そして、バンジョーはこのまま穴の中へと入った。
通路の中を歩くバンジョー。
バンジョー(セイウチ)「何だか息もできるぞ。」
カズーイ(リュック)「セイウチって、
水中でも活動できるのかしら?」
通路を抜けたバンジョーはこのままミズゴオリの水から出た。
そこにある物を見た。
バンジョー(セイウチ)「おお!?」
カズーイ(リュック)「こ、これは・・・・!?」
その物は、ウォーザと全く同じ形をした氷像であった。
バンジョー(セイウチ)「これって、
ただの氷像なのかしら・・・?」
バンジョーはそう言いながら、ウォーザの氷像に近づく。
カズーイ(リュック)「もしかして、
あいつ自身が作ったんじゃないの?
自分をかっこ良くアピールするために・・・・。
これが、宝物だなんてねェ・・・。」
カズーイはこの氷像は、
ウォーザが造った物ではないかと思っている。
この氷像こそが、ウォーザの宝物であるそうだ。
氷像だけではない。
この洞窟には、色々なアイテムがあった。
バンジョー(セイウチ)「アルバムにボールにソリなど、
色んな物も置いてる。これって全部、
ウォーザの思い出の証みたいな感じなのかなァ。」
カズーイ(リュック)「・・・ん?バンジョー!
この氷像の一部に何かが描かれているわよ!?」
バンジョー(セイウチ)「え・・・?本当だ。
まるで文字みたいだ。」
ウォーザの氷像の一部に、
文字のような物が書かれていた。
その文字には、【巨大な雪に一部溶解】と書かれていた。
カズーイ(リュック)「巨大な雪に一部溶解って何かしら?
何かの暗号?」
バンジョー(セイウチ)「わからないけど、
何かの一部を溶かせって事かな?うーん・・・。
わからないや。戻ろう・・・。ん!?」
バンジョーは一部の壁に氷の窓がある事に気づく。
カズーイ(リュック)「何かしら?これわ。」
バンジョーはその氷の窓を覗く。その窓の中には、
氷の鍵のような物があった。
カズーイ(リュック)「あっ!!こ、この鍵・・・。
氷でできているわ!?」
バンジョー(セイウチ)「もしかして・・・!これが、
エゥーラの言っていた、アイスキーなのか!?」
そう。この氷の鍵こそ、伝説と呼ばれし、
アイスキーであった。そのアイスキーが、
何故ここに置かれているのだろう。
カズーイ(リュック)「ねェ。バンジョー。このアイスキー、
取っちゃいましょうよ。」
バンジョー(セイウチ)「え?でも、これって・・・。
もしかしたら、ウォーザの宝物では・・・?」
カズーイ(リュック)「何を言ってるのよ?取ったら取ったで、
あいつに許可を貰えば良いだけでしょ?それに、
伝説のアイスキーなら、
何か奇跡を起こしてくれるかも知れないし・・・!
さァ!ゲットするのよ!!」
バンジョー(セイウチ)「・・・・うん。わかった。」
バンジョーは窓から少しだけ下がる。そして。
バンジョー(セイウチ)「おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
バンジョーは窓に向かって、突進を行う。
その窓と激突したが、バンジョーは身体を痛がってしまう。
バンジョ―(セイウチ)「痛ててててててて・・・・!!」
カズーイ(リュック)「この窓、凄く硬そうだわ。
牙を使ってみて!」
バンジョー(セイウチ)「よし・・・!えい!!!」
バンジョーは2本の牙で窓を割ろうとする。しかし。
バンジョー(セイウチ)「あいたああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
氷の窓の硬さに勝てず、
バンジョーは2本の牙を痛がって発狂する。
カズーイ(リュック)「ここまで、
硬く守られているアイスキー・・・!
一体、何のために造られているのかしら・・・!?
もしかしたら、
何か大規模な何かに備えての事!?それとも・・・!」
バンジョーが痛がっている間に、
カズーイが真剣に呟いていた。
バンジョー(セイウチ)「く・・・・っ!残念だけど、
このアイスキーは取れないみたいだ。
元の姿に戻っても、
ミズゴオリには敵わないし・・・。諦めよう。」
カズーイ(リュック)「・・・・・そうね。」
バンジョーはミズゴオリの水の中に入り、
ウォーザの部屋へと戻った。
暗い部屋に閉ざされしアイスキー。この鍵は一体、
何を齎すのだろう。
その真相は誰もわからないのであった。
セイウチの住み処。そこには、
空き家と呼ばれる洞窟もあった。
その洞窟の中に入ったボトルズたち。
そこには、雪女のオギソと大勢のグラントリングと、
サースラッシュたちがいた。
オギソ「よくぞ来たわね・・・。全員、凍らせてあげる。」
こうして、ボトルズたちはついに、
グランティの戦士、オギソと戦う事になりました。
果たして、ボトルズたちはオギソを倒し、
ボギーを救えるだろうか。そして、ウォーザの家にいる、
バンジョーとカズーイは。二人は急ぎ、
ボトルズたちの元へ駆けつけ、
オギソを倒せるのでしょうか。
次回につづく
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