会場にいる者たちは突然の吹雪に驚く。
ミル「な、何!?この吹雪は・・・!」
テル「自然の物とは思えない程だ!!」
クリグミ「さ、寒いよォ・・・!!」
カズサ「今日は吹雪は起きないと聞いたけど・・・!」
マンボ「この凍てつく感覚・・・。もしや!?」
ボギー「・・・・っ!?うわあああぁぁぁ・・・!??」
その時、ボギーが突然、浮かび始めた。
カズーイ(リュック)「・・・っ!?ボギーが浮かんだわ!!」
バンジョー(セイウチ)「まさか、飛ばされるのか!?」
マンボ「違う・・・!また、あの女、来た・・・・!!」
ボギー「わあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ボギーは吹雪により、どこかへ飛ばされて消えようとする。
バンジョー「ああ!!ボギーさんの姿がまた、
消えて行く・・・!」
プルレス「また、探さなきゃいけないのか・・・!?」
カズーイ(リュック)「追うわよ!!バンジョー!!!」
バンジョー(セイウチ)「ああ・・・!!」
バンジョーは急いで、ボギーを救おうと走る。だが、
そのバンジョーの前に、何者かが歩いて来た。
バンジョー(セイウチ)「・・・・っ!?だ、誰だ!?」
バンジョーはその者に驚き、立ち止まる。その者は、
オギソであった。マンボたちはそのオギソを見て、驚く。
フラエ「っ!?あの雪女・・・・!!」
マンボ「そう。この吹雪、この女の仕業・・・!」
アシナガ「知ってるのか!?あの女の事!」
ガンズ「ああ。あの雪女も、グランティの一人だ・・・!」
バンジョー(セイウチ)「き、君は・・・・!?」
オギソ「あのボギーと言う白熊を助けたいなら、
客席にいる骸骨たちに伝えなさい。ボギーは、
セイウチの住み処に隠したと・・・。三時間以内に、
そこに来なければ、その白熊は殺す。良いわね?
二度は言わない。必ず来る事ね・・・・。」
そして、オギソは吹雪と共に消えて行った。
その後、吹雪が止んだ。
カズーイ(リュック)「セイウチの住み処ですって・・・!?
何故、あんな白熊をそこに連れ去る必要が・・・!!?」
バンジョー(セイウチ)「わからない。でも、
とにかく助けに行かないと・・・・!!」
こうして、ソリレース大会は、
優勝者が賞品を受け取ったもの、
突然の吹雪の襲撃と主催者のボギーの消失と言う、
混乱な状態で終わった。
会場から全ての者たちが消えていった。
大会が終わって数分後、とあるベールで身を隠している者が、
雪の中を歩いて、こう呟いていた。
ベールで身を隠している者「あの巨大な雪だるまは、
サンタクロースを歓迎するために造れた・・・・か。
それに、複数のジグソーがあると・・・。そして、
あのクラッシャーの連中が、あの村の女とジンジョーと、
関わっていたとは。もしや、
奴らはあの村を拠点としているのか・・・!?」
その者はそう言って、素顔を見せる。その者は、
政府の軍隊で、一人の諜報員であった。その証拠に、
軍人のヘルメットを被っている。
会場から出たバンジョーたちは、
カズサとクリグミの前に立つ。
カズサ「・・・これから、私とクリグミは村へ帰る事にするわ。
地図はそのままあなたたちの物で良い。
セイウチの住み処がどこか、
わからないのでしょ?」
バンジョー(セイウチ)「安心してください。僕らは既に、
その住み処に行ってますから、わかると思います。」
フラエ「ふーん。じゃあ、地図も見ないで、
俺らをそこへ案内してみせろよ?」
カズーイ(リュック)「・・・・・あ。行き先、忘れちゃった。
やっぱり、地図を使いましょう。」
ガンズ「・・・・やはり、わからないのか。」
プルレス「僕は、クリグミと一緒にいたいから、村に残るよ。
頑張って、あのボギーさんを助けてください。」
バンジョ―(セイウチ)「うん。わかってるよ。」
プルレス「さぁ。村へ帰ろう!クリグミ。」
クリグミ「うん・・・。」
こうして、
カズサ、クリグミ、プルレスの3人は村へと帰った。
残ったバンジョーたち全員は急ぎ、
セイウチの住み処へ向かった。
その頃、3匹の白熊の家では、
モギーもプレゼントを貰えて嬉しかった。
モギー「わあああぁぁぁぁい!!プレゼントだああぁぁぁ!!」
モギーはプレゼントを持ちながらはしゃいでいた。
ミクス「昨日は良かったね。モギー君。」
モギー「うん!あのゾンビさんに感謝しなくちゃ。」
ユミ「そうね・・・。これで、残るは、
グロッギーの分だけね。」
ユミはそう言って、グロッギーの方を見る。
グロッギーはとても元気がない感じがした。
グロッギー「良いなァ。プレゼント、良いなァ・・・。」
ユミ「大丈夫よ。あなたの分も、
ちゃんとあの熊たちが探してくれるから。」
ユミはそう言って、グロッギーの頭を撫でる。
グロッギー「うん・・・。それまで、何か食べたい。」
ユミ「あはははは・・・・。」
ソギー「そうね。私もお腹が減ったわ。」
モギー「僕も!」
ユミ「じゃあ、皆で魚焼きにしましょうか。」
3匹の白熊の子供たち「はああぁぁぁぁい!」
そう。残るは後一つ。
グロッギーへのプレゼントだけであるのだ。
ユミは願った。バンジョーたちが無事に、
最後のプレゼントをグロッギーに届けてくれる事を。
バンジョーたちがついに、セイウチの住み処の前に来た。
カズーイ(リュック)「ここが、セイウチの住み処よ。」
ボトルズ「速くボギーさんを救出しなければ・・・!」
マンボ「うむ。バンジョー。元の姿、戻るか?」
バンジョー(セイウチ)「いや。このままで良い。
この住み処のセイウチたち。
僕らをデスブラザーだと思って襲うに違いない。
だから、ボギーさんを助けるまで、
この姿のままでいたい。」
マンボ「そうか・・・。」
フラエ「まっ。その間に、俺らが思い切り暴れてやるがな。」
ガンズ「熊と鳥には勝手に争って欲しくないからな。」
ミル「ほら、早く住み処へ入るわよ。」
テル「うむ。できれば、罠などあって欲しくねーもんだ。」
こうして、バンジョーたちはセイウチの住み処へ入った。
そこには、多くのセイウチたちがいた。
その中を歩き続けるバンジョーたちの前に。
バンジョー(セイウチ)「・・・・っ!?あれは・・・。」
バンジョーは急に立ち止まる。
フラエ「おい。急に立ち止まるな。」
ボトルズ「何か見つけたのですか!?」
カズーイ(リュック)「あのセイウチ・・・・!」
アシナガ「ん・・・?このセイウチがどうかしたのか?」
バンジョーたちは見た。
そこに、あのウォーザがいるのだ。
そのウォーザの足?にはジグソーがあった。
テル「あれは・・・ジグソー!?」
ミル「このセイウチが持っていたなんて・・・!」
そして、バンジョーが急にウォーザに近づいた。
カズーイ(リュック)「ちょっとあんたァ!!!」
ウォーザ「・・・・っ!?おお!!」
その時、ウォーザは急に満面の笑顔になる。何故なら、
バンジョーがセイウチに変身しているので、
ウォーザはそのバンジョーを、
同じセイウチだと思っているからだ。
ウォーザ「久しぶりに仲間が増えたぞ!!
私はセイウチのウォーザ!これをあげよう!!」
ウォーザはジグソーをいきなりバンジョーに渡した。
バンジョー(セイウチ)とカズーイ(リュック)「え・・・??」
ボトルズたち「およ!?」
バンジョーたちはウォーザの態度に、
驚きの表情を隠せなかった。
ウォーザ「この辺りを、
臭い熊と変な鳥がうろついているから、
気を付けるんだよ。その熊と鳥がデスブラザーだから、
見つかったら、即座に逃げてね!それでは。」
ウォーザはそう言うと、自分の家の中へ帰った。
つづく
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