、野沢の前に着地した、

野沢「っ!?あなたは・・・・・・!!」

血の運び屋「そいつの血を吸いたまえ。」

ブラッド・アサルト「キィエエエエエエエエエ!!!!!!」

ブラッド・アサルトは勢いで野沢を押し倒す。

野沢「きゃあっ・・・・・!」

ブラッド・アサルト「きききききき・・・・・・・!頂くぞ!お前の血を・・・・・・!!」

ブラッド・アサルトはそう言って野沢の首に牙を向ける。

野沢「い、いや!いやぁぁぁぁぁぁ!!やめてええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

野沢は悲痛の叫びが響く。ブラッド・アサルトは容赦なく野沢の血を吸おうとする。

ブラッド・アサルト「きききききき・・・・・キエッ!!!??」

ブラッド・アサルトはいきなり、右肩に矢を刺され、痛がり野沢から離れる。

血の運び屋「なにぃ!!!?」

血の運び屋と野沢は矢を放った者を見る。その者は、光次郎であった。

血の運び屋「あいつは・・・・・ええい!場所を変える!!」

血の運び屋とブラッド・アサルトは野沢から退き、どこかに消える。光次郎は野沢のところに駆け寄る。

光次郎「だ・・・・大丈夫ですか!?」

野沢「あ・・・・・ありがとう・・・・・。あ!あなたが・・・・・桜ちゃんの言った・・・・・・。」

光次郎「え・・・・・・?」

つづく

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ジェノサイド・シーザーは一旦、佐野山のところから離れる。

佐野山「ふふふふふふふ。さて、どんな活躍をしたか楽しみだ。

その時、佐野山は一人笑っていた。後からジェノサイドが吸血鬼と血の運び屋を連れて戻ってきた。

ジェノサイド・シーザー「お連れしました。」

血の運び屋「おはようございます。支部長。」

佐野山「おお。おはよう。デス・ナイト秘密暗殺部隊の伍長・血の運び屋。

吸血鬼、いや、ブラッド・アサルトは昨夜、どのように力を集めたかい?」

吸血鬼の本当の名前はブラッド・アサルトであった。彼女ははやり、ジャンボ・ロイドだった。

血の運び屋「ええ。もうたくさん蓄えましたよ。ねぇ、ブラッド・アサルト。」

血の運び屋は能天気に答える。

ブラッド・アサルト「・・・・・・現在、女性を15人殺したので、私の中のエネルギーは5万に増幅しました。」

血の運び屋「まあ、SSPどもの邪魔さえなけりゃぁ、10万はいけたんスけどねぇ・・・・・。」

佐野山「まあ、よいだろう。ブラッド・アサルトを強化し、マリオネット・ライターを倒す事だ。」

血の運び屋「マリオネット・ライター。あのでけぇ青い女の子の事か。」

ブラッド・アサルト「奴は、私の同胞を次々と葬りました。この仇はこの私が取りましょう・・・・。」

ジェノサイド・シーザー「ブラッド・アサルト!我々ジャンボ・ロイドに血などない。

だが、お前は違う。お前は血をエネルギーとしている。だから、お前の中に血が入っているのだ。」

ブラッド・アサルト「私は吸血鬼。ドラキュラをヒントに作られた殺しの人形。」

血の運び屋「おいおい。お前は可愛い顔しているんだから、もっと明るい言葉を出せって!」

佐野山「いや、ジャンボ・ロイドはその残酷な性格の方がいい。とりあえず、

ブラッド・アサルトにもっともっと女性の血を吸わせ、

マリオネット・ライターを倒すほどの強大なパワーを与えろ!心してかかれ!」

血の運び屋「アイアイサー。」

ブラッド・アサルト「・・・・・・・了解!」

秋田学園では、体育の授業が行われているため、光次郎と桜は体操服に着替えて、

体育館に急いでいた。

光次郎「今日はドッジボールか。」

桜「うん!今回は私と光次郎がチームだから、早く一緒にやってみたいな!」

光次郎「え?そうなの?」

桜「うん。さっき、先生から聞いた。」

光次郎「そう・・・・・。」

そこに、偶然、榊とであった。彼は光次郎とクラスが違うが、部活で仲がよくなった男である。

彼も体育に行くらしく体操服を着ていた。

榊「よう。高町。そして、月野さん。」

光次郎「榊君か。」

桜「こんにちわ。榊くん。」

榊「しっかし、驚いたよ!高町と月野さん。急に仲直りしたんだもんな。」

光次郎「え?な・・・なぜそれを・・・・・??」

光次郎は違うクラスの榊にまだ桜と仲直りした事を話していなかった。

桜「あは。私が言ったのよ。」

光次郎「そ・・・・・そうなの?」

榊「・・・・・そろそろ体育だぜ?先に急ごう。その前に、二人とも、もう喧嘩するなよ。」

榊は笑顔で二人より先に体育館へと走る。

桜「・・・そうだわ!私たちもいかなきゃ!」

光次郎「あ!よ、よし!!」

二人も走った。しつこく言うが、ここは廊下である。

桜「なんか・・・・こうやって走るのも久しぶりだね!」

光次郎「え?そうだったっけ?」

二人は階段を走りながら、会話した。

桜「ほら、小学生の頃、一緒に走った事あるでしょ?」

光次郎「ごめん。忘れた。」

桜「あら?^^;」

桜は光次郎がそんな事、忘れたため、危うくずっこけるところだったが、すぐ体勢を立て直し走る。

桜「・・・・・ふふ。はははははははははは。」

光次郎「ん?・・・・あは・・・・ははははははははは。」

桜は自然に笑った。光次郎はなぜ、桜が笑ったかわからないが、

彼自身も自然に笑った。仲良く走りながら笑っていた。

桜と光次郎は体育館に間に合い、生徒全員でドッジボールの競技に参加した。

トーナメント式で、どうやらクラス同士で戦うルールらしい。

光次郎たちのクラスと榊のクラスの対戦では、榊のトリッキーな戦法で、

光次郎や桜のクラスの生徒(光次郎や桜除く)を多くもリタイアさせた。

しかし、光次郎の一生懸命なキャッチ&投げや桜の華麗な動きで、

榊のクラスの生徒は多くもリタイアしてしまう。

光次郎「でええい!!」

光次郎はボールを思いっきり投げ、榊はその攻撃を受けた。

榊「うわ!」

榊は扱けたが、笑っていた。

榊「へっ。最近、元気になってるぜ、こいつ・・・・。」

光次郎「やったよ!桜ちゃん!!」

桜「うん。次は決勝ね。」

一方、高校生の少女、聡子は別の授業で、教室で勉強していた。

彼女は静かに呟いた。

聡子「・・・・・すっかり元気になったね。あの子。でも・・・・・・・・。」

ここは、秋田町とは違うにぎやかな街である。ここに、私服姿な清水と野沢が歩いていた。

清水はなぜか男性らしい雰囲気を漂わせるような服を着て、

野沢は某主婦がよく着そうな衣装であった。

清水「・・・・・あの時の吸血鬼、やはりジャンボ・ロイドかも知れないわね。」

野沢「だとしたら・・・一大事よ。どうすれば・・・・・。」

清水「奴は、夜しか活動しないだろう。だとすれば、我々は夜になれば、戦いしかないようだ。」

野沢「ええ?でも、夜って意外と眠いよね・・・・・。」

野沢はそう言うとあくびした。清水はそんな野沢を見て、呆れる。

清水「あんた、それでも、SSPの隊員。」

野沢「はいぃぃぃ~そうでしゅぅ~。」

野沢は寝ぼけたように清水にくっつく。清水は恥ずかしがっている。

清水「ちょ・・・ちょっと///近寄らないでよ!」

野沢「・・・・あ!ごめん。」

野沢はそう言うと清水から離れる。

野沢「でも・・・・・もし、本部に行く途中に、吸血鬼が突然・・・・なわけないよね?」

清水「わからないわ。いざという時に武器を持っていくのもいいわね。」

野沢「そっか。じゃあ、そうするよ。」

清水「うん。そうしなさい。」

野沢「・・・・・桜ちゃん。今頃楽しんでるだろうな・・・・。」

清水「ああ。あの少年と仲直りしたから、そいつと楽しくいってるでしょうね。」

時間は4時くらいとなり、秋田学園から生徒が次々と帰っていく。

光次郎は部活がお休みなため、桜と一緒に帰り道を歩く。

光次郎「ねえ、桜ちゃん。」

桜「どうしたの?」

光次郎「昨日の吸血鬼の事だけど・・・・・・手伝おうか?」

桜「え!!?」

桜は光次郎の言葉に驚く。

光次郎「・・・・・・僕、真奈美ちゃんが死んで以来、ジャンボ・ロイドに憎しみを抱くようになったんだ。

それから、あの時出てきた、バーニング・ハントというジャンボロイドに自分の矢を刺したんだ。」

桜「うん・・・・わかってるけど・・・・・・。」

光次郎「僕はあの時と同じように吸血鬼をやっつけたいと思うんだ。」

桜「でも・・・・・光次郎君、怖くないの?」

桜は心配そうに聞く。光次郎も辛くも笑いながら言った。

光次郎「・・・・・怖いよ。体が震えるほど。でも、もうこれ以上、弱い僕なわけにはいかないし。

それに、君に死んで欲しくないんだ。」

桜「光次郎くん・・・・・・。」

桜は光次郎にその言葉を聞いて、赤くなり切ない表情を見せる。

光次郎「・・・・桜ちゃん?」

桜「・・・・・・ありがとう。」

光次郎「え?」

つづく

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野沢と清水たちA班、桜たちはB班と、それぞれ左右に分かれて行動を開始した。

その時、一人の少女、一宮隊員が、B班のところに来て、桜に話しかけてくる。

一宮隊員「ねえねえ、桜ちゃん。」

桜「ん?あなたは、第3分隊の一宮さん。でも、どうして第3分隊の人が・・・・・。」

一宮隊員「えへへへ。密かに一足お先第6分隊と交流しちゃった。

もし、本当に吸血鬼がいたら、捕獲して研究しようかしらねぇ~www」

桜(出た・・・・一宮さんのホラー好きが・・・・;)

第3分隊の一宮隊員はホラー系のキャラが大好きであった。桜はそんな彼女の性格に呆れる。

一宮隊員「実は、私たち第3分隊もいち早く行動しているわ。お互い頑張りましょ!」

桜「はい!・・・・・・あ!」

B班の一同が一斉に驚きながらも、剣などの武器を構える。

なぜなら、B班の前に無数のブラック・アタッカーが出てきたからだ。

一宮隊員「ブラック・アタッカー!!?」

桜「やはり・・・・・・・今回もデス・ナイトの仕業・・・・・・・!!」

ブラック・アタッカー部隊「・・・・うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

ブラック・アタッカー部隊とB班が戦闘を開始した。両勢力が武器をぶつけ合い、数人が倒れる。

「であ!!」 「やあ!」 「うあ!」 「とぅ!!」 「ぎゃ!!」 「きえ!」 「あっ!!」

一宮隊員「行くわよ・・・・・たあっ!!」

桜「了解!!・・・・えぃ!」

桜と一宮隊員も専用ソードでブラック・アタッカーを数人、切り倒した。

一方、野沢と清水たちA班では、別の道を歩いていた。

野沢「・・・・・全然、吸血鬼らしき姿が見えないわ。」

清水「間もなくここに3分隊が交流するわ。・・・・・!?」

野沢と話し終わった清水はいきなり困っている人たちを見る。その連中は・・・・・。

野沢「だ・・・・・第3分隊だわ!でも、なんか倒れている人がいるみたい。」

B班は3分隊のところに来る。どうやら隊員たちが数人倒れている。

清水「第6分隊です!!」

野沢「どうしたんですか!?」

第3分隊員の男「おお!第6分隊か・・・・・。見てくれ、この有様を・・・・・!!」

野沢と清水は隊員たちの死骸を見る。その時、6分隊員が叫ぶ。

第6分隊員「清水さん!女性の方の首筋に何者かに噛まれた跡があります!」

清水「なんですって!!?」

見ての通り女性隊員の首筋に噛まれた跡があった。男性隊員は、頭か胸などに傷跡があった。

第3分隊員の男「そうだ・・・・吸血鬼が我々を襲ってきたのだ・・・・・!」

野沢「吸血鬼!!?」

清水「やはり・・・・・・・・!!」

第3分隊員「奴は、女性の血が好物で・・・それで我が分隊の女性隊員は吸血され死んだ。

男性は普通に殺された。あの吸血鬼は我々の力でも歯が立たなかった・・・・・・!!」

3分隊員は悔しがっていた。同情している野沢は清水に聞く。

野沢「清水さん・・・・吸血鬼はもまだここにいるかも・・・・。」

清水「ええ。・・・・・月野隊員たち、無事だといいけど・・・・。」

第3分隊員「さらに、吸血鬼だけじゃない。」

野沢&清水「え!!??」

隊員の言葉に二人は戸惑い、隊員の方に顔を向く。

清水「吸血鬼だけじゃないって・・・・・。」

野沢「どういう事?」

第3分隊員「・・・・・黒いタキシードの奴もいた・・・・・・。」

一方、桜たちはブラック・アタッカー部隊と交戦中だった。

桜「はああああっ!!」

ブラック・アタッカー「うああああっ!!」

桜は最後のブラック・アタッカーを一刀両断した。

隊員「やった!ブラック・アタッカーを全滅させたぞ!!」

一宮隊員「ふう。やるわね。月野。」

桜「いえ、私は大した腕ではありません。ただ・・・・・・あの吸血鬼もデス・ナイトの仕業ではないかと・・・。」

一宮隊員「確かに・・・・・ブラック・アタッカーがいたからねぇ・・・・・。む!?」

桜「あ!!」

隊員たちは向こうの方を向いた。ここに、黒いマントを見に包んだ女性がいた。

目つきが恐ろしく、少女らしさを残した顔つきで黒い髪をしていた。

隊員たちがそんな女性を見て、吸血鬼ではないかと疑っていた。

桜「お・・・・女の子・・・・・?」

一宮隊員「いえ・・・・あいつこそが吸血鬼よ!!!」

一宮隊員がピストルを構えると、黒マントの女性もとい吸血鬼が飛んできた。

吸血鬼「キエエエエエェェェェェェェ!!!!」

桜「っ!?くうっ!!」   パン  ドン

吸血鬼が一宮隊員を襲いそうになったので、桜がピストルを早く構え、吸血鬼を撃つ。

吸血鬼「キエッ!!?」

吸血鬼はいきなり右肩を撃たれたため、地面に落ちる。

一宮隊員「月野・・・・・。」

一宮隊員は自分を助けてくれた桜に笑顔を見せる。桜もその笑顔を見て、ほっとした。

桜「くすっ・・・・・。あ!!」

動けない吸血鬼の背後に黒いタキシードの男が現れた。

その男は不気味な笑みを浮かべていた。

一宮隊員「デス・ナイトの一員!?」

黒いタキシード「ふふふふふふ!血の運び屋と呼んでもらおうかい?」

桜「血の運び屋!?」

一宮隊員「まさか・・・・・!!」

血の運び屋「くくくくくくくくく・・・・はっ!!」

血の運び屋はナイフを吸血鬼に投げつける。  ドス

吸血鬼「っ!?・・・・ぬううううううう!!!」

桜「吸血鬼にナイフを投げつけた!?」

ナイフに背中を刺された吸血鬼は急に立ち上がった。

一宮隊員「た・・・・立ち上がった!!?」

血の運び屋「驚いたかい?このナイフには僕が集めた他人の血を仕込んでね。

そのナイフの血を吸血鬼に注入したのさ!」

一宮隊員「あんた・・・・・この吸血鬼もジャンボ・ロイドね!!??」

血の運び屋「さあ・・・・どうだか・・・・?起きろ!!」

吸血鬼「ううううう・・・・キエエエエエエエエエエ!!!!!」

吸血鬼は大声をあげて、気力を取り戻した。

桜「くっ・・・・・・・・!!」

隊員たちは銃を構えた。

吸血鬼「・・・・よくも撃ったな・・・・・・!!特に月野桜!!」

桜「・・・・・っ!!?」

桜は吸血鬼が自分の名前を知ってる事に驚いた。

吸血鬼「お前のような裏切り者ごときぃ・・・・・・・!!!」

血の運び屋「待ちなさいっ!!」

桜に襲い掛かろうとする吸血鬼は、血の運び屋に声で止められる。

血の運び屋「・・・・・・・ここで争ってはまずい。まずは作戦だろう?」

吸血鬼「・・・・・・はい・・・・・・・。」

一宮隊員(・・・・・やはり、あの吸血鬼・・・・・ジャンボ・ロイド!?

それに、この血の運び屋という男が・・・・・マスター?」

血の運び屋「今日のところはここで引き上げよう。」

血の運び屋が隊員たちから離れると、吸血鬼も血の運び屋についてきた。

桜「・・・・・吸血鬼が、血の運び屋という男の後ろについていく・・・・・。」

一宮隊員「間違いないわ・・・・・!あいつは・・・・・・ジャンボ・ロイドよ!」

そして、次の日の朝。光次郎と桜は二人で学園に登校していた。

二人は校舎の前で会話をしていた。

光次郎「・・・・・それで、昨日、何かあった。」

桜「え?」

光次郎「ほら、桜ちゃんはSSPの隊員でしょ?今回はどんな奴が出たの?」

桜「・・・・・・吸血鬼よ。」

光次郎「吸血鬼・・・・・・・?ああ!最近噂の吸血鬼は!!」

桜「そう・・・・・・あの吸血鬼はジャンボ・ロイドだったの・・・・・!

そして、マスターは、血の運び屋という黒いタキシードの男。」

光次郎「デス・ナイトめ・・・・・・・!!今度は何を・・・・・・!!」

桜「清水さんから聞いたけど、あのジャンボ・ロイドは女性の血を集めているらしいわ。

詳しい理由はまだわからないって・・・・・・・。」

光次郎「・・・・・・・・・・・・・。」

光次郎は不安していた。まさか、あのジャンボ・ロイドがいつ桜の血を吸ってしまうかと。

桜「・・・・大丈夫。」

桜は光次郎の手を取る。

光次郎「え?」

桜「それより、早く教室にいかなきゃ!」

光次郎「え・・・・・わわっ!」

桜は光次郎の手を引っ張りながら走っていった。その時の桜は今、笑っていた。

光次郎はあわわ!と焦っていたが、一瞬だけ笑っていた。

まるで、はしゃぐ女の子と内気な男の子が仲良く走っているかのように。

デス・ナイト日本支部アジト

佐野山「ところで、ジェノサイド・シーザー。今回の計画はどうだね?」

ジェノサイド・シーザー「はっ。ブラッド・アサルトがマスターの血の運び屋とともに、

女性の血を集めています。」

ジェノサイド・シーザー「ご苦労。今回の計画には、女性の血が必要だ。

なぜならその血は、ブラッド・アサルトを強化させる重要なエネルギー減だからさ。

シーザー。ブラッド・アサルトと血の運び屋のペアを呼びたまえ。」

ジェノサイド・シーザー「かしこまりました。」

つづく

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SSP第6分隊支部・司令室

桜「月野桜、ただいま到着しました!!」

桜が隊員服を着て、司令室に入り、敬礼した。しかし、そこに全隊員が隊長の桜を待っていたのだ。

清水「まったく!遅いわよ、月野隊員!!」

桜「すみません・・・・・。」

野沢「まーた友人と話してたんでしょ?」

野沢がにやけながら桜に言うと、彼女は赤くなりながら恥ずかしがって返事した。

桜「は・・・・はい・・・・・/////」

春日「全員、揃ったわね?」

春日が言うと、隊員たちが彼女の前に立った。

春日「数日前、ここ秋田町に、女性が何人か死んでるという奇怪な事件が相次いでるのは、

みんな、わかってるよね?」

清水「はい。犯人は吸血鬼だと、民間の人から聞いています。」

野沢「しかし、なぜ、吸血鬼が現れたのでしょうか・・・・?」

春日「そもそも吸血鬼とは、架空の物語の怪人で、現実にはいないはず。

しかし、その吸血鬼は現実に現れ、女性を襲っている。

その原因を確かめるべく、第3分隊とともに、夜で調査してもらいたい。

では、21時より調査を始めるわ。それまで、待機!」

隊員たち「了解!!!!」

桜、野沢は他の隊員である如月隊員、西浦隊員(どちらも女性)とともに夜の街を散歩していた。

野沢「21時まで待機といったけど、今が19時17分じゃねぇ・・・・・。」

野沢は腕時計を見ながら、そう言った。ちなみに、まだ21時になっていない。

桜「清水さんはどうしたんですか?」

野沢「ん?ああ、清水さんは、基地に残るって。」

西浦隊員「他の隊員も同じ事してるわ。」

如月隊員「家に帰って一休みしたい人たちもいるけど、この時間じゃぁねぇ・・・・・。」

西浦隊員「じゃ、私たちはこのまま時間まで散歩しよっかwww」

野沢「そうねw」

桜「あの・・・・・散歩って・・・・・;」

如月隊員「まあまあ。とりあえず、作戦時間までどこかに歩いて羽根を伸ばそうってわけ。」

野沢、西浦隊員、如月隊員は笑いながら歩いていたが、

桜はそんな3人呆れていながら、彼女たちの後ろで歩いていた。

西浦隊員「そういえば、隊長が架空の怪人って言ってたけど、

あの時の雪女も架空の怪人よね?」

野沢「うん。今話題の吸血鬼と一緒よ。」

桜(あの時の雪女・・・・・?まさか、あの雪女?あれは、実はジャンボロイドだった・・・・・・。

まさか、今回の事件も、ジャンボ・ロイドの仕業?)

桜は、西浦隊員と桜の会話を聞いて、思っていた。今回もジャンボロイドの仕業ではないかと。

高町邸・光次郎の部屋

光次郎はネットをしていた。今日は珍しくニュースサイトに来ていた。

光次郎「・・・・・・・。『最近、秋田町の夜に、吸血鬼らしき怪人が現れ、

次々と女性を襲っています。SSPも調査に出ていますが、犯人は見つからず。』か・・・・・。

桜ちゃん・・・・・大丈夫かなぁ・・・・・・。」

光次郎は桜を心配していた。

そんな時、あかりがドアを開き、光次郎の部屋に来て、呼んだ。

あかり「お食事の用意ができました。」

光次郎「うん。今、いく。」

光次郎はあかりについていった。

一方、桜たちは散歩していた。どうやら先ほど、自動販売機でジュースを買っていたので、

野沢はコーラ、如月隊員はスプライト、西浦隊員はファンタグレープ、桜はCCレモンを飲んでいた。

野沢「・・・・・ん?もう20時30分かぁ・・・・・。」

それを聞いた如月隊員はスプライトを飲んだ後、すぐに言った。

如月隊員「じゃあ、そろそろ支部に戻ろうか。」

西浦隊員「そうね。」

桜「そうしましょう・・・・。」

「きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

桜たち「!!!!??」

西浦隊員「女の声!!?」

野沢「行ってみましょ!!」

桜たちは女性の悲鳴を聞いたため、すぐ、その女性のところに行った。

桜「・・・・・ああ!!」

如月隊員「倒れている・・・・・!!」

桜たちが来たのも、既に女性は倒れていた。西浦隊員はその倒れた女性に駆け寄る。

野沢「西浦さん、どう?」

西浦隊員「!!?大変よ!!首筋が!!」

桜たちは女性のところに近づく。女性の首筋には、吸血鬼に噛まれた跡があった。

桜「・・・・!?これは・・・・・!!」

西浦隊員「見ての通り、死んでいるわ・・・・・。」

如月隊員「もしかして、吸血鬼の仕業じゃ!!」

野沢「まさか、吸血鬼が既に動いているかも・・・・早く支部に戻りましょ!!!」

桜、如月隊員、西浦隊員「了解!!!!」

SSP第6分隊支部・指令室

清水たち6名の隊員が司令室で作戦時間を待っていた。

清水「3分隊の様子はどう?」

清水が通信機の前に座っている通信女性隊員に聞くと、

すぐに通信隊員が、清水の顔を見て返事する。

通信隊員「はい。現在、作戦時間まで全員集合したという報告が先ほど受けております。」

清水「そう。それに比べ、野沢たちは今頃・・・・・・・。」

そこに、野沢たち数名の隊員たちが司令室に入ってきた。

清水「あ!みんな、もう戻ったの?」

野沢「吸血鬼が動き出したわ!隊長は!!?」

清水「隊長はもうすぐ戻ってくるわ!それより、吸血鬼が動いたというのは・・・・・!」

桜「一人、女性がやられました!」

桜が報告すると、他の女性隊員も報告した。

「それだけではない!私たちもたくさん女性が死んでいるところを確認しました!!」

「私たちも見たわ!!」 「私も!!」

清水「・・・・吸血鬼とやら・・・・・早くも活動とは・・・・・・!!」

清水は吸血鬼が既に動き出したと知って、怒りも表情を表した。野沢は腕時計を見て、呟く。

野沢「20時49分だわ・・・・もうすぐ・・・・・・。」

春日「やはり、みんな揃ったわね。」

春日隊長が司令室に入ってきた。

隊員たちは隊長が速くも来るなんて思いもしなかったので、驚いた。

桜「た・・・・隊長・・・・。どうして?」

春日「ふふ。やっぱり、みんな、早く集まるんじゃないかって思って私も速く来ちゃった。

実は、私も吸血鬼が既に動き出したところを見たわ。」

野沢「なんか今回の展開、早いわ・・・・・・;」

清水「仕方がないわよ。吸血鬼め!早くも罪のない女性を・・・・・!!」

春日「時間が早いけど、全員、揃ってる?」

隊員たち「はい!!!」

春日「それでは、作戦時間が早いけど、ただちに行動開始!!

吸血鬼を捜索、対処しなさい!出動!!」

隊員たち「了解!!!!」

その頃、高町邸のキッチンでは、光次郎はもう夜食を終えていた。

光次郎「ごちそうさまでした。」

光次郎はテーブルから立って、そう言った。

あかり「はい。」

光次郎「あ、あかりさん。」

あかり「なんですか?」

光次郎「・・・・・あの時・・・・・・・・桜ちゃんがこの家に来た日の事だけど・・・・・。」

あかり「・・・・はい・・・・・あれは・・・・・切なかったですね・・・・・・。」

光次郎「あかりさんも・・・・泣いたよね?僕と桜が泣きながら抱き合っているところを見て。」

あかり「っ!!?」

あかりは光次郎にあの時、泣いているところを彼に気づかれたと思って、驚いていた。

光次郎「・・・・ごめんね・・・君まで巻き込んで・・・・・。」

あかり「・・・・いえ。私は・・・・あなたと桜ちゃんが仲直りできた事だと思って感激しています。」

あかりは光次郎に謝られると、急に笑顔を見せてそう発言した。

光次郎「そう・・・・・じゃ、僕、部屋に戻るから。」

光次郎は後姿であかりに言ったが、実は寂しくも嬉しそうな表情をして、そのまま二階に戻った。

午後20時58分、秋田町で桜たち数名の隊員が吸血鬼を探すべく、調査していた。

清水「・・・・・確かに、展開が早いわね。でも、吸血鬼を探さなきゃ!!」

野沢「・・・・でも、もう21時になるわ。本来なら作戦時間まで後2分だったわね。」

桜「では、早く吸血鬼を探しましょう。」

清水「うん!私と野沢はA班で行動するわ!月野隊員はB班で行動しなさい!」

桜「はい!」

つづく

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アンドロイド少女・マリオネットライター    第9話・血のない機械少女

吸血ジャンボロイド・ブラッド・アサルト登場

それは寒い夜の秋田町での出来事であった。平凡な女性が一人歩いていた。

女性はただ歩いていた。それだけで何も起らなかった。だが、時が過ぎ・・・・・。

女性「っ・・・・・!?」

女性の前に怪しい雰囲気を漂わせる黒いマントを見に包んだ女性が現れた。

黒マントの女性はニタァと不気味な笑みを出しながら、口に生えた鋭い牙を光らせた。

女性「こ・・・怖い・・・・・・!!」

女性は危ない人物だと思って逃げた。しかし、女性は奇声をあげながらジャンプした。

黒マントの女性「キエエエエエエエェェェェェェ!!!!!」

黒マントの女性は逃げる女性の前に着陸し、彼女に襲い掛かった。

女性「い、いやああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

黒マントの女性は女性の首筋を噛み付いた。そのため、女性は苦痛のあまり悲鳴をあげた。

数日後、秋田学園の放課後では・・・・光次郎は部活で弓矢の練習をしていた。

梶「喧嘩売ってる?」

梶はいつも通り光次郎に怒っていた。光次郎はただ練習しただけである。

それなのに、なぜ梶が怒ってるか光次郎はそれが気に入らず、苛立った声で返事した。

光次郎「あぁい・・・・・!」

梶「あぁいじゃねーよ!誤れよ!」

光次郎「ごめんなさい。次、気をつけます!」

梶「今度やったらぶっ殺すからな!普通に返事しろ!!!」

梶はそう暴言を吐きながら光次郎から離れた。光次郎は梶の後ろ姿を睨む。

光次郎「ちっ・・・・・・・!!」

梶は後輩に練習を教えている榊を睨んだ。今度は彼につっかかって来た。

梶「うるっせーんだよこらぁぁぁぁあ!!!!!」

梶が怒鳴ると、中学生の子供たちは怯えだした。榊は苛立ちの表情で梶とにらみ合う。

榊「む?なんだよ!?」

梶「なんだよ?その言い方は!!!」

怒り爆発の梶はタオルを榊に投げつけた。榊は表情を変えず、冷静に返事した。

榊「ただ、後輩に教えてるだけだぜ?それのどこがいけない?」

梶「ふざけんな!!前、俺らに喧嘩売って、今度はそんなガキども、教えてんのか?

ガキは何度教えても階級あがんない。悪いのはお前だろ?そして、そのガキども!!」

榊「いやだねぇ。はいはい。俺が悪くございました。俺が犯人。それでおしまい。」

榊は怒れる梶を馬鹿にしながら、子供たちのところに戻る。

梶「次、ガキどもになんか言ったらぶん殴るからな?黙れ!!!!」

梶は怒鳴りながら去っていった。光次郎は密かにそのやりとりを見て、さらに気にいらなかった。

部活は終わり、光次郎は学校から出る。そこに、桜がいた。

桜「お疲れ様。光次郎くん。」

桜は笑顔を振りまきながら光次郎に言った。

疲れた表情だった光次郎は桜の声を聞いて、少し嬉しさを表情に表した。

光次郎「ああ・・・・・ありがとう。」

光次郎と桜は一緒に歩いていた。二人は前回で、仲直りし、友情をさらに深まったそうだ。

桜「それで、部活はどうだった?」

光次郎「うん。相変わらず高校生たちはキ○ガイだったよ。僕がただ練習してるだけで、

いきなり怒ってくるんだもの。」

桜「うん。酷い上司だね。」

光次郎「あんなの上司なんかじゃない!!怒りたいだけ怒るただの不良だ!!」

光次郎は梶たちの事思うとついカッとなって、小さな石を蹴った。

桜「光次郎君は間違ってない。光次郎君は自分のためだけにやっていいんだよ。」

光次郎「え。でも・・・・・・・・。」

桜「大丈夫。その時、私が頭撫でてあげるから。」

光次郎「うん。ありがとう・・・・・・・。」

今まで苛立った光次郎は桜の優しい言葉によって、落ち着いた気持ちになった。

桜「なんか・・・・・こういうの、初めてだね。」

光次郎「え?」

桜「ほら、私と光次郎くん、あのダブルジャンボロイド事件から毎日、

こうして二人で歩いてるんだもん。」

光次郎「あ、言われてみれば・・・・・・。」

桜「あの時の前に、小学生の頃、私と光次郎くんと真奈美ちゃんは3人でよく歩いた事あるけど、

私だけ、時々、あなたたちから放れる事もあった。SSPに入って、

私が隊員でない事を隠して、みんなに黙って任務を行いにいったわ。

そのため、光次郎君に辛い思いを・・・・・・。」

光次郎「・・・・・・・・。」

桜「でも、大丈夫!もう光次郎君だけに私の真実を語ったら、

すっかり光次郎君と胸張って一緒に歩けるわ。」

光次郎は昔の桜がどうしているかを思っていた。それはあまりにも辛い過去だったと思うと、

光次郎も自分だけがズルしたではないかと思って胸が苦そうになった。

光次郎「・・・・ごめん。」

桜「え?」

光次郎「いや、なんか、僕のせいだと思って・・・・。」

桜「光次郎君は悪くないよ。だから、一緒に頑張ろうよ!ね?」

光次郎「・・・うん。」

桜は光次郎君を優しい声で励まし、光次郎は素直に笑った。

ピピピピピピピピピ  その時、桜の計帯電話が鳴り出した。桜は電話する。

桜「こちら、月野!」

電話の相手は野沢隊員であった。

野沢『あ!桜ちゃん!大変な事が起きたの!!すぐ、基地に来てくれる?』

桜「はい!わかりました!」

桜はそう言って、電話を切った後、心配そうな光次郎に言われる。

光次郎「・・・・また、SSPの仕事ができたんだね。」

桜「・・・・・・うん。」

光次郎「でも、僕は信じてるよ!君が必ず僕のところに戻ってきてくれると。

だから・・・・・SSPの隊員として、頑張ってくれ!」

桜「あ・・・・・ありがとう・・・・・光次郎君。」

桜は光次郎君に言うはずのない言葉で言われて、照れた。

光次郎「どうしたの?」

桜「ううん。光次郎君がまさか、そんな事、言うと思って・・・・・。」

光次郎は確かに、人を励ますような言葉はあまり話さなかった。しかし、今は違う。

光次郎は桜と本当の友達になった。だから、今の光次郎は、

愛する人、桜に勇気付ける言葉を言えたのだった。

光次郎「じゃ・・・・・気をつけて。」

桜「・・・・うん!」

桜は光次郎に敬礼した後、すぐに、光次郎から離れ、走っていった。

つづく

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