マンボ「ヨシカ・・・・。」
ヨシコ「この村の事、知らないでしょ?何故、
この村がクラッシャーに支配されているかとか・・・。」
マンボ「クラッシャー、世界の敵、グランティと戦う。
そのクラッシャー、何故、この村、襲う?」
ヨシカ「・・・それは、私たちが悪いからよ。」
マンボ「君らが?何故・・・?」
ヨシカ「それは、この村の住人たちが幸せすぎるからよ。
そして、自分勝手だから・・・・。」
マンボ「けど、君ら、
グランティを初めとした悪党に見えない。」
ヨシカ「・・・そうかもね。けど、そこまで善人じゃないのよ。
・・・・あの数ヶ月前、この村はグランティに襲われたの。
この村にある多くの大金を求めて、奴らは、
次々と村人を虐殺した。けど、そこにクラッシャーが、
クーザーの部隊が現れたの。
彼らはグランティの部隊を滅ぼした。
そして、私たちに大金の多くを要求した。けど、
村人たちは頑固だから、少ししか金をあげなかった。
そして、食料も同等。さらに、一人の村人が、
これから、俺らの事を守れと、
無理やり押しつけるような事を言ったの。
しかも、報酬は少なめと言って。他の村人からは、
私たちを助けてくれたクラッシャーの事を社会のクズだが、
ちょっとは役に立つと言ったわ。
それは褒め言葉ではないわ。彼らにとっては・・・。」
マンボ「それを聞いたクーザー、怒ったか?」
ヨシカ「うん。凄く怒った。彼らは怒りのあまり、
村人たちをほとんど虐待し、奴隷扱いする事にした。
これにより、今に至るわ。」
マンボ「・・・・・そうか。」
ヨシカ「この村は元々、救われる価値はないのよ。」
マンボ「けど、クーザーの方、間違ってる?」
ヨシカ「え・・・?」
マンボ「クーザー、やりすぎ。あまりにも酷い。
奴、決してやってはいけない事、している。」
ヨシカ「けど、私たちの方が・・・。」
マンボ「君らも確かに間違っている。しかし、
クーザーの方がもっと間違っている。それに、君。
何故、マンボ、助けた?
それは、マンボにクーザー、止めてほしいから。」
ヨシカ「・・・・・あ。」
マンボ「・・・ヨシカ。
マンボに助けて欲しい。そう思っている。
そして、わかる。君、優しい心を持っている。」
ヨシカ「そう。・・・・ついて来て。」
ヨシカが部屋を出ようと歩くと、マンボも彼女についていく。
夕日、マンボとヨシカはこの村から少し離れた場所にいた。
そこには、多くの墓石があった。そう。ここは墓地だ。
マンボ「墓、いっぱい・・・。これは?」
ヨシカ「村を守るために死んだ戦士たちのほとんどよ。
残りは、普通の一般人だったけど・・・。彼らは、
この村を様々な悪と戦って死んだ。
これに悲しみを感じた村人たちは、
人だけではなく、資源や金も多く失いたくないと言ったわ。」
マンボ「だから、村人。金と食料、少ししかやらなかったか。」
ヨシカ「そう。失うのを恐れているのよ。この村は。」
マンボ「・・・例え、多く失っても、
また新しく、いっぱい作れば良い。多く払っても、
またその分、集めれば良い。金も資源も、
いずれ、失う物。でも、集める事、できる。」
ヨシカ「それができたら、
もうこの村は平和になってるわよ!」
マンボ「・・・・・っ!?」
ヨシカの叫びにマンボは驚く。
ヨシカ「・・・私たち、この村の人たち。実は、
集める事が難しいの。狩りも畑仕事も商売も凄く難しかった。
大金や食料がいっぱいあったのは、
たまたま大成功が起きただけ。ただ、それだけで・・・・っ。」
マンボ「・・・・ごめん。」
ヨシカ「でも、私たち。心細いの。
これから生きて行けるかどうか・・・。」
だから、骸骨さん。
我侭かも知れないけど、この村の事、守ってくれる?」
マンボ「・・・ミーはマンボ・ジャンボ。この村、助ける。」
その時、二人から離れた墓石の背後に、カマッチが潜んでいた。
カマッチ「カマカマカマカマ・・・・!」
つづく
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