貴翔「魔法のてるてる坊主・・・?」
上川「そう。このてるてる坊主が、
君に幸せを与えてくれるんだよ。こいつに、
パパとママが生き返る事を願えば、きっと、
パパとママが君の元に戻ってくれるハズだよ。」
貴翔「本当・・・?」
上川「うん。本当だよ。だから、願うんだ。
パパとママが復活し、自分の元へ戻ってくる事を・・・!」
貴翔「うん。わかった・・・。」
そして、貴翔は上川からてるてる坊主を取り、
それを両手でゆっくりと握り、目を閉じた。どうやら、
自身の両親が生き返るように願っているのだ。
上川「じゃあ、僕はここで・・・。」
上川は貴翔の元から離れて、どこかへ行った。
上川は思った。妹の作ったてるてる坊主により、
希望ができた。それなら、
貴翔にも希望を与えられると言う事を。
三日後、大鳥学園。
灰間のクラスでは不穏な空気が漂っている。
徳丸「聞いたかぃ?昨日の雨の時も、
また魔獣が現れて、街を破壊したって・・・。」
森下「雨と時だけ現れる魔獣って・・・。
何だか雨が怖くなってきちゃった。この町に、
雨降ったらどうしよう!?」
徳丸「僕は雨が降ったら、
即座にどこかの街へ避難しようと思うよ。」
森下「そうね!私もそうするわ!!」
灰間「安心しろ。
後数日でBARが雨の魔獣を倒すメカを完成させる。」
野口「そのメカでどうやって倒すの?」
灰間「街以外の場所で雨を降らせて、魔獣を誘導させる。
そこで、一気に魔獣を攻撃し続けて倒すと言う作戦だ。」
野口「成功できると良いわね。」
灰間「必ず成功させるさ・・・!」
そして、一週間後の時が来た。
BAR基地の司令室に集まる隊員たち。」
大神「諸君!いよいよ、
対雨魔獣専用メカ、レインマターの完成じゃ!!」
日下部「ついに完成したんですね!!」
上川「これで、ようやくあの魔獣を倒せますね・・・!」
緒川「そして、たった今、そのレインマターが、
バルワンダーDXに設置しました。今より出撃の時です!」
叶野「うむ。いよいよ、決着の時が来たようだな!」
灰間「ああ・・・。早く、あの魔獣をぶっ飛ばそうぜ!!
また、どこかで雨が降る前に・・・!!」
大神「うむ!それでは、日下部と叶野はバルワンダーDX。
灰間はバルワンダー1号!
上川はバルワンダー2号に乗れ!!
急ぎ出撃!!今度こそ、あの魔獣を倒すんじゃ!!!」
隊員たち「了解!!!!!」
こうして、ついにBARは出撃した。バルワンダーDX、
1号、2号はとある山地に飛んだ。この山地は、
街から物凄く遠いため、被害が出る心配は全くない。
叶野「この辺りがちょうど良い。
日下部!レインマターを起動しろ!!」
日下部「了解!!レインマター、起動!!!」
バルワンダーDXの機体の下部から、
青い砲身に似た機械が出た。
これが、レインマターである。その砲口から、
大量の雨雲が出た。バルワンダーDXは雨雲を出しながら、
空中を飛びまわっていく。そして、ついに、
雨雲に満ちた山となり、その雲から多くの雨が降り始めた。
灰間「よし!!雨が降ったぞ!!!」
上川「そろそろ魔獣が来る・・・・!!」
雨と共にアメゴンが現れた。
アメゴン「キッギャウウウウゥゥゥゥゥゥン」
日下部「魔獣が現れました!!」
叶野「うむ!!今だ!!攻撃開始!!!」
灰間と上川「了解!!!!!」
バルワンダー1号とバルワンダー2号は、
レーザーバルカンを連射する。
アメゴン「キッギャウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥン」
攻撃を受けたアメゴンは混乱しそうになる。
灰間「今度は逃がさねェ!!
レインマターが永久に雨を降らしてっからよォ!!!」
バルワンダー1号とバルワンダー2号は次に、
火薬状のバルカンを使う。
アメゴン「キッギャウウウウゥゥゥゥゥゥゥン」
アメゴンは怒って、口から溶解ガスを出すが、
避けられてしまう。
バルワンダー1号は火薬状バルカンでアメゴンを攻撃する。
上川「今度こそ、貴翔君の両親の仇を取ってやる!!!」
バルワンダー2号は1号に続くように、火薬状バルカンで攻撃。
1号がまたも火薬状のバルカンで攻撃した。
アメゴン「キッギャウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥン」
その時、アメゴンは雨雲に顔を向け、
両目から小さな光弾を発射した。
その光弾は雨雲の中に入る。
すると、その雨雲が一瞬だけ光り、
そこから複数の雷が出た。
雷を浴びた森の一部一部が爆発してしまう。
日下部「叶野隊員!!雨雲から雷が発生しました!!」
叶野「何!?そんなハズでは・・・!?魔獣め!
もしや、レインマターで作った雨雲から、
雷を呼ぶ能力を使ったな!!?」
日下部「どうします!?叶野隊員!!」
叶野「く・・・っ!!レインマターの起動を続けろ!!
この機を逃してはならん!!
どんな事があってもだ!!!
灰間と上川に頑張ってもらうのだ!!!」
バルワンダー1号とバルワンダー2号は、
レーザーバルカンでアメゴンを攻撃。
しかし、一つの雷がバルワンダー1号に命中してしまう。
灰間「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!??」
上川「は、灰間君・・・・!!」
雷を受けたバルワンダー1号は炎上し、墜落しようとした。
上川「く・・・・っ!!よくも灰間君を!!」
バルワンダー2号は2門の大砲から火薬弾を連射して、
アメゴンを攻撃した。
アメゴン「キッギャウウウウウウゥゥゥゥゥン」
流石に効いたのか、アメゴンは口から溶解ガスで反撃。
だが、2号はこれを避けた。その時。
アメゴン「キッギャウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥン」
アメゴンはジャンプし、そのまま空を飛び始めた。
日下部「魔獣が空を飛んだ!!?」
叶野「奴は空中移動もできるのか!?このままでは、
晴れた空へと逃げてしまう・・・・!!」
そう。アメゴンは自ら姿を消そうと、
この雨雲から抜けようとしたのだ。
灰間「逃がさん!!ティアーズ!!!!」
その時、炎上しながら墜落するバルワンダー1号から、
巨大なウルトラマンティアーズが飛んで来た。
そのまま、空中でアメゴンを追うティアーズ。
上川「ウルトラマンティアーズ!!」
ウルトラマンティアーズ「シュワッチ!!!」
ティアーズはこのままアメゴンの身体を掴み、
一気に地上へと運ぶ。
そして、アメゴンを地面へと叩きつけた。
アメゴン「キッギャウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥン」
ウルトラマンティアーズはアメゴンから離れ、
アメゴンはゆっくりと立ち上がる。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・!」
ティアーズはアメゴンに近づこうと走る。だが、
アメゴンは口から溶解ガスを吐き、
ティアーズがそれを浴びる。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!?・・・・・・!!」
ティアーズは苦しみ、立ち止まる。
そして、アメゴンがティアーズに近づく。
アメゴン「キッギャウウウウゥゥゥゥゥン」
アメゴンは両手でティアーズを連続で殴る。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・!!」
ティアーズはキックでアメゴンを打撃し、さがらせる。
さらに、ハイキックでさらにダメージを与える。
アメゴン「キッギャウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥン」
アメゴンは頭突きで反撃。ティアーズはこれを受けてしまう。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・!!?」
このスキにアメゴンは溶解ガスを吐き出す。
だが、ティアーズはバック転でこれを避ける。
ウルトラマンティアーズ「・・・・!アームシュート!!!」
ティアーズはアームシュートでアメゴンを攻撃する。
アメゴン「キッギャウウウウウゥゥゥゥゥゥン」
ウルトラマンティアーズ「シュワアアアアァァァァァァ!!!」
ティアーズは走って、アメゴンの顔を殴る。
アメゴン「キッギャウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥン」
アメゴンは倒れて、
ティアーズがそのアメゴンに馬乗りになる。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!・・・・・・・!!」
ティアーズはアメゴンの顔を何度も殴り続ける。
アメゴン「キッギャウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥン」
アメゴンは両目から光弾を発射。
ティアーズはこれを避けるが、
その光弾が雨雲の中に入り、その雨雲が一瞬だけ光る。
上川「っ!?いけない!!
ティアーズ!!雷が来るぞ!!!」
雨雲から雷が出て、その雷がティアーズに命中してしまう。
ウルトラマンティアーズ「ウワアアアアァァァァァァ!!!!」
ティアーズは物凄いダメージを受けて、
アメゴンから離れる。
アメゴン「キッギャウウウウウウゥゥゥゥゥン」
そして、アメゴンが立ち上がり、
倒れそうなティアーズを蹴る。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・!?」
そして、また一つの雷が落ちて、ティアーズを攻撃した。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・・!!!!」
つづく
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